
エーデルワイス
ブス会*
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/27 (水) 19:00
座席1階
ペヤンヌマキは今回も、期待を裏切らない。悲しくもいとおしい女の人生は、舞台で輝いた。
ダメンズに巻き込まれる女はきわめてまじめに、正直に男に向き合っている。自分が頑張らなきゃとその身を犠牲にして。はたから見ればまともではないように見えるが、筋が通っている。そんな恋愛にアラフォーまでを捧げた姿を物悲しくも明るく、どこかさっぱりと描かれる。もちろん、笑いもしっかり取る。
鈴木砂羽がそのキャラクターを遺憾なく発揮している。自分としては、彼女の意外な側面を見た気がする。
ブス会のコンセプトには、一度ハマると抜けられない。今から次回作を期待してしまう、そんな中毒性がある。

アンフェアな月
刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会
天王洲 銀河劇場(東京都)
2018/02/22 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★
助演のキャラメルボックス岡田達也さん目当てで観劇。その他の役者さんも素晴らしくストーリーも所謂刑事モノで良かった。ただ主演の篠田麻里子さんは発声からなにから舞台の稽古をしたほうがいいですね。まわりには素晴らしい役者さん達がいるので勉強してこの先につなげてもらいたいと思いました。続編もありそうな終わり方でしたし、成長してまた雪平役をやってもらえればと思います。

ヒトミ
WHO'S TERRACE プロデュース
ワテラスコモンホール(東京都)
2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
20年以上前にキャラメルボックスで初演をして、その後、数回再演をするほど素敵な作品です。今回はキャラメルボックスの若手俳優さんやいろいろな役者さんが集った座組でしたがとても良かった。100人入るかどうかのホールで、間近にお芝居を観れて、若い役者さん達のパワーを感じました。特に主演の大滝真実さんの涙を流す熱演は、また新しいヒトミの誕生を観ることが出来ました。

トラブル日記
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
制作山口山口ちはるプロデュース
トラブル日記初日観劇してきた
ちはるさんの作・演出初とは意外だった!
セットはいつもどうりシンプルで壁にはトラブル数々張られていた
演劇は生だからこそトラブルが起きる✨
ちはるさんの数々トラブル歴史的感じを面白おかしく描いていた
最後には暖かみを感じたね
これからも良い作品を届けてもらいたい!
これが山口ちはるプロデュース作品
今年初観劇である

月とララバイ
バズサテライト!!
新宿スターフィールド(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
公演初日という事もあり少しぎごちなさを感じましたが、舞台を上手く使って面白い演出でした。だだ少しこじつけのようなところもあり、ストレートに気持ちが伝わってきません。相関図のようなものがあれば理解しやすかったかもしれません。

ピルグリム2019
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鴻上尚史さんらしい軽いノリの演出から、いつの間にか深い話になっていくのは見事。役者さん達も第三舞台に負けず劣らずの熱演で良かった。小野川晶さんは客演でいい舞台に出ていければ羽ばたけそうですよ。

オルタリティ
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
一歩突っ込みすぎかと思われる展開を、いやもしかしたらと思わせる極まった本気度が押し流していく。 他を他として徹底する一方で顕れる ”みんな”、それは積み重ねられてきた集団としての、或はいま現在の個の集まりとしての。 糾弾でなく公論、塞がずせめぎ合う過程が時代の ”善” を生む、さて、それをサボって ”幸せ” は来ますか?と問われているよう。

平成31年東京の旅
劇団星乃企画
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2019/02/25 (月) ~ 2019/03/04 (月)公演終了

不思議の国でノックアウト
はらぺこペンギン!
テアトルBONBON(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/14 (木) 19:30
座席H列12番
価格3,500円
少し未来を描いたSF系。いやしかし舞台装置にある「アレ」に気付いた直後の導入部分があまりにもまんまなのでワロタワロタ。
そうして始まる本編はボクシング、アリス、ロボットの三題噺だが、併行する複数の流れに仕掛けられた罠の巧妙さたるや。終盤で全体像が見えてきた時の「たばかったな!」感……もとい、見事に騙された感覚の心地好さよ!
あと、ブレードランナーのレプリカント等とは違い、ゴツゴツした機械人形的なロボットも生身の人間が演じなければならないという演劇での弱点(制約?)を逆手にとった終盤の「ある場面」は巧いよなぁ、これぞ舞台芸術!と言ったら褒めすぎか?(笑)
演劇集団キャラメルボックスのSF系作品や劇団ミックスドッグスのファン(並びに関係者)は気に入るのではないか?とも思った。

オルタリティ
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
先ずは、この劇団らしい非常にヘビーなテーマです。
町役場が舞台ではありますが、それには特に関係ないのかな?とも思います。
冒頭の作りと後半の作りの違いに違和感を覚えましたが、見終わった後で感じたのは、
冒頭はフェイクなのかな?ということなのですが、考えすぎなのでしょう。
終盤に関しては、嫌悪感を抱く方もいらっしゃるのでは?とも思います。
しかし、「理念」と「現実」のつき付け方には思うことが多い作品です。
演劇とはかくあるべきなのでしょう。
エンタメとは完全に一線を画している作品で、私個人は、この在り方が好きです。
導入部に手直しを!とも思いますが。

オルタリティ
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
このカンパニーの会話劇、十八番の社会派から、遂に哲学の領域に踏み入れたかとビックリ。と同時に、少し物足りなさも感じた。私個人は、会話劇とエンターテイメントの程よく混じった作風が好きなのだが。
三幕構成だが、幕毎のテーマは理解できるも、作品を通してのメッセージが散らかった感じにみえたのは、私だけだろうか。特に3幕目は長く感じた。
それにしても今回も3時間35分、役者も観客も真剣勝負な感じの観劇は、このカンパニーが観客に与え続ける麻薬である。

世界は一人
パルコ・プロデュース
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★
まいった。何が言いたいのかさっぱり分からない。
さすがに「鉄鋼の町に生まれた、吾郎(松尾スズキ)、美子(みこ/松たか子)、良平(瑛太)が成長して行く物語」であることは分かる。しかし、人の半生記としてわざわざ描くほどではない。もっともあっちこっちに話が飛ぶので私が把握できていないだけかもしれないが。3人は人間でなく何かのメタファーかとも考えたが思いつかない。「町の海は廃液で一度死に、浚渫することで蘇った。「その汚泥はどうしたの」「どこか安全なところに置いたよ」」というようなメッセージが繰り返されるので何かその辺にテーマがあるのかもしれない。最後に松さんが「世界は一人」と歌うのだが取ってつけたような印象を受けた。
松さんをはじめとする皆さんの歌は迫力があり、曲も初めて聞くはずだが耳にすっと入ってきて心地良い。これがあってようやく満足度は星3つになる。
ポスターは小が3種類、大が2種類も売っていた。

オルタリティ
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
最後に舞台に並んだ役者は6人。たった6人だったか・・。二部構成の前半後半で立場や状況の変化した数年後をそれぞれが演じたから「2人分」味わった訳でもあり、人的広がりを想像させるよく書かれた本だという事でもあるか。
近年のトラッシュの傾向である「議論劇」の(特に前半は典型的に)範疇だが、その議論のあり方としては随一の出来だと思われる。毎回出演とは行かない団員・龍坐の力量も見、川﨑初夏の円熟と滑らかさも見たが客演・樋田洋平の人間臭い役どころは何げに信憑性を場面に与えていた。

レジャーマン
劇的☆爽怪人間
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/01/06 (日) ~ 2019/01/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇的☆爽怪人間さんの久しぶりのオリジナル脚本。
赤字垂れ流し遊園地を、人を育てながら、リストラ無しで再建できるか?
役者さんの力の入った演技、正にできるサラリーマン。
濃密な海外ドラマを観てる様で、のめり込んでしまった。
ラスト、ビジネスライクにサッパリしてるのに、暖かい物が込み上げ、ジーンと来て…
涙ぐんでしまった。
むっちゃ良かった。

ヤン・リーピンの覇王別姫 ~十面埋伏~
Bunkamura
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2019/02/21 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
数年前チケットを取っていたのに見損ねた「シャングリラ」のリベンジで、早くにチケットを取った。贅沢な出し物。私は詳しくはないが「覇王別姫」は紀元前の項羽と劉邦の戦いの一幕、その中の「十面埋伏」の場面という事である。日本で言う「平家物語」のように語り継がれた物語で、筋は判らないが、敗退することとなる側の王と妃との別れが「戦い」の物語の伏流としてある、ような感じ。二時間超え。
主要登場人物もアンサンブルも「芸」で目を引きつけ、物語を彩り、舞台美術・照明の劇的効果に、琵琶の生演奏まで一流揃い。映画『覇王別姫』で使われた音楽も時折流れ、色を添えた(アジア大陸の叙事詩を演出するあの音使いの嚆矢は坂本龍一による『ラストエンペラー』と思っているがどうだろう)。
さてこの贅沢な出し物のエンターテインメント性を堪能し、満腹となった私は、アジアの代表的舞踊家ヤン・リーピンを再び見ようと思うだろうか。。今のところ、私には一度味わえばよい冥途の土産くらいに思っているが、人間の欲は測り知れないもので。自分探しの途上で舞台に一度立った者が病み付きになるのも同様か。・・駄弁が過ぎた。

何者
劇団春の彼方
IRORIMURA・プチホール(大阪府)
2019/02/23 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
実際の体験も含まれているのか?と思わせるほどリアリティの感じる会話劇
価値観の違う5人の若者が就職に悩む葛藤を描いた作品
深い台詞などもあり、色々と考えさせられる話
SNSの画面と絡めながら展開して今の若者たちの二面性を描いている
それを若い役者さんが自然な会話で演じるので日常で交わされている様に感じる♪最後まで楽しめました!

ピルグリム2019
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/26 (火) 19:00
鴻上尚史の芝居らしく、時代を捉えつつも、どこか空騒ぎ的で。でも作品各所に散りばめられているテーマのようなものはジワジワと刺さり、しかもどこか希望を感じさせてくれる作品だった。
「繋がり孤独」というテーマと、共同体とそこから排除される中の「分裂する二つの自分」というテーマ。この2テーマが、どこか分裂しかけているようにも感じる。前者は時代の中で移ろう部分だが、後者は普遍性を持っているテーマ。後者のテーマだけでも、お話としては成立し得るのではないか。

夜会 VOL.20 「リトル・トーキョー」
ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
赤坂ACTシアター(東京都)
2019/01/30 (水) ~ 2019/02/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
2回目だったせいか、ラストを知っていて見たせいか、席が前回と全然違っていたせいか・・・。久々に涙腺崩壊しました。★追加したいくらいです。でもみゆきさん歴とか好きな曲とか個々人の差があると思うのでした。
実はチケットを発券したとき「えーっ!先行予約でこの席かよ!?」と思ったくらいの席だったのですが、実際行ってみたら思っていたよりずっと良かったのでした。自由席ではついつい最前列を選んでしまうのですが(ACTシアターで最前列だったらそれはそれで素敵)、全体が見えないという弱みがあります。しかし前方に人がいるというのはそれはそれでストレスだし・・・となんとも悩ましいところです。

世界は一人
パルコ・プロデュース
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★
異色の顔合わせの大劇場公演だ。オリザ派・岩井の作・演出、無頼アウトローの松尾スズキが作演出ではなくて主演、ハイソの女優・松たか子がつきあう。音楽に生バンドと前野健太の歌。興業元は劇場休館中のパルコの制作、小屋は東芸プレイハウスへと打って出た。
それぞれの分野で個性の強い活動をしてきた顔合わせだから、さぞ、舞台裏は大変だったろうと同情するが、結果は、お互い忖度配慮の挙句、すくんでしまっている今の社会を反映している。
平成の末とあって、この日本の三十年を回顧するような筋の運びになっているが、松尾スズキが主演ではどうしてもアクセントがそこへ寄ってしまう。明らかに北九州らしい故郷から出てきた主人公が、都会でコンサル業で成功するが、家族も精神も空洞化、再び故郷に帰り家庭を持つ。所詮世界は一人、というストーリー。これではこの顔合わせを生かすパンチがない。
鉄鋼都市が高度成長期に多くの産業廃棄物を海に沈殿させて、繁栄してきたが、この三十年で、その残渣は浚渫された、だが、あの沈殿した廃棄物はどうなったのだろう、とテーマを振られるが、物語がついていかない。三十年にわたる細切れの思わせぶりなシーンを並べ、そこに歌だかなりの数で入ってくる。大劇場向きの本ではない。いつもはキャラの立つ俳優たちも役をつかみかねて、手探りで、姿勢が、前のめりになっている。セットはパイプ管の構成でそっけなく、これで二時間十五分は苦しい。(まだ四日目だから、そのうちにどこか突破口が見つかるかもしれないが)
パルコの意図はよくわからないが、とにもかくにも、いろいろの顔合わせで新作をやってみようという壮図は買おう。今までは、この種の企画はほとんどシスカンパニーの独占で、安全第一でしかも当ててしまうというところが心憎いのだが、東宝・松竹・四季以外で、有力で冒険を辞さない演劇製作の会社がもう一つは欲しい。新国立は絶望だが、ホリプロ、文化村、池袋、三軒茶屋の公共劇場は、失敗を恐れず、頑張ってほしい。

軽い重箱
殿様ランチ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/02/26 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/25 (月) 14:00
価格2,500円
一般庶民のいかにもありそうな日常の1コマや特殊な(?)仕事に従事する人の人生の転機になりそうな1コマを絶妙のバランスでサクっと掬い取ったスケッチ6編。
いずれも語りすぎず余韻を残しその後を観客に想像させる手口が「食材の一番旨い部位だけを切り出して供する名人板前」の如し。
連作が1組あったりかすかなリンクがあったりするのも愉しく、長編(前回公演)を経た「はりこみ」シリーズの新局面もイイ。
あと、演者の複数の役の演じ分けも毎度ながら鮮やか。