ヒトハミナ、ヒトナミノ
企画集団マッチポイント
駅前劇場(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
個性的な登場人物ばかりで笑いも散りばめられ、展開にも引き込まれましたが話は重いです。考え方も捉え方も感じ方も皆それぞれだと思うので、個々人の希望に沿っての介護は難しいのでしょう。介護する方の負担にもなると思います。
日頃見過ごしてしまう、考えの及ばないことにも気づかされました。
「遥か彼方に揺蕩う星空」
縁劇ユニット 流星レトリック
萬劇場(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
観たいに書いたように自分は高校時代実習船で南の海に航海した経験がある。華4つ☆
ネタバレBOX
ワッチに立った新月の晩、海と空の境目が分からない中をただ独り舳先に立って眺めた。暗い空間に星屑と夜光虫が入り乱れ、光が乱舞するばかりで区別がつかない。それはまるで宇宙の只中をたった独り航行しているような感覚だった。他の多くの同級生と異なり特殊な学校へ通った中でもこの経験と台風の中、荒れ狂う海でトップマストに波をざぶざぶかぶりながら、さながら潜水艦のように浮沈を繰り返しビルジキールが今にも折れるような軋みを上げ続け、普段なら指1本で回せるラットが力自慢の我々が振り回される程の圧を受け、ハッチを完全に締め切っている船倉では、仲間が浮沈の度に数十センチもベッドから浮き上がってはベッドに叩きつけられていた。鼠が船に残っていたので絶対沈没しないという確信はあったが、自然が荒れるということの意味と台風一過後の、また目がのぞいた時のいきなりの静寂と深い深い碧空の色を決して忘れない。
今作の核心部分には、このような純粋な美とピュアな感情が溢れている。音響の合わせ方も良くマッチし、照明も良い。自分の好みからいうと、余りおチャラケを入れる必要はないのではないかと思ったが。役者陣の演技にも、ダンサーの踊りにも爽快感があってグー。
検事と犯人のフィクション術
東京パイクリート
Geki地下Liberty(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
実演販売がなかったのは残念。箱馬での場面転換は初めのうちこそほほう!と思って見ていましたが、だんだんもどかしくなりました。お話の展開として、もっとスピード感が欲しかったです。「検事と犯人のフィクション術」というタイトルはすごく納得しましたが。
検事さんが自分の信じる道を選ぶことで、だんだんいい表情になっていくのが良かったです。
半永久的なWIFE
劇団NLT
オメガ東京(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/19 (金)公演終了
満足度★★★★★
新人さんの戯曲ゆえに「少々荒削りな部分があっても致し方なし」という心配は一切無用、それどころかあまりの高い完成度に思わず「マジで!?」
いやなるほど、原作の良さを壊すことなく、ちゃんとベテランの地ならしがなされていた様で「そうじゃなきゃ巧すぎるよね」納得です。
見事なほどに気持ち良く追っていけるストーリー。
少し先の未来を思わせる無国籍な感じ(何故か関西弁も登場)は、星新一をちょっとだけ彷彿。
観劇初心者にも優しい「分かりやすさ」を全然浅いものと感じないのは、心のひだに触れてくる言動,、滲み出る可笑し味と・・・これ自分ちだったら・・・と思いが巡る状況展開の面白味があったから。
お洒落な小劇場、役者さんの演技スキルはその枠に納まりきらないほど堂々たるもの。
全くもって贅沢な時間を過ごす事ができました。
「奥様に永遠の命を与えましょう」と持ち掛けるセールスマン。
「笑ゥせぇるすまん」に出てくる喪黒福造みたいのを想像していましたが意外にも美人セールスマン。
自分だったら「う~ん何かが違う。やっぱり契約しないな」・・・しかし油断すると心が揺らいできそうな絶妙トーク(笑)
もちろん契約成立するわけですが、さあどうなる!?その先への期待を膨らませる冒頭の手腕からしてお見事。
連れ合いを失うかもしれない、どうしようもない気持ち。そこに一石を投じる感慨深さと共に、しっかりコメディーな作品でした。
ネタバレBOX
せっかく妻が半永久的に生きるのなら・・・若くしてほしい。憎めない夫の言い方ッ
ノーコメントですが(笑)です
薄布
天ノ川最前線
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★
作家も若いし演者も若い。
ネタバレBOX
おまけに作・演出が同一人物なので悪い方に転がってしまった。作家に訊くと演者達と相談しながら作劇していったのだというが、見切れ、かぶり等々、演劇の基本、客に見せるという点迄無視する役者に従ったのでは流石に演劇のイロハを知らないと非難されても仕方あるまい。演劇は殆ど有史以来存在する歴史の長い芸術形式であり、少なくともあらゆる民族のどんな歴史にも見られる芸術だから、現代の作・演出家も過去の多くの歴史的遺産に負う所が大きい。現在でも未だギリシャ悲劇・喜劇は往時のシナリオを用いて(無論翻訳も含め)演じられることもあれば、それをベースに新たな戯曲が書かれたり、演じられることも多く、チェーホフの登場以来、彼の作品と格闘することで、近代演劇の演出法を確立したと言われるスタニスラフスキーやそれを継承したメソッド演劇等の手法以外にも、韓国のイ・ユンテクさん等が韓国の古代演劇の手法や中国演劇の伝統から様々な遺産を継承して優れた演出をし続けていることは、多くの演劇人が知る所である。そもそも、Baudelaireが言うようにQu'est-ce que l'art? Prostitution.芸術とは何か? 売春、と言い「芸術は売春の趣味」であるのだから、裸の精神を見せてナンボである。それを演劇では身体や人形などを用いてやる訳である。
一方、今作では現代日本を生きる若い世代の閉塞的な世界(半径5~10m程度のことにしか関心を示さないような)が齎す“己”の問題を扱っている訳だが、自分、自分という割には、徹底して自己に拘ってなど居ない。少なくともRimbaudが書いたように Je est un autre.(私とは他者だ)という意識すらない。フランス語は人称に合わせて動詞が変化するので、1人称単数に対応するêtre の形はsuisが文法的には正しい。然しここで用いられているのが、三人称単数のestであるのは無論、自己の他者性を強調する為の詩的テクニックである。ランボーはフランス人であり、フランス語の天才詩人であったから、このような芸当をやっている訳だが、この1行は実に本質的に己というものの性質を表している。
例えば言葉である。己を表現する為に今作ではラップが重要な役割を果たしているが、それには言葉が用いられており、それは社会的なものであって、ラッパー自身の発明では無い。本当に個人的な言語があるとすれば、流通するか否かは兎も角として、それは狂人の発する言語、即ち純粋に錯誤した言語である。何故ならば狂気の定義がM.フーコーの言ったように“純粋な錯誤”であるならば、その純粋錯誤を通じて用いられる言語は、言語表現の秩序を踏み外したものたらざるを得まいからである。而も、ラップそのものはアメリカの黒人が発明したものではなかったか? そんなものを猿真似すること自体、己を大きく離れ、自己矛盾を起こしている。従ってこのラッパー達の主張の根拠そのものが簡単に崩れてしまう程度のものでしかないのである。演劇の基本中の基本は論理であり、論理の働く場は関係性という場である。脚本家はそのことに常に心を配らねばならない。演出の点でも、役者が相当時間観客に背を向けていて演技が一切見えず(背中で演技している訳でも、その技量が在る訳でもない)、而も観客に対し正面を向いている役者の演技も背中で隠してしまって見えなくしている。スペースが無い訳でもなければ、全員の表情がキチンと見えるような配置が取れない訳でもないのに、これは失策中の失策である。役者の中に見切れを気にしない役者が居てその意見を入れたと聞いたが、ナンセンス。何の為の演出だ!? ということになってしまう。これでは、客はつかないよ。いい芝居を観て研究すべし。また哲学や論理学、そして深い思惟、更に多くの鍛錬、勉強が必要である。
YESTERDAY ONCE MORE
劇団アルファー
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
2018年12月(現在)から1988年12月(30年前)へタイムスリップし、あの時こうしてい”たら”、こうしてい”れば”という「たら れば」の世界。誰もが一度は思う、「あの日あの時に戻れたら」という夢のような出来事が…。その時代の世相を現し、必死に生きていた自分と身近な人々に邂逅する。日本経済が激変したと言われる節目の年、未来の自分が客観的に見ていることに苛立ちやもどかしさを覚える。そして思わず行動してしまう姿に可笑しみと悲哀が観える秀作。
少し外見的なことで気になったが、卑小なことだろう。
(上演時間 第1部:1時間10分、第2部50分 途中休憩10分) 2019.4.16追記
ネタバレBOX
舞台は居酒屋げんの店内。上手にカウンター、中央にテーブル席、下手が店出入口になっている。1988年の店内の壁はうす汚れているが、2018年には小綺麗になっている。昔の方が店も新しく逆のような気もしたが、この間に改装したのだろう。店内に日めくりカレンダーが掛けられ、壁の汚れ具合と相俟って時代の違いを演出する。この舞台転換をスムーズに行う。
梗概…遠野(60歳)と山田(60歳)は幼なじみ。それぞれ定年退職、結婚周年記念を祝うために旧友が集まり祝賀会を始める。店の暖簾を掛けるために外に出た2人に雷が…気が付いたら30年前にタイムスリップしていた。昭和63年12月22日、バブルが崩壊する契機となった株の大暴落の数日前。友人に株を買わせ儲けさせようとしていたが、それが裏目になった。それを回避するため遠野は30年前の自分を説得しようとするが…。
過去・現在・未来という一方行の時間の流れは、時間軸の移動があっても同一人物=自分には出会わないという理屈からすれば、この公演は不自然に思えるかもしれない。また過去を変えると、その影響で未来に変化をもたらしてしまうという、時空間移動の物語ではよく聞かれる理屈。物語ではいろいろ行動するが、結果的に(未来を)変えられなかったが。演劇自体がフィクションであるから、理屈抜きに虚構の世界を楽しみたい。
この公演の魅力は、それぞれの時代背景・環境下でしっかり生きる人の姿を描いているところ。1988年...バブル最盛期の華やかな時代、しかしそこで生きる若者は未来を展望できず悩み、また世間知らずでもある。一方、2018年は震災の影響、貧富等の格差拡大という世相的にはあまり明るくない。しかしここに登場する人々は還暦を迎えても、まだまだ意気軒高といったところ。2つの時代を往還し、それぞれの時代と人物の関係に相似と相異を見せ、一定年齢以上の人には懐かしさ、当時を知らない年齢層には憧憬?を思わせるような公演。そこに共通するのは人の人情、その温かさ。そこにこの公演の面白さ魅力があると思う。
次回公演を楽しみにしております。
YESTERDAY ONCE MORE
劇団アルファー
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/15 (月)公演終了
満足度★★★★
タイムスリップの設定がおもしろいです。
ネタバレBOX
いきなりの、ちょっと強引すぎる感じがしたタイムスリップというシチュエーションでしたが、元気が出て、時にはほろっとくる内容でした。過去のあの時にもどれたらなあと誰もが思うところがしみじみときましたね。
SHOOTING PAIN
ピヨピヨレボリューション
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
【RIPEチーム】観劇
ネタバレBOX
友人を目の前で飛び込み自殺で死なれて精神を病んだ女子高生が、少しずつ治癒していく様を描いた話。
とってもポップでした。
マツリが、小春に小山田マツリですと名乗るシーンが感動的で素敵でした。
息つぎがうまくできない。
劇団鋼鉄村松
テアトルBONBON(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきました☆ はじめての劇団さん、正直あまり期待してなかったけど、予想以上に良かったです! って言うか、とても素晴らしかったです☆
ネタバレBOX
チケットプレゼントにて観劇、ありがとうございました。 笑いもたくさんあって、とてもテンポのいいお芝居でした!
主役の俳優さんは どことなく妻夫木聡に似てる と思ったのは自分だけでしょうか!?
とても素敵な舞台でした☆
ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』Ver.4.60【3/18~公演中止】
ギア公演事務局
ギア専用劇場(京都府)
2019/04/01 (月) ~ 2020/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
15回目の工場見学はずっと見たかった利香ドールを初めて拝見しました☆めちゃめちゃ可愛かったです♪利香ドールはお人形というよりワンちゃんやニャンコちゃんみたいな可愛いペットのような魅力を感じました☆それぞれのドールがそれぞれの違った表情を魅せてくれるのでいつ見ても見応えあるんですよネ♪もちろんロボロイド達もです☆
キャッツ
劇団四季
キャッツ・シアター大井町(東京都)
2018/08/11 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団四季、初体験してきました☆
さすがに凄かったです☆
ネタバレBOX
まず、劇場に入って 舞台美術がすごい!さすが! 始まる前からわくわく! そして開演、舞台が回転してるー!!
ストーリーどうこうよりも、純粋に歌やダンス、衣装なんかを見て楽しむのがいいのでしょうね~☆ とても良かったです☆
1つの部屋のいくつかの生活
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
残念ながら満足感は低い(黄)
黄金のコメディフェスティバルのように、2劇団1組×3チームによるプロデュースイベント。
同じセットで6者6様の演劇が展開される。
時間的な制約や、金銭的な制約から、1チームだけ見に行くことにした。
演劇に初めて触れた「アガリスクエンターテイメント」と15MinutesMadeで衝撃を受けた「Straw & Berry」が組になった黄色チームにした。
観劇後は、うーん、他のチームにした方が良かったかな、と思った。
青チームは売り切れが目立っているので、人気があるのかもしれません。
ネタバレBOX
【アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』】
YouTubeなどで公式に見られる「エクストリーム・シチュエーションコメディ」の大人数版。
エクストリーム・シチュエーションコメディは、2人で野球でいうところの"透明ランナー"のようなものを駆使して5役を演じるもの。
元の方は2人で5役を演じるという大変なことを「アスリート的にこなす」という意味で一本筋が
通っていたが、今回はそれに加えて「消費カロリーを競う」という要素が追加されて、無駄に大きく
動く、でも演劇を壊さない範囲で、という枠組みで物語が展開される。
この要素追加がオリジナルを超えるのに寄与するかという点が気になるところだが、個人的な意見では、はっきり言って「ノー」。複雑さが増して演目自体が目指す方向が散漫になっただけ。
ストーリーは、とある家の娘、由貴(榎並夕起・24歳)の家に、付き合っている
70歳の彼氏 ショーン(如月せいいちろー)が来る。
その70歳の彼氏を「彼氏の父親」と誤魔化そうとして始まる物語。
配役は由貴の妹(鹿島ゆきこ)、父(矢吹ジャンプ)、母(前田友里子)、
由貴の父が経営する眼鏡店で働く由貴の幼馴染(さいとう篤史)、ショーンの息子・ジョー(斉藤コータ)
演劇を壊してないか目を光らせる審判(熊谷有芳)、実況アナウンサー(伊藤圭太)、解説(淺越岳人)
話の流れはワイフ・ゴーズ・オンに同じ。
「全部分かってたんだよ」→「さらにカブせる展開」オチ。
ワイフ・ゴーズ・オンは、2股→第3の女。
今作は、由貴の妹の彼氏もさらに。
屁理屈が特徴の劇団というのは分かりますが、「ナイゲン」「時をかける稽古場」が出色で、
「紅白旗合戦」はまだしも、「SDFK」「わが家の最終的解決」、「ワイフ・ゴーズ・オン」
と個人的に好きになれない方向にどんどん進んでいるのが悲しい。
【Straw & Berry『サイケデリック』】
よくよく考えてみると、題名の意味が良くわからないですね。
同劇団おなじみのブランキー系の曲が大音量 → 暗転 → 音がピタッと止まって明転、
静かな始まり。
今回は趣向があって、場面転換なしで2つの時代の話がパラレルに展開される。
主人公のみ共通で、それ以外の人は2人ずつ役者さんが居る。
(友達の母親は亡くなったので前半のみ、元彼女の結婚相手は後半のみ)
主人公の学生時代:主人公、彼女、友達、友達と良い感じの女、友達の母親
主人公が大人になった後:主人公、元彼女、友達、友達と良い感じだったけど別の男と結婚した女、元彼女の結婚相手
上記のような話なんだな、と理解するまでにしばらく時間がかかり。
話の中身自体は特に何ということはないもので、普通の恋愛模様的なもの。
あまりに何もなさすぎて、主人公の元彼女が、「結婚相手が貴方に会いたいって言ってるんだけど」
という話で、結婚相手と主人公が相対する場面で「どういう展開になるのか」というところに
焦点が当たりまくってここだけ緊張感が突出するんだけど、それ以外は本当に何もない。
台詞密度・演技濃度が低く、時間と空間をたっぷり贅沢に使う感じで話が展開され、
私の周りは「飽きた」という感じのボディランゲージをする人がたくさん居た。
(私自身はそんなに飽きていなかったんだけど)
話がそのまますっと終わって、「えっ終わり?」みたいな感じになった。
もうちょっと「持って帰れるもの」が欲しかったです。
2劇団とも★3つです。(★5満点で)
あと、今回、パンフレット的なものが分厚くあったんだけど、
今回出場している劇団に関するものはペラ1枚で、うーん、てなった。
あと、後ろ1列を空けてたのは劇団さん用なのかな?
左右の席も割と空いてたので、座席をもうちょっとワイドにして欲しかったな……
チョコレートケイキ
春匠
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
無言劇初めて見ましたがとてもリアルで緊迫した時間でした。死刑執行までの時間を固唾をのんで観届けました。終盤良く聞こえないセリフが邪魔でした。最後まで無言で通した方がよいのではと思いました。
エラリー・クイーン
PureMarry
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/04/11 (木) 19:00
座席1階6列22番
価格6,800円
芝居を観るというより、エンタメイベントの趣。
それでも十分楽しめます。
第1部50分、休憩15分、第2部1時間5分
第1部と第2部はそれぞれ別の話で、それぞれで殺人事件が起きます。エラリー・クイーンが殺人者のを当てる前に、進行役が観客に犯人の推理を呼びかけ、挙手した観客3名程度に犯人と理由を喋らせるという趣向です。正解者には記念品がもらえます。
この日、第1部では正解が1名、第2部では正解が2名。不正解でも参加賞がもらえるようでしたが。
第1部開幕の、紫城るいさん、桐生園加さん元タカラジェンヌご両人のダンスは見事。
華やかな幕開けです。物語が戦前なので、ちょっと貨幣換算など判りづらい部分もあるが、総じてストーリーは明快。役者さんも手慣れた感じの演技で、気軽に観ていられます。それなりに楽しいですし、老若男女問わずに楽しめますが、客席は半分程度の入り。関係者関係の子供さんも多かったようです。
この入りの原因は、やはりチケット価格ではないでしょうか。6800円となると、自身観ることはもちろん、子供を連れて観るというのにはかなり敷居が高い。これはもったいないなあ、と思います。
パンフレットを子供たちが懸命に売っており、観客もほだされて購入していましたが、これも1500円はちと高いかと。そもそも解題を要するような舞台でもありませんし、私は大人げなく買いませんでした。
最後に手許に送られてきたチケットは、指定席引換券。
それはよいとして、開演1時間前から、引き換え開始、30分前から開場と書いてあるので、開場前にホールに向かうと何か要領を得ない。結局、開場するまで待たされて、受付で引き換えるように指示されました。引き換えが先着順でよい席になったのかは判りませんが、それだったら、急いで開場前から来ることなかったのに。
ネタバレBOX
最後の推理を当てると、記念品がもらえます。
その中身は、出演者のサイン入りポスター。やはり太田奈緒さんのが一番出たのかな。
太田奈緒さん宛の花も多かったし。私は桐生園加さんのをもらいました。
第1部を回答したので、第2部では控えましたが、そちらの私の推理ははずれました。
私は3人目の方と同じ、犯人は弁護士秘書と推理。
実は、彼女が本物のシュガーで、屋敷に来たシュガーは偽物という推理。秘書が初めて屋敷に遺言書を預かるために訪れたとき、暗い中、弁護士は玄関先で足を取られていたのに、彼女は初めてにも関わらず、すいすいと入っていきましたし、遺言書を入れる封筒が見当たらない時にも、暗い中ベッド脇にあることをすぐ指摘しました。
すでに、彼女は屋敷を訪れたことがあり、父親と結託して他の犯罪に手を染める2人の兄弟を抹殺することで同意していた。
弁護士秘書が、遺言書の開封に立ち会わない(屋敷に行かない)とクイーン達の前で宣言したのも、自身を捜査から遠ざけておくため。実は当日になって同行を申し出て、弁護士を殺害、後から追うようにやってくる、と。
そうすると、顧問弁護士をもたない父親が、シュガーの勤める弁護士事務所に遺言書のを預託したのも判ります。まあ、父親自体もシュガーに遺産300万ドルを渡すと騙したのですけれど。
弁護士を殺して、遺言書の内容を確かめたのは、父親への疑心暗鬼。自分が利用されていないかの確信が欲しかったのだと。
偽のシュガーは、本物シュガーこと弁護士秘書の部下か何かで、遺言書開封前に兄弟に命を狙われる可能性も考慮した影武者。
こういう推理いかがでしょうか。
でも父親は、誰を殺すために深夜徘徊していたのでしょうか。
これは永遠の謎です。
血と骨
トム・プロジェクト
ザ・ポケット(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
梁石日の小説と映画で有名な作品の舞台化だが、小説も読んでないし、映画も見てない。在日の家族を扱った、シビアな物語ではあるが、芝居でしか表現できないものが観られた舞台だった。梁の父親をモデルとした暴力的な男を主人公にしているが、映画の評を調べると、暴力的なシーンが多いのがツライという記述を良く見る。だが、舞台ではリアルすぎる暴力的表現は少なく、むしろ家族の関係を主軸に描いているので、ツライとは感じずに済む。長編の小説なので、どの部分に軸を置くかで、違った物語になるのだと思う。主人公を演じる金子由之もさることながら、妻を演じる名越志保、息子を演じる筑波竜一にも軸を置いているところが良い。暗転が多いのは、ちょっと気になる。
FAX! FAX! FAX!
チームまん○(まんまる)
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
11日ソワレ、チーム窓の初日(150分)を拝見。
ネタバレBOX
八百万の神として、栄枯盛衰著しい情報・娯楽系家電の付喪神を活躍させるという、どこかがやっていそうで、でも実はやってなさそうな着想に基づく脚本が秀悦。
演じ手も、練れている劇団の主力が核となり、若手や客演さん達が伸び伸びと演じている(特に、ヒロインの岡ちひろさん)のが観ていて愉しい。
押し付けにならない程度の文明批評?!も含めて、しっかりと笑わせてもらった。
最後にチーム窓の配役について記しておく。
雨田電気(晴奈の部屋の盗聴を調べに来た、表向きは電気技師。だが、その正体は、電気機器の付喪神の悲鳴を聴いてトラブルを解決していく、晴奈言うところの「妖怪探偵」)
…熊野隆宏 さん
晴奈(普通のヒトには聞こえない、FAXの付喪神の声が聞こえる。雨田に連れられて、電気機器の付喪神たちが引き起こすトラブルの現場についていくことに)
…岡ちひろさん
村上(セクハラ気味な電気技師)/VHSビデオデッキの付喪神
…茗原直人さん
航(わたる。PC内の二次元キャラに没頭)/DVDプレイヤーの付喪神
…内藤恭介さん
ノートPCの付喪神/五木(VRにハマり過ぎな男)
…野町祐太さん
スマホの付喪神/真智子の旦那…渥美千春さん
ゲーム機の付喪神/倉橋(五木の会社の同僚)
…中村渉(なかむら・わたる)さん
真智子(電気の通ってないラジカセが鳴ることを怖がり、妖怪探偵・雨田に依頼)/タブレットの付喪神(特殊なブルーライトで家電量販店の販売員、石井と相原を操り、タブレットをより多く売らせようとする)
…青柳伽奈さん
真智子が子供の頃に親から買ってもらったラジカセの付喪神/野島(情報系家電の機能をよく理解していない中高年会社員)
…鈴木克彦さん
レコードプレイヤーの付喪神…浜野篤志さん
ブルーレイディスクの付喪神/相原(電量販店の先輩販売員)
…相馬光さん
五木の欲望が創り出したバーチャルなVR/石井(電量販店のロリキャラ販売員)
…横山美桜さん
晴奈の部屋を騒がせたFAXの付喪神…中山佳大さん
ロマンス
ユーキース・エンタテインメント
STUDIOユーキース(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
キャストさんと客席の距離が近くて緊張感が伝わってくるし、笑って泣ける内容でした😂
宮っち最後までFIGHT(p`・Д・´q)
南吉野村の春
劇団昴
Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
流石に伝統のある劇団、舞台美術の素晴らしさ、肌理の細かさを感じる。一方、優等生の集まりであることに弱さを感じるのも事実だ。世の中を撃つには不良の視座が不可欠であると自分は思っている。何故なら、不良は世の中を下から見る視点を持っており、ここからしか本当の世界は見えないからだ。現在のようなフェイクと嘘ばかりが跋扈する時代、この視座は不可欠である。華4つ☆ 追記後送
ネタバレBOX
桜の名所、吉野の更に南に設定された村が舞台だ。父母は既になく、家には役所に勤める長男・雄一、そこへ殺人未遂の刑期を終え6年ぶりに次男・龍が帰ってきた。ヒットマンとして対抗組織の幹部を銃撃、刑に服していたのである。襲撃された幹部は、現在最も羽振りの良い実業家に収まりシノギの90%を錦鯉の養殖販売から上げている実業家に変身していたが、一方で組長となった今も彼は襲撃犯である龍に復讐を果たすべく虎視眈々と狙っていた。
LIFE LIFE LIFE
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/30 (火)公演終了
満足度★★★★
二組の夫婦のウイットに富んだ社交的会話が、酒とイライラの力もあって、互いの弱点を刺激しあう、ジャブを応酬しあうボクシングのような一夜へと変わっていく。それでもシリアスというよりコミカルで、笑いの中で幕を閉じる。しゃれた脚本と、センスある演出家と、うまい役者がそろえば、たっぷりの笑いのなかに人生のほろ苦さも混じる、こんな口当たりの良い芝居ができますよ、という見本のような舞台。
似ている舞台としては、昨年見た加藤健一の徹底した笑いの「Out of Order」を思い出した。
若手と、その生殺与奪の権を握る上司のぶつかり合いという点では、先日の「ブルー/オレンジ」と通じるところもある。上司と部下の関係で互いの本音を、時にチクチクと、時にガツーンとぶつけ合う。惨めさも滑稽さもオープンにして笑いのめす闊達さは、日本には難しいだろう。それほど日本の上下関係は骨がらみというか、湿っぽくて陰気で、客観化しにくい
ネタバレBOX
他でも書いているように、同じシチュエーションから、それぞれ悲喜劇度の違う3つのバージョンを繰り返す。その違いの根本は、若い夫の性格と人生態度にあるように思った。心構えひとつで、どん底から希望の光まで3つのパターンがありますよと。
パターン1は、若い下っ端天文学者の夫が最初から最後まで、人事権を持つ上司に卑屈にへつらいきっている。それがために「運に見放された負け犬」と上司に影口を言われていたことに、大打撃を受ける。上司夫婦は勝ち誇って帰り、夫は妻にも見放されかけて終わる。これが45分で一番長く、実は、一番、見ていて笑える。面白い。やっぱり他人の不幸は蜜の味である。
二番目は、若い夫は地位は低いが精神的には自立的である。妻との関係も互いにリスペクトがあって良好。そのため、最後は、若い夫から上司に「あんたのような学会ハイソの人間の贅沢と傲慢には付き合いきれない」と先制攻撃する。上司とのあいだが決裂するのは同じだが、夫婦仲に危機を迎えるのは上司夫婦の方である。段田康則の上司は、あえなくともさかりえに不倫を断られるのも、若い夫の勝利と言える。このパターンから、大竹しのぶ演じる上司の妻が宇宙のロマンを語ったりして、意外な純な心の持ち主と描かれるのも興味深かった。
三番目は、最も円満で、実は最も面白みが乏しい(それでも十分面白いんだけれど)。外国の研究者に先を越されたらしいぞ、という上司の嫌がらせにも、若い夫はすでに情報を先に知っていて、逆に、優位に立つ。さらに友人からもっと詳しい話を電話で聞き、上司がくやしがるような、安心と確信を得る。「負け犬」でも「ダメ男」でもないのだから、平凡な幸福の予感で終わるのは当然である。
ヒトハミナ、ヒトナミノ
企画集団マッチポイント
駅前劇場(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★
■100分強■
障碍者の性を扱った本作、性介護をした側の自己弁護的な主張に満ち、性介護された側の声が一切聞こえてこない。そこが物足りなかった。
された側の声を代弁する女は出てくるが、彼女の勝手な憶測による「被害者感情」を語るばかりで、ただただ疎ましい。性介護をした側が語るように、それが本当に慰安を目的とした行為であるならば、「被害」と感じない人だって、いておかしくないのに。
あるいは性介護とは、慈善行為を装ったただのパワハラ、セクハラでしかありえないのか?
そうした問題により踏み込むためにも、能弁な被性介護者を登場人物に加えるべきだった。
それはそうと、ピンクの電話の竹内都子さん(ヘリウムボイスじゃないほう)が、キャスト表で「郁子」と誤記されている。出ておられたのは明らかに都子さんでしたよ。
ネタバレBOX
作中で「身体」と表現される障碍者ならば、性介護される気持ちを語ることもできたのではないか?