満足度★★
■100分強■
障碍者の性を扱った本作、性介護をした側の自己弁護的な主張に満ち、性介護された側の声が一切聞こえてこない。そこが物足りなかった。
された側の声を代弁する女は出てくるが、彼女の勝手な憶測による「被害者感情」を語るばかりで、ただただ疎ましい。性介護をした側が語るように、それが本当に慰安を目的とした行為であるならば、「被害」と感じない人だって、いておかしくないのに。
あるいは性介護とは、慈善行為を装ったただのパワハラ、セクハラでしかありえないのか?
そうした問題により踏み込むためにも、能弁な被性介護者を登場人物に加えるべきだった。
それはそうと、ピンクの電話の竹内都子さん(ヘリウムボイスじゃないほう)が、キャスト表で「郁子」と誤記されている。出ておられたのは明らかに都子さんでしたよ。