ヒトハミナ、ヒトナミノ 公演情報 ヒトハミナ、ヒトナミノ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★★

    3回観ました。重いテーマなのに、笑える。笑えたのに後々まで考えさせる。
    登場人物7人の人間像が見事に描かれていて、キャスティングもぴったり。

    ネタバレBOX

    マキちゃんの渾身の要求が実現しないことに、忍野の外出が「その」目的でなかったことに、
    どこかほっとしている私たちは、偽善者なのか?
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/18 (木) 19:30

    103分休憩なし。
    iaku、横山拓也の作品。前回観た「逢いにいくの、雨だけど。」もそうだったけれど。登場人物たちが陥ってしまう疑問や状況は、誰が悪いわけでもなくて。人間の性だから、どうしてもそういう状態に陥ってしまう。それは仕方のないことなんだけれど。そこで、前向きに生きていく姿を描く。・・・これが本当にうまいなぁ、と思う。
    「介護」と「性」の問題っていう、テーマの難しさももちろんなんだけれど。それ以上に、ほぼ主人公の加藤虎ノ介が、自分なりに自分に正直に生きていく姿が感動だった。後半、涙腺が半開になってしまい、しかもハンカチが見つからず、に困った。
    演出の観点では、ちょっと粗さが目立ったかなぁ。特に「間」が不自然と思う場面が少なくなかった。セリフの解釈をもう少し綿密に詰めていけば、別の会話のトーンや間が見つかるんじゃないか、という事を、観ながらその場で思う。つまり、架空の別バージョンをその場で想像してしまった。余計なお世話かもしれないけれども。あと、インゲンを掃除するシーンは、そこまで長くかけなくてもいいかなとも思う。

  • 満足度★★★★★

    難しい社会問題を題材にしてユーモアもわすれず問題てんこ盛りなのにゴチャゴチャにならず、通底しているテーマがしっかりとある。この作家の舞台観に来られて良かった!次回作も楽しみ。

  • 満足度★★★★★

    障害者の入所施設を舞台に、障害者の「性」の問題、福祉・介護の現場が出会う矛盾を描く。シリアスになりやすい題材だが、あけっぴろげなおばさん主任(竹内都子)、出入りの太った金持ち社長(辰巳智秋)が、絶妙のツッコミをいれて、終始笑いが絶えない。出演者に合わせた当て書き(あるいは台本に合わせたキャスティング)が非常にはまっていたし、出演者も、それにこたえて、実に生き生きとしていた。
    ほかの人も書いているが、インゲン豆の細かい胚芽とりという、膨大な単純作業の繰り返しが、会話劇の最中、ずっと続けられているわけだが、これは苦労が多くて報われることの少ない障害者介護の見事な隠喩としてみえた。
    昨年9月の「逢いにいくの雨だけど」につづく、横山拓也作品の二回目の観劇。前作も、ジーンと考えさせられるものが後を引いた(今も続いている)が、今回も、障害者の性というだけでない、仕事と人生、夫婦の絆の問題、社会の不寛容の問題、地方と都会と、多面的な問題を映し出す舞台だった。全6場(多分)。100分休憩なし、割とコンパクトな芝居

    障害者役の尾身美詞も、一途な雰囲気が良く出ていた。ロシアのチェチェンの中学校人質テロ事件を描いた「US/THEM わたしたちと彼ら」の、疲れを知らずに動き回る中学生役も圧倒されたが、今回は車いすに乗って時々出るだけなのに、存在感があった。

    ネタバレBOX

    自堕落で闇を抱えていると思えた男性職員(加藤虎ノ介)が、実は最も真摯に障害者の人生に寄り添っていたという、どんでん返し的なストーリーは、まったく予想外の展開だった。障害者の性の問題という第一段階から、障害者に限らない、性に限らない「愛」の問題、発達障害の人が直面する社会の壁という第二段階に、主題がグッと高まる。二重構造で、作品の奥行がさらに深まっていた。

    若い職員役の税所ひかりも、初々しい新人職員を好演していた。あとで今回が初舞台とあって驚いた。
    彼女の両親の交通事故が、実は母親の不倫絡みという、打明話は全く思いもしない話だった。舞台の背面に小さいけれど、目立つ陰影を加えた。隅々にも手を抜かないこうした細部も光っている。かつての同級生の男女が、別の相手と結婚後も付き合っているという設定は「逢いにいくの雨だけど」では核心部分だった。今回も少しそれに似ている。少しドキリとさせられた。
  • 満足度★★★★

    議論を重ねて、果たして正答が導かれるのだろうか!?
    選択肢は沢山有って然るべきだと思う。
    福祉を扱った作品のエンターテインメントとしての落としどころは難しいと思うが、色々と楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    観劇後、考え込んでしまった。自分の持ってる差別的なところ、都合の悪い現実を誰かに任せきってるところ、痛い痛い。観客側に『貴方のそういうとこ!』と指摘するような脚本では決して無いのに 。絶対観に行けて良かった。★最終日も観せて頂いたが、崎田役・加藤虎ノ介さんが気持ちを爆発させて咆哮する場面、こんな凄い声に今まで出会った事無かった…と今でも思っている。怒り、悲しみ、無力感が床から天井まで隙間なくみっしり埋められて息苦しくなる感覚だった。凄い俳優さんです。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/12 (金)

    ああ、冒頭なんかイライラしながら観ていたのだけど、結局のところグイグイ引きずり込まれ涙があふれてしまった。延々と作業をしながらのセリフ劇の場面もなかなかリアル味があった。わわわ。。。生きるって…。

    ネタバレBOX

    (排除している)黒インゲンの胚芽は人間で言うとどの部分?というようなセリフが今も心に残る。横山拓也さんの描く心の痛みを観るのが好きです。
  • 満足度★★★★

    今年はこの人で決まりかもしれない。作者の横山拓也。難しい社会的な題材に挑んで、臆することなく、しなやかにドラマを組んでいく。締め難い話をちゃんと大団円に持って行って、観客を納得させる。そこに社会全体に広がる作者のメッセージもある。
    演出の松本祐子。新劇系の俳優を、すっきりと動かす。俳優たちも生き生きと演じていて隙がない。
    題材は障碍者の性介護である。普通、面倒な素材と敬遠する「障碍」と「性介護」を二つ並べて真っ向から舞台にする。下手をすれば、ネットやスキャンダル雑誌の餌食になりかねない素材に大胆にバランスよく踏み込んでいく。障碍者の性の問題だけでなく、弱者支援施設や地方の農業のあり方にまで目配りが効いている。しかも、話の組み方も、登場人物のキャラも出し方もよく考えられていて、面白い。なんと、この題材で観客を、後ろめたくなく笑わせてしまうのだ。その上、今を生きるすべての人々が直面している多価値時代の幸福のあり方にまで考えさせられる。
    この作者の作品を続けて4作ほど見たが、冷静に見れば、昨年の「逢いにいくの、雨だけと」や「粛々と運針」の方が、一般性もあって評価しやすいと思う。しかし、この作者、只者でないことは、この作品でよくわかった。1時間40分。客席満席。

  • 満足度★★★★

    話が濃いよ~
    濃厚だよ まったりだよ 深く考えさせるよ

    介護の問題・・いろいろと考えさせられた作品でした
    →1時間40分

    横木の綺麗なセットで
    舞台上は施設の作業室という設定

    ネタバレBOX

    いろいろと思い出したな~
    「ねほりんはぽりん」での介護師さんの話で
    セクハラで女性介護師が乳首噛まれたとか
    蹴られるので眼鏡が消耗品・・・なのに自腹 とか
    映画「7月4日に生まれて」での主人公さんとか
    バイク乗るのに動かない足は邪魔と
    義足にしてしまった男の人とか・・・いろいろと思い出した
    障害者専門のデリヘル姉さんの話とかも・・

    今作では解答を安易に用意せず
    悩み続けるしかないんだ・・と纏めるも
    ストーリーを半端なものにしていないトコも好感がもてました(^-^)

    所長役の緒方さん
    某シスタープリンセスのゲストで
    主人公の15歳少年を あの声で飄々と演じて笑わせてくれたコトとか
    思い出してしまいました・・・お声変わりませんね
    演技も皆様同様作品世界に溶け込んでて自然で上手だな~とか感じました

    できの良い作品だったなーと 感想

    施設作業で黒豆の芽を手作業で取ってゆくのだが
    作業内容に人員が追いつかずにドタバタしてる最中に
    夜勤明けの主人公さんが
    それでも残って作業をするか~というところから
    施設を移った理由や繁華街に行っていた事がバレたり
    主人公の過去から続く葛藤・苦悩が
    気の強い女性同僚の突込みから徐々に暴かれて
    皆が介護について深く考えさせる結果となる話でした

    自分で性欲処理ができないからと
    母親や介護職員が手伝うコトは正しいのか・・・・
    正解は作品世界では示されず
    主人公は未だに悩み続けているというのは
    とても共感できて本当に深く考えさせられました
  • 満足度★★★★

    今まで考えた事も無いテーマでした。
    難しい話です。

  • 満足度★★★★

    テーマの中心は障害者への性的介護だが、障害者の出産、障害者との結婚と拾い上げるテーマは広い。障害者も性欲はあるのが当然なので、私は性的介護には肯定的。寧ろ必要性すら感じる。本公演で特に気になったのは、就労支援事務所での単純労働の在り方。誰のための仕事なのか。或いは仕方ない在り方なのか。ずっとそれが心に引っかかっていた舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    介護のリアルに気づかされた作品です。重いテーマでしたが、笑いもあって、疲れることもなく観られました。よかったです。

  • 満足度★★★★

    笑いは散りばめられているけど話は重い。
    あなたならどうする?と言われているような感じがしました。
    観て良かった。と思ってます。

  • 満足度★★★★★

    タイトルが公演を端的に表している。説明文にある「一人の職員が利用者に対して性的な介護をしているという噂が…」とあるが、公演の底流にあるのは、介護施設における介護者・利用者の苦悩や介護施設が抱えている様々な問題を鋭く突いた人間ドラマ。
    随所に可笑しみも散りばめられているが、圧巻は心情優先と規範順守という相容れない感情のぶつかり合い。どちらの言い分も解るような…。
    (上演時間1時間40分) 2019.4.28追記

    ネタバレBOX

    セットは隙間のある板塀のような後景、客席寄りにテーブルと椅子が2セット並んでいる。上手にはこの作業場の仕事である黒インゲン豆が入った箱がある物入が置かれている。あまり障碍者支援施設併設の作業場という生活空間は感じられない。セットは作り込まず、むしろ簡素にすることで、逆に人間の在りようを強調させているかのようだ。

    梗概…ある地方都市にある障碍者支援施設併設の作業場で、社会参加とこの施設の運営費を賄うために、近所の窓岡農園から黒インゲン豆の芽を取る作業を請け負っている。納期が明日に迫り、過密労働になっているから職員は疲労と不満でピリピリしている。そんな中、夜勤明けの職員が施設の利用者と外出したことから、以前からあった良からぬ噂が噴出し...。

    公演の見所として、新人職員とこの妙な噂のあるベテラン職員の議論が生々しい。介護施設を利用する人、そこに健常者と障碍者における”性”の扱いに違いはない。確かに新人職員が言う施設のルールは守らなければ人は行き場を失い、施設は信用を失うだろう。一方、障碍者も人であり性欲もある。ベテラン職員は、この施設とは別の施設で勤務していた時に、そこの利用者の母親から切実な相談を受けた。きれいごとだけでは解決できない問題をルールとの間でどう折り合いをつけるか、それは自分自身へ自問自答であり言い訳でもある。その葛藤が痛々しく伝わる。2人の立場と心情は問題を鮮明にすると同時に、どちらも障碍者に真摯に向き合っていることが窺える。繊細で丁寧に救い上げるような台詞が観ている人の感情を揺さぶる。

    演出と演技が実に良い。新人職員・美並(税所ひかりサン)と噂の職員・崎田(加藤虎ノ介サン)の丁々発止。特に加藤サンは現場における理不尽や矛盾、一方で情に揺れる内面を丁寧に演じる好演。また重苦しくなる雰囲気を安澤職員(竹内郁子サン)の軽妙な存在感で緩和させている。障碍者施設というと当たり障りのない描き方になりそうだが、本公演は正面から向き合い、矛盾・差別・偏見などをしっかり問いかけた力作。実に観応えのある公演であった。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    個性的な登場人物ばかりで笑いも散りばめられ、展開にも引き込まれましたが話は重いです。考え方も捉え方も感じ方も皆それぞれだと思うので、個々人の希望に沿っての介護は難しいのでしょう。介護する方の負担にもなると思います。
    日頃見過ごしてしまう、考えの及ばないことにも気づかされました。

  • 満足度★★

    ■100分強■
    障碍者の性を扱った本作、性介護をした側の自己弁護的な主張に満ち、性介護された側の声が一切聞こえてこない。そこが物足りなかった。
    された側の声を代弁する女は出てくるが、彼女の勝手な憶測による「被害者感情」を語るばかりで、ただただ疎ましい。性介護をした側が語るように、それが本当に慰安を目的とした行為であるならば、「被害」と感じない人だって、いておかしくないのに。
    あるいは性介護とは、慈善行為を装ったただのパワハラ、セクハラでしかありえないのか?
    そうした問題により踏み込むためにも、能弁な被性介護者を登場人物に加えるべきだった。

    それはそうと、ピンクの電話の竹内都子さん(ヘリウムボイスじゃないほう)が、キャスト表で「郁子」と誤記されている。出ておられたのは明らかに都子さんでしたよ。

    ネタバレBOX

    作中で「身体」と表現される障碍者ならば、性介護される気持ちを語ることもできたのではないか?
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    知的障害者や身体障害者の性介護問題。
    男性だけじゃなく女性の方も。
    少しでも踏み外した意見するだけでもお前は何様の世界。というか、
    今リアルにある介護現場の問題。
    丁寧に書かれた脚本と演出。良かったです。

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