「笑顔の砦」RE-CREATION
庭劇団ペニノ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
セットやらなんやら、とにかくリアルな作品。これからの日本社会を生きる人にとって、身につまされるような内容だと思う。怖いし胸が痛むけど、まあ現実ってこんな感じだよねと実感したい方は是非劇場へ。まったく救いがないというわけでもないから。
レティクル座の反撃オムニバス~乱れ撃ちの弾~
レティクル座
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/11 (水) 19:30
価格2,500円
【ドクロチーム】
過去作品に書き下ろし1編を加えた短編集……というよりもむしろコント集。会場が会場だけに「セルフ新宿コントレックス」的な?(笑)
アレやソレを擬人化するか!なものを含むブッ跳んだ発想は池亀三太作品に相通ずるような気もする。
ネタバレBOX
精子たちやパセリ、海老フライを擬人化するとはまた何と跳んだ発想!
誰そ彼
浮世企画
駅前劇場(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
初日の19日19時半回(110分)を拝見。
ネタバレBOX
親の痴呆・介護・施設探し、田舎の実家の処分…誰もが現実で直面するかもしれないだろう部分と、お盆や年末、帰省先で祖父母に聞かされているような、物の怪や地縛霊等、土地の伝承的な部分とが、互いに境を越えて混じり合った末、最後の最後に、弟・誠司ががいくら説明しても、妻の慧以外の人々からは兄・眞一郎とは『誰そ彼(たそかれ)』?と存在したことさえ否定され…タイトルの意味合いを噛み締めさせられた110分だった。
何気に凄いモン、見せられたのかもしれない。
それにしても「見ようとしない者には見えない」…本作品の意図からは離れるかもしれないが、路上にうずくまるホームレスへのワタシたちの視線がまさにそうなのかなぁ、と観劇中、感慨を抱いたことを付記しておく。
演じ手では
私自身の生き方はまさしく兄側のヒトなんだが、劇中の様な田舎の後始末をこなしてきたせいか、急にしゃしゃり出てきた兄に猛反発する弟の肩をつい持ちがちに…
という訳で、眞一郎(演・松本亮さん)・誠司(田中博士さん)の兄弟のやり取りに、脚本の意図とは別に、ついつい前のめりになってしまったw
そんな原守兄弟役の松本亮さん・田中博士さんの他
以前から幾度か舞台を拝見している綾乃彩さんに鈴木アメリさん、舞台にいるだけで落ち着いて観ていられる佇まいは流石。
あと、どこかで見た記憶がぁ…の、成瀬志帆さんの存在感が目についた。
【配役】
原守眞一郎(兄。映画監督になるべく上京したが、結局はフリーター)
…松本亮さん
原守誠司(上昇志向・完璧主義者の弟。理想だった父親の呆けていく現実を認められなかった)
…田中博士(たんか・ひろし)さん(個人的には一番、「誠司」にシンパシーを覚えました)
原守慧(誠司の妻。今回の出来事で「見える」ようになった)
…綾乃彩さん(久しぶりの舞台だということで足を運びました)
九兵衛(ムジナ)…小野匠さん
サリー(鬼婆)…櫻井馨織(さくらい・かおり)さん
じいやん(ぬらりひょん)…本井博之(もとい・ひろゆき)さん
時計(付喪神)…成瀬志帆さん(昨年10月の『パンケーキ』、5月の『Fellow traveler』でお馴染みの方。ただ、今回は途中で成瀬さんだと気づきました)
平助(原守家の先祖。地縛霊)…松本D輔さん
小塚雅博(誠司の会社の部下。誠司に心酔)…高橋龍児さん
染谷美久(眞一郎の高校時代のカノジョ。弟が誠司と同級生)
…鈴木アメリさん(犬と串以来かなぁ?)
オーギソヨソヨ(茨城県古河市伝承の妖怪。何でも喰らう)…ぎたろーさん
原守幸映(眞一郎・誠司兄弟の母親。父・真とは離婚)
…今城文恵(いまぎ・ふみえ)さん(浮世企画さんの作品、FunIQさんとの合同企画『あいだヶ原のほおずき祭り』以来だなぁ)
もう一人のヒト
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
喜劇仕立てなのだが、それは平和な今の時代から当時の狂気を笑っているから。笑える時代だから、この喜劇は面白いのである。それに客席が気づけば、この舞台を今上演する意味が浮かび上がってくる。
初演は劇団民芸だったというが、再演は青年劇場が引き継いだという。今回は3回目だそうだが、先の戦争の記憶が消えつつある今だからこそ、笑ってみたい舞台なのだ。
藤井ごうの演出は印象的だ。冒頭、東京を焼き尽くした焼夷弾か、あるいは広島や長崎に落とされた原爆を思わせる裸電球が天井から廃墟のがれきに降りてくる。これがラストシーンにつながるプロローグなのだが、この舞台。もう一つ興味深いのが、同じステージで戦時中の庶民のあばら家と、皇族専用の堅牢で豪華な防空壕が交代で出現するというところだ。それは、この物語のハイライトである庶民と皇族の思わぬつながりを象徴するうまい演出だ。
権威あるものに対するうそっぽさを、庶民側と皇族側の両方からうまく描いたのもいい。宮様が防空壕に芸者を連れ込むところ、庶民の側の小さな権威である小学校の先生が、身重の人妻に手を出そうとする。権力の大小はあるが、ともにその世界の一段上の力を笑い飛ばしているようだ。
狂気の軍人を演じた青年劇場の看板俳優吉村直の迫力はすごかった。狂気といっても本人は真剣に真っすぐに信念を貫いている。その一途さが狂気の度を増していった。
終演後、強い印象とともに、「いい舞台を見た」と思った。休憩をはさみ3時間というのは確かに長いが、それに耐えられる舞台だ。青年劇場という劇団の底力を感じたような気がする。
ネタバレBOX
南朝が正統な皇統であると信じ、あの時代に「今上天皇は偽物だ」と言い切る勇気。狂気であるから面白いのだが、私は勇気でもあると思う。この舞台の最大の見どころ、笑えるところは、金目当てで売ったがらくたが歴史的な証拠となり、貧乏な靴職人が天皇になりかかるところだ。
その天皇、最初にやろうとしたのが出征した息子を内地に呼び戻すこと。権力を使ってプライベートを優先する親心が、なんだかホッとするのだ。
ベンジャミンの教室
電動夏子安置システム
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
2時間があっと言う間。ずっと笑ってた気がします。内容もしっかりしていて、見終わった後に考えさせられました。大満足です
スリーアウト〜サヨナラ篇〜
ドルミ
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★
スリーアウトですが、サヨナラ編でした。
ネタバレBOX
ちょっと話の中に入り込めなかったです。ある程度練られた展開のはずですが、あっさりとしたように感じました。奥深い感情のこめられた青春ドラマの感があまり感じなかったからでしょうか。表面上のやりとりに感じたのです。
スリーアウト〜サヨナラ篇〜
ドルミ
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★
う~ん日本らしい演劇・・・?かな
演者の人気にあやかっての集客って感じかなぁ
舞台セットは1段高めの台がある
ほぼ素舞台かな
女子高生の野球ものではあるのだが
シンデレラナインとか大正野球娘とかには
届いてないかなぁ~と思えた1時間40分の作品
ネタバレBOX
女子高の新聞部が
自分たちの高校にある女子野球部が地区予選突破して
京都でやる全国大会出場と聞き及び
取材にくるとこから始まります
その野球部は女子野球の名門高校から来たという監督の下で
なかなか凄そうなメンバーがいるようです
が
実情は助っ人で補強されて
何とか9人揃え
奇跡的に不戦勝で2回戦を突破してて
取材時も伝手を頼っての劇団さんに芝居をしてもらっていたと
ファン交流会開催時にバレルも
監督の母の感動エピソードを知ることになり
新聞部員が全員兼部で野球部に入ってくれ
さぁ
全国大会だーというとこで終演です
監督さんの母は~なんかハルウララを思い出す話でした・・
劇団さんの話も〆では出てこず
なんというか未消化な感は強めてたかなぁ・・・
しかし よほどのマンモス高校なのか
女子野球部の部員とか練習とかが新聞部にバレてないというのは
ご都合主義にも過ぎるかなぁーせめて台詞で生徒数多いからとか
ゴマかしの説得力が無かったねぇ・・・・・
八月のモンスター
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
人間の弱さ、闇の部分を見せつけられた
自分もこうなっていたかもしれないと思うと他人事には思えない というか今が正常なのかもよく分からない
緊張した中にもコメディリリーフとしての職員等お客にも優しく、話に集中しやすかった
話の回収の仕方もとても好きです
先生役の方のお芝居が素敵でした
ありがとうございました
八月のモンスター
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★
題名と甲斐ファクトリーさんからどんな怖いモンスターなのか。8月というのは八日目の蝉のような意味があるのだろうかなどなど期待して観てきました!
ネタバレBOX
モンスターはユリゴコロような感じかと思ったら、結構普通 普通で終わってしまいました。そういう部分が本題ではなかったのか。
父の復讐劇かと思ったらそうでもなくそういう期待で見ると違うかもしれません。
劇前はあまり臭いのきつい食事は、そちらがきつくて集中しずらかったです。ニンニクの臭いのほうがモンスターでした。
「あなたの」「明日見た笑顔」
しみくれ
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇人らしいストーリーかな
3つにわけられた舞台を上手く使ったテンポの良い舞台転換
またそれを支えるライティングが絶妙だった
出入口の「枠」が効果的だった
キャストはライトが当たらないところでしっかり表情作って演技してた
たかしと誠司の絡みが気に入った
「あなたの」「明日見た笑顔」
しみくれ
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了
満足度★★★★
「あなたの」を観ました。いろいろな恋や愛のパターンが描かれていました。心情的には理解できない部分もありましたが役者さん熱演でした。この芝居を観るとフライヤーのつぎはぎだらけの女の子の絵も納得できそうです。
密会
劇的集団まわりみち’39
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
繰り返される場面 繰り返される毎に現実感がなくなり重くなり 台詞が少し増える 煤けたボストンバックに少し赤黒い汚れ 公衆電話が鳴る 生きる為の包丁を凶器に使う 生きる為に手に職 寿司職人 雇ってもらえない 男にとって包丁の意味が変わる 黒幕 話を合わす 子供っぽい妄想と考えの無い軽薄さ何処かで間違えた道の先 題名の密会は、頭の中で 殺害 重症を負わせた人達と頭の中で勝手に会って居るからかな。
ネタバレBOX
繰り返される場面 繰り返される毎に現実感がなくなり重くなり 台詞が少し増える 煤けたマジソンバッグに少し赤黒い汚れ 公衆電話が鳴る 生きる為の包丁を凶器に使う 生きる為に手に職 寿司職人 雇ってもらえない 男にとって包丁の意味が変わる 黒幕 話を合わす 子供っぽい妄想と考えの無い軽薄さ何処かで間違えた道の先 題名の密会は、頭の中で 殺害 重症を負わせた人達と頭の中で勝手に会って居るからかな。
マジソンバックを持った男 もしもし 昨日 面接した者だけど 乳母車を押した女が通りすぎる 蝉の声 ベンチで女二人が話す ペパーミント アイスクリームに入れると美味しくなる 日傘がない 料理教室 な、今 俺に話し掛けなかったか からかって逃げた あいつか だれ 知らないよ 黒幕か この人だれ 黒幕に狙われている ハハハハ・・・ 何処へ行くの 俺を呼んだか チョウケイジの楠木でまた蝉が鳴いたわ リリリ 公衆電話が鳴る 切れた 中華料理 万来 何処か知っているか 呼ばれた あいつは迷惑ばかり 少年院上がりの後輩に 辞めた 次 刺青の先輩 刺青入れた ちょと見るだけ 無いだろ 叩く 手形 なんだいこの音楽は 妻が好きだった いい曲だペルシャの市場にて 電話をかける 面接結果を聞く 俺には電波が着いている 包丁を持った男が入って来た ラーメン持って出てきた どうぞ 旨いか 万来 200円 金とんのか 金無い 俺も失業中 電話するんだろ そうだった うちの人見ませんでした?知らないよ // リリリ・・・ 出ないの 同じやり取り 少し変わる 会社に来ていないって ペパーミントを買わなく
ちゃ チョウケイジの蝉 6月だと言うのに脱け殻がびっしり お母さんとぼうやの もう1人亡くなったって あんたアキコ知らないか 見なかったかい 銚子にいた 産まれた 父が蜆捕っていた お膳ひっくかえして暴れた ふざけやがって 船をうっぱらった // よくも騙したな スカイラインから柳刃包丁 // 黒衣服の男二人 葬式で暴れた 電波とテープで引っ付かれた こそこそ言われた けじめをつける 何だ けじめをつけるって 今度の店は大丈夫だ 沖縄に帰ったアキコを連れ帰るんだ 新婚旅行はペルシャなんてどうだ 振り払おうと暴れる ちょっと あんた 何です ここはペルシャ うふふ フフフ // そこは踏まないでもらいたい 妻の場所なんだよ 妻と二人の子供の場所なんた ヤスコ ヒロアキが産まれて 俺1人で生きるんだ 今じゃこの家は俺には広すぎる (歌)迷子の迷子の子猫ちゃん 解るかあんたに 日傘に点々と 俺は何でここに居るんだ 笑ったろ あんた以外の人間は皆グルだ 採用を聞くんだろ リリリ リリリ 出ろよ もしもし なんとか言えよ 俺の事笑っているのか 何の恨みが有るんだ 誰
が俺1人で死ねもんか 全員道ずれにしてやる // 中の様子はどうだ //何を描いている 俺の家だ 寝室 1間のちゃぶ台に化粧品が 俺は誰だ 誰でもないわ あそこで電話をかける迄わね うちの人が言ったわ 俺も蝉の様に死にたい 強がりを言ったのよ 文化住宅 うちの人は奥の4畳半で眠っているわ 3時半には子供が帰ってくる //もしもし 昨日面接した者だけど 残念 ここはペルシャじやないんだな
『俺たちの地球空洞説×劇団乱れ桜』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/09/10 (火) ~ 2019/09/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
俺たちの地球空洞説「さらば、故郷。」
故郷へ ゆめ ほのぼのとし一家は埋もれて、発掘 埋める 決めなくても良い事が多くあると思います。
劇団乱れ桜「夫婦未漫談」
笑った笑った 浮気 30女の性欲 結婚願望
ネタバレBOX
俺たちの地球空洞説「さらば、故郷。」
故郷へ ゆめ ほのぼのとし一家は埋もれて、発掘 埋める 決めなくても良い事が多くあると思います。
さらば故郷 それじゃあまたね。またバスが一台ふるさとに走っていく 僕は何度見送った 何度乗れなかった。どうして一緒にいかなかったんですか バスが来るまでの時間潰し話しませんか 諦めた夢 どれどれ 芝居の台本 本番どうだった 失敗 さあ始めよう 暗転の夜から 発掘いその野 波平暗い欲望 マスオの性欲 玉が鳴いている 地層に隠された秘密 埋めよう 闇 大人からしたら未だ未来があると、。星が観たいんだ バスに乗って帰れば良いじゃない あーやっと終わる お芝居って何だろう。
劇中考察 故郷 芝居 夢 いその家の発掘 埋もれた物 埋める 生きる事 解らない 感動したいから観劇をする 決めなくても良いも多くあると思う。
劇団乱れ桜「夫婦未漫談」 笑った笑った 浮気 30女の性欲 結婚願望
2009年 告白 コンビ組んで下さい 付き合って下さい はい?
2019年 記念日 通天閣の天辺で もう30 売れ残り あープロポーズされたいあー 伝わっている ゼクシー3冊 3ゼクシー結婚願望 手でゼクシーを押す 浮気 ソフアの隙間からブラ 私はD ダイナマイト 私は抱けないの 初デートは馬券売場の鏡で稽古 Tバック履いてた しよ しよ 30の性欲はすごいのよ せえへん イケメンがいい プロポーズ コンビでいさせて下さい そっち やめさせて貰うわ
盆がえり
演劇集団よろずや
高田馬場ラビネスト(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
東京で生まれ育った自分にはお婿さんの感覚に近いものがありますが、両親が地方出身だったので、子供の頃に連れて行かれた田舎が、今思うとこのような状況で、疎遠になっている現状、少し懐かしさも感じました。長女と次女のその後の関係が気になりますが、姉妹だから大丈夫でしょうね⁉︎
東京公演は時期的にお盆を過ぎていましたが、夏の余韻に浸りながらの心地良い時間でした。
方言も大きな役割でしたね!
意味わかんない
明治大学実験劇場
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2019/09/17 (火) ~ 2019/09/19 (木)公演終了
場内に入ると、作品の空気を読んだスタッフの声のトーン そのままの流れで本番突入
客を離さない演出で、ずっと話に惹き込まれる 一時間くらいだったが本当にアッという間に終わってしまった
しかし、見終わった後の満足感はかなりのもの
役者のナチュラルな芝居がとても良かった 妹の伏線が所々にあり、姉の心情と共にもう一度見てみたい作品
血液関係の装飾、演出はやっぱり生々しくていい 後処理が大変だ…
楽しい1時間をありがとう
ルイ・ルイ
快快
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/09/08 (日) ~ 2019/09/15 (日)公演終了
満足度★★★★
■約115分■
思索的・哲学的でありながら、バラエティ・ショーとしても秀抜だった2014年上演『へんしん(仮)』を観て以来のファン。バラエティ・ショーとしての出来映えは『へんしん(仮)』に軍配が上がるものの、“現実がつらくとも、これがあるから大丈夫”と思えるものを追求してゆくというコンセプトを舞台芸術として巧みに、豊かに表現していて、魅せられました。
ネタバレBOX
一つ一つのパフォーマンスを、カバー曲が無数にある『ルイ・ルイ』という楽曲のカバー・ナンバーとして展開するという趣向がまるで現代アートのようで、感じ入りました。
ベンジャミンの教室
電動夏子安置システム
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
いつもの電夏とは少しテイストが違った芝居だった。過去の作品で言うなら『ベター・ハーフ』などに近い、シチュエーション・コメディの印象が強い。税金の話を小学生にしなければならない事業会のメンバーが、それぞれに事情を持っていて、それが徐々に明らかになる中で起こるドタバタが展開される。その辺の、各人の事情のぶつかり合いから起こる笑いが主になるのは、よくあるものだが同劇団では久しぶりという感じがした。初めての会場だが、爆笑が続き、誰でも楽しめる120分だった。
表に出ろいっ!
演劇ユニットMR2
STスポット(神奈川県)
2019/09/15 (日) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
先日見逃した東京デスロックを同時日にやってたら一も二もなく(観に来たのに)・・とボヤキながらSTスポットを訪れたのは、野田秀樹作の珍品である出演者3人の同作を知りたさから。未知の演劇ユニットに一つ紹介してもらおう程度の構えで出かけた(一応websiteも覗いたが正体は知れず)。
元気に楽しく(自己満足でなく)芝居をやってる風景は良いものだが、1シーンのドタバタ・シチュエーション芝居とは言え、野田作だけに毒というかシビアな側面が終盤に向かうにつれ無視できなくなる。笑いが怖さに追い付かれてしまう。・・戯曲はそのようなのだが、このユニットはのっけからリアルを担保する梯子を外してしまっている。後半まで勢いで押したのはよく挑戦したと労いたくもあるが、戯曲本位でみれば押し切れるものでなく、正攻法勝負を避けたと見えた最初の心証が消えずに残った。
戯曲の核を読み違えてる、などと評せば「マジメかよっ」と返されそうでもあるが、芝居はマジメにやっていた、と思う。が、仲間内なノリに馴染んでいる様子は残念の範疇。勿体無い。
ネタバレBOX
話は、とある夜、父母+娘の3人が出産間近の飼い犬を家に残しては出て行けない状況の中、各々大事な用事(自分の趣味)へ出掛けようとしている事が判明し、私が、俺がと三つ巴の攻防、最後は外部との連絡が取れず、自分らも外へ出られない「密室」状況を迎える事になる。そこに至るための奇想天外な行動を必然化していくのが役者の奮起のしどころであり笑わせどころ。
初演データを見た。父=能楽師の役は中村勘三郎に寄せたもので、太田緑ロランスと黒木華のダブルキャストが娘役、やはり野田秀樹が母役らしい。歌舞伎役者勘三郎がお能の摺り足で父の威厳をアピール、を想像して思わずうまい、と思ったが「役」と「本人」が交錯する絶妙な線だ。
今回の上演に戻れば、今回の出演者も(実は父役を女が、母役を男が演じて笑いを狙っていたのだが)父役を男の人柄や仕事に寄せてキャラを作る線もあったのではないか。
配役で奇想天外をやってしまうと、リアルの土台が弱く、土台と突飛な行動のギャップは当然弱くなる、というわけであるが、しかし(先日の「さなぎの教室」で書いたが)「形代としての身体」による演技は演劇の可能性の広がりを予感させる。惜しむらくは、今回の上演はまず「美的でない」事。そして性別のギャップに挑戦する勇気は買われても、役作り面を冷静にみるなら父はもっと父らしく、母は母らしく人物造形をやれる余地があった。もっともそこを追求し始めれば今回の配役も無用となりそうだが。
インドの神の物語 三部作連続上演!
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★
カプセル兵団の自由気ままさく裂
誰もが笑いを取ろうとする
純粋に楽しみたい方にお勧め
君へ
T1project
小劇場B1(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
華5つ☆ ベシミル!!
ネタバレBOX
T1プロジェクトの新作だ。24ヶ月プロジェクトを修了したばかり、初舞台というメンバーが3分の2程居るが役者間の呼吸が合っているのはずっと一緒に芝居の道を学んできたという事とアテガキの科白も結構あるということなので自然体に近い所で演じることができているようである。作・演の友澤氏は多くのTV番組を手掛けてきたばかりではなく劇作も60作程になるか。人間を描かせると科白に深みのある良い作品を書く人だが、今回の舞台は経営難の動物園の話だから、生命の生き死にの本質について書き込める設定だ。動物園の動物たちの生き死にと人間の生死を生き物の生死という同列の形で扱っている視点も、エネルギーの無駄遣いと生き物たちの生息環境破壊によって凄まじいスピードで人間以外の殆どの生き物を絶滅の危機に追い込んでいる現在の我々にとって、命を等し並みに観る視点は極めて重要な意味を持ち得る。このまま他の生き物の生息域を奪い続けるような環境破壊を続ければヒトの時代の終焉は近い将来であることは間違いあるまい。が、この辺りは軽く示唆し、今作では園長が末期胃癌で余命3か月という情況を描く。而も彼は尊厳死を望んでいる。この問題を法的に認めている国もあり、日本のように認めていない国もあるが、実に微妙で難しいことを扱うことで作品に締まりが出、緊張感が持続する。脚本は、設定が成功すれば半分出来上がったも同然と言われるほど設定が大切なことは言うまでも無いが、この辺りの上手さは流石である。新人が多い分、ベテランが引っ張っていい演技を見せている。特に園長・慎太郎役、妻で副園長・凛役の演技は気に入った。ちょっと生命に対する科学的見地、判断が必要になってくる内容だが、この点でも獣医・多々良と通常のヒトを診る医師・吉崎の二通りの医師が登場するし、他に廃園危機にあるこの動物園の経営・経済を巡る問題も連帯保証人になっている先代園長の息子で現在IT企業社長の轟が己の会社の株式上場と絡んで、人の命を金で計る態度などが描かれている点が興味深い。更に面白いのは新入りの飼育員・安田だ。彼女の父は彼女と母を置いて自殺してしまった。その直後母は彼女を置き去りにしたまま出帆してしまった。彼女の言行には奇矯なものがある。然しながら、これは若く感受性の強い彼女流の甘え方なのであろう。奇矯な言動を繰り返すことで叱って欲しいというような。それぞれのキャラの個性が強く、為にぶつかり合い、時には火花を散らす展開も自然に出てくるのは登場人物の行動原理が作家の頭の中でキチンと流れを作っているからだろう。人生中々思う通りに行かないものだとの述懐は誰しも思う所であろうが、思うように行かない人生の中で大切な人を持ち、その人を大切に思い続けながら生きることの出来る人生は、矢張り充実し幸せな人生と言えるだろう。そんな人生の宝物を今作はじっくりと見せてくれる。小道具の使い方も上手い。互いに心底愛し合いながら、経済的不如意等で偕老同穴の契りを結んだハズの夫婦にも離婚の危機は訪れる。その何とも言えぬ微妙な関係を結婚指輪で示して見せる辺りも手練れの技を感じさせる。
私事を申し上げて恐縮だが、自分の母方の祖父・祖母は顔を合わせれば口論をしているようなジジババであったが、一人が少しでも席を立って見えないと「何処へ行った、何処へ行った!?」と互いに大騒ぎをするので、小さな子供であった自分達から見ても可愛らしくて仕方のないジジハバであった。祖父が亡くなってから祖母は何年も生きたが、臨終の時の言葉は、「八郎が迎えに来た、わしゃ逝く」であった。決して豊かな生活では無かったが最後は次男の家で大往生を遂げた祖母は幸せだったと言えよう。そんなことを思い出させた味と深みのある作品である。