朝のライラック 公演情報 彩の国さいたま芸術劇場「朝のライラック」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ISに支配される中東のある街で、不信仰者と烙印を押された若い教師夫婦。離婚して妻を差し出すか、処刑されて妻を未亡人にするかという理不尽な要求を突きつけられる。
    後半になって、教え子のフムードがIS戦士になって出てきてからが、緊密で、葛藤もはげしく、大変引き込まれた。

    IS支配とイスラム教という馴染みのない舞台で、どれくらい入り込めるか、事前には心配していたが、生きるか死ぬかをギリギリの選択が、宗教に関係なく、自らのものに感じられた。ISがくる以前の、美しい妻に、田舎の男たちが色めき立って、長老が暗い欲望の炎を燃やすあたりも含め、大変普遍的な舞台になっていた。100分、目が離せない。

    ネタバレBOX

    作者が、IS支配の町で、新婚装束で心中した夫婦の話を知って、それをもとに書いたという戯曲。二人が死ぬことはいわば運命なわけだが、それでも途中、希望も一瞬見えたりして、ドキドキさせられる。二人がナイフで心中するラストは、「曽根崎心中」のようだった。様式的ながら、写実的で、ナイフが肉体に入り込む痛みをグイグイ感じた。二人の迫真の演技だった。

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    2019/07/23 16:18

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