最新の観てきた!クチコミ一覧

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libido:青い鳥

libido:青い鳥

libido:

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/12/19 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

知らないことばかりでした。

ネタバレBOX

チルチルとミチルが青い鳥を探しに行く話。

漠然としか知らず、死んだ祖父母やきょうだいのいる死後の世界や、未来の世界へ行ったことなど知りませんでした。ましてや、覚醒剤の世界でロレロレになって幸せになっているチルチルをミチルが救うことなどまるで知りませんでした。
埋める日

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スポンジ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/12/19 (木) ~ 2019/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

葬儀を通して しっとり と 時に激しくぶつかり合う3姉妹の物語。葬儀という非日常に日常の生活が見え隠れし、その間にある感情や思い出を埋めていくような珠玉作。
特に舞台セットの緻密さと3姉妹を演じた女優陣が良かった。リアルに研ぎ澄まされた台詞が呟かれたと思えば緩い笑いを挿入する、その硬軟織り交ぜた紡ぎ方は作・演出の中村匡克氏の手腕。
(上演時間1時間20分)

ネタバレBOX

葬儀当日という設定であり、劇場に入ると読経音が聞こえ、前説は会葬者への挨拶風に行うという念の入れようだ。当日パンフによれば、千葉県松戸市にある常盤平団地が舞台で、ここに3姉妹の母親が住んでいたようだ。セットは上手側に応接セット、TV、ドレッサー等がある。中央はダイニングキッチンで、奥に台所、給湯器、冷蔵庫、客席側にダイニングテーブル、椅子が置かれている。下手側はベランダに出る窓や食器棚がある。奥の壁は暗幕で、そこに鮮やかな赤いカーネーションが飾られ、一方、柱やテーブルなど至るところに枯れ蔦のようなものが巻き付く。その外観は独居老人の楽しみと悲しみが同居しているようだ。

物語は葬儀場からこの部屋に帰ってきたところから始まる。3姉妹のはずが、長女と二女だけで三女の姿がない。実は団地自治会から頂いた香典を拝借して北海道まで喪服を買いに出かけ、そのままクラブで踊り続けたという。何故か関係ないお供の男2人がついてきた。一方、長女は喪主であるにも関わらず、この時も仕事が頭から離れない。そして唯一結婚して母親の介護を続けたのが二女である。一見 常識/真面目人間のように描いているが、実はストレスから不倫していたことが発覚。この3者3様の暮らしぶりは日常のこと。そして葬儀という非日常(生業としている人は別)の場面において、色々なものを”埋める”作業を行っているようだ。

例えば、介護で鬱積した感情を露にする二女、自由奔放に生きるが何となく空虚な三女、結婚に興味無いと嘯(うそぶ)く長女など、充たされない思いを3人の会話で埋めているようだ。また母を偲ぶことで久しぶりに思い出に浸る_空白の時を埋める弾むような会話。母の知られざる趣味-デザイン絵を描くこと、カーネーションが好きだったこと等が、脇役の人々との弔問、交流を通して知ったり思い出したりする。3姉妹を巡り、葬儀社の社員、ヤク中毒男、横領男、二女の不倫相手の妻、姉妹の叔父さんなど個性豊かな人々が脇を固める。

団地という設定は、少子高齢化の象徴のようにも思える。マスコミでも取り上げられるが、独居老人の孤独死。そして少子は団地近くの小学校が廃校になり取り壊されること。その工事/騒音によって状況が連想できる。
団地の部屋という限定空間で、非日常と日常が互いに上手く溶け込む。丁寧に作り込んだ舞台セットは視覚的な仕掛けとして見事なまでにリアルな感覚を持たせる。それが物語の展開とマッチしているが、ラストは観客に日常に戻ったという印象(衣装も喪服から普段着へ)を持たせたかったのだろうか? 葬儀から1カ月以上、何となく物語を手放したという唐突感がぬぐえないのだが…。
次回公演も楽しみにしております。
義経千本桜

義経千本桜

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです。

ネタバレBOX

義経千本桜。

小金吾の首を切り落とすところや、ラストに首が飛びかうところなどは初めて観たと思います。2時間45分で全てをやってくれるのが本当に嬉しいです。
Wells-魔女と夜明けの星-

Wells-魔女と夜明けの星-

JPR BUFF

新宿村LIVE(東京都)

2019/12/21 (土) ~ 2019/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2019/12/23 (月)

役者さんの演技はそんなにおかしくなかったんだけどなー役者さんたちには最後まで頑張ってくださいとしか言いようがない。

ネタバレBOX

とりあえずBGM全てカットの方が良いような。
銃器が基本ハンドガンなのは何故?士官は分かるけども。
蒸気甲冑がスターシップトルーパーズの悲劇再び並。
蒸気甲冑と言われると光武が浮かんで...

シーンの始まりがほぼ全て灯がついてからゾロゾロ集まってくる感じはいかがなもの?

正直もっと狭いとこで(舞台が)やった方がいいんじゃないかな。

何だろう同じメンバーで演出変えれば化けるような気もする

名選手を監督にしてもいいチームができるとは限らんということですかね

科学的な理屈の設定がダメダメなのもなー

役者さんのうち数名は明らかにオーバースペック。可哀想。

色々事情もあるかと思うが、もしこれで自信を持って提供しているのであれば、この舞台の演出さんの舞台は誰が出ようとも見るべき舞台でないと思うほど役者さんのスキルに対し酷い出来。

小劇場とはいえない広さの劇場なのに50人とか100人以下の客席数の劇場の芝居をしている役者さんがいたが演出はあれでいいという判断を何故したのか?
何も変わらない今日という日の始まりに

何も変わらない今日という日の始まりに

劇団皇帝ケチャップ

ザ・ポケット(東京都)

2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/22 (日) 12:00

その「罪」は一体だれのものなのか。
過酷な運命に翻弄される人々をどこか優しく描いた大傑作。
詳細はネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

海チームの千秋楽を観劇して参りました。

皇帝ケチャップさんには前作の『私の娘でいて欲しい』でも泣かされたけれど、今回もやっつけられました。

皇帝ケチャップさんの演目は多分、劇団名、脚本を書いた人を伏せられていたとしても、何となく分かるような気がする。

主宰であり脚本を書いておられる吉岡さんのセリフの言い回しは独特で、テンポも非常に速い。

吉岡節とも言えるそれを好きかと言われれば、実を言えばそこまで好きではない。
けれど、ダーッと一気にダッシュさせて、この流れまだまだ続くんだろうなというタイミングで急停止して、
胸元を抉るようなセリフを一発ぶち込んでくるその手法は、私には非常に効き目があるのは確かで、
時間の経過を全く感じさせない105分だった。

会話のテンポのつけ方も先述の通り巧みだけれど、ストーリー全体の起伏も同様。
これについては前作よりも本作の方が圧倒的に素晴らしかった。

前作でも感じたことだけれど、全編にコミカルなムードをプンプンさせながらも、そこで扱う内容はかなりシビア。

不老ではあるが、不死でもなければ、病気にならないわけでもない。
察するにどこか傷を抱えた人たちが、様々な思いと共に被験者として志願したのだろうと思う。
ある者は新たなる希望を抱き、そしてある者は絶望の果てに辿り着いた場所なのだろうと理解している。

主人公である瑛美の生涯は壮絶と言って良い。
友人である由美を自殺から救えなかった自身の「罪」を抱えながら全てを捨てて不老の被験者になるものの、その選択は結局、
無駄だったと思い知らされてしまう。

何十年という時間。
しかも不老を得ることで、自らが罪を犯したその時間の姿のままで過ごす時間。
同じく死んだ時のままの姿でつきまとう由美の亡霊。
彼女の無邪気さは、むしろ瑛美に取ってはむしろ、自身の罪を追認させられるようで、相応の苦悩があったのではなかったか。

ただそれは瑛美にとってはある種の罪滅ぼし、、、というか与えられるべき罰と捉えていたかもしれないし、そうであって欲しいと
望んでいたかもしれない。
罰を受けることで、背負うものが軽くなるのならば、いつかそれがなくなる日も来るのだから。

ところがである。
由美の死は、瑛美が背負うべき罪ではなかった。
何十年という時間を棒に振ってしまった自身の人生を振り返り、もう現れない由美に向かって「それはあなたの罪ではないのか」
と叫ぶ瑛美の姿から感じた思いは言葉にしがたい。

由美のノートの発覚から、瑛美が雪の降る中、窓を開けて旅立つシーンまでの一連の流れは、照明、舞い散る雪など、見所満載では
あるんだけど、あまりにも残酷すぎて、胸が締めつけられた。

彼女の旅立ちは衝撃的ではあったけれど、どこか納得ではあったし、それで良いとも思えた。
自分でも不思議だけれど、どこか安堵したような、爽やかな空気さえ感じてしまった。

主人公を始めとして、誰もが数奇な人生を送り、あるいは、その人生を終えた物語。

にも関わらずむしろ暖かな心で劇場を後に出来た理由は正直良く分からない。

けれど、悲劇を悲劇として終わらせない何かが、皇帝ケチャップさんの演劇にはある。

その何かが何なのかは全然分からないけれど、こうした気持ちで劇場を後に出来るのは、
少なくとも今のところは皇帝ケチャップさんの演劇だけである。

惜しむらくは台本が売り切れていたことと、私の席は3列目とは言え視界良好とは言い難く、結構、重要なシーンをいくつか
見損ねてしまったこと。
倒れこむ系のシーンはほぼ全滅で、浩と妙が最後、その手を重ねることが出来たのか、何と見ていないのです。
雰囲気的には、手が届かなかったように見えたけれど…やっぱ、届かなかったのかな。
あのシーンもやっつけられたなぁ。

今回出演された役者様は、私はみなさん初めましての方だったのだけれど、皆様が演じられたどのキャラも
非常に魅力的でした。
実は私はまさにたった今、当日パンフレットにようやく目を通し、登場人物の設定を知りました。
あらまー。せめて感想書く前に読めばよかった。

皆様の演技、素晴らしかったので、それを書くだけでこの3倍くらいは書けてしまうけれど、敢えてピックアップ
させて頂くのであれば、私が好きだったのは里見・・・というか正則と呼ぶべきか。正則と薫。
この二人のシーンはどれも好きだった。
二人の最後の抱擁…素晴らしかった。
演じられた佐々木仁さんと加々見千懐さんがまた素敵なんですよね。
私は、お二人の演技も声もとても好きで、魅入っておりました。

そして主演の今出舞さん。
演技も雰囲気も素晴らしかったけれど、何といっても、そのセリフの淀みのなさに驚き、感動しました。
あんなに流れるように、まさに淀みなく、きれいに言葉を紡ぐ方を拝見したことがない気がする。
本当に素晴らしかったです。

とにかく素晴らしい時間でした。

役者の皆様、劇団の皆様。
素敵な舞台を本当にありがとうございました!
「クロップドケーキ」

「クロップドケーキ」

Iccoka

カメアリ座(東京都)

2019/12/20 (金) ~ 2019/12/24 (火)公演終了

満足度★★★

亀有駅北口のカメアリ座でiccokaさんの二人芝居「クロップドケーキ」観劇。

いがみ合う2人の女。やがて段々と関係性が明らかになり…という話ですね。

NHKのラジオドラマっぽくて目をつぶって聞いてました笑

途中まで喧嘩が辛かったんですが、最後はジーンとしました。

終演後は小道具?のケーキを頂きました。美味しかったです😋

招待ありがとうございました。

THE ROLE OF

THE ROLE OF

埋れ木

Geki地下Liberty(東京都)

2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/21 (土) 14:00

果たすべき役割、守りたい友情、そして、苛立ち。
優しい人々が織りなす、非日常的な日常の物語。
詳細はネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

まず劇場に入ってみて、バーカウンターにビックリ。
なかなかあそこまで気合いの入ったセットはお目にかかれない気が。
サーバーとかにもちゃんと中身入ってるし、酒の瓶も良くあそこまでそろえたな、と。
しかも、カウンターの足元に足置き?的なものまで置いてあったのには驚いた。
再現度がハンパない。
私の位置からだと冷蔵庫の中身まで見えたんだけど、ちゃんと色々入ってましたしねぇ。
大好きな埋れ木さんの演劇である事を抜きにしても、テンション上がりますわな。

持てる者ゆえの悩み、持たざる者ゆえの羨望と苛立ち、果たすべき責任、義務、自身に課すべき役割、
優先するべきもの、勢いで行くのか、慎重に事を進めるのか、部下、後輩への接し方などなど。
誰しもどこかで抱えている思いをヒーローという存在を軸にして、目の前に提示して頂いた様な気がした。

こういう問題って結局の所、正解がないから難しい。
それぞれの立場もあれば、思想、信条もあるわけで、そこに対しての熱量が大きければ大きいほど、
衝突が生じる確率も跳ね上がる。

本作でも登場人物それぞれに思いはあって、必ずしもそれは一致していないのだけれど、それが大きな
軋轢や衝突にまで至らないところが、個人的には埋れ木さんの優しさであって真骨頂でもあるような気がする。

埋れ木さんの演劇の感想を書かせて頂いているときに、必ず触れている気がするんだけど、登場人物がみんな
大人で優しいんですよね。
相手を否定するところからは入らない。
まずは理解して、受け入れたところで、意見が対立する相手に対して向き合っていく。

私が埋れ木さんの演劇を好きでたまらない理由の一つは、やっぱりそう言う優しさに満ちているからなのかなと思う。

登場人物の物分かりが良いだけに、劇中で議論が紛糾するような場面はほぼ無いと言っていい。
それは物語全体を平坦にしている感はあるけれど、それは決してマイナス要因ではなく、むしろ、
それが埋れ木さんの「味」であると感じる。

そうした「味」について言えば、各人物の会話シーンもそうだと思う。
本作もそうだけれど、埋れ木さんの演劇の会話シーンは、演劇的な大仰さがなくて私は大好き。

台本を読んでいて、改めて感じるけれど、彼らの会話は彼らの中でのみ成立するものであって、よそ者である
観客に聞かせることを前提としていない。

よくよく考えてみたら日常会話なんてそんなものである。
「このあいだのあれ、どうなった?」
みたいな会話は身内同士では普通に伝わるけれど、第三者にはちんぷんかんぷんである。

説明的なセリフを出来るだけ少なくして、会話の不自然さをどう消していくかは、色々な手法があるなと、
色んな演劇を拝見してきて感じるけれど、埋れ木さんの演劇は、その辺りがものすごく巧みな気がする。
セリフの中で説明はしないけれど、それでいて観客が置き去りになることもない。
でも、何もかもを開示してくれるわけでもなく、行間の思いを観客が想像する余地をしっかりと残して
おいてくれていて、何というか、そのかゆいところに手が届くような感じが私はたまらないのです。

会話の内容もそうだけれど、テンポがまた絶妙で私は大好き。
ツッコミのテンポや各キャラの口癖やジェスチャーもうまく盛り込んで、ものすごくリアルな
会話を再現されているような気がする。
埋れ木さんの演劇は、各キャラの会話を聞いているだけで、何となくニヤニヤしてしまう。

毎度のことながら、今回も登場人物は魅力たっぷり。
というわけで、ここからは、各人物と役者様を織り交ぜて振り返りなど。

真島誠(竹内蓮さん)

演劇の世界では愛され青年は数多くいるけれど、マコトはその中でも最大級の愛され男な気がする。
仕方のない事とは言え、色んな疑惑に塗れることになるマコト。
けれども親交の比較的薄いハルコを除いては、マコトに対して疑惑は持ちつつも信頼する姿勢は
崩さなかったのがすごく印象的。
実際、彼は非常に愛らしい。
真面目で不器用で素直。
彼の言葉には虚飾が一切ない。
ちょっとカッコ悪いことも、ダサいことも、照れながらも口にしてしまう。
決して熱血漢ではないし、熱量が高いタイプでもないんだけれど、作家としては結構プライドが
高いんですよね。
自分の作った作品に「ヒーローが作った」っていうレッテルを貼られたくないっていうあの言葉、
私、結構、グッときました。観劇中、思わずうんうんと激しく頷いてしまった。
最後、ヤスヒサと対峙するシーン、ヤスヒサのために自身の力をためらうことなく差し出すところは、
あぁ、だから、この男はこれだけ愛されるんだと再認識させられた。
自身の力を差し出してもなお、ヒーローたらんとするその姿勢、カッコよかった。
こりゃ、ヤスヒサも形無しですわな。
竹内さんの演技も素晴らしかった。
マコトはジェスチャーが特徴的だけれど、見事にマコトを作り上げておられたような気がする。
ドはまり役だったのでは。

安田泰久(新開知真さん)
安田由紀(星野花菜里さん)

持てる者、持たざる者。
それが姉弟という非常に近い距離にいるというのは何とも皮肉な話だなと思う。
姉思いなんでしょうね、ヤスヒサは。
その超能力をなぜ有効に使わないのかという苛立ちはあるにせよ、姉の苦悩もやはり、どこかでは
理解していて、その苦しみから解放したい気持ちがヒーロー狩りへと繋がったのかな、と。
もしも、ユキが超能力者ではなかったら、ヤスヒサは程よいところでヒーローをやっていたような気がする。
皮肉という意味では、彼が忌み嫌うタイツ男が、まさかのマコトだったこと。
あそこの絶叫、胸にずんと来ました。
最終的に、ヤスヒサも超能力者として目覚めるわけだけど、あのシーンは照明の演出も含めて怖かったな。
あそこの新開さんの演技が、ちょっとイッちゃった感じでね。観たことない新開さんだった。すごい。
埋れ木さんの演劇ではちょっと珍しいシーンだった気がする。
ヤスヒサの超能力はX-MENでいうところのローグのそれに近いような気がするんだけど、X-MEN知らなかったら、
あそこのくだりはちょっと分からなかったかもしれない。X-MEN万歳。私はマグニートー寄りですけど。
ヤスヒサが姉思いであると同時に、ユキもまた弟思いだなって思う。
配信を巡ってシノブと対峙するシーンが2回あるけれど、そのどちらも星野さんがすごくカッコよかった。
EDで出動するマコトとヤスヒサに向かって「ワンオペだからね!」と声をかけるシーン、何だかちょっと
ニンマリしてしまった。
あの終わり方大好き。
安田姉弟の非日常的な日常に幸あれ。

田畠タツキ(高村颯志さん)
末次しろ(たなべさん)

めちゃくちゃ良い友達なんですよね、この二人。いや、ほんとに。
こういう仲間は大事にしないといけない。lieber最高。
はっきりしないマコトに対して、モヤモヤしつつも見守る人が多い中、唯一、真っ向から
ぶつかるタツキ。
個人的には、彼の言い分は至極もっともで、マコトに対して、
「もういいじゃん、言っちゃえよ!」と私は心の中で何度思ったか。
でも、彼もマコトのことは大好きなんですよね。
衝突している時も「一緒にやりたい」とポツリと漏らす姿を少しウルウルしながら観ておりました。
まだ衝突する前だけど、彼がマコトに対して
「普通に友達じゃん」
というところ。大好きでした。いいやつ過ぎるぜ、タツキ。

しろもまた良いやつなんですよね。
めちゃめちゃ口軽そうなんだけど、マコトの秘密については頑なに口を閉ざすし、あの手この手で
どうにかこうにか、マコトの疑惑を晴らそうとする。まぁ、あんまり効き目はなかったけれど(笑)。
でも、それが、しろという女の子を象徴していたような気もする。
マコトと同じく、彼女もまたどちらかというと不器用なんだろうなぁという気が。
マコトにとって、唯一、秘密を共有しているしろの存在ってすごく大きかったんじゃないかな。
ある意味、ヒロイン級の存在。

私、高村さんもたなべさんも大好きで、お二人が、大好きな埋れ木さんの舞台に出演するって言う
だけで、嬉しかったのに、同級生っていう設定でもう悶絶寸前。
冒頭、打ち上げのシーンで、楽しそうにしているお二人を見て、私はもうニヤニヤが止まりませんでした。
あぁ、幸せ。二人だけの会話シーンも観てみたかった。
そして、何となく予想はしていたけど、高村さんはやはり歌声も美声でした。

白井サトル(尾形悟さん)
野田央(佐藤友美さん)
竹内剛士(大垣友さん)

実は本作で私が一番涙したのは、サトルのプロポーズのシーン。
いやー、これ・・・どう表現すればいいんでしょうね。
サトルが「結婚しようか」って言った途端、私の涙腺大崩壊。
語彙力がなくて本当に申し訳ないんだけれど、それ以前に、このシーンを言葉で評するのも
なんか野暮というか。
プロポーズとしては映画等含めても屈指の名シーンだと私は思います。
ここに至る直前、ヒーローに対する支援の話題があるんだけど、ここも良かったんですよね。
サトルはそんなに熱いキャラではないんだけれど、このシーンの尾形さんの演技、静かだけれど、
すごい熱量を感じて素敵だなと思いました。
サトル大好き。

とは言え、12年待たされたナカバも、まぁ、我慢したなという感じ。
私の周りには12年付き合ってるのに結婚できずに別れたカップルがゴロゴロいるので、ちょっと
他人事じゃない感じで観ておりました。
何とかなっておめでとうございます。
でも、ホント信じてないと、こんなには待てないですよね。
内心、忸怩たるものはあったろうと思うけれど、お互いを信用していればこその12年間だった気が。
ナカバにしてもサトルにしても、懐が深いんだろうな。ビッグカップル。
佐藤さん演じるナカバは、まさに懐深いナカバだった気がします。
さっぱりした感じが似合ってたなぁ。

マコトの人徳によるものだろうけど先輩にも恵まれてますよね。
ツヨシ先輩、最高すぎでしょ。
まぁ、だいたいバイト先の先輩なんて、面白半分で後輩の恋愛を焚きつけたりするものだけど、
彼の場合、全然、面白半分じゃないんですよね。
全力で応援してる。いいやつすぎる。
そんでまた優しいんですよね。
マコトの悩みを察してはいるけれど、それをlieberのメンバーのように、どストレートに切り込まない。
自信が抱える思いをマコトに明かすことで、話しやすい空気は作るけど、それ以上は促さない。
結局、マコトは彼に話すことは無かったけれど、その優しさはきっと伝わったんじゃないですかね。
すげー軽い感じがする人だけど、めちゃくちゃいい人。大好き。
「やってんなぁ」はちょっと真似したくなる(笑)。
大垣さんがまたはまり役でしたね。すごく良かった。
そして高村さんに劣らぬ美声。
生演奏まで聴かせて頂いてありがとうございます。
私もつられて思わず拍手しそうになりました。

古舘ハルコ(工藤夏姫さん)
矢吹悠(大瀬さゆりさん)

ハルコはユウと話している時が一番魅力的なんだけど、かなり印象に残っているのが、ユキが
持てる者、持たざる者について問いかけるシーン。
ハルコの「良い使い方を見つけてくれたら、うれしいですよね」と答えたのには、思わず心の中で
唸り声をあげてしまった。すげーな、ハルコ。パンチ力十分。
それにしてもハルコのユウへの友人としての愛情が半端ない。
でも、この二人の関係って、観ててすごく素敵だなぁって思った。
終盤、マコトにデレデレのユウにツッコミを入れるシーンが大好きでしたね。工藤さん大好き。
工藤さんは前回公演に続き、物販で応対していただきました。
前回、口約束割りでTシャツを購入させて頂いたので、私はちゃんと約束通りTシャツを着て
観劇しておりました。
余りにも寒すぎたので、インナーのインナーのインナーでしたけど。
お見せできなくて残念ですが、ちゃんと着ていきました。

ユウはヒロインという立ち位置(なんだと思う)。
マコトがあんなんなので、ユウはグイグイ行くタイプかと思いきや、そうでもないんですよね。
二人とも似たような感じなので、何というか、微笑ましくも、初々しくも、危なっかしく
拝見しておりました。
いやー、しかし、それにしてもオープン前のBARでのイチャつきは参りました。
なんか年甲斐もなく、恥ずかしくなっちゃいましたよ。
え?いいの?見ていいの??みたいな。
映画とかだとああいうシーン観ても、あー、へー、みたいな感じで終わるけど、舞台だと
また何ともアレですな。いやぁ、慣れない。
ユウ役の大瀬さんも私は大好きなんですけど、まさか、埋れ木さんの舞台で大瀬さんを
拝見できるとは!
ユウみたいなふんわりした役はやっぱりお似合いになりますね。

寺島武史(藤本康平さん)
久米田耕平(羽田敬之さん)
島袋忍(佐瀬ののみさん)

様々な命題が飛び交う中で、私には一番身近に感じられたものを提示してくれたお三方。

仕事人としての使命、責任と、私人としてのモラル。
揺れ動くテラジマとシノブの議論を、一歩離れたところから見守るクメダ。

シノブは結局、ヤスヒサの配信を諦めるし、観ていた私もそれで良いとは思った。
けれど、プロとしてどうあるべきか。配信者として一定のプライドを持つ彼女にとって、
その決断は非常に重かったであろう事を思うと、手放しで良かったね、とは言えないのかなと感じた。
書き手の意図は別にして、YouTuberとしてのシノブは炎上を以てよしとするようなタイプではなく、
むしろ、ジャーナリストに近いスタンスを貫いていたように思える。
最終的にヒーロー稼業を続けることになったマコトとヤスヒサを、何かしらの形で支えることに
なるんだろうなと思いながら観ておりました。

演じられた佐瀬さん、登場時に名刺を出すシーンがあるんだけど、これがカッコよかった。
思わず、声に出しそうになってしまいました。
そして着ていたジャンパーなのかストラップなのかちょっと分からなかったけど、襟元のPolaroidのロゴ!
あれは私物なんですかね。
わー、あれ良いなーと本筋と関係ないところで、少々テンションを上げておりました。

テラジマとクメダは良いコンビですよね。
私は仕事の有り様と言うことに関しては、頭ではクメダの見解を理解しているし、支持するものの、
身体の反応としては間違いなくテラジマのそれと一致する。
クメダが言う「責任とか、ゆっくりでいいと思うんですよね」って言う言葉は、刺さったなぁ。
心の中で唸り声を上げておりました。

登場時の藤本さん演じるテラジマ、スゴく好きでした。
あのダラっとしためんどくさそうな感じがたまらない。
ある意味、大物感があって、私は当初、テラジマとクメダの関係は逆なのかと思ってました。

さぁ、そして羽田さん。
『降っただけで雨』の大久保と同様、スーツでの登場だったけれど、何だか大久保の未来の姿のように感じて、
一人でニヤついておりました。
頑固で熱血漢だった大久保が、あれから修羅場をくぐり抜けると、クメダのようになるんじゃないのかなって。
妄想が止まりません。
羽田さんはTwitterを拝見していて、あぁ、人柄的にも素敵な方だなと感じてはいたけれど、実際に改めてお姿を
拝見していると、ホントに紳士であり真摯な方だなぁと終演時のコールの一礼を観て感じました。

作・演出 久保磨介さん

まずは2周年おめでとうございます。
私は『降っただけで雨』から観劇させていただいている新参者ですが、あれから色んな舞台を拝見して、埋れ木
さんが提唱する「変わったことはしない」と言う理念をここに来てようやく感じられるようになってきました。
これから先、5年、10年、100年と続くことを願います。
今回も素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

劇団の皆さま、役者の皆さま、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました!
彗星はいつも一人

彗星はいつも一人

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

キャラメルボックスの 脚本、やはり面白かったです!

ネタバレBOX

不老不死の身は、悲しいこともあるけれど、
ぎゃくに良いこともいっぱいあるということで、
1年の尺度も違ってきますが、心をほっこりさせてもらいました!
埋める日

埋める日

スポンジ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/12/19 (木) ~ 2019/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

埋めるために掘り起こす、泥土に塗れて。 埋まっていたミゾを葬事して曝す、処分し 解読し 風化して夢散したそのあとに残る”健全な”オモテに偲ぶ事の有難味が忍ばれる・・・。 ときに投入される違和感は過剰に映り引いてしまったけれど・・・顰めつつ思う、現実に受けるであろう感じ様はこんなものかもしれないなぁ。

lost memory(東京)

lost memory(東京)

劇団1mg

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリーはなかなか面白かった。テンポも良いし、パワーも感じる。あえて難点を言うと、動きにもセリフにもメリハリが足りない。良い意味でのデフォルメがあった方が、場が締まったのになと思うシーンがいくつかあった。活きの良い出演者もいるので、今後を楽しみにしたい。

第一回実験室公演「温室の前」

第一回実験室公演「温室の前」

スカレッティーナ演劇研究所

RAFT(東京都)

2019/12/19 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/19 (木) 19:30

 2019.12.19㈭ PM19:30 東中野RAFT

 鈍色の空が広がる、師走の中野坂上を東中野RAFT へスカレッティーナ演劇研究所 第一回実験室公演『温室の前』を観に足を運んだ。

 スカレッティーナ演劇研究所は、今年3月に解散したアクト青山主宰の小西優司さんが、4月に新しく立ち上げた劇団月とスカレッタと共に、レッスン機関として立ち上げた演技研究所。

 今回の『温室の前』には、そのスカレッティーナ演劇研究所の第一回実験室公演。

 なぜ、実験室公演なのかは、この舞台を観れば朧気ながら解るだろう。

 岸田國士の戯曲『温室の前』を、ABCDの4チーム、西原役の小西優司さんとABチームの貢役の高村賢さん、CDチームの貢ぐ役の佐古達哉以外、全チーム違う役者が演じ、全チーム同じ動き、同じ解釈、同じ狙いで構成されており、兎に角『同じ』になるように創られていることと、演出が今まで観た事のない演出であること、足捌き、手の使い方、台詞の抑揚までも『同じ』になるように、役者に強制し、矯正した舞台で、どのような差、役者の個性が滲み出し、観客がどのように違いを感じ、受け止めるか、どのような感想或いは印象を抱くのかという事を指して実験室公演としたのではないかと、私は受け止めた。

 舞台の真ん中に、背もたれのない一脚の椅子があるだけの空間で紡がれたのは、身寄りのない兄弟が温室のある家でひっそりと暮らしている所へ、古い友人たちが訪れ、暗い生活の中に明るい空気が漂い出したが、その結末は…という物語。

 私が観たのはAチーム。

 大里貢=高村賢
 大里牧子=華奈
 高尾より江=やまなか浩子
 西原敏夫=小西優司

 有り体に言えば、観終わってから4日間、自分の中で反芻しても理解出来ているかと言えば、恐らく半分理解出来ているかどうかと言う心許なさである。

 観終わった後、観た後の今陥っている感覚を言葉にし、文章として綴るのが難しいと思った。理解しきれていないながらも、今まで見た事のない演出であり、舞台でありながら、月並みな言葉にで言えば、とても面白く、ああ、観て良かったという一語に尽きる。

 兎も角も、その時感じたことをそのまま記してみよう。

 先ず感じたのは、声と発語の良さと的確さ。声が聴き取り易いのは勿論だが、劇中、観客に背を向け登場人物たちが語る場面で、表情は一切見えないのに、声の抑揚、トーン、間合いや息遣いで、それぞれの表情や感情、腹の水底に沈めた思いが目の前に確と立ち上る凄さと一音一語が明確にくっきりと発語されるだけでなく、岸田國士の描いた昭和初期の独特の言葉遣いや速度、間合い、息遣い、言葉の発し方が、この戯曲が書かれた当時の人や風景、雰囲気そのままに感じた。

 登場人物についてもメモ的ではあるが、あの夜感じたままを綴ってみる。

 今の時代に照らすと、女が家事をするのが当たり前という考えが言葉に表れる貢は、自分は何もせず妹 牧子に家事を全て任せ、求める、苛立つ男と思われるだろうし、私も、そう感じる場面がいくつかあったが、より江と対している時の高村賢さんの貢は、可愛いと思った。

 確かに、熱血漢で、女性の扱いにも慣れているであろう西原は、カッコイイ。より江でなくとも、現在でも恐らくはそりゃあ西原に心惹かれるという女性が多いと思う。

 けれど、より江に対する不器用さと思いの寄せ方、より江が西原へと魅せられ選んだと知った時の貢の背中には、男の切なさと不器用さと初さが綯(な)い交ぜになって表れていて、抱き締めたくなる男の可愛さが滲み出ていた。

 妹に頼りっきりの兄に、言えに縛り付けられ、自由がないように見える牧子は可哀想に見えるかも知れないけれど、牧子もまた、人と接することが上手くない自分を知っているがゆえに、兄に早く結婚して私は自由になると言いつつ、この温室のある家から出て行く事に不安と心細さを感じているのではないか。
 
 その一方で、兄がより江と上手くゆく事を心から願う、妹としての愛情を華奈さんの牧子に感じた。それ故に、より江が西原に傾いた時、より江に対する腹立たしさを感じ、より江に対して抑えていた不満をくちにしたのではなかったか。また、自らも西原に淡い思いを抱いていたその思いを西原は気づいていつつ、より江と思いを通じた西原へのやるせなさと、兄の友達で、兄のより江への思いを知りつつ、より江と思いを通じた西原の兄への仕打ちに含むところもある牧子もまた、兄へ依存しているのかも知れない。

 貢と牧子は、共依存の関係なのではないだろうか。互のある部分には不満もしくは苛立ちを感じながらも、人とのコミュニケーションが不得手の似たもの同士、故に、互いが抱いた絶望を理解し合えもし、得がたい相手なのかも知れない。

 鏡の中と外のようにシンクロした動きを見せる場面は、そういう心を表したのではいかというのは深読みに過ぎるだろうか。

 より江と西原の見交わす目線で、ああ、この二人は多分、お互いの中に同じ性質を嗅ぎ取ったな、この二人が互いの手を取るだろうと予感させた小西優司さんとやまなか浩子さんの見交わす場面では、より江と西原の心の中で交わす会話が聞こえて来るようだった。

 より江と西原が結びついたことを知った時の貢は、もしや自死するのではないかと内心、胸をざわめかせながら、ラストの数分間息をするのを忘れたように見入った。

 ピンと張り詰めた空気の中、まるでサスペンスを観ているような緊迫感と曰く言い難い切なさと、観終わった後の名状し難い高揚感を感じた舞台だった。

               文:麻美 雪

ここからは遠い国

ここからは遠い国

トリコ・Aプロデュース

AI・HALL(兵庫県)

2019/12/20 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

少し難しかった。オウムだけの問題ではない。犯罪者家族の問題でもあるのでオウムに限定せずに犯罪者家族についても表現できるものを、次回に期待します。満足はしました。

クリスマスギャロップ

クリスマスギャロップ

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/12/20 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目でしたが、また泣いてしましました。同じ演劇を2回見る人の気持ちがわかりました。
とても良かったので、30GPの前売り購入してしまった。頑張れ!フランソワー。

「読むシェイクスピア 〜ハムレット〜」

「読むシェイクスピア 〜ハムレット〜」

一般社団法人表現者工房

表現者工房(大阪府)

2019/12/21 (土) ~ 2019/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

普通に良かったが、前回の方が良かったです。アフタートークの有北さんが、面白かった。スーツを着てネクタイを締めている姿を初めて拝見したが、似合っていました。リーディング以上のものがあります。ここは。次回も期待しています。

改変   不思議の国のアリス

改変 不思議の国のアリス

アートひかり

難波サザンシアター (大阪府大阪市浪速区稲荷1丁目5-41 湊町ビル)(大阪府)

2019/12/21 (土) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★

うーん。良く分かりませんでした。何が言いたかったのか・・・。時間も1時間との表記が、実際は1時間半でした。途中で出たくなりましたが・・・。

売り言葉

売り言葉

演劇創造ユニット[フキョウワ]

フジハラビル(アートギャラリーフジハラ)(大阪府)

2019/12/21 (土) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

正直良かったです。雨が降っていて外で待たされたのは嫌でしたが、内容は良かった。高村高太郎の智恵子抄は受験の時に覚えただけで、内容は全くでしたが、勉強になりました。次回も期待しています。

ビョードロ

ビョードロ

おぼんろ

新宿FACE(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

日付は公演終了日までにしないといけないのでそうなっていますが、このイベントに参加したのは2019年12月21日です。

初演と17回本公演のDVD上映会がありました。どちらもアフタートークの会と演者による副音声付きの会があり両方参加しました。初演時はまだおぼんろを知らなかったので見ることができずとても残念です。17回公演は参加したのですが、編集によって自分が覚えているシーンや見たかったシーンが入っていないなどやはり生で参加しないことにはと、つくづく思いました。とても素敵なお話ですし、演出によって随分違った感じになるので、繰り返し上演されたらいいな。
メンバーによるオリジナルドリンクのサービスもありとても楽しかったです。

正しい水の飲み方【全日程、終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!】

正しい水の飲み方【全日程、終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!】

劇団えのぐ

萬劇場(東京都)

2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/22 (日) 15:00

時にシリアス、時にコミカルに描いた
3団体からの
クリスマスプレゼント。
本当に素敵な作品だった。

ネタバレBOX

嫌な記憶、消したい過去。
人はそれに向き合う事が
幸せなのか不幸せなのか?
4つの家族の絆がそれぞれの
ハッピーエンドを迎えて
本当に良かった。
玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科 2019年度秋学期演劇公演『画家と尼さん もしくは見せかけのゲーム』

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科 2019年度秋学期演劇公演『画家と尼さん もしくは見せかけのゲーム』

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科

玉川大学 大学3号館 演劇スタジオ(東京都)

2019/12/20 (金) ~ 2019/12/24 (火)公演終了

満足度★★★★

 原作は、St.I.ヴィトキエヴィッチ(通称ヴィトカツィ)の「狂人と尼僧」、構成・演出はジェイスン・アーカリ。

ネタバレBOX

板上は大きなパネルで側面を斜めに切るような形にしてある為、奥の幅が最も狭く手前が広くなった台形だ。正面奥の中程に自動ドアのような仕掛けがあって、この開閉が適宜上手に用いられている。如何にパフォーミング・アーツ科の劇場とはいえ、凄い設備に驚かされた。機材等も質の良い物を使っている。学科名に即した作品作りでストレートプレイというよりパフォーミング・アーツという方がしっくりくる。また、演じられている作品の原作がヴィトカツィという点でも如何にも大学の専科に相応しいではないか? 内容的にはシュールレアリスム(このレビューを読んでいる読者には当然ダダイスムも考えられるべきだ)或いは「天才の日記」を書き、シュールレアリストの代表と素人に見られがちなダリは、無論狂気を研究したフロイトの深層心理に対する考え方に強い影響を受けていたから、ヴェラスケスの当に大天才を示す作「ラス メニーナス」を巡る寓意との対比を通しながら、似て非なる不条理劇とそれが生まれた背景とを交錯させ、全体として核開発以降は殊に顕著に更に手に負えない武器・大量破壊兵器を生産し続ける狂気の現代に繋がるコンポジッションにしている。
 残念だったのは、歌唱などの際、音響でプロの音声を用い演じ手は口パクで合わせるシーンがいくつもあるのだが、音響で流れる歌声に口パクが合っていなかったり、歌声が流れているのに口が開いていなかったりの齟齬が観られたことだ。演劇や身体パフォーマンスがまさしく鍛錬された身体を基本としている以上、一流の歌い手の音声を用いるなら腹式呼吸は無論のこと身体全体で表現することは、大学の専科で学ぶ以上当然過ぎるほど当然のことだろう。これだけ優れた設備を持つことで、学生たちの身体の方が表現する者として劣化するのでは本末転倒である。
ドンドン、トコトコ、小さじ一杯。

ドンドン、トコトコ、小さじ一杯。

DTK企画

at THEATRE(東京都)

2019/12/20 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

 1「ミルク」2「Behind the Moon」3「遠くから聞こえる」という3本の作品のオムニバス。3作各々演出家が異なり、作風、内容的にも全く違う。

ネタバレBOX

受付を担当していた女性が好印象。先ず1から。嘘か真か、母は1万円と手紙を残して海外出張中、時々父が帰るらしいが定かでない。若い女な寂しさをかこっている。食費として与えられた1万円で食べるのは常にピザ。無論様々な種類のピザをハーフ&ハーフで頼んで配達して貰って食べているのだが、いつの間にか配達に来る、余り冴えているとは言えない若い男にほのぼのとした恋心を抱くというだけの物語。今作の主張は、この若い女の淋しさそのもの。
2は、BLモノなのだが、作品全体の半分くらいの間、照明が極めて昏い。3年付き合った2人のゲイのうち猫がタチを振ったのだ。原因は執拗なタチの浮気であった。タチの言い訳としては愛しているのは、逃したネコだけ、というのだが無論誰も信用しない。ところでこのタチに女友達が居て、電話を寄こしたタチの飲んでいる店に現れた。2人が飲んでいる時、女に電話が入り彼女は店を出た。男が居た。それはネコであった。彼は両刀使いだったということなのだが、タチが彼女を侮辱したことに腹を立てたネコがタチをブチのめす。BLに通常のヘテロカップルの恋を絡ませて現代都市に生きる人間達の孤独を描いた作品。
3 発想が面白い。固定であれ、携帯であれ、電話が掛かってくる。そして受け手はその度に異なる。幾つかのプロットが裁断された上で、ショートショートになっているのだが、それらのショートショートはシャッフルされていてAというプロットのショートショートが演じられた後Bのショートショート、次はDのといった按配で展開するので繋がりながら切れ、切れながら繋がるという奇妙な体験を味わうことができる。ただ、2人の役者が科白には役として描かれていても役者としては存在していないケースもあるので予算がつけば必要な員数の役者を登場させると更に面白くなりそうだ。また、1、2については日本の若い人達の世間との関わりが弱すぎることが気に掛かる。ヘテロにせよBLにせよ関係性は2人称という世界であり、世界観で3人称に対応する世界が欠如していることが、安倍のようなパシリ阿呆の言う嘘を見抜けないのか、或いはその危険性に気付かない原因だと思われるからである。戦争に行って最も多く殺し殺されるのは、君たち若い世代なのだよ。そんな現実を今から想像できないようでは若者の将来が真っ暗なのは当たり前。

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