最新の観てきた!クチコミ一覧

28821-28840件 / 189742件中
EN-境界との対話-

EN-境界との対話-

家のカギ

スタジオ空洞(東京都)

2020/09/10 (木) ~ 2020/09/13 (日)公演終了

満足度★★★

アトラクション方式と勝手に言っているタイプの作品
未知との遭遇的作品身を観るといつも冨樫義博「レベルE」の雌を捕食することで子孫を残す宇宙人の話を思い出してしまう
区別は誰が何を元に行うのか?
自分が異物とならない保証はどこにあるのか?

知ラン・アンド・ガン!

知ラン・アンド・ガン!

劇団献身

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2020/09/04 (金) ~ 2020/09/13 (日)公演終了

満足度★★★

単純に面白かった
表面はテンポの良い軽いコメディだけど
90年代パンクロックの情緒を裏に感じる
浅見さんがメタな場面をやるとシベ少を彷彿とさせられる笑

観る方も演る方もみんなコロナを何か都合よく言い訳にしていないかい?
やりたいならやろうぜ!って思った

IN HER TWENTIES 2020

IN HER TWENTIES 2020

TOKYO PLAYERS COLLECTION

シアター風姿花伝(東京都)

2020/09/02 (水) ~ 2020/09/07 (月)公演終了

満足度★★★★

10人の役者によって一人の女性の20代という時間が右から左へ流れていくパノラマ舞台
どんなに人生経験を積んでも未来の自分の事は何もわからないのが面白いし、それを上手く使った「私会議」な部分が愉快だった
過去の自分が描く未来予想図はいつだって現在の自分に対して残酷だ
とても整った戯曲だなあと
人間関係や人生のイベントを混ぜ込みながら全てきちっと回収してて、柴幸男さんの「あゆみ」的な作りでもあるんだけど味わいが全然違って面白い
二十歳の未来を見つめる表情と二十九歳の過去を振り返る表情の違いがとても良かった
二十七歳の色気の意味も把握

【公演中止】モノクロチュス

【公演中止】モノクロチュス

竹内蓮企画 ロチュス

RAFT(東京都)

2020/09/03 (木) ~ 2020/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

竹内蓮さんの一人芝居
とても良いものを見た。満足
情けないように見えて鼻っ柱が強くて、でも愛嬌のあるお調子者っぽい役どころが似合う役者さん
作中でも思わず背中を押して応援したくなる場面が何度もあった
普通の男の子のありふれたエピソードは、そこに物語を見るのではなく自分の中にある物語が触発されて引きずり出された
役者竹内蓮の失われた夏というのは現在の多くの役者さんの姿そのものであり
ありふれている現実だからこその物語がそこに感じられた
大人になって刺激的な出来事や人生に関わるイベントが色々有っても
結局、中学生の時に好きな人と一緒に帰ったあの時の物語には全てが色褪せてしまうのだ
世界になんの痕跡も残っていない出来事がどんなドラマや映画よりも深く胸に突き刺さっている
あの時からずっとエピローグが続いている

まるかど企画のポップティーン/アダルティーン

まるかど企画のポップティーン/アダルティーン

まるかど企画

中野スタジオあくとれ(東京都)

2020/08/27 (木) ~ 2020/08/31 (月)公演終了

満足度★★

まるかど企画「ポップティーン」観劇
面白さともったいなさが混じった感じ
「動悸動悸が」「あちこち」が明で動
「クチナシ」「ふたりでくらす」が暗で静
この2つの世界観を繋げるべきではなかったかなと
それぞれのテイストは良かったのに混ざることで打ち消し合ってしまっていた

「動悸動悸が」「あちこち」はコミック的なキャラと早回しの台詞が心地よくベタに笑えた
あとは演出というか役者の演じ方(メリハリと誇張)でもっと面白くなると思う
良くも悪くも裏切りがないので節目に爆発力があると良いなと

「クチナシ」「ふたりでくらす」は深夜アニメ的な言葉と展開
ふたりでくらすはプロットが良いのでぶつ切りにせず、もっとしっかりと作り込んだのを見てみたい
あと、どちらも独白が長すぎるのがもったいない
大切なことをその人自身にただ言わせてしまうと意味が薄れてしまう

ちなみにOP映像の名前とかがぼやけすぎて何も見えなかったのって
あえての映像効果?思わずフェイスシールドのせいかと思ってずらして見てしまった
あのポップで明るいダンスを「クチナシ」「ふたりでくらす」組がやる意味あるの?世界観…
あと開演遅れたのになんのアナウンスもなかった

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー

楽屋 —流れ去るものはやがてなつかしきー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2020/08/22 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

満足度★★★

岡崎チーム
「女性」を演じる役者というあなた
あなたは強くて脆い人
舞台上と舞台裏、あなたの本当はどちらなのか
生と死の裏表のように演じると演じないとは常に地続きで
役者の人生は、もっと光を!と叫んで暗転するのだろう

短編集 ふきだまる

短編集 ふきだまる

劇団あばば

OFF OFFシアター(東京都)

2020/08/20 (木) ~ 2020/08/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

とにかく「好き」だった
今年のベスト3に入る
他にあまり見ないタイプの物語で余白と余韻が残心となり心を刻む自意識の会話劇
必ずこっちの思う通りには行かない言葉と展開が気持ち良かった
特に「告白」は今年の短編で一番好きな作品だった
なんか知らんけど泣いてた
「告白」の良さは他者を他者としつつも自分よりも大切に感じ始めた時の揺らめきのそれが感じられて
そこに観測者がいることがまた重要で、君といるときの1秒は永遠というのをこういう形で表したことにとにかくやられた
安藤さんがただの美少女だったのも何かやられた感じ

全ての魔女たちへ

全ての魔女たちへ

劇団やりたかった

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2020/08/18 (火) ~ 2020/08/23 (日)公演終了

満足度★★

シットコム好きとしては色々言いたくなる作品
まず各キャラのその時点での状況がわかりづらく勘違いやすれ違いの笑いをいくつも逃していてもったいない
あと気持ちが動いた瞬間というのもクローズアップしないとさらっと通り過ぎてしまい、なぜ今このやりとり?となってしまっている。後半も待ちの間が多くテンポが悪くて爽快感が無い。
ただ、ナツキ、スグル、凛凛はキャラも役者の演技も良くて3人が絡む部分はしっかりとコメディだった
反面他の3人はキャラの作りもお芝居もちょっと…
再演ならばもっとしっかりと脚本を見直すべき

俺が居ないと世界は平和

俺が居ないと世界は平和

南京豆NAMENAME

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/08/19 (水) ~ 2020/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

この劇団の作品はいつも、希望のない未来を待つだけの彼らが
あわよくば誰かこの星を爆発させてくれねえかなって待っている
本作も何かが足りてない彼らがその穴を埋めるんじゃなくて自分の身体を削って滑らかに誤魔化そうとする
良い作品だった、楽しかった
話の構成や組み立てには他の答えが有った気がする
役者さんはそのキャラであるべきだなという置き方がされていて、特に藤本さんはこれ以上無いハマり役と言っていいウザさ、あのウザさ出せるのは本当に凄い
田久保さんのあのキャラ堪能できたのも嬉しかった

消え残る

消え残る

深夜ガタンゴトン

王子スタジオ1(東京都)

2020/08/13 (木) ~ 2020/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

行動における自慰性と自信を晒す事、夢に向かう事と現実と向き合う事について、男性の目線から女という自身を否定する他者を通して自分を殴り続けるわかりやすい構成の作品
作品の性質上この作品自体の自慰性も問われてくる
裕本さんは誰に殴られたいんだ?
ムトさんの板付姿は毒きのこちゃんのデジャヴ感…笑
ムトさん自身がとても自慰性の高い役者さんで役にハマるなあと
星さんはこんなに虚飾性が高い人なのかと、、、
段差を付けない客席構成だったので2列目以降の視界が制限されてたのが残念だった、椅子もお尻が痛過ぎ

一重まぶたでごまかせたなら

一重まぶたでごまかせたなら

GORE GORE GIRLS

駅前劇場(東京都)

2020/08/13 (木) ~ 2020/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★

全体としては、ばーっかじゃねぇの!な良い意味で何も残らないコメディ
ズレと道理の論理的方向性のおかしさによる笑いで、井田さんが外部者としてズレの構造にツッコミ取り込まれる
笑いの方式的に爆笑は少ないが逆に時々混じるベタな部分が効果的だった

終わる

終わる

中野坂上デーモンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2020/08/12 (水) ~ 2020/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり凄えやデーモンズ
大量の言葉があって、そこには引っかかる言い方と足りない言葉と理解があって
WEBを巡るように言葉にリンクが張ってあって
飛んで繰り返して戻ってちょっと進んで
紙の文字では起こらない感情が演出と役者の演技で引き出される
これが演劇だよ
上演されている、された演劇も
中止や延期になった演劇も
存在は同じ、演劇はただそこにあって
役者も観客もただそこにぶつかるかぶつからないか
始まりと終わりが同時に進んでいる人生
終わってはしまうけど終わらせないことはできるのだ
言葉になればいい、ただの言葉に
デーモンズっぽくない西出さんが役柄ともマッチしてとても良かった
谷田さんと比嘉さんのかけあいも最高。谷田さんの身体的な存在感はやっぱり良いよね。ケースバイケースw
難しいシアターゲームを繰り返すような芝居だけに、これがハマる役者さんたちは本当に凄いなあと

家で出来る演劇と岸田國士

家で出来る演劇と岸田國士

家で出来る演劇

健康古民家かのう(東京都)

2020/08/08 (土) ~ 2020/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

「ここに弟あり」「クロニック・モノロゲ」の回を観劇
道理の通った会話とどうしようもない人間臭さが理路整然と混ぜこぜになる岸田國士の作品
古民家のロケーション、鳴く蝉のSEと素晴らしい雰囲気
我々の感じる暑さも演劇の効果のよう
ちょうどよく面白かった

「ここに弟あり」
神山さんという役者のプリティーさときたらもう
整理整頓された道理に乗れない悲しさであり人間らしさだから微笑ましいのだ

「クロニック・モノロゲ」
佛淵さんの素晴らしいしっかりさ。そうこの男の惨めったらしさはしっかりとしていないといけないのだ

インディゴチルドレン

インディゴチルドレン

gekidanU

南千住gekidanU野外劇場(東京都)

2020/07/24 (金) ~ 2020/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

住宅地のど真ん中、空き地のような場所での野外劇
視界に入る通行人、車のライト、話し声、街の喧騒
劇場でないことの意味を考える
作品世界の広がりなのか、観客としての想像力の助けなのか
空気を楽しむ空間と時間だった
野外舞台の性質上か、登場人物が舞台上にいるということの必然性や入り方に難しさがあったかなと
世界の設定に工夫があった分、その部分を観客に浸透させる構成も必要
全体として月子、星子役の役者さんがしっかりと作品をリードしていた

ボス村松のプリズンブレイク

ボス村松のプリズンブレイク

ボス村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/07/24 (金) ~ 2020/07/25 (土)公演終了

満足度★★★★

一見短編集なんだけど縦で繋がっている、きちっとした1本の物語を見た気分
どの作品も序盤の少し「?」の混じったしょうもなさから急激に抒情溢れる荒波に飲み込まれる展開
ロマンチックの照れ隠しが癖のある演出なのかもしれない
役者さんみんな素晴らしかった
全世界100億人の宝保さんファンは必見だと思う
下手なコントチックな役柄を纏ったかと思えば、表情一変様々な笑顔の表現に打ちのめされるし
レジネッタの役柄などは真骨頂
とにかく感情の段差を前にぼんやり立っている観客を力づくで引きずり回せる役者さん
あと、お久しぶりに拝見した田中渚さんの舞台での美しい存在感
そろそろ人間の領域を超えているんじゃないかと思うくらいの筋の通った美しい佇まい
子持ちの役なんだけど年齢重ねて、役の幅も凄みも増してくる素晴らしさ

「キズツクキカイ」「お湯で流して」

「キズツクキカイ」「お湯で流して」

たすいち

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/07/11 (土) ~ 2020/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

キズツクキカイ
たすいち作品の面白さとして舞台上に立つ役者の位置というのがあると思っていて
様々な登場人物が出てはハケて行くのだけれど、役者の移動自体がエンタメであり、ドールハウスでの人形遊びのような役者を使った物語遊びのようにも感じられる楽しさがある
本作やノンタイトルなど、この頃の目崎さん作品はどこか想像して創造することの限界や苦しみが感じられる
小説や演劇ってものは嘘であって、その嘘の力を信じるのか持て余すのか葛藤を共有させられる
そして嘘の味を知った観客は作品を乗り越えられるのか問われている

お湯で流して
まず大森さん、動作ごとのポージングと言うか所作の見せ方が良くて、表情も含めて印象強かった
漫画っぽいとも言われるたすいちの作品に非常にハマっていた
そして佛淵さん、たすいち作品には今まであまりいなかったタイプで
作品に幅を持たせられていた良い配役
キズツクキカイとも共通点のあるテーマなんだけど
きちんと令和に作られた作品として、心の傷に対する干渉の仕方がバージョンアップされていたのが良かった
今までより世界は許容されるものになってきていて、誰かの傷と向き合う時はそれこそ仏のような寛容さと受容が必要

『シン・デレラ』×『デレラ~クイーン・オブ・モンスターズ~』

『シン・デレラ』×『デレラ~クイーン・オブ・モンスターズ~』

藤一色

OFF OFFシアター(東京都)

2020/07/02 (木) ~ 2020/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

いやほんとくっだらねえwww
シン・ゴジラとエヴァのパロディをメインに往年のひょうきん族やおかげでしたのドラマコントのような味わいの作品だった
ほんと男子の考えるおバカってのがド直球な感じだし
各役者のキャラクターもモテなさそうさ含めていい感じだった

アレルギー2020

アレルギー2020

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

3年前に沙羅さん✕黒澤多生さんVerを観たことが有ったけど
高村さん特有のクドさでもって、これまた面白い方向の仕上がりになっていた
距離と間というもの、生の舞台だからこそのリアクションがそこにあって
いやあ本当に楽しかった

石井智子さん✕坂本七秋さんVer
山本✕高村Verがキャラを生かした演技だとすれば
こちらはキャラを纏った演技
作品に物語を強く乗せてみせてくれた
特に智子さんは普段とは真逆のキャラで、演技を厚く巻きつけた印象
七秋さんは1段深いところへ言葉を持っていける良さ

両Verみたけど、役者の違いが作品にどう影響を与えるかというのが
よく分かる組合せでとても面白かった
作中のキャラを役者にまぶすのか
役者のキャラを登場人物にまぶすのか
コメディっぽくするなら、物語性を持たすならとやり方も色々あるのだなあと

謁見

謁見

やみ・あがりシアター

スタジオ空洞(東京都)

2020/06/18 (木) ~ 2020/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

マスクや距離や取り戻しつつある日常と現実からのメタファーやオマージュが投影され、しかしそれはあくまで要素に過ぎず、謁見者たちの会話で背景の炙り出されていく世界
何もかもがただ物語の道具として当たり前にある世界
物語世界の面白さを味わった

権威というのは鏡で、その前で人は自分を語ってしまう
知らなくても足りなくても周りが勝手に肉付けをしてくれる
権威自身が知ったり足りたりする事は本当は誰も望んでないのかもしれない
知って足りて、そして王となる

回る

回る

中野坂上デーモンズ

live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)

2020/03/28 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

その時やるということに意味があった
それこそ演劇そのものだった

このページのQRコードです。

拡大