満足度★★★★
竹内蓮さんの一人芝居
とても良いものを見た。満足
情けないように見えて鼻っ柱が強くて、でも愛嬌のあるお調子者っぽい役どころが似合う役者さん
作中でも思わず背中を押して応援したくなる場面が何度もあった
普通の男の子のありふれたエピソードは、そこに物語を見るのではなく自分の中にある物語が触発されて引きずり出された
役者竹内蓮の失われた夏というのは現在の多くの役者さんの姿そのものであり
ありふれている現実だからこその物語がそこに感じられた
大人になって刺激的な出来事や人生に関わるイベントが色々有っても
結局、中学生の時に好きな人と一緒に帰ったあの時の物語には全てが色褪せてしまうのだ
世界になんの痕跡も残っていない出来事がどんなドラマや映画よりも深く胸に突き刺さっている
あの時からずっとエピローグが続いている