
新編 ロミオとジュリエット‐薔薇の名は‐
蓮×歌
ザ・ポケット(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#新編ロミオとジュリエット‐薔薇の名は‐
#Black
#蓮×歌
#大里結衣 さんを観るために劇場へ。乳母のスーザンを演じた彼女の高い声は、よく通りよく届く。そして大きな瞳がたたえる感情で、シーンの状況を見事に物語ってみせる。嗚呼、コレが観たくて劇場へ足を運ぶのだ。
正直に言えば、若くて美しい青年やお嬢さんがたくさん集う作品は、顔見せ興行的なモノが多く、面白くない上に高額で苦手だ。今回も覚悟していた。ところが、その予想は間違っていた。綺麗な顔立ちの男女が揃っているが、彼等はそれだけではなかった。まず、みんな声がイイ。確かに気合いが入りすぎの感じも見受けられるが、多くのキャストが力を込めながらも明瞭な言葉で届けてくれる。修道僧ロレンスを演じた、劇団員 #南武杏輔 さんはなかなかに魅力的だったし、ヒロインの #西村美咲 さんはスタイリッシュであることに加え、言葉の力や表情で登場の瞬間から群を抜いて輝いていた。
そして何よりの驚きは脚本。たしかに「ロミオとジュリエット」だけれど、冒頭から喉に刺さった小骨のような違和感がある。それは…登場人物。その違和感が後半に、まるでジェットコースターが急降下するように動き出す。そして仕掛けの中に、マクベスの三人の魔女…ハムレットの墓地…顛末を語り継ぐホレイショー…十二夜やお気に召すままの男装などを忍ばせ、そしてロミオの元カノのロザラインを見事に融合させているように思えた。演劇好きにはたまらないシェークスピア・ミックス。終演までニヤニヤが止まらなかった。脚本(脚色)と演出の #時雨らら さん。今後に注目したい。

ぞうれっしゃがやってきた
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2021/08/07 (土) ~ 2021/08/11 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ドヴォルザークの「新世界より」第2楽章のメロディに詞を付けた『遠き山に日は落ちて(家路)』を始め、「新世界より」の曲が印象に残る。沢山の唱歌、リズミカルな振り付けや打楽器が愉しげで、口笛やオノマトペが効果的。9名の役者は列車になり、象になり、子供達に兵隊に空襲にと变化(へんげ)していく。このメンバーの強みは普遍的な話が出来ること。子供を対象に物語を伝えようとする場合、かなりの技量が必要とされる。
昭和24年、日本にいる象は名古屋の東山動物園のエルドとマカニー、二頭のみであった。東京の中学生の少女が、妹に本物の象を見せてあげたいと手紙を書いたことから、子供達に象を見せる為の列車、ぞうれっしゃが走ることとなる。
少女は戦前に父親と上野動物園で象を見たことがあった。父と二人きりで出掛けた唯一の想い出。その父は徴兵され出征したまま帰ることはなく。
走るぞうれっしゃの中、妹に知る限りの象の話を聴かせる少女。昭和12年、木下サーカスから東山動物園にやって来た象は四頭いた。
主人公の少女とエルドを演ずる福寿奈央(ふくじゅなお)さんが素晴らしい。全身を使っての表現で視覚的に飽きさせない。汗だくの熱演。役者のレベルが総じて高い為、何時の間にか妙な親近感を覚えていく。
「銀河鉄道の夜」を思わせるぞうれっしゃの旅、上野を出発して名古屋の東山動物園で象に会うまでの短い間に、少女や観客は「ほんとうの幸い」を見つけることが出来るのだろうか?

愛でる心
劇団龍門
シアターシャイン(東京都)
2021/08/04 (水) ~ 2021/08/08 (日)公演終了

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/10 (火)公演終了

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/10 (火)公演終了

少年口伝隊一九四五
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
#少年口伝隊一九四五 #新国立劇場 #演劇研修所 #井上ひさし 氏が研修所に書き下ろした名作。広島を題材にした一つ。ずっと観てきているけれど、これまでとは違う印象を受けた。何故だろう? 第一に、とても短く感じた。その理由をじっくり考えている。衣装の印象も違ったなぁ。こんなにもバラバラだったか。イイとかワルイとかではなく。土砂崩れ…山津波に毎回衝撃を受ける。狂った号令は現代もこの国をあざ笑っている気がしてならない。
毎年8月、ハナエさんたちのことを思い出す。

Unplayed Lullaby
Orgel Theatre
新宿眼科画廊(東京都)
2021/08/06 (金) ~ 2021/08/09 (月)公演終了

ハリモトホタルと賢太の石
ノーコンタクツ
萬劇場(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりに観劇、ノリは変わってなく楽しめました!でも今回でしばらく休演とか。ちょっと残念ですねぇ。ノーコンタクツのノリをまた観れる日を期待します!

病室
劇団普通
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2021/07/30 (金) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ストーリーも演出も派手さがないですが良かったです。
安川まりさん、片岡の娘役の時の服とカバンのコーディ可愛いくて良かったです。
小野寺ずるさんが平凡な感じの女性の役を演じていて良かったです。

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/10 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初めは少しバタバタしていて台詞が聞き取りにくい所もあったのだが、段々と1人1人の個性が出てきて60分という短い時間で上手くまとまっていて楽しめました。感染対策がしっかりとされてたのがとても良かったです。

ぞうれっしゃがやってきた
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2021/08/07 (土) ~ 2021/08/11 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#ぞうれっしゃがやってきた #青☆組
主宰の #吉田小夏 さんの人柄が滲む「子供たちにも見せる」演劇。あうるすぽっとで上演された「モモ」もそうだ。今作は、動物を入口にして、戦争の愚かさを考える道が未来へとつながっている。そうした、作品の持つ価値や意義をよく理解したキャストが、子どもたちを作品の世界へ誘い、大人たちをノスタルジーと共に、未来に平和を届けることを決意させる。子どもたちにとって「演劇って楽しいね」だけにとどまらない豊かな出会いになっているに違いない。
劇団員のみなさんの笑顔に、毎公演、日常の営みでくすんでしまった心の目が洗われる。今作は、お尻にまわした左人差し指から伝わる感情にウキウキと涙した。山下飼育員の #大石丈太郎 さんの声にうっとりした。歌やダンスはもちろん、カンパニーへの #清水ゆり さんの融合を感じる。
象の恋も、人間の恋も、美しく切ない。
セットの壁が、横向きの象2頭にも、正面を向いた1頭の象にも見えたのは自分だけだろうか。
※振付も演出の吉田小夏さんと知り、修正加筆いたしました。失礼いたしました。

意味なしサチコ、三度目の朝
かるがも団地
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#意味なしサチコ、三度目の朝 #かるがも団地 #波多野伶奈 さんを観るのが目的だった。彼女は語り部として作品にねじを巻き、主人公として牽引した。実際に重い心を引きずるようにチャリをこぎながら嗚咽する彼女の姿に人生を重ねた。また、ラストシーンに響く蝉の音に、人生の儚さを感じたりもした。深く深くノスタルジーの海に飲み込まれた。
いやはや……ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの。人生は不時着、いや胴体着陸だ。人は一人でも生きられるよう努力し、人を助け人に助けられながら生きている。人生の孤独と仲間の素晴らしさがマーブル状に混在する。それこそが人生だ。
ユーモアたっぷりでふざけた作りの…骨太の作品。帰国子女にツボった。登場人物も、それを立ち上げるキャストも、みんなキャラがエグイ。そして魅力的で素晴らしい。笑いと涙と…見事なバランスの脚本と演出。そこに破天荒さもあるけれど、そこに1mmの隙も無く、誰ひとりとして客に恥ずかしさを感じさせない。今後が楽しみな劇団と、俳優たちに出会ったぞ。
【追記】
配信チケットがあるらしい。このご時世、劇場に行くのが怖い方、家で時間を持て余らせている方、そして演劇が大好きな方、オススメです。

「シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~」再演
ACTOR'S TRIBE ZIPANG
ブディストホール(東京都)
2021/08/04 (水) ~ 2021/08/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。
シーボルトというと蘭学、西洋医学、塾を開いて門下生に高野長英、ということを学校で習いました。それくらいの知識でしたが、その子供たちも活躍していたのですね。勉強になりましたし、知ることができて良かったです。
ブディストホールは築地本願寺と一体化している建物内で、階段を上った2階にあります。階段とロビーに、説明のパネルがたくさん展示されていました。2回観劇し、1回目は話の展開にちゃんとついて行けなかったのですが、2回目はパネルをある程度読んで、より楽しむことができました。パネルがあってよかったです。
主人公のハインリッヒの生涯、日本との関わりを追う話でした。ざっくり 外交官→考古学者→外交官 と解釈しました。いろんなことがありすぎて、「え、急に考古学で、貝塚の発掘?」と驚いたりしましたが、ほんとにいろんなことを成し遂げた生涯だったのですね。
アーネスト・サトウ(Ernest Satow)役の竹若さんが飛びぬけて声が大きく、存在感がすごかったです。調べたところ、「サトウ」は日本の姓とは関係ないようですね。ドイツにSatowという地名もあり、ドイツ系の姓として存在するようです。日系と思ってしまいましたが。
持田さんは3役あって、序盤の日本に向かう船上の女性、ハインリッヒの子供時代、アレキサンデルの子供時代。出番は多くありませんでしたが、重要な役だったと思います。持田さんの背格好ならではの配役でしたね。
アレキサンデル役の塩谷瞬さん。舞台ではないですが「魔法のiらんど イケない課外授業」で撮影当時15才だった大川藍さんと共演された方です。そのチャラい先生役のイメージでしたが、今回でかなり見る目が変わりました。良い青年でもあるし、かっこいいミドルでもあります。

一人芝居 マクベス=アナリティカ
Hideto Ambiguous
たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)
2021/08/08 (日) ~ 2021/08/09 (月)公演終了

Unplayed Lullaby
Orgel Theatre
新宿眼科画廊(東京都)
2021/08/06 (金) ~ 2021/08/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
傷や秘密や妄想の共有は親友というより信仰に近いか。ただ盲信はいずれ反転するのでは?あと、眼科画廊の公演にしては照明かなりがんばってたね。

透明な山羊
下鴨車窓
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2021/08/07 (土) ~ 2021/08/09 (月)公演終了
満足度★★★★
アフタートークで理解したこともあったけど、共感できた。私の父親は既に他界していますが、どうだろう?そして自分はどんな父親なんだろう…。考えさせられる。

雨花のけもの
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

病室
劇団普通
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2021/07/30 (金) ~ 2021/08/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/08/08 (日)
価格2,800円
2年前のスタジオ空洞から会場を変えての再演作品、8日14時開演回の千穐楽の舞台を拝見。
基本的な感想は前回と同様なのだが
長いこと入院していた亡父のこと
同じ話を繰り返す入院患者あるある!
120%関心の無い田舎の噂話を喋り続ける実家の親族
昭和名物・暴君親父の理不尽な言動の数々
そして、自身の入院時に体験したアレやコレや…
冷凍庫の奥の方に隠れていた記憶が、郷愁と痛みを伴って解凍された120分だった。
演技陣に関しては、初演とキャストが変わった
片岡役の小野ゆたかさん
片岡の娘/小林の娘役の安川まりさん
橋本の娘/小林の担当看護師役の小野寺ずるさんの3名が
いずれも「病室」の世界観に溶け込んでいて好演だった。
あと、舞台セットに関して、左右にベッド2台を並べただけの初演時のセットでは、星のホールの舞台の広さを持て余すかなぁ?と案じていたが…杞憂に終わって、良かった。

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/08/05 (木) ~ 2021/08/10 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アメリカ・ニューヨークで英語禁止!…たかが言葉、されど言葉である。言葉の底には文化が透けて見えるという奥深さ。公演は「ニューヨークと歌舞伎町って似てる」みたいなところから始まったらしいが、物語の随所にそのようなシーンが登場する。
ニューヨークにあるアパートに闖入した日本のヤクザとこの部屋に出入りする人々の会話を通して浮き彫りになる居心地の良さ、自由な雰囲気、そして自分らしさ とは…笑いと苦みと少し切ない物語。短編だからこそ早い段階で引き込む興味・魅力付は上手い。
(上演時間70分)

ぞうれっしゃがやってきた
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2021/08/07 (土) ~ 2021/08/11 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2年前の短編上演も興味があったけど、そのときは「親子のためのおしばい」として上演されていたので遠慮してしまった。今回の長編版は約90分。青☆組の吉田小夏さんらしい丁寧な作りで、不覚にも序盤から何度かうるうる。