実演鑑賞
満足度★★★★★
#ぞうれっしゃがやってきた #青☆組
主宰の #吉田小夏 さんの人柄が滲む「子供たちにも見せる」演劇。あうるすぽっとで上演された「モモ」もそうだ。今作は、動物を入口にして、戦争の愚かさを考える道が未来へとつながっている。そうした、作品の持つ価値や意義をよく理解したキャストが、子どもたちを作品の世界へ誘い、大人たちをノスタルジーと共に、未来に平和を届けることを決意させる。子どもたちにとって「演劇って楽しいね」だけにとどまらない豊かな出会いになっているに違いない。
劇団員のみなさんの笑顔に、毎公演、日常の営みでくすんでしまった心の目が洗われる。今作は、お尻にまわした左人差し指から伝わる感情にウキウキと涙した。山下飼育員の #大石丈太郎 さんの声にうっとりした。歌やダンスはもちろん、カンパニーへの #清水ゆり さんの融合を感じる。
象の恋も、人間の恋も、美しく切ない。
セットの壁が、横向きの象2頭にも、正面を向いた1頭の象にも見えたのは自分だけだろうか。
※振付も演出の吉田小夏さんと知り、修正加筆いたしました。失礼いたしました。