最新の観てきた!クチコミ一覧

27781-27800件 / 191869件中
夏の砂の上

夏の砂の上

ハツビロコウ

「劇」小劇場(東京都)

2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

松田正隆の初期の九州を舞台にした戯曲の中でも、「夏の砂の上」(1998は読売文学賞)は好きな作品だ。ドラマを人間の性がしっかり支えていて、表面は市井劇だが、風俗劇の域を超えている。90年代の代表的な戯曲である。小さな劇団が上演しやすい配役なのでよく、小劇団が上演するが、なかなか、初演を抜けない。
確か、初演は青山円形で平田オリザの演出.意外にオリザ風でなくしっかりと緊迫感のある演出をしていて、何よりも優子を演じたデビューしたばかりの占部房子がよかった。あれから四半世紀!
今回はハツビロコウの公演。客演も加わって、ガラ的言えば無理のない配役だが、初日のせいもあってか、ドラマが浮足立っている。それは仕方がないが、この小さな劇場でセリフが通らないのは困った。それは舞台美術のせいもあって、間口の広い舞台に長方形の大きな和机を中央に横に置き、両端で向き合うセリフが多い。せめて、机を小さく丸くするとか、置き方を考えるかしないとセリフのほとんどが客席に向かわず、壁に向かってしまう。セリフの経験の足りない声の逃がし方を知らない若い俳優は苦しい。優子を演じた金原爽佳は、現代的な体躯で役にはハマっているのだが、セリフが出来ていない。その相手役の小野涼平も柄はいいがセリフが弱い。この二人を取り巻く大人たちは職を失うとか、夫婦関係がこじれるとか、交通事故にあうとか、この一見平穏に見える社会で不安とともに生きざるを得ない人たちで、今のご時世では受け入れられやすいが、この芝居のキモは、それでも、人間は生きていく、と言うところだ。戯曲では情緒的には納得できるように書いてあるのだから、あとはそういう日常性の奥にある生命力の表現が出来るかどうかだ。そこは細かい日常的な表現から、抽象的な表現まで、人間の本音を舞台にあげる技術の修練がいる。そこが流れてしまっている。
さらに言えば、音響効果が雑。例えば、カゲの出入りの玄関の開閉のタイミングがずれる。蝉の声もアブラゼミから法師ゼミに移るという季節の説明だけになっている。折角長崎のはなしなのに、ローカリティが安手な船の汽笛の音だけと言うのはいかがなものか。

ネタバレBOX

松田正隆の初期戯曲は人情劇にも見えるので、与しやすそうに見えるが、なかなかいい舞台にならない。「海と日傘」など何度失望したことか。これは浮気のドラマじゃない。間もなく「紙谷悦子の青春」もやる。いい舞台にしてほしい。反戦ドラマじゃないのだから。
物理学者たち

物理学者たち

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久々の観劇。やっぱり生で観るのは良いです。草刈民代、温水洋一、入江雅人...役者さん1人1人から溢れ出るエネルギーが素晴らしかった。シールな笑いでくすくす笑っているうちに、どんでん返しが始まる。深いストーリーに引き込まれました。

『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』

『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』

品川親不知

ウッディシアター中目黒(東京都)

2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「アドリブ・オン・ザ・ウォーター」を拝見

ネタバレBOX

 かなり乾いた感じの笑いが鏤められたオムニバス。各挿話は単体でも一応独立しており、1本、1本観てもそれ自体楽しめる創りになっているが、先に上演された作品は後で上演される作品の伏線を様々な形で提供しており、最終的にラストの作品に込められた設定によって全体の緩やかな繋がりが論理としても明確化されるという創りになっている。拝見した回の尺は90分で丁度良い長さ。楽しめる。
『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』

『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』

品川親不知

ウッディシアター中目黒(東京都)

2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

映画愛を感じました。短編小説を見ているようでした。脚本がいいと思いました、

哲学者の午睡

哲学者の午睡

空間旅団

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 プロレスの試合をガチでやれば無論どちらかが死ぬかさもなければ再起不能の大怪我を負うのは必定。格闘技をそれなりにキッチリやった経験のある者が見ればそれは自明だ。
 今作の基本構造は、哲学とプロレスをマッチングさせた上で、真剣勝負とシナリオのあるショーとしてのプロレスを対比させることで、哲学上の真と偽のテーゼを中心に展開する物語だ。サブストーリーとして権力VS民衆、男と女、友情等々は無論出て来る。

ネタバレBOX


 今作の主人公・プラトンは、ここ暫く試合はしていないものの300連勝無敗の覆面レスラー・ソクラテスに心酔し押し掛け弟子となった。単にプロレスの師匠としてのみならず、政界の重鎮や各界の名士、高位の者らを公衆の面前で論破した哲学者として盲信し弟子となったのである。然しソクラテス自身は、妻の論法を真似ただけだと主張する。が、この態度も謙遜と見做しプラトンは持論を変えず、所属プロレス団体のガチプロレスラーとしてこれまでヒール専門だが、矢張りガチ専門のレスラー・アレクセイと30戦して30敗。毎回死の懸念があるような試合にプラトンを慕う彼女も「もうついて行けない・・・」と迷い出す始末だ。にも拘わらず、プラトンの念は変わらずイデアを求め続けている。そんなプラトンに周囲の者達は魅力を感じているのも事実であった。
 一方、公衆の面前でソクラテスに恥じをかかされたと感じ恨みを抱く者達は、その権力や威力を用いてソクラテス弾圧に舵を切った。無論、弟子プラトンにも警戒を緩めて居ない。このような状況にあってプラトンの所属するプロレス団体は、経営が思うように行かず破綻寸前で辛うじて生き延びているが、団体トップは興業成績を上げる為、ソクラテス本人の了解も得ずにソクラテスVSアレクセイの試合をマッチングしてしまう。ソクラテスは1度もガチプロレスをやったことが無いのに、アレクセイ側が試合の条件として出してきた条件は、そのガチ試合(セメント)であった。
 ここから先はホントのネタバレになるので控えるが、最終的には弁証法的論法によってアウフヘーベンされて舞台は終了する。
 ところで、池袋演劇祭参加作品ということだが、本気で賞を目指すのであれば、プロレスラー役の役者は総てもっと身体を鍛え上げて出演すべきであろう。嘘が嘘としてキチンと機能するには、嘘が真実だと思われるほどの真実味がなければならない。フィクションであると断り書きはあるもののソクラテス、プラトン、クサンティッペ、クセノポン等は、ギリシャに実在した人物として現代に迄名が知られており、多少哲学を齧った人間ならば遅くとも高校生位の段階でこれらの名は記憶に留めていたハズだから、ギリシャに対するイメージもそれなりにキッチリしたものを持っている。ホメーロス等も読んでいよう。而も今作のテーマが、真と偽、イデアと現実等々対立・相克の克服である以上、通常のショーとしてのプロレスを嘘の象徴と見做すならば、それが本物に見えるように嘘が真(まこと)として成立し得る脚色が必須であろう。また費用の関係でギリシャ風の履物が用意できないのであれば、素足で演じ、衣装とのバランスを良く考え演出を工夫すれば演劇的真実は描けたハズだ。様々な点で不徹底だが、訴えたいものは伝わってくる。今後の成長を祈る。
雨

こまつ座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2021/09/18 (土) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第一幕75分休憩15分第二幕90分。
江戸時代版「王子と乞食」。自分に瓜二つの男が奥州平畠〈ひらはた〉藩(現在の山形県)にいると聞いた金物拾いの浮浪者・徳(山西惇氏)。その男、紅花問屋の当主である紅屋喜左衛門は現在行方知れずだと云う。而も女房のおたか(倉科カナさん)は「平畠小町」と歌われる程の器量好し。せめて、おたかの顔を一目拝みたいと徳は江戸からはるばる北へ百里の平畠まで行脚するが···。
この瓜二つの人間に成り代わると云うネタは江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」など古今東西幾らでもあるが、時代背景と情感がだぶるのは矢張り黒澤明の「影武者」であろう。(実際の元となったのは井原西鶴の「俤の似せ男(おもかげのにせおとこ)」だそうだ。)「影武者」は武田信玄の死を隠す為によく似た盗っ人を本物らしく仕立て上げる話。嫌々だった筈がどんどん武田信玄に思い入れて成り切っていく盗っ人を待ち受けているものは無力なる己の立つ“無情の世界”。(「影武者」の方が後年の作。)

オープニングから生演奏のパーカッション(熊谷太輔氏)が勢い良く響き、「カムイ伝」のようなリアルな衣装とド迫力の舞台美術が炸裂。両国橋の袂、雨宿りの浮浪者達の酒盛りが唄と踊りで満開。井上ひさし作品にとって歌は強烈な武器で、始まってしまうと兎に角否応無しに作品世界に引き摺り込まれる。「雨が降るたび思い出す。根無し浮草手前のことを。」
人形遣いの「親孝行屋」(久保酎吉氏)、等身大の人形を息子に見立てて前面に抱き、二人羽織の逆の要領で自分が背負われている様に見せ掛けて歩く。脚は自分自身。このヴィジュアルが見惚れる位美しい。休憩を告げる時にも鈴を鳴らしながらとぼとぼ歩いてくれるので必見。
男娼・釜六(櫻井章喜〈あきよし〉氏)の説得力ある下卑た存在感も実に魅力的。
主演の山西惇氏は阿藤快の狂気と大杉漣の怪優振りを彷彿とさせる存在感。トボトボ歩く立ち姿は藤原釜足のとぼけた味わいも。
芸者・花虫役は前田亜季さん。年がら年中、世田谷パブリックシアターに立っているイメージ。
天狗学に詳しいとされる修験者(山伏)役土屋佑壱氏のインパクトは絶大。彼の一挙手一投足に会場が笑いで揺れた。

当時ベニバナは染料として重宝されていた。
屑拾いの浮浪者がもしかしたら倉科カナさんを抱けるかも知れない!と人生を賭けた一世一代の大博打に臨む···、これぞ男のロマン。

ネタバレBOX

かなり面白いし、良い舞台。だが井上ひさし流の話の納め方がいつもながら興醒め。毎回毎回こんな気持ちになるので、自分と井上ひさしの相性は相当悪いのだろう。自分の過去を知る者を殺して廻り、本物の存在を知る者を殺して廻る。その挙げ句、本当の自分に戻ろうとするがもう戻れないことに気付く。この延々続く展開がまだるっこしく感じる。

鈴口とは亀頭の事で、徳はそこに大きな疣二つと云う圧倒的な特徴があった。おたかは別人と認識しつつ抱かれる。而も「自分も抱かれたことがある」と女中に嘘の告白をさせ、疣二つの存在を皆に周知させる。その意図は偽物を幕府の生贄に捧げて、本物を別人として生かすこと。ラストの倉科カナさんの台詞が聴き取り辛くイマイチ伝わらないのだが。石見銀山(砒素)入りの弁当を食わせて毒殺した筈の本物の喜左衛門は、徳の後をつけていた番頭が喉に手を突っ込んで毒を吐かせ、命を取り留めたらしい。
巨大な少し曲がった五寸釘を柱に見立てたラストのセットが映画的で格好良い。大和屋竺脚本の「処女ゲバゲバ」を想起。全ては両国橋の袂に屯する、屑拾いの浮浪者がほんの少しだけ見た夢に過ぎない。「雨が降るたび思い出す。根無し浮草手前のことを。」

おたか役は香川京子や藤村志保のような大映顔が似合うのでは。
哲学者の午睡

哲学者の午睡

空間旅団

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

川岡が来ないZ!!

川岡が来ないZ!!

スズキプロジェクトバージョンファイブ

テアトルBONBON(東京都)

2021/09/15 (水) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!こんなヒーローショー見せられたら・・・と思いましたが、子どもたちは楽しかったようなので(多分)、大人もお笑いショーと思えば楽しめるかな。
それぞれの役割に励む人たちの頑張る姿が良かった。音響さんが苦労して作った効果音をもっと聞かせて欲しかったです。楽屋の皆さんとモニターに映る舞台を見ている気分になれました。
川岡はどうして来なかったのかが分かって、うーん、そういうこと・・・
久しぶりに楽しい気分で劇場を後にしました。

ざらば

ざらば

新宿公社

劇場MOMO(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/14 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一人三役で三つの時代を交錯する展開は、
頭をフル回転でしたが、推理要素もあり、
面白かったです。

哲学者の午睡

哲学者の午睡

空間旅団

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

プロレスが好きなので、よかったです。熱演もとてもよかった。

ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

あうるすぽっと(東京都)

2021/09/16 (木) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/09/20 (月) 13:00

余りに面白かったので、勢い余って千秋楽で再度観た。初演も同じことしたんだよなぁ、って思い出した。
 今回はテキストにこだわって観てみたけど、とにかく丁寧に構成されたセリフ群の見事さに改めて感心させられた。最後のセリフもいい。それと、役者陣の演技力にも改めて脱帽。

友達

友達

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/09/03 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最初は冗談のように始まり、次第に非日常が当たり前になり、最後はあっけない悲劇でおわる。一人暮らしの男の部屋に、突然「友達」を名乗る9人!家族がやってきて、部屋を占拠して出ていかない。男の悲劇を見ながら、ヨーロッパ人に土地を奪われたアメリカ先住民のことが思い浮かんだ。あるいは満蒙開拓団によって追い出された中国の農民たちとも重なる。

男の最後は、尼崎監禁致死事件や北九州の事件のような、モンスター同居人の家族支配虐待事件と重なる。実際、警察に訴えても家族内のことは関与しないというスタ薄手、救われないことは多々ある。警察も忙しいから。

これだけ広い世界の出来事を想像喚起させる安部公房の戯曲に脱帽。それをスピーディーでコンパクトな現代の芝居にアダプテーションした加藤拓也も恐るべし。
哀れな被害者の鈴木浩介、家族の父山崎一、次女有村架純、長男林遣都、三男大久保一衛がめだった。一方、これだけ人数がいると、いい役者が綺羅星のごとく配役されているのに、各々の見せ場は少ないのがもったいない。

ネタバレBOX

恋人の言葉をヒントに弁護士に相談に行く場面。弁護士が「難しいですね。うちにもそういう連中が来てますから」といって、主人公はギャフンとなる。これは安部公房の戯曲にはない、完全なオリジナル。助けを求めたのは警察に一回だけではない、というリアリティーの積み重ねとしては悪くない。そのうえ、他にもそんな「友達」がいて、この9人だけではないというのも、やはり異民族の侵入みたいで、問題に広がりができたと思う。
あたらしい憲法のはなし3

あたらしい憲法のはなし3

東京演劇大学連盟

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

この劇で「あたらしい憲法」とは自民党改憲草案のこと。その制定後の国をイメージしたような島で、あたらしい人物が現れるごとに、話が変わっていく。公益、不断の努力、がキーワードで繰り返され、個人より公優先の自民党的国家観の世界。

途中から、指導者がもう一人現れ、国が二つに割れて国境を引く。その狭い拾いをめぐって、はっか飴を投げ合う戦争に。そして「間違いを繰り返さないように約束しよう」「また間違えたら思い出そう」となる。この展開は現憲法を連想させる。

つまり途中で含意する憲法が入れ替わっていた。前半は憲法批判と思っていると、最後は護憲のようで、何が言いたいのかわからなくなってしまう。(柴幸男の最初の戯曲がネットにあり、読むと、後半の展開はこちらに依拠していた。ズレを感じたのは、現憲法を踏まえた柴の原作と、改憲草案をイメージした前半の改作部分を繋いだせいだと思う)

途中何度もラテン系の外国人学生が現れて「オレは自由でいたい」「仲間になんてならない」と去っていく。外国人に対して閉鎖的な日本を象徴していた。閉鎖的で内向きな日本というイメージが、見終わったあとに残った。

ネタバレBOX

以上の台本のある芝居の後、ひとりの新しく登場した女性を軸に、それぞれの憲法への思いを出演者が語る「知らないと思った」「まず読みたいと思う」「議論しなければ」「まず話し合うこと」など、初歩的で漠然とした感想である。しかし、ウソのない感想だった。出演した学生たちの正直なところだろう。ここから始めるしかないと感じた
物理学者たち

物理学者たち

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シリアスな劇かと思って見始めたら、冒頭からリビングに看護師の死体が転がり、警部が登場するという人を食った展開。自分を歴史上の偉大な物理学者だと思い込んでいる精神病患者たちが、なぜか看護師を殺してしまう、ブラックコメディが第一幕。殺しても、病気だからと逮捕されない。

途中、メビウス(入江雅人=好演)という第3の患者に、妻と3人の息子が再婚した夫とミクロネシアへ宣教のため引っ越すからと、永の別れにくる。妻(川上友里)の、押し付けがましくて騒々しい、オーバーな演技がおかしい。ソロモン王が見えるというメビウスは、喚き散らして、せっかくの別れを台無しにして、家族を追っ払ってしまう。
看護師のモニカ(瀬戸さおり)は、「狂ってないって知ってます」と。メビウスも「あれも演技。こんな狂った男にニ度と会いたいと思わないだろう」と。ここから、二人の関係は意外な展開をするのだが、そこもまだ序の口。第二幕になって、どんでん返しが続き、科学と権力、自由と責任、人類の不幸を防ぐための、厳しいがささやかな選択が描かれる。

間違いなく傑作。とくに1962年に書かれたという戯曲がすごい。どんでん返しは井上ひさしも初期に愛用した。ほかに「スルース」という傑作もある。密室内の出来事で広い世界を語る、まさに演劇らしい演劇だった。
21世紀の日本の現代劇でこんな芝居が出てこないものだろうか。

哲学者の午睡

哲学者の午睡

空間旅団

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

作品紹介文ほどには哲学とプロレスが上手く絡んでない?
ラーメンで例えたら麺とスープが単純に上手く絡んでない話でした。

咲きそこね、そして散りそびれ

咲きそこね、そして散りそびれ

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2021/09/16 (木) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/09/18 (土)

「昭和歌姫明美ちゃん」を演じた三崎さんの歌声が沁みる、とても良い舞台でした。何かと我儘な明美ちゃんですが、言動には筋が通っていて、観ているうちにいつの間にかファンになってしまう。明美ちゃんを取り巻く人々‥マネージャーや作曲家、そして応援団の“ドリ亀”の面々‥と泣いたり笑ったり、人の繋がりの温かさに心がほっこりしました。現在のような状況の中で公演を行うことは様々なご苦労があったと思いますが、上演に感謝です。【A・B班鑑賞】

哲学者の午睡

哲学者の午睡

空間旅団

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演者がいい!芸達者たち。お話も見せ方もユニークでよかった!良い時間をありがとうございます。

物理学者たち

物理学者たち

ワタナベエンターテインメント

本多劇場(東京都)

2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ところどころ笑いもありながらのミステリアスな展開で、とても引き込まれいろいろ考えさせられる作品でした。様々な物理学者の背景を知ったうえで、また観てみたいと思いました。

風に任せて

風に任せて

劇団東俳

座・プロローグ(東京都)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

悪天候にも関わらず満席、人気のほどが窺える。交通の利便性、専用の劇場、多くのスタッフという条件に恵まれ、毎年 質の高い公演を上演している東俳。今回のテーマは「生きる」「自然・環境」「絆」といったところ。
コロナ禍では、少人数、短時間の上演がトレンドかと思っていたが、劇場規模のわりにキャスト数は、シングル2名、ダブル(A・Bグループ各12名)、そしてspecial addearanceの新川優愛(TVで観るより背が高い-166㎝)さんの15名と多い。キャストは全員マウスシールドを着け、舞台と客席の間隔をあけ感染拡大防止に努めていた。また、スタッフはこんなに多くいるのかと驚いたが、ダブルキャストのうち出演しないチームキャストが場内案内等を手伝っており、その丁寧な対応に好印象。

舞台は、山梨県の或る村-風穴村の寄合所。富士山の北西に位置する村は標高920メートル付近にあり、周囲も高い山に囲まれ、ライフラインも通っていない。生活するには相当不便な環境の筈だが、この地 特有の恵まれた自然によって村人達はあまり不便を感じず暮らしている。物語は或る夏の日、川の岸辺に倒れていた女性が助けられ、“風穴村”で過ごした七日間を描く。

今まで観てきた東俳の作品は、少し謎めいた設定、そして何故といった疑問を解きほぐすように順々と展開していくというもの。この作品でも同様の手法で観客の関心を引き付け、最後に感動を呼ぶ。また村人1人ひとりの性格等の特徴は描き込まず、あくまで村が主体になり、助けられた女性個人と向き合う構図。そこに夫々の謎と嘘の意味が込められており、展開するにしたがい共有するような悩みが…。
映画では子供や動物が出る作品には敵わないと言われるが、この物語でも転機と思われるシーンで子役が熱演。ずるい(冗談)と思ったが、パンフレットを見ると、東俳であるが、劇・若竹の公演でもあった(納得)。

(上演時間2時間 途中休憩5分-換気)【Aチーム】
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、☆評価は後日付。追記もする。

サイクル⚡️クィーン

サイクル⚡️クィーン

劇団暇だけどステキ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2021/09/17 (金) ~ 2021/09/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/09/19 (日) 12:00

価格6,000円

お久しぶりの観劇!

どんな感じかな、と期待しながら楽しみました。
○前説はなく、少し寂しい。っと、思ったら10分前より開始!ネタに走るならば、走り切ってくれていいのに!でも、、、よかった。場の空気がほぐれましたね~。

○検温、マスク着用、換気(ドアの光が始めは少し気になる😅)座席の間隔は椅子一つ分ずつ開けて、交互配置、アンケートの電子化などなど。昨今のことを考えての対策ありがとうございますm(_ _)m

○観劇後の感想。
物語は粗め(合理性というか、伏線というか、残された謎が。。。余韻と言われたらそこまでですが)。
挨拶文にもあったように、「今」だからこその内容に挑戦されているは、よく分かりました!
役者の熱量は感じられ、よきです!

また、来年も公演楽しみにしています!

ネタバレBOX

○細かなこと言うと、自転車に乗る動作がある場面とそうでない場面があって、考えながら観ると一瞬バグります(今は自転車乗っているの?乗ってないの?)。徹底出来ないならば、その動作やめてもらった方が分かりやすかった。首にかけたげハンドルが乗っているのかどうかの差。一時的に、横がけの間は乗ってない、前がけの時は乗っている。このルールにしている人もいましたが、たまたまか?(笑)

このページのQRコードです。

拡大