新宿コントレックス Vol.0
新宿コントレックス実行委員
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/07/14 (木) ~ 2011/07/14 (木)公演終了
満足度★★
【アガリスクエンターテイメント】一部作品はとても面白かったが
今回の企画は、3劇団が約30分ごとの持ち時間で、
それぞれお笑い系の演劇を行うという企画。
トップバッターがここで、ここは、5作品のオムニバスであった。
初めの「冠婚葬祭」は秀逸と思った。2人が登場し、
1人は結婚式、もう1人は葬式への出席者なのだが、
それぞれ相手も同じ式に出るものと勘違いしたまま、
なぜか会話がきわどく成立する・・・ところで笑いを取っていた。
これなら4Pかな?と。
それから、「フットボール」もまあまあ面白く、
「冠婚葬祭」と同様、サッカーだか蹴鞠だか分からない実況中継なのだが、
蹴鞠組でフルネームが出たのが藤原道長だけ、
というのが、ちょっとな、という気がした。これは3Pかな?
で、残りの3作品が、ジャンケンのような作品だが、
特に「タケノコニョッキ」など、一部の観客からは結構ウケていたものの、
私にはどこが面白いのか全く分からず
(若い人の間で流行っているのか? それとも団員関係者?)、
しかもしつこく続くので、私としては正直ゲンナリ。
これらが、私としては1~2Pしか上げられない。
ということで、この劇団の総合点は2Pということで。
ペール・ギュント
SUNBEAM MUSICAL KITCHEN
ザ☆キッチンNAKANO(東京都)
2011/07/12 (火) ~ 2011/07/17 (日)公演終了
満足度★★
最初に「視線」が気になって・・・
多分、普段は練習場として使われている場所が会場。
そして、小道具はほとんど使わず、舞台部分としては、数段段差が設けられている程度。
衣装は、上は白色系、下はジーンズで大体統一していたようで、役柄に合わせたものではない。
そして、リーディングではあるが、十数人が登場し、役者の振り・動きは多い。
それで、私が初めに気になってしまったことは、十数人登場した役者は、
振りはあるものの、視線がみんな「台本」を、じっと、しっかり見ていること。
もちろん、リーディングだから当然、と言ってしまえばそれまでなのだが。
ただ、普通のリーディングは、振りもなくて、言わば「話芸」の世界ですよね。
でも、その台詞回しが素晴らしければ、観客は豊かな想像を膨らませ、
十分に楽しむことができる。
ところが、振りはあるものの、視線だけは、発話者でも対話者でも、
興味のある光景にでもなく、ほとんど持っている台本に注がれてしまっている・・・。
そうすると、どうしても振りが中途半端に見えてしまって・・・。
ここは、見解が分かれるところかもしれないが、個人的見解としては、
リーディングであれば、むしろ振りなどは抑制して、観る者の想像力に委ねるか、
あるいは、ペールギュントのような内容であれば、
豪華な舞台装置や衣装のもと、派手に(?)やるか、
どちらかの方が良いような気がした。
それから、ペールギュント役はじめ男性陣は、割と叫ぶように台詞を発していて、
それが、響き過ぎるこの部屋では、大き過ぎるな、と感じてしまったり、
特に、主役については、次第に年を重ねていくわけで、
最後の自分の人生を回顧させられる場面など
(不勉強だが、ペールギュントの終わりがこういう話とは知らなかった・・・
イプセンの後年の作品を予感させる)、
「年を経た者」としての台詞回しが欲しかったところ。
その点、女性陣の方はもうちょっとしっかりできていたような気がした。
それと、公演時間3時間(事前に2時間15分と聞いていたのだが)で、
しかもキャンプなどで使用するようなビニール張りの折りたたみ椅子だったので、
最初はクッションがあるような気がして、
パイプ椅子より座り心地が良いと感じていたものの、
椅子が小さいせいもあって身体のどこかが痛くなってくるような次第で、
(若い頃は椅子が固いことなど全く気にならなかったのだが、)
正直、きつい思いをした。
ただ、音楽はグリーグのものの他、
弾き語りも多用され、これは贅沢な思いがした。
それと、まあ余談だが、パンフレットによると、結構、
映画やTVドラマに出演歴のある方が多いようで、
美形の女性が多かった気も・・・。
シアターライブ! part1
SOUKI
シアターブラッツ(東京都)
2011/07/09 (土) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
パントマイムの多様性を感じた!
最終回に行きました。
HPにも結果が出ると言っていましたし、
こちらでも最終回のレビューが出ているので、
重複は避けますが。
私は3番目のHADO氏の魔界的表現や落語のような細部の表現が
すぐれていた演技と、
4番目のおおきバタ子さんの童話のような表現が気に入って、
しかし1票しか入れられないので、
おじさんとしては、女性に無意識にも甘くなることを考慮し、
HADO氏に入れたのでした。
それに、彼、票が少なそうでもあったし・・・。
結果、彼はその日は最下位でした(笑?泣?)
しかし、当日の司会者も言っていましたが、
前半に演じた人は圧倒的に不利なのと、
やはり一般受けする演目が票も多くなるようである。
なので、あまり気にしないで良い・・・というか大した意味はないのかも?
私の上記評価も多分に独断と偏見ですし。
気になったのは、例えば、ほとんどの人が「走るシーン」
(走りながら体が後ろに行く例のやつ)を多用していたり、
また「事故~そして救急車の音」も多かった。
たしかに、リズムを付けたり、インパクトを与え、場面を転換させるには、
これらは好都合と思うが、何度も見ると、
「ちょっとねえ」という気にも。
いっそ、次回は、この2つは無しということでやってみるのはどうでしょう?
(きついかな?)
このまちのかたち【終了致しました。ご来場くださいました皆様に心より感謝致します。有難うございました。】
机上風景
タイニイアリス(東京都)
2011/07/08 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★
最後列では台詞がよく聴こえなくて・・・
これも、すでに他ユーザーから高評価が続出しているので、
こういう評価は付けにくいのですが・・・。
また、期待して会場に行ったのでした。
最後列に座りましたが、これが失敗。
一部の大きい声でしゃべるところは別として、
基本は極めて小声で話し続けて、
ほとんどのところは、台詞がよく聞き取れなかった。
大道具はなく、若干の小道具、そして照明が印象的に用いられる芝居で、
役者自身の振りも小さく、
そうなると、この公演で大きな要素を占め、
極めて重要な要素となるものは、台詞しかない。
しかし、それがよく聞き取れないとなると、ある意味致命的。
他の投稿された方は、前のほうに座っていたのでしょうか?
たとえ声量的には小さな声でも、
しっかり聞こえるような発声法を工夫してほしいと思った。
私の後ろにも、照明等のスタッフはいたのに、
このことに気が付かなかったのかな?
しっかり聴こえていれば、たしかに静謐で、
照明の効果も良く、内容も真摯なものなので、
全く違った評価になったと思う。
前に座らなかったのが、とにかく残念・・・
聖火の献立〜青果編
タッタタ探検組合
テアトルBONBON(東京都)
2011/07/06 (水) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★
ほとんど筋もなくて・・・
一応、解説の通り、
「地元特産の五本杉野菜」」と「そんじょそこらの流通野菜」が、
オリン◯ックの選手村食堂で出される料理の食材の座を賭けて、
なぜかオリン◯ック形式で戦う・・・というだけで、
大した意味もないのだけど、
のんびり観て、歌って踊って笑わせてもらえる・・・ということです。
笑いの部分で結構滑っていることも多かった気がしましたが、
この辺も決まるともっと良くなったと思います。
幹事長 出番です!
劇団 東京フェスティバル
小劇場 楽園(東京都)
2011/07/05 (火) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白い舞台でした。
面白い舞台でした。
選挙ポスターのようなチラシからもご想像の通り、
政治家を取り上げた選挙もの、です。
前半は、人気の無い政権与党の総理大臣や幹事長が、
選挙に向けた奇策をあれこれ考えるシーン。
これはまあ、もし今、本当の選挙が実施されていたら、
公演中止になるのではないか、と思われるほど、
なぜか(?)現政権への皮肉たっぷりの内容(笑)
ただ、こんな感じで、この芝居、
ずっと行ってしまうのかな、などと思っていましたら、
後半はもう1つ別のネタがありました。
不人気首相の苦肉の選挙運動が、思わぬ結果に!
あまりに下らないし、ネタばれにしても
もし読まれてしまうとがっかりされると思うので、
書かないでおきます(笑)
ポイントは、4.5Pくらいで、
4と5のどっちにしようかと思いましたが、
「大盤振る舞い」で端数切り上げで5Pにしました。
ゴールテープ
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2011/07/06 (水) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
発想・企画が秀逸
すでに書かれているとおりで、発想が秀逸。
できれば「ネタバレ」を読まずに、観劇した方が良い。
私も、初日前日の「公開ゲネ」(しかし、本公演と全く同様)を観ての感想。
誰もが一度は遊んだことがあると思われる「人生ゲーム」が題材。
舞台上向かってやや右手に、離れという設定の小さい和室があって、
夏なのにこたつが出たままになっている。
不自然に左手側が空いているが、これには理由がある。
【すくすく】
タテヨコ企画
吉祥寺シアター(東京都)
2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了
満足度★★
バタバタ感が強く、もっと掘下げがほしかった
こちらの劇団は初見なので、これまでの好演については知りません。
今回については、少々物足りなさを感じてしまったのが正直なところ。
会場に入ると、舞台上の大道具は、思わず童心に帰ってしまうような
童話的・幼稚園的な雰囲気。
音楽も、(曲名を正確に思い出せないが)やはり童心に帰れるようなクラシック曲。
それで、そういうお話かと思ったら、全く違い、
子供を持つ大人のドロドロした世界を描いたものだった。
-さいあい-
COoMOoNO
イワト劇場(東京都)
2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★
私には理解不能で・・・
公演については、他の方の投稿により示されているとおり。
I型というかH型というか、テーブルが並べられ、そこが舞台。
階段が数か所あり、観客席へ降りることも可能。
開演前から、役者数人が登場し、カップルが寄り添いあったり、
舞台や、時に下に降りたりするダンサーも。
室内は多少煙っぽく、スポットライトが線のように見えることも。
さて、前説から抑揚のない静かな声で始まる・・・
(これも意図的なものであろう)。
放火犯人らしい母親を訪ねる青年・・・
ヘルパーかと思っていたら後で弁護士とわかる。
母と同居の娘、弁護士事務所(会社とも言っていたが)内でのやり取り、
カップルのやり取り、そしてダンサーたちが歩いたり踊ったり・・・。
Iの字の両端に、母たちの家と、弁護士事務所が離れて存在し、
その中間付近の通路に、カップルがいる。
カップルの女性はDVを受けたことがあるようなセリフが、
そして男性は、放火犯らしい母の息子である。
ただ、台詞は、一文一文は普通の文章。
しかし、文章が積み重なっていくと、論理的には意味が分からなくなる。
つまり、各文章間の脈絡が通じないところが多い。
また、異様なほど、相手の言うことに執拗な反論をするようなやり取りも多い。
そして、2つの両端と中間の3か所に、
順不同にスポットが当たっていき、そこで台詞が始まったり、
時として絡み合ったりすることもあるが、
その関連性も論理的には分からない。
ということで、極めて実験的・抽象的・前衛的な作りであり、
もちろん、それも演劇の一ジャンルであるわけで、
新しい試みを行うことは一向に構わないと思っているのだが、
しかし、すでに述べたとおりで、一文一文は普通の文章なので、
それが具体的イメージを超えた感覚的、抽象的イメージを
観客に与えることの妨げになっていたように思う。
中間部分ではダンサー2人による舞踊が中心となるが、
これも、それほど特殊なものとも言えず、
特に強い印象を受けなかった。
ということで、抽象・前衛なりに、
自分たちは何を表現して、
観る者にどのようなメッセージを伝えたいのか、
そして、そのために、どのような表現手段を取るべきなのか、
もっと考え抜いてほしい、というのが私の正直な感想と意見。
ただ、終演後、熱心に拍手している人もいたので、
その方には何かが伝わり、
しかし私にはそれが把握できなかった、ということかもしれない。
もしそうであれば、私自身の受容能力の低さを恥じるしかない・・・です。
5分だけあげる(終幕御礼・御感想お待ちしています。次回公演は2012年2月下北沢駅前劇場・下北沢演劇祭参加決定)
MU
王子小劇場(東京都)
2011/06/28 (火) ~ 2011/07/04 (月)公演終了
満足度★★
【終演後イベント:映画『密会』】観る者に1つでも明確なメッセージを伝えてほしい
本編終了後、20分の短い映画が、終演後イベントとして上映された。
本編の脚本・演出家であったハセガワアユム氏が監督したもの。
5分だけあげる(終幕御礼・御感想お待ちしています。次回公演は2012年2月下北沢駅前劇場・下北沢演劇祭参加決定)
MU
王子小劇場(東京都)
2011/06/28 (火) ~ 2011/07/04 (月)公演終了
満足度★★★
【本編:5分だけあげる】極限の精神状況に至る心理的過程をもっと描いてほしかった
特にここ数日は高評価の方が多いので、
少々そのことを気にしながら書いています。
また、正直、非常に感想の書きにくい内容と思いました。
大体の筋は、「解説」や、他ユーザーの「観てきた」のとおりです。
不都合な四日間≪終演致しました!沢山のご来場ありがとうございます!≫
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
テアトルBONBON(東京都)
2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハチャメチャで爆笑
ハチャメチャで爆笑
まず、会場に入ってすぐ気が付いたことは舞台装置は大変豪華だ、ということ。
で、凝った芝居が見られるのかな?と思っていたら、そうではなくて、
プログラムによると、こちらの台本は、4人の作家の連作とのこと。
要するに、まず1人目が書いて、それを受けて2人目が書く・・・というやり方。
そうなると、前に書いた作家は、後の作家に「鬼振り」をすることができる。
実際に、観客にも、後の作家に振ったということが明らかに分かる台詞があって、
それを聞いて観客は大爆笑。
そういうわけで、「ネタばれ」で隠すことができても、
これに限っては、観る人は絶対知らない方がよい。
(他の方が色々書いちゃってますが・・・)
ということで、これ以上ネタばれになるようなことは書かないようにします。
でも、連続ものであっても、各作家の個性はやはり感じられるし、
作家によって登場人物の誰にフォーカスを当てるのかも異なっていて、
その意外な展開が面白い。
もちろん、1人の作家が書いたような、しっかりした緻密な構成は望めないが、
それよりも、各作家の機知を楽しむことができる。
そういう意味で、一見の価値ありですね。
十字路と絵本(終演いたしました!ご来場誠にありがとうございました。祝!!2011年上半期シアターシャイン演劇奨励賞を受賞しました!)
tYphoon一家 (たいふーんいっか)
シアターシャイン(東京都)
2011/06/30 (木) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
小劇場ならではの濃い空間と内容を堪能
(すでに他の方が書かれているように)3話のオムニバス的構成である。
そしてその3話は、魔女(?)が、そこに願いを叶えにやってきた少女に、
絵本を読み聴かせる、という設定となっている。
私は開演ギリギリに会場に着いたので、
ほとんど予備知識もないまま観劇したが、
この3話がそれぞれ作者が違うとも気が付かなかった。
言われてみれば、たしかに作風は若干違うものの、
「願いを叶える代わりに、大切なものを失う」というコンセプトで一致しており、
どの話も、人間なら誰しも持っている「悪魔性」と共に、
「人生とは?」「生きる上で最も重要なものは?」
という問いを観る者にも考えさせる作品である。
ということで、「挿話」としてはそれぞれ結構長いものの、
統一性も取れていて、演劇全体も1つの作品と感じさせる内容となっている。
「絵本」という設定がまず良く、私が期せずして「観たい」に書いたことだが、
ある意味、人生の残酷さをも含んだものである。
いのち ~フル~
サンハロンシアター
ザ・ポケット(東京都)
2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇として多少の難あり・・・でも多くの人に観てもらい考えてほしい
内容については他の方の「ネタバレ」にも出ているので、
重複は避けますが、
やはり刑事まで登場させて、またDNA鑑定まで台詞で言及しておいて、
最後は出自をうやむやにしてしまったのは、構成上どうなのかな?と。
それから、私が何より気になったのは、
台詞回しで、まるで専門書から抜け出したような、
堅くて、書き言葉調で、説明的な言い回しが多かったこと
(医学的説明に限らず他の台詞でも)。
今でも、専門用語を羅列して素人にはよく分からない説明をする
医療関係者もいるが(法律専門家にもいるが・・・)、
以前よりは、その辺を改善する努力もなされているし、
リアルの医療関係者でも、もっと噛み砕いた表現ができる人もいるのでは?
と思った次第。
例えば、看護師から移植コーディネーターに転身した新人と、
元同僚の看護師との対話でも、友人という設定なのだが、
最初は対立関係かと思わせるほど表情が互いに硬く、
最後の頃、やっと冗談や笑顔が見られるあたり、
どうなのかな、と思ってしまった。
また、看護師の父のコンビニ店長が、娘の勤務先のある医師に、
不躾な質問をするあたりも、必然性にやや難がある気が私はした。
しかし、移植をやりたい医師と、
それに反対する先輩コーディネーター、同僚医師との、
激しいやり取りの場面など、
「生命とは?」「医療とは?」を観る者にも考えさせる場面で、
見ごたえがあった。
ということで、正直、3Pにしようか4Pにしようか迷いましたが、
演劇として多少難ありでも、
多くの人に観てもらってこの問題を考えてほしいということから、
4Pとしました。
街挿話(公演日程が決まりました)
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了
満足度★★
正直、イマイチ
正直申して、イマイチであった。
合同公演ということで役者の人数も多く、
冒頭の福引きの場面でも、大人数ならではの迫力を感じさせたので、
少々期待したのだが・・・。
しかし、その後の台詞を聞いていると、早口で滑舌も良くなく、
台詞が聞き取りにくい人も結構いた。
それに、多人数の迫力や、大声によって、
強引に話(筋)を進めようというように取れる、
つまりは、演劇としての作りが、はっきり言って雑なのである。
(合同公演のデメリットか?)
舞台セットも、背景に「八百屋」「自転車屋」「市役所」「銀龍会(ヤクザ)」
「倉庫」など、
「看板」(とも言えないが)を取り替える程度で、場面を転換させるやり方で、
言葉で指示する方法自体、正直良い方法とは思えない。
先日観た「パントマイム演劇」の手法のように、
セットは簡略化していても、振りや台詞で、
観客にそのように見せるのが本来のやり方ではないか?
後半も、震災で延期になった事情(多くの劇団でもあったことだが)や、
役者が怪我をした話など、内輪ネタで時間を取り、
もともと雑な作りの上に、さらに冗長になってしまい、
それで2時間半の公演時間を要したが、これは長い!
公演時間の告知も冒頭になかったし、2時間くらいで終わってくれるのか?
と、時計を気にしてしまったり、
最後も、あいさつ(アンケートやグッズ販売の案内)の後に、
また歌(やっぱり雑)があったりで、
ここまで楽しめたのならともかく、正直イラついてしまった・・・。
似非紳士
Unit Blueju
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了
満足度★★★
歌は、台詞だけでは伝えきれないときに登場するのでは・・・
前半はミュージカル仕立てで、台詞と歌が交錯する。
ピアノ伴奏が生なので、それはちょっとリッチな気分がしました。
でも、それは最初だけで、まあ段々飽きが来てしまう・・・。
それから、話は「ユルイ」です。
「話」についていえば、便利屋の面々が、
一度、自分たちのやってきたことに対して
思いを巡らさざるを得ない状況になった場面が、
まあ唯一、筋の構成として考えられているなあ、と思ったくらいで、
あとは、「よくある話」という感じです・・・。
例えば、女主人公である奈美のほのかな慕情や多感な性格など、
もっと表現のしようがあったような気がする。
でも、ミュージカルなら、話はゆるくても、
歌と踊りで魅せられれば、ということですが、
(私はそれほど歌自体が下手とは思わなかったが)
盛り上がりに欠けていたのは否めないと思う。
その原因の1つは、歌の部分というのは、
台詞だけでは伝えられない、表現できない、
という部分で登場するものなのに、
前半部分は、ある意味きちんきちんと台詞と歌とを交互に入れているという感じで、
台詞部分のやり取りが盛り上がって、そして歌に行くという作りではなかったこと。
そして、後半部分に差し掛かって、ある意味話が盛り上がってきたところでは、
逆に台詞中心になってしまい、歌は影をひそめてしまう。
踊りについても「つなぎ」的印象を持ってしまい、
また、「日本舞踊」的と思われる部分も、
なぜこれを取り入れたのか必然性が感じられず、
ただ単に、色んな要素を取り入れたかっただけ、という気がした。
こういう、歌や踊りを添え物的に感じさせる作り方は再考を要するのではないか?
と思った次第・・・。
映像も(演劇に取りいれられることは最近多いが)画像がイマイチだし・・・。
でもまあ、普段とちょっと違うものが観られたことや、
花嫁さんのウェディングドレス姿はやっぱりきれいだったので、
ぼんやり見ていればそこそこ面白いのかなとも思い、
3Pとしました。
SHERWOOD!!~シャーウッド~【ご来場誠にありがとうございました!】
円盤ライダー
HOTEL SHERWOOD(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
古代伝説を交錯させた好演
ホテル8階の(ホテルHPによると)「宴会場」を利用しての公演。
室内には、前方に舞台となるスペースがあるだけで、大道具・小道具の類は一切ない。
そのスペース以外は、座席とテーブルという配置。
空の裏側
Toshizoプロデュース
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/27 (月)公演終了
マゴビキ
ミミトメ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/06/18 (土) ~ 2011/06/25 (土)公演終了
おかわり。
SORAism company
中野スタジオあくとれ(東京都)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/26 (日)公演終了