満足度★★★★★
小劇場ならではの濃い空間と内容を堪能
(すでに他の方が書かれているように)3話のオムニバス的構成である。
そしてその3話は、魔女(?)が、そこに願いを叶えにやってきた少女に、
絵本を読み聴かせる、という設定となっている。
私は開演ギリギリに会場に着いたので、
ほとんど予備知識もないまま観劇したが、
この3話がそれぞれ作者が違うとも気が付かなかった。
言われてみれば、たしかに作風は若干違うものの、
「願いを叶える代わりに、大切なものを失う」というコンセプトで一致しており、
どの話も、人間なら誰しも持っている「悪魔性」と共に、
「人生とは?」「生きる上で最も重要なものは?」
という問いを観る者にも考えさせる作品である。
ということで、「挿話」としてはそれぞれ結構長いものの、
統一性も取れていて、演劇全体も1つの作品と感じさせる内容となっている。
「絵本」という設定がまず良く、私が期せずして「観たい」に書いたことだが、
ある意味、人生の残酷さをも含んだものである。
2011/07/08 11:33
2011/07/07 04:17
ご丁寧に有難うございます。
今後も素晴らしい舞台を作られますよう、願っております。