マゴビキ 公演情報 ミミトメ「マゴビキ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    極めて実験的な作品
    評価が分かれる・・・というか、多数の人は困惑し、少数の人ははっきり拒絶し、
    ごくごく少数だけは支持するのかな?

    ネタバレBOX

    6人ごとに部屋へ案内されるが、ロビー(と言っても狭い)で前説が始まった・・・と思ったら、
    前説からいつの間にか変な話(パブロフの犬の条件反射の話とか、
    ペンギンの脱走話とか)を聞かされる。
    ここからもう「演劇」は始まっていたのだ。

    そして、部屋に案内されると、前の6人が真っ最中。
    そして交代する・・・前の6人に「よろしければ次も見学できますが」
    と案内しているが残る人はいない。

    そして、3人ずつ向い合せに座り、向かい合った人とはペアとなり、
    ヘッドフォンの指示に従い、机上の地図上のフィギュアを動かしたり、
    ペアの方を見つめたり、トンボの目を回させるような指で円を書かされたり、
    口笛を吹いたり・・・と、まあ他愛のない指示に従う。

    時々、6人の周囲にいる役者が、
    前説やヘッドフォンの話に関連ある芝居をする。
    これがあるから、かろうじて「演劇」の範疇に入るのか、という気はする。

    まあ「それだけ」なので、実験演劇の実験台になったというか、
    そんな程度の気分で、
    特に感銘が残るというわけでもなし・・・。

    ただ、ヘッドフォン手法をうまく使えば、場合によっては、
    (観客ではなく)参加者に相当強いインパクトを与えうるかな、という気はした。
    もっともそれは、不快感や精神病理的なものかもしれないが・・・
    そして、そういうことをやれば、退席者が続出するかもしれないが。

    しかし、インパクトを与えるためには、「前説」、ヘッドフォンの「話」「指示」、
    そして、周囲で演じられる「パフォーマンス」、その他を通じて、
    (理屈上ではなくても)何かしら関連性あるメッセージを
    参加者に与えられなければならないのではないか?
    少なくとも「サイト」上の説明にある程度のインパクトは与えられなければ、
    公演の成功とは言えないだろう。
    (だから、次も残って観てみよう、という気にもなれない。)

    そして、ヘッドフォン音声が時々(特に肝心な指示のところで)聞き苦しく、
    この辺も改善する必要があると思われる。

    ということで、今回のものが良いとは思わないものの、
    批判を受けることを承知であえてこのような斬新な手法を試みたことや、
    そして、今後の期待をも込めて、3Pとした。

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    2011/06/28 11:14

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  • ご来場いただきありがとうございました。
    おかげ様で無事終演いたしました。
    感想の書き込みありがとうございました。

    『今後の期待をも込めて』と書いていただき意欲をあらたにしました。
    どうもありがとうございました。

    ミミトメ谷杉

    2011/06/28 16:05

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