マゴビキ 公演情報 マゴビキ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    極めて実験的な作品
    評価が分かれる・・・というか、多数の人は困惑し、少数の人ははっきり拒絶し、
    ごくごく少数だけは支持するのかな?

    ネタバレBOX

    6人ごとに部屋へ案内されるが、ロビー(と言っても狭い)で前説が始まった・・・と思ったら、
    前説からいつの間にか変な話(パブロフの犬の条件反射の話とか、
    ペンギンの脱走話とか)を聞かされる。
    ここからもう「演劇」は始まっていたのだ。

    そして、部屋に案内されると、前の6人が真っ最中。
    そして交代する・・・前の6人に「よろしければ次も見学できますが」
    と案内しているが残る人はいない。

    そして、3人ずつ向い合せに座り、向かい合った人とはペアとなり、
    ヘッドフォンの指示に従い、机上の地図上のフィギュアを動かしたり、
    ペアの方を見つめたり、トンボの目を回させるような指で円を書かされたり、
    口笛を吹いたり・・・と、まあ他愛のない指示に従う。

    時々、6人の周囲にいる役者が、
    前説やヘッドフォンの話に関連ある芝居をする。
    これがあるから、かろうじて「演劇」の範疇に入るのか、という気はする。

    まあ「それだけ」なので、実験演劇の実験台になったというか、
    そんな程度の気分で、
    特に感銘が残るというわけでもなし・・・。

    ただ、ヘッドフォン手法をうまく使えば、場合によっては、
    (観客ではなく)参加者に相当強いインパクトを与えうるかな、という気はした。
    もっともそれは、不快感や精神病理的なものかもしれないが・・・
    そして、そういうことをやれば、退席者が続出するかもしれないが。

    しかし、インパクトを与えるためには、「前説」、ヘッドフォンの「話」「指示」、
    そして、周囲で演じられる「パフォーマンス」、その他を通じて、
    (理屈上ではなくても)何かしら関連性あるメッセージを
    参加者に与えられなければならないのではないか?
    少なくとも「サイト」上の説明にある程度のインパクトは与えられなければ、
    公演の成功とは言えないだろう。
    (だから、次も残って観てみよう、という気にもなれない。)

    そして、ヘッドフォン音声が時々(特に肝心な指示のところで)聞き苦しく、
    この辺も改善する必要があると思われる。

    ということで、今回のものが良いとは思わないものの、
    批判を受けることを承知であえてこのような斬新な手法を試みたことや、
    そして、今後の期待をも込めて、3Pとした。
  • いや、当然、点は低くなりますね
    これで、星が5つ…だったりしたら、ビックリです。相当に実験的な作品だと思います。正直いって、「演劇」と呼べるかどうかも、やや怪しい。演劇を初めて観る友人を誘ってみるわけにはいかないです。いや、演劇好きの友人にすら、おススメもしにくいです。…ただ、ですね、その分、これなんかとても大きな将来への期待も感じてしまいました。なんか、これ、下手したら大化けするんじゃないかとか、思ったりもしました。この部分は、点数化できないですね。まさに、次の作品に期待!…ということで、

  • 満足度★★★

    自己の輪郭
    新宿の雑居ビルの1室で6人限定で秘密裏に行われる実験のようなイベントで、いわゆる「演劇」とは全く異なるものでしたが、ではこれは何だったのかと考えてみるとまさに演劇的としか言いようのないものでした。自分自身が作品の当事者という奇妙な緊張感があり、普段使わない感覚が刺激され、50分弱が一瞬に感じられました。

    会場に入る前に部屋の前で靴をスリッパに履き替え前説があるのですが、既にこの時点から作品のテーマに関わるキーワードがうっすらと提示されていて、面白い導入でした。会場に入ると前の回に参加している人たちがいて、その様子を観察するように指示され、してはいけないことをしている気分になりました。
    前の組が終わると、ボードゲームのような小道具が置かれたテーブルを挟んで、6人が3人ずつ向かい合って着席し、ヘッドホンの指示に従ってちょっとしたアクションを行って、部屋の中では2人の役者がヘッドホンから流れてくる物語にリンクするようなことを演技して話が展開して行きました。途中で向かい合っている人と席を交代して、おそらく同じ内容がヘッドホンから流れて来るのですが、自分が見ていた人が見ていた人(=自分)を客観的に見るような入れ子的・鏡像的構造になっていて、さらに前説、役者の演技、ヘッドホンから流れる物語が多層的に絡み合いデジャブ感が感じられて、自分は自分の意志で自分というものを形作っているのかどうか考えさせられました。

    作品の狙いや構成はとても面白かったのですが、装置や演技など全体的にもう少し精度が高くなれば、もっと緊張感のある希有な体験が出来るかと思いました。

  • 謎?
    何かの実験に参加させられたような気分を味わった・・・。
    何がしたかったんだろうか?

    ネタバレBOX

    開演まで外で待ってて、
    6人ごとに(自分の時は4人でした:男女2名ずつで)3階の舞台場所までエレベーターで上がって、時間が来るまで入室できずに案内人の話を扉前に置いたパイプ椅子で聞いて、時間が来たら入室し。説明通りに席に着きヘッドホンをつけて音声の指示に従うと。そのテーブルの周囲では2~3人の役者さんが生活感あるマンション1室での芝居をするが、特に最後にやや背後で意味深な演技しておしまい・・・。で許可無くずーっと観客などを録画されてる方がいましたが。了承はしてませんし、許可を求められる事も無かった。「肖像権」という単語は知っているのかな?
    要は指示された行動と単に見た目から想像する行動の表現結果は一致しないものですよと言いたかったんでしょうが、いまさら人に言われなくとも知ってます。せっかくステレオヘッドホンなのに音声1個しかライン使わないし、ステレオでの効果的な利用法なども考えるべきだったのでは?
    頭でっかち過ぎた作品でしたね。 残念
  • 満足度★★★★

    卑猥だ。
    そんな世界が好きだ。みんなやつらのせいだ!!

    ネタバレBOX

    新宿という街に降り立った時点からこの舞台は始まっていたんだ!なるほど。誰の靴を履いてみたのだろうか?すごくエロティックだった。体感。体験。経験。月経。…なんか複雑に羊水の中に還った気がするのは私だけなのでしょうか。やられた。

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