街挿話(公演日程が決まりました) 公演情報 川崎インキュベーター「街挿話(公演日程が決まりました)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    正直、イマイチ
    正直申して、イマイチであった。
    合同公演ということで役者の人数も多く、
    冒頭の福引きの場面でも、大人数ならではの迫力を感じさせたので、
    少々期待したのだが・・・。
    しかし、その後の台詞を聞いていると、早口で滑舌も良くなく、
    台詞が聞き取りにくい人も結構いた。

    それに、多人数の迫力や、大声によって、
    強引に話(筋)を進めようというように取れる、
    つまりは、演劇としての作りが、はっきり言って雑なのである。
    (合同公演のデメリットか?)

    舞台セットも、背景に「八百屋」「自転車屋」「市役所」「銀龍会(ヤクザ)」
    「倉庫」など、
    「看板」(とも言えないが)を取り替える程度で、場面を転換させるやり方で、
    言葉で指示する方法自体、正直良い方法とは思えない。
    先日観た「パントマイム演劇」の手法のように、
    セットは簡略化していても、振りや台詞で、
    観客にそのように見せるのが本来のやり方ではないか?

    後半も、震災で延期になった事情(多くの劇団でもあったことだが)や、
    役者が怪我をした話など、内輪ネタで時間を取り、
    もともと雑な作りの上に、さらに冗長になってしまい、
    それで2時間半の公演時間を要したが、これは長い!
    公演時間の告知も冒頭になかったし、2時間くらいで終わってくれるのか?
    と、時計を気にしてしまったり、
    最後も、あいさつ(アンケートやグッズ販売の案内)の後に、
    また歌(やっぱり雑)があったりで、
    ここまで楽しめたのならともかく、正直イラついてしまった・・・。

    ネタバレBOX

    筋は、古い、そして客離れも起きている川崎駅前商店街に、
    市役所が再開発計画を立て、それにまつわるドタバタ・・・という
    ある意味よくある話。
    まあ、(川崎らしく?)ヤクザが登場したり、
    そのヤクザと、市役所職員の1人がつるんでいたり・・・。
    架空都市ではない設定なので、
    フィクションでもそこまで実在の地方公共団体を出していいの?
    などと思ってしまった(笑)
    しかも、この公演、チラシを見ると、
    川崎市とその外郭団体の文化財団が「後援」してるし・・・。
    そもそも、この会場自体、川崎の再開発でできたものなんですよね。

    いい意味で個性の強い役者も何人かいたが、
    その個性をいい方向で発揮できていなかったような気がする。
    ただ、八百屋の娘の高校生役のお嬢さんが、
    前半はナレーター役的なこともやっていて、
    まっすぐな性格をよく表現していたことは、
    私的には印象に残った。

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    2011/07/02 10:12

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