SPACE ★ OPERA
劇団Q市街
サブテレニアン(東京都)
2015/12/06 (日) ~ 2015/12/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1679(15-368)
19:30の回(晴)。
19:04受付、開場。桟敷+ベンチシート席。19:30前説(110分)、開演~21:18終演。
「ちょっとそこに座りなさい(2014/7@新生館)」「潮(2015/9@ギッド・アイラック)」、本作で3作目。
千田さん「潮」「ゲンゴロウ(2014/2@pit)」「小宇宙(2013/12@SENTIO)」、河合さん「犬の下には、川が流れて。(2014/11@コンシール)」「良くてフロリダ~(2014/7@BASE)」>
サイトのキャスト紹介をみると「スターウォーズ」に関する質問がありました。私は1978年、(建て替え前の)日劇で第一作を観ていて、ずっとS小説、アニメ、マンガ、映画が大好きだったのですが、いわゆる「スペースオペラ物」は少し苦手。とはいえ1978年は「未知との遭遇」「惑星ソラリス」、「未来少年コナン」「銀河鉄道999」「キャプテンフューチャー」などがありました。早川から「海外SFノヴェルズ」、サンリオから文庫と上り調子の頃ですね。
さて、本作は「会議」という形式を用いた「地球侵略」の是非を問う、最後の「決」から始まるもの。
太陽系の(たぶん)有力者による意思決定が、ある出席者によって収集がつかない状態になる...というのは、最近でも「ナイゲン」「わたしのゆめ」などでも用いられた様式ですが、対立する関係と中立性を維持するシステムがさりげなく配置されているのと、SF的な設定に欠かせないキャラクターを演じた千田さんが巧い。
「Men in Black」のように、どこにいてもおかしくない異星人の日常、優れた科学力に反比例するかのような身勝手で意固地な感覚。
ある晴れた日に
KARAS
シアターX(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1678(15-367)
19:30の回(曇)。19:00受付、ロビー開場、19:15開場(整理番号順)。
19:36開演~20:35終演。
「ペレアスとメリザンドⅡ(2015/11@APARATUS)」に続いての公演は会場をかえてのもの。
客席に向けられた照明で舞台の様子は見えません。前日に配信されたメールマガジンに加藤さん、鰐川さんが出演されるとあり、1年前の『ビヨンド 先に向かって(2014/12@イースト)以来だと思います。
渇いたナレーション、水の音、生気のない佇まいの4人で始まった公演はいつものように光と影と音楽とが高湿度で濃密に混ざり合った作品でした。
鬱陶しいほどの雨、想像力を遥かに超えたシーンが展開、曜日は進むが時間は止まる、幻視なのか床を這うものや痩せ衰えた犬、やがて目覚めと晴れ上がりが訪れる。流れる「A Lover's Concerto」はどこまでも明るく軽やか。
闇に溶け込む一瞬前の表情、その眼は何を見ていたのだろう。
わたしのゆめ
ガラス玉遊戯
小劇場 楽園(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1677(15-366)
19:30の回(雨/曇)。
18:46受付(整理券あり)、19:00開場、今夜も右へ。ハの字に並んだ机(6つ)、柱横には椅子がひとつ、上手に本棚「モモ」「ローワン」シリーズ、フローリング床。
19:36開演~21:11終演。
2011年の本作(@「劇」小)から5作目、前作(2013/8@王子)からでも2年超、久しぶりです。
会場が違う、セットも違う、役者さんも違う(与古田さんのみ同じ)ので始まって若干の違和感を感じてしまいましたが気が付けばお話に引き込まれていました。DVDで2011年のものをちょっと観てみてもだいぶ印象が違います。
みなさん、表情、目線が張りつめ、意見(人生観)の違いによる衝突は大きな音を立てているのではないかと思うほど。ふと、争いが途切れる時、聴こえてくるのは、校庭で遊んでいるのか、子供たちの声。
洗濯物展覧会
くによし組
新宿眼科画廊(東京都)
2015/11/27 (金) ~ 2015/12/02 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1676(15-365)
19:30の回(晴)。
19:00会場着、受付、そのまま中へ。奥が舞台、手前にザブトン席+椅子席。
天井近くに洗濯ロープ、ハンガーに洗濯バサミ。前作(@新生館)に続いて2作目、「206(2015/9@王子)」で國吉さんを観てからですと3作目。
19:25前説(70分)、19:31開演~20:33終演。短編6作品。
タイトルの通り、洗濯物の満艦飾、どこかの屋上、共同の物干しスペースらしい。
あおのさん「あのこそのことはないちもんめ(2015/10@王子)」。中村さん「Q体(2015/6@プロト)」、ダンスシーンのカラダの使い方はキレ、スピードともよく出ていたと思います。
独特の雰囲気をもった作品集で、ついつい小声で笑ってしまう良作揃い。役者さんも日常ではなさそうなシチュエーションを真面目そうで実はけっこう軽めに演じているようにみえるところが面白く、作品タイトルも内容にピッタリ。
えのもとぐりむ作品集 第5部 人の類い、十二の亜種(午・申・亥 編)
株式会社Legs&Loins
Geki地下Liberty(東京都)
2015/11/30 (月) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1675(15-364) 【チェス盤の馬】
19:30の回(晴)。
18:45会場着、数人並んでいて、19:01受付、開場なのですが階段を下りると密林に紛れ込んだかのような状態、場内も壁、天井までびっしり。
木谷さんにお誘いをいただき、こちらは初めてですが観に来ました。木谷さんは「ぱらいそ(2015/5@APOC)」からで5作目。
中央のチェス盤を挟んで繰り広げられるマフィアの世界の抗争劇。
将棋の芝居は観たことがあるものの、チェスはルールもほとんど知らず。マフィアなので過激なシーンやどっちが勝ったのか?のようなシーンもあり目が離せません。
木谷さんは少女役-開演前に役者さんたちが舞台にでてきます-笑顔が印象的な魔女っ娘のようでした。
下手奥にカウンター。「ホテル チャトランガ」(であってます?)のラウンジ.※「チャトランガ」..(Wiki)インドのボードゲーム、将棋やチェスの起源。真中にテーブルとチェス盤、チェス・クロック。
19:25前説(アナウンス、90分)、19:31開演~21:03終演。
タバコ、ガン(銃)、ナイフ、リンチ、裏切り。ハードボイルドの世界。せっかく「チェス」なのですから、冷徹なマフィアのほうが似合っているのではないかと思いました。また、各登場人物が持っている「動機(欲望、復讐、正義)」がやや弱いように感じました。
非劇 Higeki
篠田千明
吉祥寺シアター(東京都)
2015/11/27 (金) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
無題1674(15-363)
14:00の回(晴)。
13:35受付、開場。
1時間前に着きましたが、開演の30分前受付との貼紙あり。なぜツイッター以外でも告知しないのだろう? ※こりっちには転載しておきました。
13:30頃、チケット購入済み(整理番号順)、招待/出演者経由当日精算、当日券別に並び、この順で1F右の扉から舞台上へ、そこに受付があり座席を決めます(どうやって決めるのかはお楽しみ)
舞台下手はほとんど階段、中央奥は2段組みで床下部分あり、上手客席寄りに穴。壁の上部に照明、下手よりに凸面鏡(カーブミラー)があり場内のほとんどが映っています(けれども、像はとても小さくて個人の識別不可)
14:03開演~15:31終演。
アンサンブルに出ている左藤さんに本公演のことを聞き、観に来ました。そうしたら小野さん(Pi&Co.)、寿里さん(白昼夢)のお名前をみつけました。
お話がよくわからなかったので台本を買って読むと...やはり難しい。ロボット物の短編らしいけど...
観たことがある役者さんを調べてみると(たぶんあっていると思います)
葉丸さん柿喰う客)
安藤さん「ぬちょぉ…(2014/7@眼科画廊)」、リジッターの作品
榎本さん「WATAC I(2014/12@todays」」
大寺さん「VECTOR(2012/3@HOPE)」「吹雪の中でワルツ(2011/6@ワーサル)」
齋藤さん「星読み騙り(2012/10@劇)」
佐久間さん「ドブ、ギワギワの女たち(2013/3@AiiA2.5)」「墓場、女子高生(2012/2@高円寺)」
山田さん「禪竹の秋(2013/9@絵空箱)」?
邸木さん「雲。家。(2012/11@BIG)」「ダイアローグ(2014/4@門天)」
辻村さん「Q体」「男子校にはいじめが少ない(2014/11@青少年センター)」「テヘランでロリータを読む(2013/1@1010)」
アンサンブルはいいとして、ソロでダンスするのはなぜだろうと思ってしまうし、破壊的な行為は自虐性の現れなんだろうか。
観に来てよかったか、という問いに対してはYes。舞台の雰囲気、照明、群舞はよかったし、設定(一部だけど)も新鮮でした。
隣の部屋の窓を開ける。
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2015/11/28 (土) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1673(15-362)
19:00の回(晴)。
18:30受付、開場。入ると普段とは違ってL字(奥と右手)の座席(全席椅子)。
桜美林、同期(「トゥリル」もそうですね) の企画公演のようです。
19:01前説(休憩ありの90分)、19:04、5名が5つの照明に迎えられ舞台へ、無言で体をほぐし、水越さん、岡本さんが開演の挨拶、開演~19:45、19:56~20:27終演。
先日、「PUPAⅡ」を淵野辺で観てきました。「マニュアル」はその公演を彷彿させるもの。メガネはメガネでしたが、全身シルバー、宇宙人のような出で立ちで、会場内外を全力疾走(ちゃんと誘導灯を点けて)、パワフルなダンスと重低音/爆音が場内を圧倒します。他の皆さんはソロで見事に個性的。
村田さんは「Marina bay Sans(2015/6@PRUNUS)」「さみだるる、世界(2014/6@ここ)」。水越さんは横浜ダンスコレクションEX2014(2014/2@赤レンガ)」「-W-(2013/3@ST)」。TABATHAとしては「シアター21フェスvol.94 "冬編"(2014/2@ここ)が初めて、「FIESTA!! ~わたしのメキシコ~(2014/11@UPLINK)」も。
汗と涙の結晶を破壊
綾門企画
アトリエ春風舎(東京都)
2015/11/26 (木) ~ 2015/12/01 (火)公演終了
無題1672(15-361)
19:30の回(晴)。
19:03受付(整理番号付)、19:13開場。
正面にタイトルが投影され、手前にはタイルカーペットが部分的に敷かれ左右に椅子(各2脚)、上手に観葉植物、空気清浄器。
「きれいごと、(2014/5@眼科画廊)」「暴走~(2015/2@ここ」、「Cui?」3作目。
タイトルだけでは内容がわからない。
石松さん「初雪の味(2012/12@アゴラ)」、原田さんは2015年では先月の「メゾン(2015/10@Broader)」と「uni001 パン演劇(2015/7@ぶな)」。
3作目を観て、冷え冷えとした空間、歪んだ感情、恨み節、出口が見えない状況などが極端にデフォルメされたカタチで提示されたようにみえました。
劇場の外の世界とは隔絶された作家の深層を描いているのか、内容面や表現方法にはほとんど共感できず、セリフが繰り言集のように聴こえてきました。
もし、持って生まれた「才能」というものがあったとして、それを活かすのは努力を惜しまないもうひとつの「才能」があるのかどうかなのかな、と思ったり。それもすべて相対的。
ナイゲン(全国版)
Aga-risk Entertainment
新宿FACE(東京都)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/14 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1671(15-360)
13:00の回(雨)。
12:30開場、3X3のコの字に各学年、もう一面に実行委員席と黒板。「にしすがも」では3年生、ここでは1年生側、カウンター席。
机の間があけられ、動きやすくなっています。全体に黒色の会場に机と椅子だけの舞台。
13:02開演の挨拶、前説、開演~15:10終演。
2012年/2013年/にしすがも、と4公演目。
新宿FACE:「格闘技スタイル」511名、「劇場スタイル」471名、今回はどのくらいでしょう?北側は舞台で使うので満席だと400名弱くらいだったのでしょうか。
にしすがものリアル教室とこの会場の広さの違いは特に感じませんでした。広いからといって笑いが空間に分散し薄まってしまうようなことはなく、パワフルな主張の応酬、揺れる投票・賛否、相手を落としいれようとする姑息な突っ込みの連打、笑い涙なしには観劇できませんし、沈着、冷静であるはずの「監査」がヒートアップするシーンはいつも見逃せません。
ペレアスとメリザンドⅡ
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2015/11/24 (火) ~ 2015/11/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1670(15-359)
20:00の回(晴)
19:45会場着、20:04開場。
いつにもまして暗く、目が慣れてきても舞台面はほとんど見えないものの、手前にもこもこしたものがあります。
20:12開演~21:14終演、~21:41トーク終了。
「KARAS APARATUS」でのダンス公演は10月上旬の「ハムレット」以来、間に海外公演を挟み「アップデイトダンス」No.28、佐東さんのソロ、初日。
オペラらしい衣装(全身黒)、舞台上、ほとんど陰影の濃淡でしか判別できない身体、水面のように揺れる薄明かり、ときおり稲光のようなきらめきのなかに全身/部分が現れ、また闇に溶け込んでゆき、その闇はただの虚無ではなく、邪悪そうな恐れるべきものを中空にずっと内在していました。光の雲のように微動する空間、流れる旋律と水音、横たわり起き上がる人影がくっきりと目に焼きつくのでした。
それからの街
Masashi Nukata
ギャラリーSite(東京都)
2015/11/14 (土) ~ 2015/11/15 (日)公演終了
無題1669(15-358)
18:30の回(雨)。
17:55少し早いですが、雨なので中の階段で待ちます。18:03受付(チケットレス)。入ると4面囲い、壁沿いに椅子が並んでいます。右(長辺)のほうに座ります。開演近くには反対側に(椅子席の前)ざぶとん席ができました。
床に大中小の正方形木枠、天井には三角形の木枠(中に灯り)、いずれも内側が赤。
18:42開演~19:51終演、アフタートーク20:00~20:23。
ここは「地下空港(2作品)」「青ひげマシーン」などで来ていて、たぶん個性的な作品だろうと思ったのと、なんとなく「映画)その街の子ども」を連想したので観にきました。また、相澤さんは「あのこそのことはないちもんめ(2015/10@王子)」を観ました。
で、観ている間、やっていることがまったくわかりませんでした。
サイトをみると「音楽のない音楽劇、と題し、“言葉”を“音”として扱い、作曲するかのように、90分間、全てのシーンを組み立て」「台詞を重ねて、抜いて、ずらして、くり返して」と書かれているのに、それを知らずに来ているので相当な落差(=断崖絶壁)がありました。
なにせお芝居では「くり返し」がダメなので、本作はそれこそ全編業苦のごとき「くり返し」。さすがに途中からフォーマットがおぼろげながらみえてきましたが、だからといって「?」に変わりはありません。
ということで、すまないことでほとんど消化できていませんが、不思議な感覚が深く残っています。
ドアを開ければいつも
演劇ユニット「みそじん」
atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)
2015/11/21 (土) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1668(15-357)
14:00の回(曇)。
13:40開場(チラシ裏には開演の20分前と記載あるものの、こりっちでは30分前)、「レディース席」がありました。
初演を観たのは2014/10、雨が降っていました。
何回目になるでしょうか、歩道で開場を待っていると季節の変化を感じます。見上げるとすでに街路樹の葉は落ち、風が冷たく感じる11月後半。階段を上がれば「ただいま」と言ってみたくなります。
スタッフのみなさんも暖かそうな服装。いつもの調度類、新しく11月の卓上カレンダー(曜日をみると今年のじゃなさそう)、ラジオからはトークとCM、「What a Wonderful World」が聴こえてきました。そう、この素晴らしく愛すべき姉妹の絆を演じる4人の女優さんたちとまた会うことができました。
14:02、秋、「ホトトギス」の紹介、14:04...「20:00」の時報~15:35終演。
少し演出が変わったシーンがあったようです。
那須野さんは、先日「グルーミング(2015/11@根津教会)」を観ました。高畑さんは、以前「世界を終えるための、会議(2013/1@駅前)」を観たことがあり、高畑淳子さんは加藤健一さんとの「Same Time,Next Year(1985頃? 個人的には第一期小劇場時代になります)」を観たことがあります。
裕美は芸術家というよりも(全身黒&シルバー)メタルバンドを演っていそうな雰囲気。
調べてみると、劇中歌「旅愁」の原題は「Dreaming of home and mother」。本公演にピッタリのタイトル。
4人の会話をききながら、一度も姿をみせない「お父さん」になったとして、娘たちに何を言うべきか考えてしまいました...
あたしのあしたの向こう側
トツゲキ倶楽部
d-倉庫(東京都)
2015/11/18 (水) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1667(15-356)
14:00の回(小雨/曇)、千秋楽。
13:00受付、13:30開場。初日に続いて2回目、最前列にミニ椅子、4列目に座ります。連日盛況だからでしょうか当パンがカラーから白黒になっていました。
13:58前説(携帯のエピソードが膨らんでいました)、14:03開演~15:51終演。
佐竹さんの切れっぷり、高橋さんの揺らぎ、前田さんの嘆きと希望、その間を埋め尽くす6名。9名の「私」の個性がより際立ってみえるようになりました。
終盤、女5(前田さん)が女1(高橋さん)の背中をそっと押すシーンにこちらもホロリ。1回目、冒頭のシーン、そのときは「???」でしたが今日はわかります。ただ、横森さんの「佇み」にも何か深~い意味があるのかもしれないと、じっと見続けるも解読できず(笑)。
これだけことあるごとに「パラレる(造語=分岐する)」と多次元世界も過密化がどんどん進むのでしょう。そのときは同じ世界に何人か「同居する」というお話がいいかも。
銀河鉄道の夜
吉野翼企画
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2015/11/21 (土) ~ 2015/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1666(15-355)
18:00の回(曇)
17:31受付、開場。舞台にはすでに演者3人と奏者2人。
呼吸をしているような電子音、ピアノの単音(ちょっと「Echoes」っぽい)。3人は文庫本を手にして読んでいて、奏者は少しだけ「音」を出している。
奏者からみて:左手で左の太鼓(低音)、右手で右の太鼓(高音)という叩き方のようです。左の方は音程を変えています。
ピアノは電子音とよくあっていてとても神秘的。演目が「銀河鉄道」、蜂谷さんが出るというので観に来ました。蜂谷さんの歌は初めて聴きました。メタルをやっているとは知らなかったのでちょっと音源を聴いてみました。一時期、シンフォニックメタル、「Nightwish」等、を聴いてましたが久しぶりの快音。また、プロフィールをみると「ベルナルダ・アルバの家(2011/9@X)」を観ていました。
18:04開演~19:05終演。
左右の男性は「ジョバンニ」「カムパネルラ」のようですが、劇中、そのようには呼ばなかった(と思います)。今年は「銀河鉄道の夜」を数公演観たので内容の方は珍しく大丈夫でした。
下手よりに座ったのでピアノ演奏もよく見えました。心が和む旋律。西出さんは「半神(2013/12)」「眠る男(2014/6)」。
(チラシの図のイメージ)正面壁に映る顕微鏡像のような模様は単色~カラフルなものまで、ずいぶん生っぽい(Live?)
いくつかのエピソードを選びながら進行。役者さんが少年には見えないのが唯一の難点か...蜂谷さんは魔女のように顔を覆っていて見えない。
タブラーの演奏をliveで聴いたのは初めて(映像では「The Concert for Bangla Desh」)。
観て、聴いて、充実した時間でした。
Mへ捧ぐ
劇団DeM
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2015/11/21 (土) ~ 2015/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1665(15-354)
14:00の回(晴)
13:30受付、開場。
こちらも、ここも初めて、時間があったので観に来ました。お訊きするとみなさん同じ高校卒ということでした(当パンに記載ありましたね)。
場所はフランスのカフェ。下手(こちらから奥の部屋へ)にカウンター、上手(店の入口)よりにテーブルと椅子、壁に絵、クッキーも置いてある。
ミステリー構成のお話、チラシに「フランス西南に位置するダクスの森」とあったのでWikiってみるとちゃんと出てきました。
14:00開演~15:16終演。
新聞記者で作家志望(男)、カフェの店員(男)とウエイトレス(女)、精神科医(女)。
死体、カフェの怪しいふたり、潔癖症の精神科医...白骨遺体の主はだれか、犯人は...。
ということなのですが、構成上、記者を除いた3人のうち誰か(1~3人)が犯人、途中、意味深なセリフもありどう展開するのかなと思いながら観ていました。
ロボットの未来・改(またはつながらない星と星)
中野成樹+フランケンズ
アキバナビスペース(東京都)
2015/11/20 (金) ~ 2015/11/25 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1664(15-353)
11:00の回(曇)。
秋葉原は朝早くから沢山の人、外国の方も沢山。10:35会場着、受付、10:40開場、ぐるっと回って裏から。ザブトン、ベンチシート、椅子+ザブトン席。3列目の椅子席に座ります。
開演前、正面のシャッターが開いていて、路上、向かいの店内も見えます。
藤谷さんのお名前があったので観に来ました。藤谷さんと小田さんは全員1年生の「少女博愛主義(2015/2@だるま座)」が初めてで、「見ズ溜マリニ映ル青空ハキレイデ。(2015/4@サブテレニアン)」、藤谷さんは「新・赤と白(2015/3@B1)を入れて4作目、小泉さんは「これでも機嫌のいい顔です。(2013/9@711)」を観ていました。
正面に「ナカフラ」のサイン、床にレールと木箱、周囲に暗幕、95分との説明。
11:00お二人のトーク、11:08開演~12:42終演。15位のシーンに分かれたショート集。レストラン、アイドル、カウンセリング、JRのホームなどでの、少しSF仕立てのささいな会話。
終わってから(劇中、コテコテの関西弁がイイ)藤谷さんにお訊きすると、日芸の方が多いとのこと。外を眺めたり、生命を持たない存在の(実はそれほどではない)悲哀を感じたりしましたが、終演後の街は独特の雰囲気を纏っていました。
みんなよるがこわい
劇団 贅沢貧乏
三鷹北口共同ビル(東京都)
2015/11/21 (土) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1663(15-352)
17:00の回(曇)。
歩道にスタッフ、列をつくり16:40受付(3人ずつ2Fへ)、開場。入口側に座布団席2+超ミニ椅子1+椅子2、コンクリートむき出し、最前列目の前に白い布、「奥」は見えません。ただし、開演後は足を伸ばせます、との案内。
こちらは初めてですが山田さん「うつくしい革命(2012/8@劇)」「(映画)みちていく」「墓場、女子高生(2015/7@イースト)」。大竹さんは「ラフレシア(2013/10@明石)」「童貞キューピッド(2014/1@王子)」「Parting(2014/5@セッションハウス)」「弔EXPO'15 (2015/8@南千住)」。青山さん、田島さんは初めて。
山田さんが在籍していた立教の「現代心理学部映像身体学科」については、ttuの山田さん(2期)、関連して白井さん(1期)、岩崎さん(2期)、榑松さん(3期)のみなさん。「傍らに佇む(2014/8@サブテレニアン)」は2014年の卒業制作作品でした。
勅使川原さんがシアターXで公演したとき、KARASの加藤さんがチラシを置いていたので映画を観に行ったのがきっかけです。
かなり寒々とした会場、かなりかわった設定、なのにかなり身近な題材を、かなり共感できる演出で表現していました。
17:02遅れているお客さん待ち、17:03窮屈なので立見OKの案内、前説、17:06開演~17:44終演。
タイミング、間合いがポイント。表情、声、目線、4人がシンクロ。
PUPAⅡ
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2015/11/15 (日) ~ 2015/11/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1662(15-351)
19:00の回(晴)。
18:00受付、18:33開場、18:59前説、19:07開演~20:30終演。2回目です。
んー、もう凄いなと思います。広い舞台、全面使いきった、それも左右前後と視野の限りでの振り付けは大胆さあふれたものでした。控えの両サイドから走り込む時の前傾姿勢が勇ましく、カッコいい。
学年の差を感じさせない統一感とバラツキが生命の多様性を現しながらも終盤の貼り付けたような笑顔、ひまわり、ハシゴの意味はなんだろうと考えてみる。時間があれば何回でも観たい作品でした。
家族カタログ
B.LET’S
小劇場 楽園(東京都)
2015/11/19 (木) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1661(15-350)
19:30の回(曇)。
18:30受付(整理券あり)、18:33開場、いつものように右へ。和室、畳、座卓、座布団、隅に椅子、出入口が2ケ所。盛況で最前列席の前に数席増設。
19:34前説(滝本さん、90分)、19:36開演、雷雨~21:11終演。
「春の遭難者(2014/2@劇)」に光藤さんが客演するので観に来たのが始まりで、1年後にTOKYOハンバーグとの合同企画が実現するとは思いもしませんでした。初日、そのTOKYOハンバーグの皆さんも客席に。
吉岡さんは「ファニー・ガール(2013/10@星の」「ツヤマジケン(2014/7@王子)」、「3.14」の公演。
男1+女3=長男と3姉妹。その妻や夫や元恋人と一人だけ視点を異にする住職の娘。
家族と家族になった者との、過去があっての「今」。大きくなったらたくさんのことを学び経験を重ね「大人」になるはずだったのに、なぜ、ただの「大きな人」にしかなれなかったのでしょうか...。
うんざりし、あきれ返り、憤り、言い返すことの繰り返しが、ふとした風の流れで少しずつ解きほぐれてゆく様子がしみじみと描かれていました。
近くにいればいるほど、より強い力で反発しあい、もはや引き合うことができなくなるまで遠ざかってしまう。そんなこじれた関係でさえ、きっと何万光年もの先からの微かな一筋の光であっても、その視線に込められた想いはちゃんと届くのでしょう。
あたしのあしたの向こう側
トツゲキ倶楽部
d-倉庫(東京都)
2015/11/18 (水) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1660(15-349)
19:30の回(雨)。
18:30受付(整理券あり)、18:55番号順に並び、19:00開場。白いテーブルと椅子、奥に幅広の階段、シンプルな舞台。
「笑うゼットン(2013/10@王子)」から4作目、その時印象に残った前田さんの出演作を観るようになったのがきっかけでした。
お馴染みの皆さんに加え、吉留さんは「荒川、神キラーチューン(2014/5@サンモール)」「ダキニ城の虜(2014/12@エコー)」、田久保さんは「こいぶみ(2014/10@早稲田)」「音速アキレス(2015/8@BASE THEATER)」など。
19:29前説(105分)、19:34開演~21:21終演。
お話は「説明」の通りで、展開と収束の切替がとてもシャープで、女優陣の個性的でありながらひとつに重なる様子は観ていて華を感じます。
科学的な解説が実は人生の節目を語っているような錯覚を覚え、来し方を思えば胸の内にはいくばくかの悔いが残っている「あのとき...」。
総勢18名が所狭しと押し合いへし合い、最後に見えるのは「これからどう選択するか」。