ぎらばりの海の底で
青山学院大学演劇研究会
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/01 (土) 16:00
価格0円
無題2087(17-090)
16:00の回(曇)。
15:30受付、開場。椅子席(ひな壇、最前列は小)。お勧めは3列目あたりということだったのでそこにしてみました。どういうわけか今日は素直に傾聴。
スタッフ3名で場内誘導、全員、上は白、両手はきちんと前で組んでいる。
The Beatlesの曲が数曲(誰の選曲だろう)。15:45前説(60分)、15:57開演の挨拶、Queenで開演~17:01終演。
「トキグスリ、売ってます。」からの4公演目、初めての外部会場。※過去公演を観ていると外部利用もかなりありました。
誰もが夢見る頃のお話、セリフ...「わたしには夢がある」...それは「I Have a Dream」を意識していないにしてもそれをはっきりことばとして伝えること、そのために歩みだすこと。私自身について考えてみるともうずいぶん昔のこと。
3列目だから何かあるとは思えないのですが「セリフ」はよく届きました(??)。背景の仕切り板がうまく反響しているのか、とても新鮮でした。
ちょっと気になったこと。
・屋内シーンでは靴を脱いだほうがよい、と思う(かなりの違和感)。
・くつひもが解けたらその場で結んだほうがよい、と思う(普通はそうしない?)。
・開演前、受付待ちのお客さんをきちんと整列させる(ここの歩道は狭いうえによく自転車が通る)。
「巴」はリジッター企画の森脇さん的な要素か?もっと大胆に(大自然的に)動いてもいいのでは、と思いました。
薫役、小野内さん好演。
ほねのね、
大石めぐみ組
吉祥寺曼荼羅(東京都)
2017/06/29 (木) ~ 2017/06/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/29 (木)
価格3,000円
無題2086(17-089)
20:00の回(曇)。
会場は、吉祥寺の曼荼羅(ライブハウス)、初めて。19:00開場(1ドリンク)。前2列はザブトン席、後方3列が椅子席。
演劇やダンスとしては広くはないステージ、上手にはグランドピアノが鎮座(使わないけどこのあたりから聴こえてくる)、中央部には大きなテーブルに椅子が2脚。なんとか歩くところはありそう。
お二人を初めて観たのは、ClubCの「落日~マクベス、あるいはマクベス夫人と三人の魔女~(2013/1@SPC)」、解散から4年弱、最近では、大石さん「TRY TO THE IDTF(2017/5@シアターX) 」、かさいさん「見よ!振り向けばMISOJI(2016/3@SPC)」。
会場の壁の装飾が妖しい、地下深い雰囲気、椅子席に座ります。
20:10開演~21:06終演。
黒い衣装の「魔女」..老婆のイメージですがもちろんそうは見えません、2人。
ユニゾン、シンメトリー、リフレイン。楽曲が流れる場面と無音の場面。
呪いにかかるおそれを忘れ、ずっと魅入ってしまうパフォーマンス(魔力)。
その目は何を見ているのか。暗示をかけるような仕草。そして「骨」?
演じる間、テーブルか椅子にぶつかるかと心配しましたが、そんなことはありませんでした。変幻自在、時には宙を舞い、床を這い、走る。テーブルや椅子も意のままに操るのは魔女にしかできない仕業。
直接「ほね」が出てくることはありませんが、大石さんの(骨つながりで)「鎖骨」が妙に艶めかしい。これは初めての感覚。
海に纏わるエピソード
激情コミュニティ
上野ストアハウス(東京都)
2017/06/24 (土) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/25 (日) 16:00
無題2085(17-088)
16:00の回(曇)。15:00受付...ずいぶん大人びた印象の中澤さん...(整理券あり)、15:30開場。
波の音、薄暗い舞台に椅子が2脚。中空には5つの灯り。15:43霧のような靄のような。15:55前説(105分)、16:04開演~17:49終演。
「つまみ食いvol.1&2」を経ての本公演。砂浜と海を模した床、海中から見上げるような灯りは..ウミホタルのように。
HIJILIさん、村田広美「グッバイマイバッグ(2016/9@バビロン)」。
大矢文さん「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話(2015/6@プロト・シアター」。
福澤香織さん「グーグス・ダーダ なになにもなになにもない NO nothing nothing nothing(2017/5@王子小)」「脱衣する蛹(さなぎ)(2014/8@大隈講堂)」。
臼杵遥志さん「東京(2015/5@木霊アトリエ)」「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」「曾根崎心中(2016/12@眼科画廊)」。
大きな海、100年200年という時間軸と人の一生。碧い海の深く、静かに潜航する列車。生活がその上で営まれている堅剛な岩盤のほんの少しの軋み。大自然の無慈悲な気まぐれと比べれば小さな人々の生活。
言葉、あるいは言葉ではないもの、その2つがひとつの物語を築き、舞台は静かに大海へと流れてゆくようでした。。
Mariage
CAT-A-TAC
神楽坂セッションハウス(東京都)
2017/06/24 (土) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/24 (土) 19:30
価格3,500円
無題2084(17-087)
19:30の回(晴)。18:55分会場着、発券時の整理番号103でしたがそれほど並んでなく実質15番くらいでした。同じ番号でもイープラス→カンフェティの順に中へ。
19:25前説、19:32開演~20:51終演。
「CAT-A-TAC」は初めて。宮本悠加さんが出ているので観に来ました。
五十嵐結也さん「できることなら低空飛行(2014/2@空洞)」「DANCE×Scrum!!!(2016/3@あうるすぽっと」。
野口卓磨さん「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」「ベロニカは死ぬことにした(2012/2@俳優座)」。
渡邉未有さん「GODIVAより、あたしたち(再)2017/5@セッションハウス」「同 初演(2016/2@戸塚)」。
一番近いのはミュージカルでしょうか...ダンス、演劇、パントマイムなど身体のすべてを総動員した極上の作品。観ていればわかるシンプルなストーリーにドキドキ、ハラハラ。
物語りは大きく揺れ、襲う哀しみに胸が痛みますが、実に見事なエンディングで幕を下しました。
再演希望。
JAMBALL
劇団奇虫
SOOO dramatic!(東京都)
2017/06/24 (土) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
鑑賞日2017/06/25 (日) 13:00
価格2,000円
無題2083(17-086)
13:00の回(曇)。12:45受付、開場、入り口側が座席、T字の舞台。
12:51/13:02前説(音楽の音量を下げて丁寧に)
・体を乗り出さないよう
・私語に注意
ここらはなかなかでないように思います。
13:08開演~13:35終演。
旗揚げ公演「柘榴の実(2016/3@サブテレニアン)」を観ていて劇団奇虫は2回目です。暗い会場だったこともあるのでしょうか一種独特の作風が記憶に残っています。
今回はなぜか「ファッションショー」..一度は観てみたいと思っていました。モデルとオリジナル(手作り)の衣裳。さなぎから蝶への変態。衣裳(素材、色)が本来の形態を獲得する瞬間。モデルの艶やかさと衣装の艶かしさがいい具合にバランス。窮屈なところから解放されて一息ついているようにも見えました。
「ミスティーク(X-MEN)」のような全身ラバーはちょっと好み。
もっと会場を暗くし、照明の効果を狙ったらよかったのではないかと思いました。
評価は難しいので今回は保留で。
「はたち、わたしたち、みちみちて」「ウミ、あした」
gojunko
Theater Option(東京都)
2017/06/22 (木) ~ 2017/06/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/22 (木) 19:30
価格2,500円
無題2082(17-085)
19:30の回(晴)。18:55着、19:00受付、そのまま階段で待ち19:10開場、入って右にひな壇席。
舞台にはダンボール製のテーブルと椅子。床に薄い敷物。
こちらは「コロブチカ(2014/2@SENTIO)」からの2公演目。
予定していたわけではなく、予約フォームからでも3時間前まで可とあったので当日予約し観に来ました。
19:24前説(90分)、19:30開演~20:29、~20:59終演。
女性お二人の芝居が2作、
とても不思議な感覚が漂う半生記。普通に会話しながら世界は流転、
繰り返す人生と後戻りして振り返ってみる人生の分岐点、
瞬きひとつのような明かりの変化、
同じ会話が交わされる理由、
頑ななものもいずれは溶けてなくなるのでしょうか、
やさしく流れてくる曲
今の自分といつかの自分がデュエット
何の抵抗もなく、自然に伝わってくる会話(脚本+演出)。ほぼ何もない舞台で見え、聞こえるのはお二人の会話(心情)。
サイトをみると間口5,760mm /奥行4,500mm 。
アトリエ第七秘密基地くらいか...
東西線早稲田から5分ほど。
階段手前に案内板あり。
心に沁み、しっとりとした肌触りが残るとても好みのお芝居でした。
すきやき
学習院大学演劇部 少年イサム堂
学習院大学富士見会館401 演劇部アトリエ(東京都)
2017/06/21 (水) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/21 (水) 19:00
価格0円
無題2081(17-084)
19:00の回(曇)。
18:30受付(無料、カンパ制)。
4公演目になりました。前回が「八月のシャハラザード(12/29)」だったのでその間には卒業と入学があり、今回、前説の3名は1年生ということでした。
赤い岩肌のようにも見える舞台、若干の小道具というセット。
18:40/18:50/19:02前説(150分)。18:54、5分押しの告知。初日、19:04開演~21:24終演の140分でした。これだけ長いと覚悟が要るので上演時間の記載があるとありがたいです(4月の公演では記載があるのに..)。
また、せっかくの機会なので、作・演出の方も、開演前or後、ひとこと挨拶があるとお顔を覚えられるかもしれないのでぜひ。
終演後は、目白駅に近い西門が閉まっているので正門までの各ポイントにライトを点したスタッフの方が配置され誘導。
登場人物6名(男/女各3)、「説明」の通りの内容。
チラシがありました、目立たないようにさりげなく「劇団なべつかみ」(笑!)。
劇団ってこのくらいの諸般の「事情」が普通なのか。内部の圧力とかろうじて支える劇団員の感情とのバランスがあと数秒で喪われる。
そんな状態が続くのでさっさと解散すれば...などと考えながら観る。
なので当然、決壊する。長丁場のなかで感情の高ぶりと暴走、制御不能状態を一生懸命演じていたと思います。反面、個々の「事情」が複雑に展開(どんどん煮込まれてゆく)するため、お話から少々遅れ気味になってしまいました。
エンディングがこれでいいのかは好みでしょうか...。
正門へ向かって歩いていると声をかけられる。某大学の劇団の方でした。半年ぶりくらいでしょうかやはり出てきてみるものですね。
ポストステアーズ
アネックス仙川ファクトリー
アネックス仙川ファクトリー(東京都)
2017/06/19 (月) ~ 2017/06/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/19 (月) 20:00
価格2,500円
無題2080(17-083)
20:00の回(曇)。
こちらは初めて(せんがわ劇場はときどき来ます)、19:45受付、(履物はビニール袋へ)開場。
板張り床、コンクリート(?)壁、床にある「皿」のようなものは何でしょう?
20:00 前説は伊集院さん、20:04開演~21:13終演。
4作品(休憩なし)。
先日、テルプシコールで開催された「1991」ではソロ作品として演じられた「Von・noズ」の『マグ』。こちらではデュオで、ということでしたので観に来ました。また、塩川さんは「ダンサロンvol.1」だったと思います。
振付も音楽も個性的な作品たち。2回目の「マグ」、おふたりは全速力、舞台を所狭しと動き回り、床の振動が直接響いてきました。
ダニーと紺碧の海
アイレオヴィス
ラ・グロット(東京都)
2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/18 (日) 16:00
価格2,700円
無題2079(17-082)
千秋楽、16:00の回(小雨)。
15:15会場に向かって歩きつつ、周りの風景を眺めていると後ろから声をかけられる。演出の神山さん。初めて観たのは三木美毅さんと今駒ちひろさんとの二人芝居「オレアナ(2016/8@キッド)」。
この作品が始まりで4作品目となりました。
ここラ・グロットには夜の公演でしか来たことがなく、周辺にこんな色の建物があったのかと見入っていました。
Reciters朗読会「Spring(2014/3)」、R-piece.「女中のクリスマス(2013/12)」、箱庭コラァル「箱祭(2011/11)」。
岸本敏伸さんは「LOVE LETTERS ラブ・レターズ(2016/10@GRAPES KITASANDOU)」で。菊地祥子さんは初めてでしたが、当パンをみると桜美林卒、山の手事情社研修生とあり、ならば菅原有紗さんと同じですね。
開演前にかかっている曲...80年代っぽいHeavy Metal、間にThe PoliceやB.Springsteenのヒット曲。
The Policeは2008/2@東京ドーム、ずっと遡ってB.Springsteenは1985/4/22&23@大阪城ホールでLiveを観ました。
16:00開演~17:14終演。とても狭い会場なのにそんなことは気にならず、ずっと続く緊張感。場転も物語の流れに沿ったもので高低を巧く使ったものでした。
堅牢なコンクリートの壁に囲まれた中での物語、出口なしのふたり。
ラストの「The Boxer」が実によく似合う...lie la lie。
家を出た
文学座附属演劇研究所
文学座アトリエ(東京都)
2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/17 (土) 18:30
価格1,000円
無題2078(17-081)
18:30の回(晴)
17:40受付(予約順に整理番号あり)、18:00開場(赤番号が先行)。
低いベンチシートとガラステーブル、受付風のカウンター、下手に階段が大きく張り出している(黒ずんでいるのはなぜだろう)。
Bチーム。
研究所の公演は「萩家の三姉妹(2016/5)」からで6公演目、2月の卒業発表会「二十世紀少年少女唱歌集」で観た方も。
18:28前説(休憩なし 115分)。下手、会場の左右を見渡しながら、ゆっくりと笑顔で、優しい声、90度のお辞儀、とても上手で暖かさを感じる方でした。
18:30「四季」で開演~20:23終演。暗転時のクラシックの音がいいなと思う。
始まって少しすると「観たことがあるなぁ」と思い、どこだったか思い出せず、帰宅して調べると「ことのはbox」2015/10@d-倉庫でした。
会場(観客として観る座席位置)、美術、衣裳、役者さん...いろいろ違う。
原作に対する疑問(こういった「場」が存在する理由等々)はあるものの、お芝居はとてもよいものでした。
不忍池にて
Theatre MERCURY
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/16 (金) 19:00
価格0円
無題2077(17-080)
19:00の回(曇)
18:20会場着、受付。18:30開場。
デフォルメしたような斜めになった美術。火の見櫓、シャッター、自動販売機...錆びつき、廃棄されたような舞台。
天井近くはThe Doobie Brothers「The Captain and Me」 のジャケット風、...よくできているなぁ~
こちらは初めて。東京大学と日本女子大学の学生さん中心とあり、「日本女子大学」はピアチェーレ(生田)を観ているのでこちらもと思い観に来ました。
この会場、最近では、先週、劇団綺畸「鴉神話」を観に。3月には、靴と観覧車「大人生」を観に来ました。過去公演を調べていると今気がつきました。杉原真優さん、田口桃子さん「大人生」にでていらしたのですね。
開場すると最前列一番奥に黒服の女性が座っていました。こういう場合、役者さんであることが多いのですが作・演出の赤峰ほたるさん(日本女子大)でした。
花道を挟んでの客席、パイプ椅子にクッション、前半はちょっと冷房が気になりました。
18:46/56、前説の方は舞台に上がる前に履物を脱ぎ、音楽は控えられ、さっと照明が当たっていましたがここまで丁寧に実施する方は滅多にいらっしゃらないので大いに感心。
19:02開演~20:19終演。客入れでかかっていたのは昭和の歌謡曲でしたが携帯がでてくる。いつごろのお話でしょう。猟奇的なお話だと思いますが、それほど過激ではありません。
記者の動機..にもっと掘り下げたものがあるとよかったと思いました。全員が負の輪に嵌っているような世界観。
「ペトルーシュカ」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2017/06/15 (木) ~ 2017/06/23 (金)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/15 (木) 20:00
価格2,500円
無題2076(17-079)
20:00の回(曇)
19:40会場着、受付、19:53開場。普段よりもすこし暗いか...。
「硝子の月(5/10)」1ケ月ぶりのアップデイトダンス。
諸注意~「Cross my heart and hope to die(←あってるかな?)」~ 20:08開演~21:05終演、~21:17トーク終了。
勅使川原さんのトークを聴き、帰宅後wikiってみると、ストラヴィンスキー、わら人形、ロシア版のピノキオ、演奏時間30分。
冒頭、ごくぼんやりと明るくなっているところにちらつく黒い影のようなもの、人のようで人ではなさそうなシルエットが見え隠れする。
2体の人形、ぎこちない動きに心のもどかしさを感じます。
チラシ写真とは違う佐東さんの衣装は照明に映える。
今夜も「照明」は舞台上で生き生きと、またひっそりとおふたりのダンスを浮かび上がらせている。
アラビアン・ナイト
ゲッコーパレード
BAR Piggy Back(東京都)
2017/06/09 (金) ~ 2017/06/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/14 (水) 20:00
価格3,000円
無題2075(17-078)
20:00の回(曇)
19:30会場前着(早稲田通り、オオゼキの向かい、ひとつ裏(南側)に入った道を少し駅方向に戻る)。階段を上がってお店。ホットコーヒーをお願いし、席で代金支払。
カウンターに客席。入り口横に小さなテーブル席(2人)があったのでここに。お店全体がみわたせます。呑みに行くということがないのですがバー公演といえば「エビス駅前バー」「BASE(@松涛)」。
アラビアン・ナイトは学生時代に平凡社「東洋文庫」版を数巻読んだことがあります。なぜ読もうと思ったのか覚えていませんが「アラビアンナイト シンドバットの冒険(再放送)」を観たからかもしれません。
劇中使われたのは初版本で400円、私が持ってるのは初版19刷1,600円!!!こんなに高騰していいのかと思うのです。
東洋文庫では「ラーマーヤナ」を借りたものの覚えておらず。
同じくアニメから東洋文庫というものにマルコポーロの冒険「東方見聞録」(音楽:小椋佳さん)がありましたがこれは読みませんでした。
20:05開演~21:00終演、間に2回ほど小休止あり。
ゲッコーパレードではかつて住んでいた街を再訪。
その会場(家)では2年前に1度だけ観たユニットと再会。
今回は、学生時代に通っていた高田馬場。学部の図書館で手に取った本。1000年前のお話が駅近くのバーで甦る。
人生いろいろ。
お芝居や演劇、というよりは物語の案内役のような印象。ふらっと入ってきてしばし語り、グラスを傾けながら聴き入ってしまうが、気がついたらいなくなっている。手許には一冊の本。そんなイメージ。
心には悠久の物語、舌には美味しさが残る公演でした。
評価ですが100%個人的思い入れで。
鴉神話
劇団綺畸
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2017/06/08 (木) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
鑑賞日2017/06/09 (金) 19:00
価格0円
無題2074(17-077)
19:00の回(晴)。18:10着、まだ早いのでキャンパスを散策。犬の散歩、お子さんを前に乗せた自転車のご婦人、子供、みな普通に歩いている。古い建物のひとつ、その1階の教室では授業が行われている。窓際のあなた、欠伸??
書店を覗き、会場へ、受付、椅子に座って待ち、18:30開場。少し暗い舞台は岩肌のようなものが。鳥のさえずり。
18:45/55前説(撮影あり、80分)、19:00開演~20:27終演。
冒頭のシーンはとても良い感じ、美術、照明、音響、役者さんお二人。ここで何か恐ろしいことが...と期待させる好スタート。
でしたが、続く本編はかなり普通の(よくある)展開でした。閉鎖的な集団、規律、起こしてしまう事件。終わってみればかつてあった誰もが知っているであろう事件。それをモチーフとして(今)独自の視点や展開が織り込まれていると面白くなるのだと思うのですが、そこが脚本にもう一つ足りなかったように感じました。
如月小春さんは「SAMSA(1986/6@FM東京ホール)」を観ましたが、内容は..覚えていませんです
(すみません何かきっかけがあれば思い出すかも)。
オープンブルー
あうとらいん
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2017/06/08 (木) ~ 2017/06/10 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/10 (土) 12:00
価格0円
無題2073(17-076)
12:00の回(快晴、暑)。11:40受付、開場(靴は脱いで)。一見、対面式の座席配置でしたがお客さんは入り口側に。
上手端に本棚があるだけのほとんど生の「劇場」。
上野毛キャンパスは「修羅と薔薇(2015/7)」が初めてで4回目。
小林赳瑠さん「フレンド(2017/6@RAFT)」...この時も不思議な役でした、や「大工(2017/1)」に出ていらした方。
11:52下手より男性、ゆっくり歩き客席を覗き込む。続いて何人か出てくる。スタッフらしき方も実は...。
12:03前説、開演~13:54終演。
とっても久しぶりのSFらしさがたくさん詰まった作品。
「2001年宇宙の旅」「月に囚われた男」や「CUBE」にみられるような密室性。
「意図を計りかねる」という恐怖。
「このなかの誰かが」という疑心暗鬼。
いろいろな要素が無理なく重層的に構成され、演じる役者さんのキャラクターも個性的。
終盤にかけての謎解きのスピード感。
客席へ向けられた視線。
すごく好みの作風。センス・オブ・ワンダー。
でも、1回しか観ることができなかった...
劇中読んでいたのは、ハヤカワSF文庫'青背'「カート・ヴォネガット」の作品でしたか?
そもそも「大工」に行ったのも、シックスペース「アリスとリリスの晩餐会(2016/12@中村橋」に瀬音さんが出ていて「大工」公演を教えてもらったから。訊いてみるものですね。
ラフカット2017
プラチナ・ペーパーズ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2017/06/07 (水) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/07 (水) 19:00
価格3,800円
無題2072(17-075)
19:00の回(曇)。18:30開場(全席指定)。
この企画は初めてで、やみ・あがりシアター加藤睦望さんが出演されるということで観に来ました。
※「ラフカット」とは
1.オーディションによる才能の発掘
2.全4話オムニバス(30分程の短編)
3.活躍中の脚本家による競作
「2009」藤吉みわさん
「2011」尾崎宇内さん
「2014」坂本和音さんは「白昼夢」...だったのですね。
「2015」和田華子さん
過去公演で調べてみると(違っていたらごめんなさい)。
置田浩紳さん「独立愚連飯店(2017/4@「劇」)」「金曜はダメよ?(2016/6@「劇」)」「ラフ~絵のある風景(2013/6@BASE)」
小林和也さん、前田勝さん「かぜのゆくえ(2016/8@ポケット)」
小林祐真さん「獣のための倫理学(2013/2@LIFT)」「花と魚(2011/7@バビロン)」
吉澤清貴さん「Butterflies in my stomach(2013/11@ゴールデン街)」
谷田奈生さん「ノミの心臓(2015/2@711)」「おむすび(2014/7@711)」
中谷真由美さん「Dressing(2011/5@エビス駅前)」「「捨てる。」ツアー(2011/6@エビス駅前)」
櫻井竜さん「中ノ嶋ライト(2017/2@「劇」)」「遺作(2013/8@RAFT)」
佐藤千夏さん「近・現代戯曲を読む(2016/11@ルーサイト)」
舟橋杏美さん「復讐と美味しい料理は後を引く(2016/8@空洞)」「月ノ原中学校音楽準備室(2016/4@ミラクル)」「腑の住処(2016/2)」
日高ボブ美さんは「ロ字ック」の公演で。
19:45前説(アナウンス)
19:00ブザーが鳴る、19:05開演~20:14(2作)、休憩、20:25~21:28(2作)終演。
各作品の間に場転があります。可動式のものばかりですがなかなか雰囲気が出ている美術。
持ち時間が30分、簡易なセットという条件、4人の脚本家、演出はお一人。
それぞれ異なる感性を刺激する作品で短編らしいエンディングがよかったと思います。
※ただ、第3話が終わった後、いきなりの大音量(は好きなんだけど)は興ざめ。隣の方はびっくりして飛び上がっていました。
みなさん一生懸命演じていらしてよい印象。お話そのものには、多少、好みがありますが
観ていて飽きるということはありませんでした。
すきすきこっちむいてホイ
劇団やりたかった
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/05 (月) 19:00
価格3,000円
無題2071(17-074)
19:00の回(雷雨~曇)。
18:30受付、開場。螺旋階段を下りると団長(木下さん)がいらして「旗揚げの頃に」と声をかけていただく。下北沢駅前~第3回、4回を観たのは2年半余前のことなのに覚えているということです。
なので「みにきて!(2014/5@BroaderHouse)」の前に下北沢駅路上で遭遇したのがきっかけ。
それだけではなく、座席にいても受付でほとんどのお客さんに声をかけているのが聞えてきてなかなかできることではないなと。
19:07~一人芝居兼前説(団長)、四人姉妹「若草物語(1868)」で開演~20:49終演。
総勢14名、規律に厳しい(例外なし)劇団のお話。志だけは立派だけど傍若無人のカタマリである団長、
いいも悪いも従うしかない劇団員たち、そこに入ってきた新人、という組み合わせの笑いが絶えない作品。
団長の衣装(替え)が秀逸。初めてヒールにスカート姿&ドレス姿を見ました(いいですね!!)
厳しい規律世界が一瞬にして崩壊、目がテンになる劇団員...たくさん笑う。哀しいラストにまた笑う。
最古株の劇団員を演じた伊盛信乃さんは日芸の3年生。はちぶんのいち第一回公演の二人芝居「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」を観ています。また8月に公演があるそうなので観にいきたい。
大きな看板の下で
Dance Project Revo
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2017/06/03 (土) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/03 (土) 20:00
価格2,500円
無題2070(17-073)
20:00の回(曇)、19:30受付、19:40開場、入って左に客席。20:02前説(アナウンス、30分X2本、10分休憩あり、70分)、途中からダンサーが出てくる、開演~20:43、20:52~21:20終演。
アフタートーク(ゲスト ヴィヴィアン佐藤さん)21:22~21:44。
ダンスがみたい!新人シリーズ15「Orange Gravity(2016/12@d-倉庫)」のイメージで来たら全然違いました。
みなさん初めての方。
「大きな看板の下で」5人のダンサーによるモノローグを織り込んだもの。いくつかのパターンが繰り返される。
「I FORGOT MY UMBRELLA」とくに傘がテーマではない。パワフル&スピード。
終演後渡された5人のプロフィールを拝見すると、久保田さんは埼玉芸術総合高校..調べると上尾でダンスを教えていらっしゃるらしい...上尾はすぐ隣の市だ(自宅から近い)。
フレンド
けろけろブルー
RAFT(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/04 (日) 13:00
価格1,500円
無題2069(17-072)
13:00の回(晴)、12:30受付、開場。奥が客席(桟敷+ベンチシート)。
天井に蒼い生物のような浮遊物のような...パイプらしきものが下に伸びている。床面にはこれも濃い蒼の粉末のような(砂のような)ものが敷かれている。小さなテーブルとクッション、上手ではTVゲームをする女、下手には白い衣装の男が座っている。抱えた膝の下は真っ黒。多摩美らしい造作。※帰宅後読んでみると、当パンに「劇場管理について」という一文あり、ナルホド。
ハウリングのようなノイズ。
前説では壁に映した映像を観ながら...那須野綾音さんは「日比谷眞知子の憂鬱(2017/4@櫂)」を観ていました。
13:04開演~14:34終演。
ルームシェアをしているふたり、友人、セフレ(男)、お隣の奥さん、白い男。
気がつかないくらいの大きなうねりから細いさざ波まで脚本も演出も役者の皆さんもど真ん中の好み。こちらは初めてですがよくできた作品。
ひとつの雫が大きな流れとなり、澱みを洗い流し清流が戻ってくる。
ラストに近くなっての白い男の行動がとても印象的。昼間の公演で天気も良く、開け放たれたドアの外の世界がはっきりと見えてくる。手前ではTVゲームに興じる二人、そのときドアを開けて男は何処へ行く?
多摩美の公演は、来週、「あうとらいん」を予約済み。7月にも池袋で公演があるとのこと。
Will o` wisp
劇団橄欖舎
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2017/06/01 (木) ~ 2017/06/03 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/03 (土) 12:00
価格0円
無題2068(17-071)
12:00の回(晴)、11:30受付開場。薄暗い舞台にテーブルや椅子、散らかった様子。
客入れBGMなし、11:45/55前説(90分)
※こりっちの登録では「50分」とあるのでその心づもりで観に来たわけですが実際には倍近い時間でした。登録間違いなのでしょうが、ほとんどの劇団が上演時間を示さない中(なぜなんでしょう?)、記載があればそれを前提に予定をたてるもの。家を出る時間、乗り換えなど電車に乗っている時間、会場まで歩く時間、帰る時間、次の予定、それなりの時間をかけて来ているので改善をお願いしたい。
12:00開演~13:29終演。
山荘、バンド、事故、怪我、危険...というシチュエーション..らしいのですが明解な状況説明はなく、ダラダラ、ズルズルと会話のみ続く不思議な作品。
何処かに伏線があるのかと初めは注意していましたがすぐに断念。
仲間内の無駄話、実は仲が悪い者同士の諍い、危機感0、責任感0。
状況判断不可。
よく言うように「何を言いたいのか」はどこにもない。
終演時間が近づくと当然このまま終わるんじゃないかと思い始める。
と、もしかしてこういう作品なのかと思い始める。
すると、あれ?? もしかして、こういう表現って面白いかも...
振りかえると、役者さんもよく90分間続いたものだと。
不自然なんだけど不自然ではない独特の味。