miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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あたりまえのできごと

あたりまえのできごと

パセリス

王子小劇場(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題331(12-074)
14:00の回(雨)。13:20受付、13:30開場。舞台正面には白いスクリーン、白い箱がいくつか。舞台と客席とには間があり(160㎝くらい?)ゆったりとして雰囲気。イス席3列で段差ありザブトンなし。右端、床部分にひとつ椅子があってどなたが座るのかな、と思っていたら劇中面白い使い方。下手、箱が4つ組み合わされ、その上にはノートPC、ビデオデッキ、DVDプレーヤー(プレステ?)。14:01開演~15:30終演。初めてみましたがオモシロイ。1話~5話まで「なるほどー」「そうかも」などと思いながら、客席からTVドラマへのツッコミ、キャットウォークからのカメラ映像、歌とダンスのシーン、どれもとっても楽しいものでした。昔、SFの短編集を読むと、日常とのちょっとしたズレに引きずり込まれたり、普段とは違う視点からみえる風景に目をしばたいたりしたものです...久しぶりの体感、役者さんたちの好演にもよるのだと思います。

さがしものはなんですか。

さがしものはなんですか。

劇団光希

座・高円寺2(東京都)

2012/03/17 (土) ~ 2012/03/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題330(12-073)
19:45の回(雨)。17:15受付(整理券を渡されますが入場の順番ではありません)19:46開演~20:51終演。今週は、水~金と青森県の某市へ出張、もともとあまり雪の降らないところ(太平洋側)でしたが、この時期にしては珍しく雪が降り、積もっていました。それでも暖かい日差しには春を感じます。陽当たりのよいところでは雪はすでに解けて、消え。今日、東京は雨、少し寒いくらい。あいにくのお天気ですが、心も体も暖かくなるお話、ここにも春の芽生えがありました。舞台は探偵事務所、デスクに、ソファが2つ。白いブラウス、黒いパンツスタイルの森下さん、光希は「べじたぶるーす」に続き2作目。薫子役の松下さんはtYphoon一家で「十字路と絵本」をみています。まず、父/娘もの・・・どうしてもふたりの娘のことを想います、暖かいお話、優しさ溢れる役者さん、今回、知っている曲はありませんでしたが、とてもよい雰囲気。このメンバーでシリーズものになってもいいのではと思うのでした。取り急ぎの感想です。

「1年後の日曜日...」

「1年後の日曜日...」

d’UOMO ex machina

Rooms SHIMOKITAZAWA(東京都)

2012/03/11 (日) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題329(12-072)
14:46の回。14:00開場のところ少し遅れる。狭い階段を上がり左手ドアを開けると商店街に向けて大きなガラス窓、その右端には真っ赤な消火栓の標識がみえる。小さなテーブルとクッション、開場したばかりなのに数名座っている(役者さん)。縦長の部屋、真ん中に段差、奥(窓側)が低く舞台に、手前にキッチン、カウンター、受付。こじんまりとしたカフェにお客さんが集まってくる、暦で1年が経った、今日は3月11日、みなさん好きな場所に腰を下ろす。紙コップに飲み物を入れ、当パンと一緒に渡されたピンクのメモ用紙に、昨年の今頃、どこにいたのか書く。段差の所にはちゃぶ台とノートPC、いいお天気、時々雲が陽を遮る、お客さんは同じ方向をみて座っているのではなく、思い思いに、30人くらい。14:46、「Daydream Believer」が流れ…開演、Cheer up。16:22終演、大船に向う。

ネタバレBOX

雑記です。
「モンキーズ」は聴かなかったけど(ビートルズは今でも聴く)この曲はよく耳に…先月末、メンバーのひとりが亡くなりました。このように、劇中、知っている曲がかかると意識が違う方へ揺れ、グルっと廻ってお芝居に戻ります。また、今日は「オンブラ・マイ・フ」がいろいろなバージョンで流れました。きっかけとなったキャスリーン・バトルの公演、1987/5/25、昭和女子大人見記念講堂に行きました。座席は「ヌ-35」とあるのでほぼ中央、ちょっと遠いなという印象以外覚えていません。同じく覚えていないのは、前年の「V.ホロヴィッツ」(86/6,なんとチケットは35,000円…バブル!!)、てことがスッと頭の中をよぎる。

観て(目)、聴いて(耳)、嗅いで(鼻)、触れて(肌/カラダ)、想像して(意識/経験/感情)、「からっぽ」な状態からは程遠く、雑念の塊であり続けながら、この時、この場所、公演中、目をやると窓の外の色は変わり続け、時間と雲の具合を教えてくれ、室内にそのまま外の色が映り込むのをみます。役者はあまり動かず、お客さんに隠れてみえない時も、声が聞こえ、時々カラダを傾け覗き込むのでした。

戯曲について。「紙風船」(青空文庫をみると初出1925年、約90年前)。セリフが耳に届く、「大船」ですね、今日はこれから大船、実家、に行くのですが18:00を回るでしょう。八幡宮、海岸、江の島…なじみのある風景が浮かんでくる、江の島からだとモノレールで大船へ帰るのが良い…と考えてしまうのです。

もうひとつの「メデア」、ここで語られる物語(約2000年前に書かれた?)は感覚の周囲を掠め拡散。神々、巨人、王、英雄…関心はあるものの、「ギリシア・ローマ神話」も「ガリア戦記」も数ページで挫折している(映画だったらいけるハズ)ので、こういった場合、コトバを空気の揺らぎ、音階のように聴くように。

2011.3.11都内の某高層ビル内で勤務中、大きく左右に揺れます、このまま折れるのではないかと思うほど揺れ続けます、揺れのため防火扉が勝手に閉じ、向かいのビルとは互い違いに揺れていてその振り幅は半端ではありません。ビルの外へ避難。仕事の関係で東北某所と深く関わっているのですが連絡がとれない…やっと連絡できたのは2時間くらい後、家に帰ることができずネットで状況を見続け、翌日午前中も動けず、午後になってようやく…いまだ現在進行形です。
In wonderland

In wonderland

Sophia Modern Dancers

上智大学1号館講堂(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題318(12-071)
11:00の回(晴)。上智大学に入るのは受験の時以来(ということは、結果として通わなかったと…理由は…爆)、1時間前受付(整理券あり)、30分前開場なのでしばらくキャンパスをみて回りますが、全く記憶に残っていません。先の方から男性の声が聞こえてきたので眼を向けると、ひとり、手に台本でしょうかセリフの練習。長い間、お隣の「聖イグナチオ教会」は大学の一部だと思っていましたが違うんですね、ちょうど行き帰りに鐘が鳴りました。たくさんの方がいらしていて、前の道には屋台のようなものも。

10:35開場、入ってみると普通の劇場で、客席は階段状、パイプ椅子に座布団、後方にカメラ。舞台、前方には薄いカーテン(スクリーン)、照明の加減もあって奥はよくみえません。11:02場内アナウンスがあり公演時間50分。下手から女の子がひとり…ここに至るまで「アリス」のお話しだと理解していませんでしたが(予習をサボりました…)、あれれ?と思っているとスクリーンには「Arice in〜」の文字…が崩れ「In wonderland」のタイトル。11:45終演。2/26「Dimension(日本女子体育大学)」。3/3「UP!(UCD11th)」に続いて3つ目の大学生によるダンス公演。

ネタバレBOX

1章からエンディングまで11章に分かれたパフォーマンス、衣装、美術、照明ともおとぎの国らしさにあふれ、よくここまでできるものだと感心(!)×10。原作は「鏡の国」とあわせて遥か昔に読んだだけで詳細は覚えておらず、ティム・バートン版の映像イメージが残っています。下手、大きな丸い時計、中央にかけてカラフルな図柄、上手には特大の「原作本」が開かれ、左ページには(英語)タイトル、作家名、chapter1、右ページには挿絵。なんとページをめくってアリスは本の中に消える。猫の眼がゆらりとページに映るシーンなど本格的。章ごとに衣装も振付も変え、とても楽しい舞台でした。

女性らしいしなやかさ、コミカルな動きとは違ったストリートダンス的な部分では、もっと直線的で猛々しさのようなもの(ここはぜひどや顔で)が表現できるといいなと思いました。

かかっていた曲は知らないものばかりでしたが、雰囲気を損なうことなく…個人的にはもう少し低音をきかせたほうが、とも(これはまったく好みのことなので)。衣装を揃えるのは大変だっただろうなと思いつつ、サスペンダーをしている/していない、の違いは何だったのかなと悩むのでした。

地図ではそうなっているけど、1号館「講堂」がよもやこの建物の中にあるとは考えられず、門横の方に聞く、確かにここ。ゆっくり階段を上がり2階、普通の教室…また階段を上がるとそこでした。初めてだと迷うのでチラシと目立つところに案内があるとよかったです。
You Tubeに過去公演の動画があるのでみてみます。今回のものもアップされる…?

当日は「個人情報保護士認定試験」があって、音漏れついて試験主催者側とやりとりがあったようですが、それは後になって知りました。
せかいでいちばんきれいなものに

せかいでいちばんきれいなものに

獣の仕業

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題317(12-070)
365という番号にどう答えたらよいのか...少し時間を。

16:00の回(時々小雨)。15:25受付〜15:32開場、柱の右、少し奥に座ります(椅子席)。舞台には二人、柱によりかかる女性、上手奥に黒い長机、そこでは男がひとり書き物をしている。柱の周り、下手奥には本が積まれ(タイトル読めず)、天井からは小さな灯りが一つ。ミステリー調のピアノの調べ、照明も控え目。女の爪は淡いグリーン、ノートのようなものを開く、歩く、座る。男は書いていた紙を折り始め…飛行機ができる、飛ばす。女が拾い上げ、男はまた書き始める。女がひとりまたひとり。ピアノから届くのは不安、孤独、怖れ、猜疑心、諦め、負の調べ。16:06空調が止められ開演の挨拶。17:20終演。

Confusion will be my Epitaph
これは知っている方もいらしゃると思いますが、「In the Court of the Crimson king(クリムゾン・キングの宮殿)」から「Epitaph(墓碑銘)」の一節です。一度聴いてみてください。

続く。

HELLO WORK 2012

HELLO WORK 2012

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題316(12-069)
19:30の回。18:55会場着、受付、19:00開場、全席椅子。やはり昨年みたものの再演でしたが、これがまた、スケールアップしていて面白かったです。ダブルキャストだそうで今夜は「w」、客席の間も使って役者さんが出入り、舞台には丸と四角の椅子だけ、天井近くまでのカーテン(透けている/いないの2種)が、舞台奥、中ほどにひかれるなど上手い具合いに使われていました。お話しは知っているのですが、面白味が薄れることはありません。当パンに「楽しかったから再演」と書かれていましたが同じ気持ちです。19:35開演~21:14終演。

ネタバレBOX

3年間、司法試験を受けていないので持っているのは有斐閣の六法全書20年版なんだろうか、偶然なのか。キャスト総入替、個性(魅力)的な役者さんたち、「分限処分」というセリフは前回もあったんだろうか、アップデートされたのか。

前作の印象がとてもよかったので期待大でした。前を向こうという気持ち、喜んでもらいたい人がいるということ、仲間たち、実は正義感・人情味あふれるアンドロイド、そして作家がいない劇団...あいにくの雨ですが終わった後、とても爽やか。あらためていいお話だと思いました。で、「2013」版も...
『夜のしじま』

『夜のしじま』

からふる

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

無題315(12-068)
20:00の回。19:15受付、19:30開場。LE DECOの3階は初めてです。床は板張り、パイプで組んだ席はなく、椅子席のみ、人数によっては座布団席ができるようです。入って右奥が舞台、コの字に配置された席、壁には暗幕、中央に柱がありその柱からはみ出るほどの2本の大きな時計の針、「12」の文字のみ、針は動いていません。柱の左右、暗幕には短い布がたくさん留められています、黒い川を游ぐ鯉にもみえますが、どうも右は暖色系、左は寒色系…ぽいです。床にはこれもコの字に端切れのようなものが繋がって客席との境を示しています。ピアノ曲が静かに流れ、床の落ち着いた色とあいまっていい雰囲気です。「しじま」からの連想…静寂、寂寥、チラシのイラスト、深い緑、赤い月、星の姿を隠すぶ厚い雲、水に映る少女、水は心の鏡。お話しはとても好き、でも、ちょっと違うようにも。21:32終演。

ネタバレBOX

映画だったらもっと見せ方に工夫ができるのに…、小説もいいかも、と思いながら観劇。少女を取り巻く人物がどうも不自然(多分に好みの問題かと自覚)、少女とのつながりがよくわからない、同じ館にいただけのようにもみえるし、居候のようにも、草を扱うにしても「それらしさ」がみえない、リアルであっても/なくても、結果、死ぬにしては場当たり的、もっと、チラシから伝わる、月の狂気、森の不気味さ、底無しの湖の恐怖みたいなものがあっていいと思うのです、そうでなければ「二人の少女」が何だったのが…えっそれで…?で終わってしまいます。お話しが進むにつれ、みている側に、混乱、不安、懐疑、いろんな想いを抱かせ結末に導くようなものであったら、と思いました。

突然、「パンズ・ラビリンス」が思い浮かび、そうか、もっとダークなファンタジーだったら、と。
【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

【公演終了!】グッドモーニング・マイ・ヴィーナス

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/06 (火)公演終了

満足度★★★★

無題314(22-067)
19:30の回。18:55会場着、受付&入場、全席椅子、舞台は腰の高さくらい、前の方ですと少し見上げるようになります。床面は黒、手前側面は白、奥には(襖のように)スライドする布製縦長のパネル(?)4枚、これを動かし左右、真ん中から出入り、開演前にかかっているのは繰り返されるリズム、今夜は満席、追加席が出てます。19:26前説、上手いです、震度計を置いているって言ってた…、目標時間は1:57とのこと。結果、19:37開演〜21:38終演。

プロジェクションマッピングがどのように使われたのか…

ネタバレBOX

原美術館でみたものは、美術館の壁(3階建てだったか)全面に映像を映し出すものでした、現れたのは巨大な工場、教会、地下空間、街…、本作は地下空港が恵比寿のsiteでやったものに似ていますが、あっさりしていたのは残念。街の抗争劇部分はシンプル、ヤクザものは「アウトレイジ」しかみたことがないのですが、わかりやすい筋立てで物足りなくもあり。街を支配するとどうなるのか…劇中のセリフにもありましたが、ここにもっと濃いものがほしい。

で、雫に目を転ずると、超能力者になりますね。世界が変わるとなると相当なもので、直ぐに思いつくのは「天のろくろ」、雫はもう夢をみなくなってしまったのでしょうか。
「超能力者の村(不思議な村)」「人間以上」「スラン」「闘志」…超能力ものは好きなのですが…これじゃ古いですね。

麻衣子役の杉山さんがよかったです。
トミ子の足

トミ子の足

開座

開座 森下アトリエ (都営新宿・大江戸線「森下」駅 徒歩5分)(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/08 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題313(12-066)
19:30の回。久しぶりのアトリエ公演です...万有引力の七生さんが出演された「お照さん」は8月なのでおよそ半年ぶり。19:00会場着、受付。先日の「奴婢訓」でチケットを手配していただいたのであらためてお礼をします。今夜は手前が舞台で、奥に座席が用意されています。台に座布団、座って眺めると天井やら壁には半紙に書かれた文字、各国の都市名や、必要、不在、仏頂面、美、引力、艶...などの文字、かかっている音楽は女性の物憂げなボーカル曲。座席両サイドにはカメラマン、お隣は外国の方、入口のほうをみると、亀、「寺山修二著作集(クインテッセンス出版)」。畳3畳ほどの絵...女性2人の裸体画、後ろ姿ですが首から上がみえません...描かれていないのか黒髪に隠れているから見えないのか。

さて、谷崎潤一郎、「富美子の足」を検索してみると映画のものがたくさん出てきます。谷崎は読んだことがありません...「源氏物語」なら1-2巻を持っていますが、ちゃんと読んだことがないのです。
19:36開演、一段と暗い照明、衣装が黒なので輪郭が薄れ、闇に半分溶け込んでいるように見えます。20:42終演。

ネタバレBOX

夜空、遠くの星をながめると、瞬きながらもハッキリ見えるものがあり、ぼやけているけど何とか見えるものもある。お芝居やダンス・舞踏でも同じように感じます。最近「宇宙のダークエネルギー」「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」を続けて読んだせいか(どちらも読みやすいです)、遠い、遠くにあってもそこにあるもの(あったもの…届く光は何億年前のものなので、「今」をみているのではないのですね)、そんなものを想像します。開座の舞踏でも、みていながら、ずっと昔のこと、ずっと先のこと、あるということではなく、ないということでもない、そんな心境になります。
モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

Musiko

APOCシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

無題312(12-065)
19:00の回。18:25会場着、18:30受付、開場。18:57前説〜19:07開演〜20:58終演。会場を横に使って中央に大きな正方形の台、左端にボロを纏った男、周囲にはズタ袋、下手、天井からロープ、舞台を斜めに挟むように左右に座席(3段)、その間を役者さんが通ります。水滴が落ちる音…が聞こえてきます。客席では話し声もしなくなり静まり返っています、ぴちゃん…ぴちゃん…。

さて、原作は読んだことがありません、読もうと「思った」だけでそのまま。今回の観劇のポイントは、ズバリ「読もうとするか」です。長編小説は滅多に読まないので(借りる本が多いので、自然科学系・社会科学系に偏る)、とりあえず、図書館で借りてみるか。で、借りてみることにしました。

ネタバレBOX

Wikipediaをみると翻案小説としてSF小説「虎よ、虎よ!」が紹介されていました…これは文庫が出てすぐに読んだのですが、「モンテ・クリスト伯」が元ネタだったということは今まで忘れていました(たぶん、あとがきに書いてあるのでしょう)、現在入手できる版は表紙イラストが変わっていますね(私は前のほうが好き)。

本作ですが、「復讐」という点からみるとどうも弱い気がしました。時間の経過と信念の深まり、その間の人々の狡猾さ、弱さ、醜さがどうもうまい具合にブレンドされて伝わってきません。公演時間の制約を読書経験が補えば良いのでしょうが、それもできず。女性陣の衣装に比べて男性陣はやや見劣りします、当時らしい衣装でなくてもいいけど、プレスして折り目を綺麗に…、撃鉄を起こした拳銃を放り投げると暴発しない?
さよなららら、ニッポン

さよなららら、ニッポン

路地砂漠

こった創作空間(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

無題311(12-064)
19:00の回。18:45会場着、受付後中へ。19:07~20:40頃終演(だったと思います)。
舞台上..には何もなく中央に円形の試着室のようなもの...あとは舞台転換時にハコやテーブルが持ち込まれます。本作、なかなか波に乗るのが難しく、何がどうなっているのかよくわかりませんでした。笑いのツボが見つからないまま終演..というかんじです。その中でお二人だけ大笑いしていらっしゃる方..役者さんの後輩とのこと。観客の多くが笑っている中自分だけが笑えないことはよくあるので気にしませんが、一人も笑っていないのに会場内に聞こえまくるように笑っているのは、お芝居の笑いとは別のものと思いますし、少々興ざめに感じてしまいました。

鈴木さん「ジーパンズ」ご出演ですね、この劇団、過去2作品続けて(いずれもみゆき館)みているものの次回作は迷い中です。時間があえばみに行きましょう。

ネタバレBOX

短編集の装いですが、舞台転換はもう少しメリハリを、客席に背を向けた部分はやっぱり客席を向いて、コントならきちんとオチを、お話しならはっきりした筋道が欲しいところですし、中途半端な前説もどうかなと、また、タイトル、チラシイラストと公演内容が結びつかないのでもっとわかりやすいものを...まったくの個人的な感想です。
アン・アンプラグド

アン・アンプラグド

PAPALUWA

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

無題310(12-063)
12:30の回。12:00受付、開場。入って右奥が舞台、その左右に対面式の座席設定(椅子2列)舞台向かって右側に座ります。反対側をみると2列目から埋まっていきました。舞台に目をやると10コのカラフルな箱、男女6人が座ったり、雑談したり、みな普段着でそのまま座席にいても違和感なし、なにやら地図を広げている。
こういった、開場時から役者さんが舞台上にいるものは何回かみています、ウォーミングアップをしている、じっとしている(座っている/立っている/横になっている)、そもそも控えの部分も含め全体が見える設計になっている、ものによっては隠れていて開演時に突然現れる...いろいろな演出がありました。開場して30分後に開演が一般的だと思いますが、この時間で何を見せたかったのか...本作でもちょっと考えてみましたが、今までの雑談しているケース、意図がわからないものばかり。12:31コント風の前説...ここのセリフ(口調)は意図的だったのかわからず、ここらがすっきりしていれば、あと+☆1つ。13:52終演。

あまりに情報がないので観るかどうか昨夜まで考えていたところ、こりっちヘのアクセスができなくなったので、0:00までに回復したら予約しようと決め暫し待つ。で、つながったので予約。アンドロイド(女の子)と男の子のお話でした

ネタバレBOX

SF好きとしてはとても面白い作品でした。旧式アンドロイド(アン・アンプラグド)と新式アンドロイド(アンプラグド)のお話だったのだろうか?SFではロボットやアンドロイドは普通にでてきて、映画やマンガ、アニメでもおなじみの設定。「A.I.」「I Robot」「ブレードランナー」...アンドロイドを支配する原理は「ロボット工学三原則」とは違って持主の指示は絶対らしい。けど、これには無理があると思う、故障やもともとのプログラムに悪意がある場合はお話としていいとして、一般家庭に置かれるものは「安全」が絶対条件だと思うんだけどなぁ。それとも世界はスカイネット支配へと突き進んでいるのだろうか(←ターミネーターです)

でも、「ニコ」は、よく情感(往年のSFジュブナイルらしさ)がでてよかったです。「地理研究会」のハルを除く3体はアンプラグドでハルと周は生身?見分けがつかないということなのだろうか、人間と混じって生活しているのだろうか?そうなると人間は劣勢なのかと思うけど...轟が不調になったのは殴られたとき体内の部品に損傷があったから?

余談ですが、もっと情報公開するといいと思います。こりっちにもほとんど内容の記載はないし、こういった媒体はもっと利用するといいのでは?

地図が破れたのはアクシデント?劇中、その地図を畳む音がしたけど、セリフに被ってちょっと気になりました。
UP!

UP!

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題309(12-062)
19:00の回。18:25受付、18:30開場。3部構成、19:08前説〜スタート〜19:42〜5分休憩〜20:17〜10分休憩のはずが舞台の準備中にちょっとしたパフォーマンス〜エンディング…20:57。客席エリアを広く取っているため舞台は少し狭い、ダンサーはギリギリまで(煽りに)やってくる、みんな楽しそう、それは客席にいる知人たちも含めて。終演後、客席で談笑する姿は学生らしさでいっぱい。普段みているお芝居だったら不快感120%だけど、今夜は爽やか。1演目の時間は短く、つど上手の円柱に演目が貼り出されます。小柄な女性が研究者らしき衣装と爆発したヘアスタイルで貼り出すのですが、これがなかなかコミカル。(45人と聞こえたのですが)背丈も体格も違う学生(1〜4年)がみな大きくみえます。

ネタバレBOX

お揃いの衣装、カラフルな衣装、普段着っぽいもの、素足やソックス、小物(刀、花、テーブル...足が折れましたが)、多彩な舞台、アイデアと表現。私が大学生だったのはずっとずっと前のこと、過去を悔やむことはないのですが、このパワーはとてもうらやましいものです。今年は観劇数がグット減りそうですが、こういった元気になれるものはいつまでも観たいですね。

日本女子体育大は「Dimension」のフリがありましたね...ケーキに食らいつくなんて。天理大はダイナミックで大きく流麗な動き、日本大学(学)はスピード感あってコミカル。合同作品のヒトの進化もデフォルメが巧くとても楽しい。
レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

無題308(12-061)
19:00の回、初日です。紀伊國屋ホールは劇団青い鳥「サイコロの責任」以来。
「その街のこども 劇場版」で佐藤さんをみてこの作品も。「説明」を読まずにみましたが、難しいところはありません。会田役の加藤さんがとてもよかったです。
この劇場、あまり傾斜がないので前の方の「頭」でかなり視界が遮られ、みにくかったこと、指定席で後方だったので舞台との距離があり、臨場感が薄かったこと、佐藤さん、役柄による制約であまり動きがなかったことがやや残念。19:05開演~20:49終演。終演後、多くの拍手に応える役者さんたち、3回目にしてようやく笑顔が。

ネタバレBOX

チケット代が高くて指定席で座席選択できない演目は滅多にみないのですが本作は特別、やはり後方であり、前の方が大きいため舞台の1/3はよく見えません。首を左右に傾けながらの観劇。

舞台は、奥と手前を使い分け、事務所、病院、家を表現、上から「壁」が降りてきて情景に変化を与えます。

(非合法な)腎臓移植後、ドナーの嗜好や感情が現れ、どんなドナーだったか調べると…。誰もが恐れ、その前ではひれ伏す男(レシピエント)、鉄道が好きで甘いものに目がない男(ドナー)、この2つのキャラクターをコミカルに演じ分け、客席から笑い声。

両親と事故(…後になって本当の理由が明かされます)に会い、視力を失い人工透析をしている姉、腎臓を一つ失った弟。弟は死に、腎臓は男のカラダに。姉と弟とを繋ごうとする男、そんなお話しです。

女性のお客さんが多かった、パンフ…ちょっと高い(1,000円)、DVDの予約もあります。
Turning Point 【分岐点】

Turning Point 【分岐点】

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

無題307(12-060)
19:30の回。指定席なので19:10会場着、お客さんいっぱい。前日、チケットについて少しメールでのやり取りがあったのですが、とても丁寧な対応でしたし、当日の受付もスムーズ(わざわざおまけまで、ありがとうございました)。舞台は前方の一部を除いて天井から白い布が垂れ、どこかの渓谷のような佇まい、後ろにナニカアルナ、と思いながら開演を待ちます。場内のアナウンスで前説、公演時間2:05とのこと。19:33開演(1997年)〜21:38(2012年夏)終演、ぴったり。

ネタバレBOX

大胆な場面転換、次のお話しの出演者がてんやわんやで片付けやセッティング、あるいは厳かに撤退、暗転せず、あれよあれよという間に出来上がり。どうもこういったのが好きらしい。先日の駅○劇場のように見えない中でガラッと変わるのより、本作や目の前で野球のグラウンドができちゃう方がおもしろい。

「この場所(アトリエ)」が開始地点であり、分岐(回帰)点になり、最後は解放点になることによって「扉」は内側から開けられ、消失するのかな…point of no return…。

波瀾万丈すぎる人生、お話しそのものは、(個人的には)少し「?」な部分が〜どうしてこういう設定なのかな?このひとたちの組み合わせはなぜかな?ここに至るまでの(繋ぎの)道程が見えないなぁ?〜とか。
不法滞在者に「ひとよ」のキャラクターがいたように見えたけど。
マクロビオティックというのは知りませんでした、Wikipediaをみるとたしかにトム・クルーズの名前。

隠したはずの股間…ちょっと見えてます。ずっと男は死んだのかと思っていました。大根をすりおろすと辛いが、そのままだと結構いけるものなのだろうか(毎回大根?)、セミや犬の鳴き声、夕暮れ時の色、un feminin dans l'art (であってるかな)、ガンダムねたはわかる/TVゲームはやらないのでわからない、上手の壁に貼られた配達エリアの地図…何処だかわからなかった、女性陣大活躍/男性陣は少々弱目。

「ひとよ」のDVDを予約し帰宅。
女王の器

女王の器

サンプル

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題306(12-059)
14:30の回。13:30受付(整理番号付前売)、14:10開場(10番ごと)。本作品、「公開稽古」でニュアンスをお聞きしていたものの、こんな使い方があるのか....と目にしたものに驚嘆、ずっとみていたい気持ち。お話そのものは台本を買ったので後追いするとして。16:20終演。

ネタバレBOX

すみません、間が空いてしまいました。終演後台本を購入し、斜め読みしました。
黒い床と壁、代々木体育館の屋根のように所々尖っている白い(伸縮性があってよく伸びる)布が舞台一面に張ってあります、サイトに舞台写真あり、天井からロープが布まで届いていて、何箇所か係船柱のようなものがあり、ここにもロープで留られています。役者さんは、この上を歩き、またこの下に潜って移動したり、立ち上がったり。布は薄地なので潜っていることがハッキリわかります。座席前方の椅子、舞台周辺、役者さんはいつも客席から見える所にいます。やや上手、タイヤが吊られブランコのように使われ、テーブル、椅子、コートハンガーは門に、カラフルなゴムボールが転がり、4年に一度生贄とされる「女王」、この女王は人形だった?人形の持主と死んだ男…、時は遥か先?
(筋書きは)全体によくわかりませんでした…と言いますか、サッパリでした。私、聴くのはほとんど洋楽ですが、歌詞はわかりません、わからないまま音楽(バンド演奏)の一部として聴いています、ちょうどそのような感じ。公開稽古のとき、それぞれの繋がりがわからなかったのですが…そのままわからずじまい。

でも、たいへん面白かったです。こちらは初観劇、会場には演出家の方もちらほら…過去の舞台写真をみるといつも凝った舞台のようです。
狂おしき怠惰

狂おしき怠惰

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

無題305(12-058)
19:00の回。今夜も急に決めたので最後列(指定席)。長いのはいいとして、とっても普通。前半/後半のセットの転換は面白い、けど、だからあれだけ解説が長かったのかと意識はそっちに行ってしまうのでした。病室、廊下、トイレ、流し。オフィスも古めかしさがよくでているし、時間の経過具合もわかりやすい、役者さんはいいし、セットの中での「位置」もよく練られているんだと思います。でも、お話しは普通…医療に関する小説は多いし、薬害、遺伝子治療、臓器移植、生命などテーマも多いのに…話の展開がゆっくりとしていて、22:13終演。

ネタバレBOX

何組かの関係が並行し、これは「複雑な人間模様」を現しているのかなと思いながらも、よくありそうなものの組み合わせに見えてしまうのでした。これがなければこのお芝居は成り立たないものって、何だったんだろう…と、見方が浅いのでしょうかね。

M&A決裂の場面はちょっと薄味、あの程度の拒絶理由だったら最初から本格的な交渉には入らないんじゃないかなと思ったり、NDAがあってデューデリなんかもやったうえでの結論(?)にしてはやはり弱いし、上場してなくて、役員が大半の株式を保有していれば、他に有力な株主はいないだろうし2/3まで買い占められることはないので敵対的な買収は無理だし…とか。
僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題304(12-057)
本日最終、Bです。今夜は箱の正面席、ABセット券だったのに前回と違う...正面から見ているとずいぶん印象が異なります。「夏への扉」、これがお好きだということでした。私がハインラインを手にしたのは「SF70 銀河市民(76/8)」が最初、「SF181 メトセラの子ら(76/9)」、「SF207 月は無慈悲な夜の女王(76/10)」、「SF217 人形つかい(76/12)」。
「SF345 夏への扉」は79年5月、結構遅いのでした。だてさんは、劇中その本を手に…。新訳版ではなく、ピートが扉の向こうをみている文庫(福島訳)、キャラメルボックスが原作に沿って舞台で演ったのと、谷藤太さん脚本のものを1度ずつみました。私は、原作とは離れるけど後者が好き。ハインラインが亡くなっておよそ四半世紀、いつも読書とは別のカタチでSF作品に触れると、ずっと眠っている本たちを揺り起こし、ページを開こうと思うのですが、それがなかなか。

あの時、誰もがそう思うその時、踏み出すのか、振り返るのか、引き返すのか、開けるのか、閉ざすのか、見つめるのか、そらすのか、語るのか、沈黙するのか、それは誰のため。
2回目、骨子的な部分は同じですが、こちらほうが心に沁みる。役者さん、みなさんいい、改めてそう思いました。縦長の舞台、奥から手前まで、立体感があります。

19:35開演〜21:05終演。

熱の華

熱の華

セカイアジ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

無題303(12-056)
19:30の回。18:30受付(整理番号付前売券)、19:00開場で10番ごとに入場。1列目座布団、2列目以降背もたれあり、お客さんいっぱい。「All You Need Is Love」は67(昭和42)年、学生運動だと68年頃、「ノルウェイの森」も同時期、そんな雰囲気と演技。川沿いの建物、2階があって、窓を開けると車や列車の音が聞こえてくる、ラジオ、謄写版、黒電話、ヒッピー風の出で立ち、振る舞い。らしさ、がよく出ていたと思います。特に星さんが演じた「堀川」、いい味出してます、ちょうどこんなイメージです。革命、オルグ、フラワーチルドレン、いかれぽんち、インド、アジ調のセリフ。
下手、(見えませんが)2階へ通ずる階段、キッチン、テーブルとソファに丸椅子、ガラス戸の向こうはベランダ、すぐ下に川。ラジオ、椅子。上手、玄関へのドア、コート掛け、壁一面妖しい模様が。19:36開演〜21:13終演。

ネタバレBOX

放射能の扱い方、この時期いかがかと思うのですが…当時はこの程度の理解が一般的だったという前提の表現ならなんとなく分かる気もする。検索してみると、日本初の商業用原子力発電所は「東海発電所」で66年に営業運転開始とありました。で、これは「マッドサイエンティスト」路線かと思ったらそうでもなく、「葉」がニョキニョキ成長するのをみて(年代的に)「ウルトラQ」かと思うものの違いましたね。当時の風俗を丁寧に描くことによってお芝居は十分成り立つでしょうし…なので「葉」は何だったのか…CO2と植物、温暖化でもない。

なぜこの家の2階なのかとか、紅茶?とか、これだけ繁ったら目立つでしょとか…、葉ッパはドラッグでもいい、川に飛び込んじゃうし、捜査ではなくただの密会だったのかとか、時計は何?とか、あれだけ大騒ぎしたあげく(そんなシーンはないけど流れ的に)爽やかに去って行くし…

芦屋が帰ってくる、刑事がくる、葛葉とのやりとり、堀川はインドへ、行方不明者の捜索(ここがわからない…身寄りがなければ捜索願いは出されないだろうし、誰もしゃべらないはずだし、阿部の個人的な感情からなのか?)、川へ…など、時間が行き来するので、少しわかりにくい、
(勘違いあるかも)

壁の模様…最後、とても良いですね、幻想的、意表をつかれました、完全に。
昆虫美学

昆虫美学

角角ストロガのフ

王子小劇場(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

無題302(12-055)
18:30の回。午後、急に予定を変更、この劇団は初めて。電話で当日券の有無を聞くと大丈夫だとのこと、でも、電話の向こうは大声で騒ぎたてているようだったのでちゃんと伝わったか不安な気持ちのまま会場へ、30分前受付開始ですが45分前着、入り口前で待っていると女性の方から芝居をみに来たのか声がかかる、大きなマスクをしてらしたのでちょっと自信がないものの...角田さんだったのか。ちょっと早めに受付開始、名前を告げるがやっぱりなかったようで、事情を吉水さんにお伝えし受付をしていただく、どこがみやすいかお聞きすると、2Fの演技がポイントと教えていただいたので、本日は後方の3列目。1Fは3箇所=左(ペットショップ)右(会社オフィス)と中央(DK)、2Fは2か所(居間とバス&浴室)と視点が多い。18:29場内アナウンス(前説)〜18:35開演〜20:21終演〜20:48アフタートーク終了。

映画「冷たい熱帯魚」「ヌードの夜(2作目のほう)」で切り刻む場面をみているので、絵的には特にビックリはしないし、「実際の事件」に対する衝撃度を芝居に関連させないと決めていたので普通にみていました。なぜそうなったのか(作家はどう思いながら演出していたのか)がわからないまま終わってしまい、最後は「こうなりたかったであろう」ということなのか(アフタートークのコメントより)。なぜ、劇中に裁判を思わせるシーンを織り込んだのだろう、問われるべきものはなかったということなのだろうか、などなど考え中です。

ネタバレBOX

■雑記
私も「昆虫系」みましたが(2回)、こちらは全編どす黒く、陰湿、凄惨。それはみせ方の違い。「隣の家の少女」(映画)あたりも良いかと。

カマキリの話はよく聞きます、「恋するオスが進化する(宮竹貴久著)」が面白いです(頭が取れても挑むオス、とか)。

カマキリは本物だったのでしょうか…後ろからだとよく見えなくて…動いてなさそうだし。受付には大きいのがいました。

人体を原材料とするお話なら「ソイレント・グリーン」だけど古すぎて知っている人いないかも。出てきた「大きな手(ひじから先)」は人間の手のサイズじゃないみたいだし、その点、リアルではない。

でも、舞台の上は細かいところまでリアルで、2階に伝っている白い蔦のようなものだけは異世界っぽい雰囲気、これは呪縛か。

ところどころ幻視的な場面がありますが、ちょっとわからなかった、きっと心理描写なんだと思う…

突然のアフタートーク、ずいぶん片方向の会話でしたが、客席からの質問に気づかされる点があり、なるほどーと思う。

スミマセン、まだどう評価したらいいのかわからないので空欄です…
みないほうがよかったのか…とんでもない、
予定を変更してまでみにきて…よかったです。





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