小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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文學青年

文學青年

GO-SUNS

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

味わい深い。
30代後半のボクにはしみたなー。

ま、主人公の彼とは境遇も仕事も女関係も全く違うんだけど・・・彼と、彼が店長を務める喫茶店の従業員の若者との交流には、身につまされるものがあった。

周囲を慮るあまり思ったことを表現できなくなってるだけじゃなくて、自分自身が何を思っているのか、何をしようとしているのかですら、ボヤケてしまっている主人公村井。

この感覚わからんでもないなあ。

でも、若い子には「やさしい」とか「癒される」「大人だなあ」「抱擁力がある」なんて言われちゃってね・・・ただ黙って微笑んでるだけなのに(笑)

「好き!」という感情も、従業員や従業員に首ったけの女の子のようにストレートに表現できなくなってるし・・・雰囲気で勝負しようとしてる部分があるもんなあ(笑)

そういう意味では、自分の気持ちをストレートに伝えずに、文豪の小説の文章を器用に使いながら、人生や愛を語るってのも・・・上滑りな行為なのかな。
「なるほど。。。ドストエフスキーもそういう思いを抱いていたんじゃないかな・・・」って会話はウサン臭いもんなあ(笑)

ま、その言葉に救われることも少なからずあるんだけどね。

それにしても、「20代前半のヤツらって、それだけでまぶしいなー」と思った。
やりたいことだけをやる、ってのはボクはできなくなってる。責任を負う仕事に就いちゃうとね。
直線的で、勢いに任せた生き方ができる世代に対して、まぶしさを覚えるってのはあるな、やっぱり(ノスタルジーに浸ってるだけかもしれないけど)。

一瞬、薄味に感じるんだけど、しっかりとダシをとってるから、意外と骨太な芝居。

遊井亮子さん、和希沙也さん(倉本朋幸さんと結婚したこともあって、これから舞台や小説が活躍の場になっていくのかな?)といった綺麗どころを揃えた芝居だけど、男性陣の演技が光った!

男の稚気、哀しさ、弱さが巧く演出されてたなあ。。。

じんわりと味わえる良い芝居でした。

ソラオの世界(2011)

ソラオの世界(2011)

劇団たいしゅう小説家

前進座劇場(東京都)

2011/10/03 (月) ~ 2011/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★

すっごい加速度!
いろんなものを詰め込んでいて、ゲップが出るくらいなんだけど・・・

しかも、展開のスピードが半端じゃなく早く、解釈できない場面もあるけど・・・

舞台上で熱くなるシーンでは、大声+早口で聞き取れない部分があるけど・・・

でもイイ!すごくヨカッタ!!

いろんなものを詰め込んだ上で、スピードを出されちゃうもんだから、加速度が強烈!

脳がグルグルして、思考能力が1/3くらいに落ちちゃうから・・・とにかくキモチイイんだなー!笑

このテンションになっちゃうと、セリフが聞き取りづらいのも「(セリフが英語の為、セリフを理解するのに時間がかかる)ブロードウェーで芝居を観ているようだ」と感じてしまうから、ナマモノの芝居は最高だ。

舞台装置(?)を使っての表現も見ものだけど、一番凄いのは、役者さんたちの身体能力の高さ。

走り回って、筋肉使いまくって、セリフを叫んで・・・なのに、息が切れてない!

これは、若いからってだけじゃないと思う。相当稽古したんじゃないかな。

なかでも、良いのは塩崎こうせいさん。
以前観た芝居でも、その身体能力&ダンスはピカイチだったけど・・・ここでも魅せてくれた!
ロボットのマイムなんざぁ・・・ピタッと止めるところは止める、動き滑らか。もうロボットを超えたね(笑)

たたみかけるような、ある意味クドいラストもよかったなー。

あっそうそう。前説は演出の方が担当なさったんだけど、これが感心モノ。

「後ろの人のこともちょっと考えて、可能ならば浅めに腰かけてくださいねー」「帽子はかぶらないでねー」「万万が一、携帯が鳴っちゃったら“私じゃありません”って顔をしないで、“ゴメンナサイ”と素直に電源切ってくださいねー」とユーモアを交えて、伝えてくださった。
ボクは、隣席の人が前のめりになって観劇をしてて、舞台が見切れちゃう状態になった時は、ジェスチャーなりで伝えることがあるんだけど・・・やっぱ、ちょっとばかり気分が滅入る。
だから、主催の方からこのような前説があると嬉しくてたまらない。

そんなことも含めて、おすすめの舞台。

明け暮れ狂想曲

明け暮れ狂想曲

劇団キンダースペース

劇団キンダースペース アトリエ(埼玉県)

2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

芝居をじっくりと。
この『明け暮れ協奏曲』には原作があると、終演後に教えてもらった。

教えていただくまで気がつかなかったが、振り返ってみてようやく、笹塚ファクトリーで観た演劇企画集団THEガジラの『どん底』を思い出す。

でも、ガジラと今回の劇団キンダースペースの芝居は、全く違う作品のように感じたんだよなあ。

そもそも『どん底』は帝政ロシア時代が舞台だけど、キンダースペースは江戸時代(?)が舞台になっている。場所はどのあたりなのだろうか…スリで舶来品の時計をかっぱらったり、紙屑拾いという商売が成り立つことから想像すると、江戸だろうか。

ま、背景の違いは表層的なもの。

決定的な違いは、この『明け暮れ協奏曲』は、極々微かだが「救い=希望」を感じ取れたこと、そして続編を作れるだけの魅力的なキャラクターを生み出したな、と感じたことだ。

西川口にアトリエを持つ劇団キンダースペース。

かつての西川口の趣たっぷりの古い雑居ビルの一階にアトリエはある。
でも、舞台装置&衣装の凝りっぷりは、スゴイ!! 芝居の匂いがプンプンする。

西川口というと遠く感じるかもしれないけど、王子小劇場のある王子駅から10分くらいの駅(ま、その王子駅がすでに遠く感じる方が多いんだろうけど)。

じっくりと味わえる芝居。ぜひ。

ネタバレBOX

登場人物は6名。

強欲な大家とその妻。妻に折檻されまくる娘(妻は後妻か?)。
そして、店子の男3名。一人は妻の情人。一人は娘にゾッコンの紙屑拾い。そして、酒に入り浸るスリ。

このスリの人物設定がとってもイイ。

風貌は、落語家の立川志らく師匠のような「童顔だけど一癖ありそうな」感じ。
自堕落な生活っぷりを披露しながら、哲学めいたことを口にする…でも、イヤミな感じを全く受けないんだな。

なんだかんだあって、2人の男に「一歩進ませる」キッカケになるこの男・・・タダモノじゃない。

でも、いわゆる「スーパーヒーロー」じゃないのがまたイイ。
具体的な処方箋を出すわけじゃなし、ラストでは折檻されまくりの娘を救うことができないのだ。

なんでも解決しちゃうヒーローも悪くないけど、こういう無常感たっぷりのヒーローには惹かれちまう。

この酒浸りの男を主人公にしたシリーズ物を観たくなるほど、ボクはこの男に魅力を感じたなあ。

良い芝居でした。
ファンタステカ

ファンタステカ

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

力強い芝居。
芝居が終わって、2丁目をぶらぶら歩きながら「これからどこで飲もう。誰と話そう」とフッと思った。こんな感覚は、然程無いこと。

芝居は、スピーディーな展開&想像力を求められる内容だったので(ま、想像力が乏しくても、冒険物として楽しめるんだけど)、ファンタジー物の解釈に異様に時間のかかるボクには、「えっ?なんで?」って思いもあった。

「誰かと話したい」と感じたのは・・・「自信」について、誰かと語り合いたかったから(この日は一人観劇)。

実績ある発掘家でありながら、不慮の事故が元で、清掃員に転職した山上(江戸川良さん)は、とにかく迷う。ず~っと迷ってる。挙句の果てに、空間が歪んで砂漠で迷子になる(笑)

自信を失う、というか人生に迷うことって、他人から見たら「ほんの些細なコト」がキッカケになっていても、本人にとっては、迷うべき命題になっちゃってたりする。

ボクは、会社員時代の仕事柄、どでかいトラブルや目標必達へのプレッシャーへの耐性はあるんだと思う。ま、巧みに処理するというよりも、それが元で「潰れることは無い」ってだけだけどさ(笑)

でも、ボランティアで指導している囲碁・将棋の生徒の何気ない一言に「ボクの指導はこれでいいのか?そもそも指導するほどの人間なのか?」なんて思ってしまう(囲碁も将棋も、相手への礼や呼吸を合わせることが、とてもたいせつなことなので)。

この『ファンタステカ』には、迷う人間・迷わない人間・ケセラセラな人間、そして正体不明な人間が登場する。

そんな烏合の衆が、なんやかんやありながらも、一つの目標を目指して歩く歩く歩く。。。

迷った時は、仲間と語り尽くせ。とりあえず前へ進め。

誰だって、迷うときはあるさ。

ちょっと視線を変えてみりゃ、この迷路から這いだすことができるのかもね。

ネタバレBOX

主人公の山上役を演じた江戸川良さんが凄い!

まず風貌がイイ!
アウトローで、ちょっと煤けてて・・・ボクが尊敬してやまない競輪予想紙「青競」の竹林記者のようで、シブイ。

1幕目では、志高き発掘家なんだけど…不慮の事故があって、2幕目では清掃員に転職。その仕事っぷりは自堕落そのもの。仕事中なのに、ビールをあおっている始末。目に全くチカラが無い…死んだ魚の目、ってヤツか。

そんな山上が、ラストシーンでは生命力みなぎってる!
目ヂカラが凄いことになってる!

ボクは、このラストの山上の姿を見るだけで、大満足!!!

ほかの登場人物も、キャラが立ってて、とっても芝居として見やすかった。

緊張すると勃起する旅行代理店社員。
悩みに悩んで、導かれた結論?が…オ○ニーをして鎮めるというもの。

バカ!超バカだよ!
案の定、ヒーローショーに出演する正義感あふれる青年に、とっ捕まる(笑)

彼も、砂漠を彷徨うことで、そして悩みを他人に吐露することで、悩みから解脱できれば良いのだが。

迷う男どもを、ジャンヌダルクの有名な絵のように先導する山上の同僚オミナエ(日高ゆりあさん)、そして、常に冷静に「今すべきこと」を判断するヒーローショーの主役萩原(加納和也さん)は、あまりにもカッコイイ!

どうやったら、あんな人間になれるんだい?

ま、オミナエが言うように「ゴミ拾いって、人の生きてきた証を拾い集める仕事」だとするならば…オミナエの担いでるゴミ袋には、たくさんの人生が詰まってる。。。

冷静な奴もいりゃ、熱い奴もいる…それぞれ肩寄せあって助けあっていきゃいいんだよね、きっと。

あっそうそう。

結局、この日は、月イチでバーを営むNHの友人の店に行き、「自信」とは全く関係ない、タイ料理やらゴルフの話で盛り上がっちまった。。。

ダメだこりゃ。
「BABALESQUE~ババレスク~」大入りにて終了しました。ご来場の皆さまありがとうございました。

「BABALESQUE~ババレスク~」大入りにて終了しました。ご来場の皆さまありがとうございました。

junkiesista×junkiebros.

六本木BEE HIVE(東京都)

2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★

六本木ってのもイイ!
開場30分前に六本木BEE HIVEに到着。

普段は開場後の到着が多いんだけど・・・六本木BEE HIVEのウリのひとつ「塩ラーメン」を食べたくて仕方なかったのだ!

店舗は、まったくラーメン屋ぽくなくて、ロンドンのパブみたい。
良い雰囲気に、テンションが上がってしまって、サイドメニューのフォアグラ丼まで注文してしもた・・・何キロカロリーのランチになるのやら。

塩ラーメン、とても美味しかった。最初は塩がキツめに感じたんだけど、メニュー書きにあるように、時間がたつにつれ風味が変わってくる。ときおり水で口中の塩分を流すと、この変化を、さらに楽しめるんじゃないかな?
フォアグラ丼も美味しい。ま、フォアグラ丼というよりも「チャーシュー丼フォアグラ添え」って感じだけどね!笑

開演。

ダンスかっこいいなあ。。。

映像もとっても効果的!あまりのカッコよさに、シブさすら感じる。

ななめ後ろで「BABALESQUE!」とシャウトしてる人がいるな、と感じて振り向くと・・・目の前に原田薫さんの顔が。

こういうとっさの事態に、気の利いたリアクションが取れない自分の未熟さに「オイ自分!人生損してるんじゃないか?」なんて思っちまった。

でも、うれしかった!!!笑

唯一の男性、原田優一さん。

ダンス・歌、ともに最高っす!ビンビン響くねっ!

全出演者が、持ち味を発揮してた。
歌にダンスに、カラダが熱くなる90分でした。

魅力あふれる出演者の皆さんの中で、特にボクが好きなのが、ただこさん。

力強くキレがあるダンスが最高。

表情もイイんだけど・・・ボクは顔が好き!

ま、舞台上では○○が必要な顔面をもつ女の役なんだけどさ!笑

ネタバレBOX

悩み多き婚活女性5名と結婚相談所の社長とがおりなすコメディタッチの舞台。

原田優一さん演じる結婚相談所社長が醸しだす胡散臭さ&夜の匂いがたまらなくイイ!

5人の婚活女性の悩み、そして生まれ変わるための全身整形までの下りも、クスクス笑いの連発!

空ゆきこさん演じる保険外交員(バージン)なんざ・・・「この人に手を出してはいけない」オーラがバンバン出てたもんなあ・・・あのスーツどこで買ったんだ?笑

衣装・メイクともに、よく工夫されてた。

全身整形が成功して、なんやかんやあって・・・さ!ラストはどう来るか!

と思ったら・・・

突然のスプラッター・ホラー化!

攻めるなあ!笑

ま、個人的には「婚活→恋愛→そこからの人生」で無難にまとめて欲しかった気もするし、スプラッター・ホラーのシーンを披露するならば、もっとホラーの時間を長くして、「ゾンビ大活劇」を存分に楽しみたかったな、という思いはある。

でも、ホラーミュージカル化してからの名曲替え歌メドレーは抜群の出来!

ホラーといっても、笑いは散りばめられてるから、「ホラー嫌い」の人も大丈夫!

婆さん役の原田薫さんの「腰曲り一回転」は、もうくだらなくて最高!笑

でも、あれってかなりの身体能力を求められるんだろうなー。

芝居が終わると、ダンスメドレー!

いわずもがなカッコ良過ぎのSHOW TIME!シビレタ!!

カラダ熱くしてもらいましたっ!!!

夜公演を観てたら、ザンビア人がやってるレストランに顔を出して、下手なダンス踊ってたんだろうなあ(笑)
沈み愛 / #garadama

沈み愛 / #garadama

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

身を捨ててこそ。
前半は、胸を締めつけられたり、イラっとする場面があったりして「辛気くさい芝居だなぁ」って思ったけど・・・後半、主役の旦那が「我」を出してから、俄然良くなって、前のめり観劇。

ラストは、気持ちがホッとしちまったからか、微笑すらしてしまった。。。

東京バンビの『ピクルス』もそうだったけど、ラストで一気に緊張感を和らげる芝居ってのは、観た後、気持ち良いなあ。

主役の星野恵亮さんが良い。

不器用で捻じれてる男そのものだった。

そんな男と所帯をもって、諦念と自立心とがない交ぜになった妻役の龍田知美さんも最高の演技・・・龍田さんから発せられる人妻の艶気はスゴイものがある。

登場人物のほとんどが、どこかしら幼いところを持っているんだけど・・・そこから一歩進んだ主人公に乾杯!

「人生、これからだぜっ!」

ネタバレBOX

それにしても、途中から登場の主人公の同僚の女(守美樹さん)は、謎だ。

(主人公のような)身体に障害を持つ男が好きなだけの女なんだろうか?

彼女のスタンスが謎めいてて・・・でも、実際にいそうで・・・おもしろい。

ま、主人公に「こんなとこに沈んじまってるのは馬鹿馬鹿しいや」って思わせたのは、彼女のような気もするんだよねぇ・・・ボクの勝手な思い込みだけど。

それにしても、自分達の命を助けたことが原因で盲目になった主人公を、いくら彼がひねくれた言動をするからといって、距離を置く同級生たちの気持ちが悲しい。

原発の恩恵を受けていながら、時がたてば「原発のある地域には、多大な金銭が注ぎこまれてた。自分たちは、原発村のエゴの被害者」みたいなことを言う某番組のコメンテーターを思い出した。

海外に赴任しようと、どのような状況に置かれようと、自分のために命を張ってくれた人を支えるのは当然のこととボクは思う。

時間や金が無けりゃ、そいつの痛みを理解しようとするだけでもいいんじゃないのか?なにを被害者ヅラしてるんだっての。

「債務者は、金を借りるときは感謝するが、時間がたてば被害者ぶる」という『ナニワ金融道』のセリフは至言だよ。

いろいろ考えさせられる芝居でした。

でも、観終わった後は、すっごく気持ちよかった!!!

・・・ボクも、過去のイヤなことは、すぐに忘れる人間のようです(笑)
歪な王子

歪な王子

おにぎりスキッパーズ2

Geki地下Liberty(東京都)

2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

脇役がイイ。
テケツを過ぎて階段を下りると、案内の女性にコスモスの造花2本を手渡される・・・造花と言えど、仕事で渡しているのは百も承知なれど、女性から花をもらうとニヤけてしまう自分がナサケナイ(笑)

開幕。

舞台上のオジサンたちのテンションが異様に高い。
どうやら、航海中に嵐に遭遇してしまったようだ・・・「海の話なのか」と、この時ボクは思った。おたまとハエたたきを手に戦っている。。。

その10分くらい後。。。

どうやら、商店街のオヤジたちの遊びだったようだ。

たしかに、富士山麓でやるサバイバルゲームは楽しい!すっごく楽しい!!

でも・・・おたまとハエたたきを武器にして戦って楽しいのか?
シラフでそんなことして・・・楽しいのか?

日々の激務にテンションが高ぶって、バカやるんならわかる。
「そういうテンションの時ってあるよね」って肩をポンとしたくなる。

彼らもそうなのかもしれない・・・でも、芝居の中で彼らの働く姿は、ほとんど見られないのだ。

これじゃ「大人の稚気」を通り過ぎて、ただのバカだよ・・・。

熱いテンションをキープして、芝居は進んでいく。

なまじっか熱くなっちまってるから、中学生でもわかりそうな「キーワード」を見事なまでにスルーしちゃって・・・さらに熱くなる!

バカならバカを貫きゃいいのに、妙に説教じみたことを言うもんだから「面倒くさいヤツらやなー」なんて思ってしまう。。。

で、最後はすべて解決して、ハッピーエンド!

ハッピーエンドは好きだし、出演者のみんなが笑顔のラストシーンは素敵だった。

でも、大人がバカするんなら、やっぱ働いているシーンがあった方がボクは好き。

そこもイマジネーションで、ということなのだろうか?

ネタバレBOX

横柄な喫茶店の客役を演じた さわまさしさんがおもしろかったー!

ご本人のブログ曰く、「モテメガネ」の役だと思って、役作りの為に『ゲゲゲの女房』の向井理と『相棒』の水谷豊を参考にしようとDVDを借りたところ、実際は「モテ自慢のメガネ」の役で、全く役に立たなかった・・・だと。

やっぱ、さわさん、最高っす!笑

脇役陣のおもしろさは抜群でした!!!
おおばんぶるまー

おおばんぶるまー

サルとピストン運動

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/09/28 (水) ~ 2011/09/29 (木)公演終了

満足度★★★★

しみるね。
初めての江戸川橋「絵空箱」。

カフェ空間の「絵空箱」・・・良い雰囲気じゃん。
ドリンクは、チェコ旅行の時にしこたま飲んだブドバをセレクト。

小腹が空いてたので「本日のパスタ」を注文。
普段は食べないクリーム系のパスタ。「明太子とクリームのペンネ」。
ボリューム多い!ひばりヶ丘二郎の小ラーメンくらいの小麦粉量だったのじゃないか!?

オナカが充分満たされて、気分よく座席へ・・・開演。

薄暗い空間に、粧し込んだ2人の女と2人の男が登場。
舞台隅のテーブルでトランプに興じる・・・かっこいいじゃん!!

照明落ちて、1本目の短編『めおとぶるまー』が始まる。

・・・爆笑しちまった!

家事分担バッチリの優しく誠実な夫。そんな日常に物足りなさを抱いてる妻。

「男だから、女だから○○しなきゃいけないってことはないよね。同じ人間なんだからさ。」と語る夫。

「なんかよくわかんないけど、私は女だし、下手だけど料理もするし・・・なんかアナタが作る料理が美味しいのもムカつくし・・・私は女なの!」と妻。

おもむろに「これ、はきなさいよ」とブルマーを差し出す妻。

ちょっとばかり不思議がりながらも「わかった」と素直にブルマーをはこうとする夫。

「なんでイヤって言わないの!なんで恥ずかしがらないの!」とキレる妻。
そこから、セックスレスの日常についてのナンヤカンヤがあるのだが。。。

・・・ちなみにセリフ等はうろ覚え(というか覚えてないので雰囲気)です。

この話は、深いなあ。。。

セックスの前戯の時のカケヒキというか、「遊び」の部分について、観劇後に語り合うもよし、ジェンダーについて考えをめぐらすもよし。

なぜ倦怠期というものが生じるのか、家事分担の効果的なやり方etc...観劇後に語り合うには、うってつけのテーマが詰まってたなー。

夫の歓心を得ようと体操着姿に着替えてくる妻(袴塚真実さん)がイイ!

熟れた女の匂いをプンプンさせて・・・でも、艶っぽさが今一つ足りなくて(←実際の袴塚さんはステキな女性でしたけども)・・・そんな妻の「欲望」をどこにぶつけりゃいいのかわからなくて身悶えしてる様がすっごく伝わってきた!

でも、ブルマーやTバックってのは、ちょっと恥ずかしがる彼女(彼氏)に はかせてナンボでさぁ・・・自分で はいてきちゃった妻&「はいて!」と言われて、素直にはこうとした夫に、「男と女」について、酒を酌み交わしながら、熱く語りたくなっちゃったよね(笑)

『めおとぶるまー』が終わり、短編が数本続くのだが・・・

ゆるいコメディなんだけど、題材が題材だけに、あくせくした日常に潤いを与えるというか・・・今後、飲みの席なんかでサラリと話題にしたい芝居だったなー。ま、相手を選ぶ話題ではあるけどさ!笑

それにしても、2011年今まで見てきた芝居の3本の指に入る舞台『ベルナルダ・アルバの家』で、生命力あふれる末娘アデーラを好演した薬師寺尚子さんのブルマー姿は・・・柄にもなくテレちまったなー。

その薬師寺さん。

『おやこぶるまー』で、父親と娘(薬師寺さん)とで、ブルマー姿の母親(袴塚真実さん)のカラダを使った女体盛り形式の食事をとるという、しょうもない一席があるのだが・・・

父親が遠慮がち?にブルマーの周辺部分に箸をはこぶのに対して・・・「おいっ!ソコはソノあたりは・・・!!」という場所に果敢に箸でを突っつく薬師寺さんが最高でした!笑

リアルアンパンマンが登場する一席も良かったなあ。。。

「ブルマー姿を見られるのは恥ずかしいことなのか?」裁判の一席も、ボク自身が陪審員としての見解を述べたくなっちまうほどノッちまったなー。

ボク、ずいぶんと楽しんでたなあ。。。


そういえば、舞台中央で、そんな感じの芝居が繰り広げられている合間、登場しない役者さんは、舞台隅のテーブルで待機、トランプをいじったり、クールに芝居を眺めているんだけど・・・これがイイんだなあ。

脂っこい食事に添えられたミントみたいな感じで・・・大人の空間に仕立てるのに最適な演出のように思ったなー。

あっそうそう。

俳優の小野寺博さん。

いろんな表情を見せる俳優さんなんだけど・・・素の時は、笑い飯の髭長髪の方(哲夫じゃない方)にソックリ。

なんかそんなとこまで、おもしろかった!

【東京バンビ】ピクルス ご来場ありがとうございました☆

【東京バンビ】ピクルス ご来場ありがとうございました☆

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

さあ!年末27時間!!
初めての東京バンビの芝居。

コリッチの感想を読んでの東京バンビの印象は「インモラルでエッチな笑いにまみれた芝居をする」って感じ。

サツマイモの収穫に向けて、ツルをカットする作業に夢中になりすぎて、心地よい疲労を感じながら下北沢のOFFOFFへ。
駅前の回転寿司で安目の寿司をつまんだら(←イカのエンペラ超美味しい)、時刻は開場時間5分後の19時05分。
階段を上ると受付に列は無く、「あれ?人気劇団じゃなかったっけ?」と思って入場したら・・・既にかなりお客様が入ってる!スゴイネ!!

で、芝居。

ドッカンドッカンと場内が沸いて、体を震わせて笑うという芝居ではなかったと思う(瞬発的に思わず声が出して笑っちまう場面は数ヵ所あったけど)。

エッチにまみれてもいない・・・というか普通に、ビール片手に話したりする程度のエッチさ。

そういう意味では、今までの公演とは趣が違うのかもしれない(当日パンフに主催者の方が書いているように)。

芝居の内容についての感想はネタバレに書くとして・・・

主演の、はやし大輔さんが最高!
脚本家の方が台本に込めた思いを、完璧に演じてたんじゃないかなー。

はやしさんは、いわゆるイケメンじゃないんだけど・・・ボクの中で、モテる男のタイプなんだよね。
学生時代に「ゴムが無けりゃサランラップで」な肉林生活を送ったT君に風貌も似てて・・・そのあたりも個人的にはヨカッタ!笑

対して、客演のMCRの櫻井智也さん。
やっぱりセクシーだし、演技も巧いなあ。。。

実は、櫻井さんに対しては「巧すぎて手練れた感じがする」という思いがあって「好きなんだけど会いたくない」みたいな男子中学生のような感情を持ってたんだけど・・・やっぱイイものはイイ!参りました!!

いわゆる「新しさ」や「新鮮味」で勝負する芝居じゃないけど、じっくりとストーリーを楽しめる芝居だったなー。
笑って、困惑して、心が温まって、懐かしんで、キュンとして・・・ちょっと切ない「良い芝居を観たなぁ」って思える舞台でした。

さ!次の東京バンビは、年末タイニイアリスでの「72時間連続の超公演」じゃ!

準備は万端だぜっ!!!

ネタバレBOX

家業のコンビニで働く20代後半の男の話。

つまらなそうな日常を過ごしているように見える彼の自宅に、若い女性が訪れて「(男と小学校の同級生だった)兄から渡すようにと言われた。兄は近所の病院に入院している。」と手渡された封筒の中身を見たら、100万円が。

同級生と言われても、うっすらとした記憶しかない男。
「なぜ俺に100万?」。

とりあえず病院に向かうと病室は2人部屋。

そこでの男と櫻井さんとの会話は最高!

最高なだけに、後々泣けてくるんだよね。。。

そこは、病院・・・という名のホスピスだから。

同級生は、腎臓癌に侵されており、余命2か月。
小学生を卒業してから17年間、自宅で引きこもり生活。

そこから、男と同級生との日常が始まる…。

というのがメインの筋。

ここに、男の友人とその彼女との笑えるんだけど切ない恋話、男と同級生の初恋の女の子を訪問する喜劇的な場面(←ま、これもある意味、せつなくそして深いんだけど)、献身的に兄を看病する妹の複雑な感情をじっくりとみせる場面などが添えられていく。

同級生&初恋相手&友人の彼女の描写&演技がすばらしい・・・笑っちゃうんだけど、なんで笑っちゃうかわからない・・・ちょっと切ない思いを抱きながら笑うんだよねぇ・・・同級生と初恋の彼女なんて、ボクの身近にいる「あいつとあの子」を思い出しちゃったもんなあ。。。凄い脚本だよ。。。

ラストは・・・とてもイイ!

ものすっごくベタだけど、芝居ってこういうのでイイんじゃないかなー。
ボクにとっては、最高のラストだった!!!

あっそうそう・・・妹との関係をさらっと話す同級生の衝撃発言に「え~っ!」と思ったが・・・ストーリーがすすむにつれて「あぁ、この兄妹なら、それもアリだし・・・うん、悪いことじゃないな」と。
なぜ、そう思うに至ったかは、よくわからないが・・・「献身」という言葉を想起したからなのかなあ。。。

それにしても、良い芝居だった!大満足!!

自己満足、イイじゃん!
やらねーヤツよりゃマシだし・・・とことん自己満、貫いてやるよっ!

ま、そこまで開き直ることはできないけど、人が喜ぶ顔を観たいって気持ちは、これからも持ち続けていきたいな。

自己満って言われてもね。
オシャレ紳士と梅棒のラブ・パレード

オシャレ紳士と梅棒のラブ・パレード

男衆ver.2.0 おしゃれ紳士

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高です。
オモシロイ!カッコイイ!カラダイイ!ダンスイイ!
照明イイ!音楽イイ!観客のノリイイ!

・・・最高っ!!!

農家にとって、クソ忙しいこの時期なのに2回観ちまった。。。

でも、観たら誰かを誘わずにはいられない・・・そんなステージ!

あと一押しでイケる女性を誘うもよし、元気のない部下を連れ出すもよし、飲み会のウォーミングアップに使うもよし・・・一人で観てもおもしろいと思うけど、連れだって観ると、関係が悪くなることは100%ないと思う!

ま、彼女がステージ上の鍛え抜かれた肉体の俳優に首ったけになっちまうかもしれないが(笑)

ボクは、とある出版社からエゲツナイBL小説を数冊出してる踊り子を誘ったんだけど・・・もうキャッキャキャッキャの状態。
「いいプレゼントをしたなー」って、こっちが嬉しくなっちまったわ。

舞台は・・・劇団HPにある「演劇・ダンスの枠に収まらないパフォーマンススタイル」そのままのステージ。

28曲の音楽を巧みに使って、踊る!演じる!踊る!演じる!踊る!

あっという間の90分!!!

ダンスにも、鍛え抜かれた肉体にも感心したけど・・・表現能力の高さには感服したなあ。。。
卓球のシーンなんざ、コメディタッチなんだけど、浅草雷門の風神雷神像を感じちゃったもんなあ。。。

ベタなネタも盛りだくさんだから、どんな人にも楽しめるステージだと思う!

ちなみに、このステージを知ったのは、コリッチではなく、新宿2丁目のとある飲食店。
おしゃれ紳士のステージは、ゲイだけじゃなく、レズちゃんにも人気があるらしい・・・男が上半身裸のステージだけに、レズちゃんに支持されてるってのは凄いことのような気がする・・・ま、凄くないのかもしれないが。

あっそうそう・・・感心したのは、この人気あるステージが全席自由席であること。
俳優の汗を至近距離で感じたければ、かぶりつきで観るもよし、全員(18名)のダンスをじっくりと味わいたければ、後方席で観ると良いかな。

観客の嗜好に応えられる「全席自由席」。
後方席の傾斜がキツめの笹塚ファクトリーだけに、このシステムはとっても良いと思ったなー。

最後に・・・公演パンフレット。
ペラペラなのに500円?と感じるかもしれないけど・・・コレ「買い」です!
細かい笑いが散りばめられておりまして・・・ボクのような『ひょうきん族』世代のオッチャンにこそ購入していただきたい!笑

OKICHI

OKICHI

アブラクサス

劇場MOMO(東京都)

2011/09/15 (木) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

お吉という女。
『唐人お吉』で知られる伊豆下田の斎藤きちさんの物語。

ボクは会社員時代に、下田に赴任していた時期があって、いろんな話を聞いていただけに、かなり思い入れのある戯曲。
それだけに、期待と不安がないまぜになった状態で劇場に向かったんだけど・・・受付の女性が和服だょ・・・イイじゃん!!!(←正統派の和服に弱い)

劇場内も、香を焚いているかのような、和服の良い匂いが漂っていて・・・雰囲気最高です。

芝居は、しっかりと取材したな、という印象。
お吉さんの人生は、波瀾万丈なだけに、スキャンダラスに描こうと思えば、とことんいけるんだけど・・・丁寧にお吉の人生をなぞっていたな、って思った。
お吉さんに対する尊敬の念を感じたなあ。

酒に溺れ、浮浪の身となる晩年のお吉の舞。
この舞が・・・すばらしい。

「女の情念」という言葉が陳腐に感じられるほど、もう女そのもの。
お吉さんの体から、濃密な女の匂いが放たれていた。。。凄い。。。

丁寧に描写した余り、脇役との交流の場面が物足りなかったのは仕方がないことなのかも。120分で表現するには、お吉さんの人生は強烈すぎるんだろうなあ。
ただ、脇役が魅力的だっただけに、5時間くらい見たかったな、という思いは抱いた。

『OKICHI~番外編』として、お吉と(お吉の計らいで東京でささやかな成功をするお吉の店の元従業員)お富とのつながりをじっくり観たいなあ。

女郎屋を営むことになるお吉の「男と女の話」(という名のワイ談)を一人舞台の形で観てみたいし。。。

ホント、魅力的なお吉さんでした!!!

ま、お吉さんのような女性に、愛情ではなく「情が移った」程度で付き合うと、後々、お互いがとんでもないことになっちゃうんだけどさ。。。

九月松竹大歌舞伎

九月松竹大歌舞伎

新歌舞伎座

大阪新歌舞伎座(大阪府)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

最高のお芝居!
大阪八尾の地場野菜の勉強させていただくのがメインの大阪行き。

いつもなら「市内をブラブラ→呑み食いそして靴購入」なのだが・・・今、大阪では、新歌舞伎座で中村勘三郎丈の興行がある!
おでんのコロや絶品ホルモンは、今回は我慢・・・フリータイムは観劇三昧じゃ。

まずは、昼の部を鑑賞。世話人が、とちり席を用意してくれた・・・マジウレシイ!
勘三郎さんの『お祭り』がある夜の部は、今夕のお楽しみ。

まずは『御摂勧進帳』から。
十八番の『勧進帳』と設定は似てるっちゃあ似てるんだけど、ラストの弁慶の大立ち回りが豪快というか、ハチャメチャというか・・・ま、大爆笑の芝居なのだ!

この演目は、今年の正月に新橋演舞場で観てるんだけど・・・弁慶の橋ノ助さん、さらに練れておった!完璧なる馬鹿馬鹿しさ!もう笑うしかないよっ!笑

『男女道成寺』は、勘太郎さん&七之助さんでじっくりと。
ただ、この兄弟・・・差が出てきてるような。。。
どちらがとは言わないけど・・・ちょっと痩せ過ぎだね(←言ってるようなもんか!笑)

そして!勘三郎さん!
そして!お目当ての芝のぶが演る『文七元結』じゃ!

落語の名作と言って良い『文七元結』。
人情話のジャンルに入るんだろうけど・・・しっかりと笑わせてくれる!

夫婦喧嘩のおもしろさは、『火焔太鼓』と双璧じゃないかなー。

左官長兵衛を演じる勘三郎さん・・・ほぼ戻った!
舞台に出てくるだけで華やぐように感じるのは、ボクの「勘三郎好き」がなせるものなのかもしれないけど、おおらかで余裕のある演技、たたずまい・・・舞台が明るくなるんだよなー。

そして、芝のぶ。

今回は、孝行娘のお久を演じる。
芝のぶの町娘は、絶品だよなぁ。(ま、お久は、遊郭で花嫁修業中?なんだけどね)。
とっても綺麗で可愛いんだけど、親しみが湧く・・・それが、せいちゃんの魅力なのだ!

なんともぜいたくな時間。
「江戸の庶民は、こういう芝居を心から楽しんだんだろうな」って感じさせてくれました!

あ~、夜の部楽しみだー!!!!!

雪のひとひら(終了いたしました。皆様のご来場を心から感謝いたします)

雪のひとひら(終了いたしました。皆様のご来場を心から感謝いたします)

THEATRE MOMENTS

アドリブ小劇場(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

とっても良かった。
アドリブ小劇場の受付。
したまち演劇祭のTシャツを着ているスタッフさんが多い中(←このTシャツ売ってほしい)、ひとり雰囲気の明らかに異なる綺麗な女性が。
「アドリブ小劇場の小屋主?はたまた劇団のパトロンか?」と思ったら、出演者の一人、中原くれあさんでした。元宝塚とのこと・・・納得!


入場すると、演出・出演の佐川大輔さんが、飴ちゃんを配ったり客いじりなどをして、客席を暖めてました(たまに、凍らせてたが)。。。

開演時間。
佐川さんの前説が続いております・・・THEATRE MOMENTS公演では恒例のことらしい。
さらに出演者4名が加わって、「客席からお題をいただいての、お絵かきタイム」に突入・・・ゆるグダで、とってもおもしろかった!
「夏バテをしたカーネル・サンダース」というお題を用意してたんだけど、言いそびれた・・・無念。

「お絵かきタイム」で使ったスケッチブックから、芝居が始まる。
この「前説→芝居」への自然な流れが見事!
『笑っていいとも』の「前説→ON AIR」の流れくらい巧いんだよなぁ・・・さすが、慣れてるだけのことはある(笑)

お芝居は、約70分間。夢中で観ました。

スケッチブックを多種多様に使ってて、とてもおもしろかったし、台詞回しも身体表現も、すばらしい出来・・・しっかりと稽古してきたんだろうな、って思う。
冒頭の「雪だるま」・・・すっごいよ、これ!

映画やテレビでは伝わりきらない表現で・・・ホント感動したなあ。。。

老若男女、いろんな知り合いに紹介したい演目でした!!!

ネタバレBOX

原作は、ポール・ギャリコの『雪のひとひら』。
ストーリーは、原作に忠実と言ってよいと思うので、アラ筋を知りたい方は、グーグルで検索してみてください。

空から舞いおりてきた「雪のひとひら」の誕生から天に召されるまでの話。

この「雪のひとひら」を、少女時代→青春時代→子育て時代→晩年とそれぞれ違う女優が演じていく。
ボクにとっては、最初の少女時代を尾身美詞さんが演じたことで、深く深く芝居にのめり込めたような気がする。
この尾身さんの容姿から、スイスの山間の村を思い出しちゃって・・・もう、そこから蔵前のアドリブ小劇場には、ヨーロッパの香りが漂ったし、出演者の皆さんがアルプスの住民にしか見えなくなっちまった(笑)

ちなみに尾身さんは、すっきりとしたドイツ人のような感じです。
ワンツーワークスの公演の時から、かなり気になってたんだけど・・・やっぱイイ!!

本当に、良い芝居だったなあ。。

家族以外の人に興味を持ちはじめる子供時代、気になる人がいつしか恋人になる青春時代、結婚して子供が生まれて、働いて働いて働いて・・・そんな日常で、フッと感じる「自分って何だろう?」という不安。孤独。虚しさ。。。

でも、一所懸命生活している限り、ほんのささやかなものであっても意味があるんだよなあ。「キミのこと、フッと思い出すことあるんだよ」みたいな。

「雪のひとひら」の人生、堪能いたしました!

あっそうそう・・・前説のとき、佐川さんのチンポジが超気になった・・・公演のときは、ブリーフはいたほうがイイと思います!笑
増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しいっ!!!
『増殖おんな』と『増殖おとこ』の2バージョンある「歩き見公演」。

コメディエンヌとして抜群の石澤希代子さん、顔も体型も何となくイイ加藤なぎささん、そして『燦燦』の台本に丁寧な一筆まで添えて送ってくれた山田佳奈さん・・・やっぱ、見るなら『増殖おんな』。

だけど・・・

最近、よく見かける「男」「女」バージョン。迷ったら「男」を観るようにしてて・・・ま、やせ我慢と言うか・・・ボクは、人に褒められることが100%無い&意味の無い「やせ我慢」をしてしまうタチなのだ(笑)

で、『増殖おとこ』に参加。

鉄パイプを組んで作られた「部屋」がいくつかと、舞台のようなものがある。

開演まで時間があったので、一つ一つの部屋をじっくりと。
アロマ焚いちゃってる可愛らしい部屋から、いかにも若者な部屋、本とパソコン中心の、今ボクがいる本部屋のような部屋・・・見てるだけで楽しい!

開演。

6名の役者さんが、あらゆる場所で演技をする。
2~3人で演じることもあれば、「部屋」でたった1人ブツブツつぶやいてたりもする(笑)

これがたまらなくオモシロイ!
メインの場所をめぐるもよし、サブの場所で2人の役者さんがまったりと語ってるところを見てニヤリとするもよし(ちなみに、この日は平日真昼間の公演だったので、『増殖おんな』の役者さんたちも観劇・・・そのリアクションも、かな~り楽しめたのだ!)。。。

どこをみても楽しめるってのは、ディズニーランドのパレードか、変態ちゃんが集うイベント『デパートメントH』くらいだよ(笑)

それにしても、6人の男で最後に登場したターミネーターサングラスをかけた低身長体躯の役者さん・・・体型から雰囲気までジミー大西みたいだと思ったら・・・レティクル座という劇団のジミー小西さんでした。。。

あらゆる意味で、サイコーな公演でした!!!

・・・で、結局、後日『増殖おんな』、観ました(笑)

レジデント

レジデント

Gooday Co.

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

愛と情と。
会場は、西日暮里にある戸野廣浩司記念劇場。

とある大学での講演が終わっての観劇だったので、開場時間の2時間前には西日暮里に到着・・・で、散歩。

劇場は、下町風情あふれる商店街の一角にある。イイ雰囲気だ。

劇場を過ぎ、商店街をさらに進むと・・・谷中銀座商店街とぶつかる。
この商店街・・・雰囲気も、並んでる惣菜も、店構えも、イイ味だしてるんだよなあ。。。
家業が無けりゃ、谷中近辺に住みたいな、と思ったほど。

ここまで魅力的な店ばかりだと、夕食をどこでとるか迷うのだが・・・結局、劇場近くの寿司屋で食べた(笑) 今年の秋刀魚は、マジ美味しい!!!

てなわけで、観劇前から、イイ感じに力が抜けていたからなのかなあ・・・芝居の世界にどっぷりと浸れた。。。

やっぱ芝居って「娯楽なんだ」って思う。
楽しみな芝居を待ちに待って、観劇の日はちょっとおめかしをして、いつもよりは上等な食事を楽しんで・・・。

日暮里の街、手作り感あふれる劇場・・・そして、イイ年なのにシャンとしない
「大人たち」の甘酸っぱさに歯がゆくなりながら、「がんばろうぜっ!」と肩をポンと叩きたくなるような暖かい気持ちになれました!

ネタバレBOX

主人公悠基を演じる山中良弘さんのダメっぷりが良かった!

「独立」とは言葉だけのプー太郎。
かつての上司、麻衣の家に転がり込んでるのに(←もちろん、スルことはシてます)、学生時代に好きだった女友達が家に訪ねてくるとなると、普段はしない掃除を鼻唄まじりでやっちゃう。
その鼻唄が「消臭力みんな大好き~♪消臭力ぼくも好き~♪」ってのが、またイイんだよなー、ダメな大人の匂いがプンプンするもの(笑)

それにしても、麻衣役の榛葉夏江さん。
キャリアの女性に少なからずいるタイプを巧く演じてたなー。

がんばってるのに報われない・・・そんな状況を癒すには、ちょっと頼りない男・・・周囲から見れば「ヤメたほうがイイ!」男。。。

この男(=悠基)、麻衣の疵を舐めてりゃいいものを、いっぱしの主張をスルわ、プライドは高いわ・・・麻衣!やっぱ、この男ダメだ!笑

でも、惚れちまったんだから仕方ない。
愛情振り絞って、悠基に檄を飛ばす麻衣の姿に、ボクは岡惚れしちゃったよ(笑)

ストーリーは、学生時代の三画関係が、五画関係に形を変えていく・・・せつない、というよりは甘酸っぱいラブストーリー。

ま、登場人物全員、30歳そこそこなんだけどな!笑

「愛」なのか「情が移った」だけなのか・・・ボクは、この手のラブストーリー、やっぱ好きだなー。
暴れン坊の棒、大いに暴れるの巻

暴れン坊の棒、大いに暴れるの巻

LIVEROCK

ラ・グロット(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

原色の魅力。
LIVEROCKの公演は2度目。

前の『オトギナブルー』の時にも思ったんだけど・・・「置いてけぼりにされたうえに、胸ヤケまでしちゃうんだけど、しっかりと記憶には残る」んだよね。。。

テレ東系で放映してる『ファッション通信』をみてる時の感覚に似てるような気がする。

正直、訳わかんないところがある。
でも、なんでなんだろう「スゲーな・・・」って思っちゃうんだよね。
劇場でたら、身体が熱くなってるもの。

ものすごく芸達者な役者ぞろいだと思うので、それこそ古典やベタなストーリーをじっくりと演じたら相当なレベルのものを観せてくれること間違いないんだけど・・・この原色チックなテイストも捨てがたいんだよなあ。。。

当日パンフの力の入れ具合もなかなかのものながら、「次回公演」の記事がないんだよなあ・・・。
魅力的な役者さんぞろい。次の公演がすっごく気になるし、見たくてたまらないんですが。。。

Subway to Venus

Subway to Venus

ザッパー熱風隊

ワーサルシアター(東京都)

2011/08/26 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

イイぞっー!
なんか楽しかったなー。

ゆるグタなラップを刻んでいく芝居。
観劇のチト前に、タテノリまくったRHYMESTERのライブの余韻が体内に残っていたからか、最初から心地よくなっちまって・・・気持ちよかった!

ま、ラップといっても、なんとなく今の「みうらじゅん」ぽいゆるグダ系なんだけどさ(笑)

高校時代の甘酸っぱい&バカな日常を描いた「インド先輩」のネタも、婚約者紹介のネタも、マリーアントワネットのネタも・・・ケラケラ笑っちゃった。

ただ、劇場でやるのはもったいないかな、とは思ったなー。
ボクは、かぶりつきで観たからノレたけど・・・後方席だと、芝居を観る感覚になっちゃって(=かしこまっちゃって)、ノリ切れないような気がする。
オールスタンディングのライブハウスで観たかった。
青山円形劇場のような全方向のステージもイイかもしれない。

アンケートにも書いたけど、このラップ劇は「継続してこそ」だと思う。
時代劇でも、怪談でもイイ。

台詞をさらに練りに練ったら、爆発的にすばらしくなると思ったなー。

『Black Shooting Star』

『Black Shooting Star』

おぼんろ

Barまいどおおきに(渋谷区宇田川町34-6 W&Iビル4階)(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/20 (土)公演終了

満足度★★★★

イイねっ!
20時のステージに参戦。

芝居は20時からなんだけど、1時間前の19時から会場隣のお好み焼き屋で豚玉&アルコールを満喫し、身体&脳をトロトロにするのだ(笑)

ボクは、このシステムをよく理解してなかったので・・・19時20分に会場到着。チケプレでの観劇だったので、ほんのチョピットの差し入れを(しかも、気の利いたものでなく、レッドブル・・・このあたりが、ボクの改善すべきところなのだ)。。。

チケプレ観劇のうえに、遅刻・・・お好み焼きは辞退しようとしたが(もっともビールはゴチになろうと思ったが)、店のおばちゃんに「ぜひぜひ!」と言われて、席に着く。

・・・なんかウレシイ。気分がポカポカになっちまった。

店は、一般客&観劇客でギッチリ。遅刻のボクは、もちろん相席に・・・お邪魔いたしやす!

一人での観劇だったので、しばらくはパンフ読んでたんだけど・・・どうやら、隣の好青年もチケットを持っている・・・一人でモクモク食べるのもなんなので、話しかける(←迷惑だったらごめん!)。

いやぁ・・・楽しいもんだね!
もちろん初対面だから、突っ込んだ話はしなかったけど・・・良い時間を過ごすことができました!
あっそうそう・・・早稲田の悪口言ってゴメンネ!笑

で、食事が終わり、お好み焼き屋となりのBar(芝居会場)に移動するのでありました。。。

ネタバレBOX

ここで、2回目の「ドリンキングタイム」。

演歌歌手の川中美幸さんの店なので、もちろん「そば焼酎雲海」のロックを注文(あっそうそう・・・終演後に、川中さんのご挨拶が!目の前にいる川中さんは、マジ可愛かった!よくオバサンやオバアチャンに「かわい~」という場面に出くわすが・・・そういう「かわい~」じゃなくて、ホントに可愛かった!)。

雲海をクイクイっと呑み終えたあたりで、主宰の末原さんの前説が。

観客による心地よいツッコミも入るが、酔客の的を外してしまった「自己満足的チャチャ」も飛ぶ飛ぶ!
末原さん・・・ギリギリのところで、さばく!なかなかのもんじゃ!

ただ夕方の回の感想にもあるように、観客による「合いの手」って、よほど達者じゃないと、邪魔になっちゃうんだよねー。
歌舞伎でもそうだし、野球場のヤジもそう。センスが問われちゃう。
自分のセンスに自信がない人は、ボクのように高田文夫先生チックな拍手にとどめておきましょう(笑)

で、開幕。

バーカウンターでの芝居(コメディ)が始まる。

おもしろい!会場の特性を巧く使ってる!

でも・・・もっとおもしろくできると思う。
空気感はイイんだけど、もっとキャラを濃くするというか・・・台詞を、もっともっと「キャラならでは」のものになるように練りあげたほうが、芝居にメリハリがつくと思ったなー。キャラの特徴が薄れて、一本調子に感じるところがあった。

あと、もっと「緊張⇔緩和」があってもよかったかな。

ウンチもどうだろう?
なかなかイイ雰囲気のBarで「ウンチ」は、ちょっと唐突に感じる。
ゴキちゃんの好物は、ウンチよりも「Barまいどおおきに」のメニューや食材にしたほうが、好みかな・・・さすがに、そこまでイジれないかもしれませんが(笑)

ま、アルコールが入って、ちょっと脳が解けてたから、そう感じたのかもしれないし、こういう芝居って「楽しんだもん勝ち」なところがあるのもわかっちゃいるんだけどさ。


途中で、客参加のイベント(?)があったりと、楽しみどころはたくさんあるし、なんといっても「食って飲んで観る」楽しさというのは、格別のものがある!

また食いに飲みに観にいきますぞ!

その時には、末原さんの「酔客さばき」が、銀座の黒服クラスになってたりしてな!笑
愛・王子博

愛・王子博

INUTOKUSHI

王子小劇場(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

・・・記憶から消したい!笑
王子小劇場のドアを開けると、なんかいつもとは違う雰囲気。
劇場への階段には、ルネサンス期の絵画が飾られている。
入場する。
ルネサンス期の名画が数多く飾られている。
ラファエロの聖母子像(だったか?)が、シックな色合い&シンプルなセットに映える・・・なんか「ウチに、こんな部屋があってもいいな」というレベルの舞台セットだ。

開幕。

鈴木アメリさんが登場。

美しい。。。

彼女の目鼻だちの絶妙なバランス&体躯の美しさは・・・ただものじゃない!

おもわず舞台に見入ってしまうボクがいた。。。

ネタバレBOX

その数分後・・・。

どうみても、亀田親父&3兄弟が出場してからラストまで・・・記憶から消したいほどのインモラル!インモラル!インモラル連発!!!

亀田親父(劇中では「亀頭」親父)の記者会見のシーンで爆笑してしまった自分を猛省!

どう気迷ったのか購入してしまった台本を、帰りの東上線内で読んで、上記のシーンが脚本にそのまんま書かれているのを見ちまって、混雑する車内で笑いをこらえ切れなかった自分に喝!

ラストの大乱舞!
作・演出のモラルさんの作品『真面目に芝居もやってきたからよ…ネっ♡』で、
西丸優子さんの超美人顔を間近でみられた至福を、この『愛・王子博』でも味わおうと、最前列に座った自分に切腹を申しつける!
そこそこ観劇数はあるが・・・嗅覚にも刺激を与える芝居は初めてだよ!笑

ま、こういう芝居はアリだよね。

ただ困るのは、いわゆる「名作」よりも記憶に残っちまうことなんだ!笑

「論評する価値ナシ!」というのが、この芝居に対する正しい姿勢のような気がするよ・・・もちろん次回公演も見るけどね(笑)

あっそうそう。

ダッシュ村やジャニーズ、ACのCMに対して、それなりの切り口を見せてくれたのに・・・なぜ、亀田一家の秘密核弾頭、亀田姫月を扱わなかったのか。。。

惜しいよ!惜しすぎるよっ!
ムサ×コジ【ご来場ありがとうございました!】

ムサ×コジ【ご来場ありがとうございました!】

X-QUEST

THEATRE1010 ミニシアター(東京都)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

なるほど。
武蔵と小次郎の物語(主人公は武蔵)。

吉川英治の『宮本武蔵』を、色んな切り口で彩った芝居!

熱心な女性ファンが多くって、舞台も客席もアツアツ!!

大熱演の役者さんの汗を顔に浴びながら、芝居を観ておりました。。。

ネタバレBOX

冒頭の「巌流島」のシーンには、爆笑!

2人構えて「いざ!決戦!」というときに登場するのが、「セカンド武蔵」に「セカンド小次郎」。
こやつらが、2人の剣士に、ささやきまくる!
役に立つと思っているんだろうが・・・邪魔なんだ、これが!笑

しかも、「セカンド」でとどまらず、「サード」「フォース」まで登場。
「フォース」が出てきた時は、手叩き爆笑しちまったわ!笑

で、巌流島の決闘!と思ったら・・・武蔵が「たけぞう」と呼ばれた青年期にタイムスリップ。例の沢庵和尚に、木に吊るされるシーンとなる。

そこから、「吉川武蔵」の色んなシーンを、おもしろく見せてくれる。

時には、オクラホマミキサーでフォークダンス。
時には、ド派手なチャンバラ。
時には、切れ味のあるダンス。
時には、音響席(?)からの影の声に操られたりもする(笑)

盛りだくさん&サービス精神あふれる舞台だった。

大半を占める女性客(常連客多そう)は、キャッキャキャッキャの大歓声。
ま、ボクも、終演後の写真撮影は、参加しましたけども(笑)

ただ、ノリきれなかったなあ。。。

まずは、衣装。
とても工夫されていて華やかだったけど・・・もうワンパンチ欲しかった。
ニッカボッカ臭を消しきれてなかったかなぁ。
男前の現場作業員を思い起こしちまった(それが狙いなのかもしれないが)。

あとは、殺陣&ダンス。
一定のレベルはあるんだろうけど・・・武蔵役の塩崎こうせいさんが、あまりにもレベルが高過ぎて、他の男性キャストの動きが、ヌルくみえちゃった。。。

もちろん、殺陣やダンスってのは、それぞれ好みがあって・・・ボクは、ヒップホップのようなキレ味ある動きのダンス&松方弘樹とか田村正和のように、笑っちゃうくらいに「ためる」殺陣が好きなので・・・そんなボクには、塩崎さんの存在が飛び抜けちゃった、ということなんだと思う。

でも、そんなことはさておいても、次回作品が楽しみな劇団。

やっぱり、サービス精神ってのは、客に伝わるものだと思ったなあ。

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