満足度★★★
脇役がイイ。
テケツを過ぎて階段を下りると、案内の女性にコスモスの造花2本を手渡される・・・造花と言えど、仕事で渡しているのは百も承知なれど、女性から花をもらうとニヤけてしまう自分がナサケナイ(笑)
開幕。
舞台上のオジサンたちのテンションが異様に高い。
どうやら、航海中に嵐に遭遇してしまったようだ・・・「海の話なのか」と、この時ボクは思った。おたまとハエたたきを手に戦っている。。。
その10分くらい後。。。
どうやら、商店街のオヤジたちの遊びだったようだ。
たしかに、富士山麓でやるサバイバルゲームは楽しい!すっごく楽しい!!
でも・・・おたまとハエたたきを武器にして戦って楽しいのか?
シラフでそんなことして・・・楽しいのか?
日々の激務にテンションが高ぶって、バカやるんならわかる。
「そういうテンションの時ってあるよね」って肩をポンとしたくなる。
彼らもそうなのかもしれない・・・でも、芝居の中で彼らの働く姿は、ほとんど見られないのだ。
これじゃ「大人の稚気」を通り過ぎて、ただのバカだよ・・・。
熱いテンションをキープして、芝居は進んでいく。
なまじっか熱くなっちまってるから、中学生でもわかりそうな「キーワード」を見事なまでにスルーしちゃって・・・さらに熱くなる!
バカならバカを貫きゃいいのに、妙に説教じみたことを言うもんだから「面倒くさいヤツらやなー」なんて思ってしまう。。。
で、最後はすべて解決して、ハッピーエンド!
ハッピーエンドは好きだし、出演者のみんなが笑顔のラストシーンは素敵だった。
でも、大人がバカするんなら、やっぱ働いているシーンがあった方がボクは好き。
そこもイマジネーションで、ということなのだろうか?