中古少年漂流記の観てきた!クチコミ一覧

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追憶の村、生命の樹

追憶の村、生命の樹

空想天象儀

高田馬場ラビネスト(東京都)

2011/01/08 (土) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

記憶障害を患う主人公の登場
から始まって、一時はどうなることかと思うほどストーリーを捏ねくりだした感もあったが、最後の謎解きで「本当に守るべきもの」を含めてすべてに説明がついて気持よくめでたしめでたしでした。内容とタイミングでギャグが滑りまくっていた感もあるけど、それはそれで味になっていた気がする……。場内パンフの役名の解説も、ちゃんと気を配ってたんですね。

ネタバレBOX

私の少ない知識で言えば、テレビドラマの「トリック」を映画の「トータルリコール」風味にした感じ!? 黒板椅子地蔵(名前がわからないので勝手に名づけました)の使い方が面白かった。まあほとんど、なくてもいいような気もしたけど(笑)、八面六臂、立派に働いてました。個人的趣味としては、ラストを考えると、前半の圭吾がもう少し好青年の方が怖かったし、あの「樹」の書割も、関係のないシーンでは見えないようにしておいたほうが、現れたときに不気味さが増したんじゃないかな?
空の片隅

空の片隅

演劇企画 徒歩

サブテレニアン(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/09 (日)公演終了

あまりに普通な感じ
だった。「星の王子さま」って、確かに本を読んでもあんな感じなんだけど、舞台美術と言えるようなものもなく、衣装も普通、小道具もなく、動き少なく、芝居としては地味過ぎて、朗読を聴いているのと大差なくなってしまっている気がした。演劇的な遊びがなく、悪くはないけど面白くないというか、真面目すぎて退屈な感じ。演技そのものは決して悪くはないのだから、もう少しメリハリをつけて、観客の想像を超える(あるいははずれる)何かがあれば魅力的になると思う。

ネタバレBOX

水の落ちる音を効果音に使っていたようだが、最初はとくに半端で、単に楽屋の音がもれているのかと思った。
EMPTYMAN

EMPTYMAN

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/01/08 (土) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

全体的にまとまっているが
良くも悪くもライトでチープな印象。キャラの立て方にギャグアニメっぽさもあり、小難しいことを言わないから、演劇なんか興味が無いタイプの中学生でも楽しめるほどわかりやすいと思うけど、ちょっと薄味で食い足りない感じも。後向きの卑屈改造人間の絶望という面白いテーマに、もっと強い光を当ててくれても良かった。

ネタバレBOX

最初からあんなに怖くなく、悪党の才能がない悪党も珍しい(笑)。いつも同じ悪党と犠牲者という閉塞感や、全体的に世を拗ねた感じの雰囲気で、登場人物だけではなく、劇そのものにひきこもっている感があるのが面白かった。その中でのマコトライダーの半端さも良かった。
冬に舞う蚊

冬に舞う蚊

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了

新聞の社会面の記事を
ドキュメントできっちりと見せられたような内容だった。物語そのものは、どこかで実際にありそうな、あるいはあると言われているのを聞いたことがあるようなというものであり、展開も想像の範囲を超えてはいない。この作品ではそれらの状況をどこまで描けるかとか、その中の人間をどこまで掘り下げられるかに重きがあるのだろう。個人的には、哀しいかな、どの人物の中にも自分がいるような気がして気が重かった。遠からず崩壊の道を辿るであろう会社と、亡くなった社員の妻が訴訟に勝利しそうなことを予想させる展開が多少の希望(?)を感じさせる一方で、その妻の自責の念が永遠の泥沼に向かってしまいそうで、また気が重かった。しっかりとそんな気分にさせてくれ、考えさせてくれるということは、とてもよくできたいい芝居なのだと思う。

ネタバレBOX

演劇的表現だとはわかっていても、オフィスの人がみんな大きな箱に座っているのを意識すると、なんだかおかしくて……。西田課長代理にも、その役をやった大塚秀記さんにも、健康のために少し体重を減らしてくださいと言いたくなった(ただし、自分のことは棚にあげて)。どうぞご自愛ください。
贋作・Wの悲劇

贋作・Wの悲劇

劇団フライングステージ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/12/29 (水) ~ 2010/12/30 (木)公演終了

今年も残りわずかだというのに、
「もう、年末はどうでもいいや」みたいな人ばかり(?)で熱気ムンムンの場内。緩めの芝居と、緩めの歌が妙にいい感じ。今年最後の観劇がコレでいいのか?! という気持ちと、今年最後の観劇はコレでいいのだ(注・バカボンのパパ風)! という思いが交錯する中、とても楽しませていただきました。

ネタバレBOX

場内パンフの配役表の役名と役者名の間に(薬師丸ひろ子)とか(三田佳子)とか書いてあるんですけど……(笑)、それに、あの「かおり」は、ロン毛の女装というより長州力のコスプレにしか見えなかったんですけど……(笑)。
SHINOBU’s Brain in the soup  weekly 4 溺れる金魚

SHINOBU’s Brain in the soup  weekly 4 溺れる金魚

アヴァンセ プロデュース

シアター711(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/28 (火)公演終了

私は、またひっくり返りそうになった
んです。4演目で1ヶ月連続公演だとかいううちの、最初の「EGO-WRAPPIN`とメス豚の太股」を観たら、ただただ登場人物が怒鳴り合っているみたいな芝居だったので(キレイな女優さんが多かったんだけど)ひっくり返りそうになった。で、今回も心配しながら観たんだけど、また、ひっくり返りそうになった。ただし、今回は面白くて。舞台中央の3匹の金魚の入った水槽。そのエアポンプの音。ほとんどが薄暗い照明で、しかも演者の表情が影になるようなときも多い。そんな中で展開する、ダークで重い物語。最初から最後まで途切れない緊迫感。深まる謎。どんでん返し。論理的に苦しい印象のところもあったし、最後のシーンの後味は決して良くなかったのだけれど、それでも充分に面白かった!

ネタバレBOX

明るいお宮の松がいい味を出していた。そのせいで、重苦しい雰囲気の中、観客は息を抜くことが出来た。そして、その彼が最後の謎の扉を開ける……。子役の少年や映像の中の少女もしっかり物語を盛り上げていましたね。
Monday's Moon

Monday's Moon

トリビアファクトリー

野方区民ホール(東京都)

2010/12/27 (月) ~ 2010/12/28 (火)公演終了

まず最初に気になったのは、
ファミレスが舞台なのに、ステージ上にファミレスらしい明るさが感じられなかったこと。バックが黒幕なのはともかく、しわの寄ったテーブルクロスはマズイし、店内の装飾もなく、テーブルの賑やかさもなく、なんか場末の人気の無い定食屋のように寒々とした感じ。なんとか工夫が欲しかった。時間の問題とか、予算の問題とかあるだろうけど、そういうことって、影響大きいと思う。粗さが目立つ脚本も含めて発展途上って感じなのかな。ちょっと残念。

ネタバレBOX

よくわからなかったのは、2010年の大晦日の設定なのに、盛んに「月曜日」だと言っていたこと。なぜ? 店の名前「Monday`s Moon」に関係あるのかなあ? また、お店の営業企画で、いいものがあったら社長賞3千万円(!)もらえるって額の設定はどうなのかなー、よほどの理由がないと、説得力のある数字ではない気がする。あと、禁煙席のことをずっと「横綱お断り」とか呼んでいて、芝居の最後もそのネタから「ノースモーキング」というセリフで終わるってのも、どうなんでしょう(笑)。
こ こ ち  り【ご来場ありがとうございました!!】

こ こ ち  り【ご来場ありがとうございました!!】

miel(ミエル)

atelier SENTIO(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

住宅街の片隅の小さくて薄汚れた中華料理店
(しかも、電車の通過する音や、犬の鳴き声が聞こえるような!)で、おいしい点心を食べたような気分。量は少なかったけど、皿ごとにいろいろな味を楽しめたし、熱い料理は熱いまま、冷たい料理は冷たいまま、最もおいしい状態で出そうとする意気込みが伝わってきた……みたいな。また行きたくなるお店だと思う。

ネタバレBOX

「ゴッホ」(「黄色」というべき?)」が良かった。黄色い毛糸を絵の具に見たてたりするのも楽しい。(ゴッホの作品の)絵の具が服に付いちゃっているから弁償かな?って、どんだけの額なんだ!
日韓アートリレー2010

日韓アートリレー2010

die pratze

d-倉庫(東京都)

2010/12/21 (火) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

25日の回を観たが、
三者三様の内容でそれなりに面白かった。ただ、少なくともこの日は、ジャンルを超えたアートフェスティバルという感じはしなかったし、そもそも「日韓アートリレー2010」というフェスティバルの名前は、いまひとつ内容がわからなすぎる気がするので、そのへんを整理して、もっと盛り上がるようになるといいな、というのが一番の感想。新しいファン獲得のためにも、「観ればわかる」とか「自分で調べろ」じゃない、このフェスティバルに来たら、何かがわかる的な要素がもう少しあってもいいのでは?

ネタバレBOX

4演目中の1演目休演とは悲しかった……。
「空白(そらしろ)」たくさんのご来場ありがとうございました♪

「空白(そらしろ)」たくさんのご来場ありがとうございました♪

劇団印象-indian elephant-

タイニイアリス(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

ほんのちょっと(?)過剰な
早とちりや、虚栄心や、甘えなど、ある意味人間らしい感情のために起きるドタバタコメディー。再演ということもあるのか、完成度が高い感じで、2つの場面を行き来しながら進む物語には、笑える部分も多く、無駄なく、適度に意外性や変さがあって気持ちよく楽しめた。チラシに描かれていた冷蔵庫が、あんなに重要な存在だったとは。「空白」って、空っぽの白モノ家電(最近はそんな呼び方しない?)のことだったのかな?

ネタバレBOX

娘とピアノの先生のカップルや、作家の締め切りの行方など、今後が気にかかる状態で終わっている部分もあるけど、意地を張り合う元妻と、元妻になりそうな作家が、どちらもどんどんかわいく見えてくるところがいい。“電話対決”なんて名シーンだ! 夫を閉じ込めてしまう空の冷蔵庫は、やはり2人の女性の心だったのかな。
蛇ヲ産ム

蛇ヲ産ム

日本のラジオ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

クリスマス・イブの夜7時半の回に一人で行きました(北風がいつになく冷たい……)
ギリシャ悲劇も現代にもってくりゃ、こんなに解りやすいじゃん。などと、昔、学習漫画が出たときと同じような感想を抱いた。いや、その前に、カジュアルな服装で演じられるギリシャ悲劇というユーモラスな状況に笑ってしまった。劇中で解説してくれるのも、話がわかりやすくなって、とてもよかった。にも関わらず、やっぱり名前が憶えられなくて……せめて、もっと短くならないのかな。クリスとマスとイブとサンとタクローとスーとか……また、風が冷たくなってきた(今度は世間の)……。

ネタバレBOX

抱いている赤ん坊が酒のボトルに変わるなどの小道具の使い方が印象的だった。
さようならがいえなくて

さようならがいえなくて

劇団グスタフ

シアターグスタフ(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

劇団名はスウェーデン国王の名前からとった
とかで、同じ名前のついた劇団所有の劇場で上演。これがなかなか味のある劇場で、結構舞台が広い。舞台上の家も、天井もそれなりの高さがある4部屋と隣の建物の一部で立派なもの。話は両親を亡くし、助け合って生きている3人姉兄妹と家族同様の従業員、それを取り巻くおせっかいで気さくな街の人たち……という、いわば王道的設定。でも、家の2階なんて、ビジュアル的には室内が見えて面白いけど、物語的には見える必要全くないんです。でもそこに部屋が見えてるから、物語のスポットが当たっていないときにもそこにいる人は動きだけで演技しなきゃいけません。他にもにもそんな場面が多い。そのせいもあってか、なんだか舞台上の時間がゆったり流れている感じ(ちなみに、上演時間2時間30分で休憩もあり)。自前の劇場だけに終演時間を気にする気配なんて微塵もなし!? 芝居が、毎年恒例の出し物で、続き物になっていることもあり、「大河ホームドラマ」って感じでした。

ネタバレBOX

銭湯に通うなんていう昭和テイストもありました。最後はお約束の雪もちゃんと降りました。ところで、10年以上にわたって続いているシリーズで、この回がPart9なんだそうだけど、登場人物はどのように年をとっているのだろう?
ドラゴンビルサービス【ご来場ありがとうございました★】

ドラゴンビルサービス【ご来場ありがとうございました★】

有名塾&EBAプロデュース

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/12/21 (火) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

バカでドジで、だけどいい人
が大家族の中に登場する、周囲はみんないい人で、わずかに出てくる嫌なやつも、型にはまったタイプで……という、昔ながらの(「デン助劇場」とか……古ッ!)喜劇を、現代に置き換えた感じ。どこか懐かしいシーン目白押し。こうなるだろうなということに、ちゃんとなってくれる(笑)。とはいうものの、主人公があまりアクが強くないところなんかは、ある意味現代的かな。ささやかな幸せを大事にして、厳しい世間を一緒に生きていこうという基本も忘れてない。良くも悪くもどこか懐かしく、良くも悪くもあっさり薄味。そんな味わいでした。

ネタバレBOX

客席に向かってヌンチャク振り回されると怖いんですけど(笑)。主人公の社長(長男)が亡くなったあとの場面では、壁のブルース・リーの写真の横に、社長の写真も並べて掲げると、家族屋従業員みんなの思いが感じられていいと思う。コンタキンテ、原武昭彦という顔ぶれなんで、もっと笑えるシーンも見たかった。
獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

角角ストロガのフ

王子小劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/20 (月)公演終了

新しいカレー店のOPENか
と思った、初めてチラシ見たときは。そうでなくとも、ハチャメチャなギャグでもやるのではないかと……。予想は良い方に裏切られた(いや、別にカレー店のOPENでも良かったけど)。会場に入るなり、テーマパークみたいな舞台美術に圧倒されたし、前半に短い劇が、みんな半端に終わるストレスも、終盤の流れで快感に……混乱を招くような人の動きとか、明るく見える中にあるダークな感じとか、主人公も、いいヤツだか嫌なヤツだかわからない感じがあるし、でも、謎も明確だし、ストーリーが追いやすいから疲れない。解りやすいストーリーを複雑に構成してみた、そんな味わいだった。

ネタバレBOX

舞台上に最初からある巨大な鎌みたいな形のものが、主人公の首を切り落とすときに動くのだけれど(その前も少しだけ動いていたけど)、ずっと布を巻かれていた状態なのが、なんか不完全燃焼感を感じさせた。見るからに何か隠してある風に布がかかっていて、正体を見せずじまい。あくまで形としての象徴なだけなのかもしれないけれど、あそこで、刃物が姿を見せたりすれば、首を切り落としたことへの説得力も、物語のクライマックスムードも増したのではないかと……。
往きて還らず

往きて還らず

北区つかこうへい劇団

滝野川会館 大ホール(もみじ)(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

いきなり「R-15指定にしなくていいのか!?」というようなシーン!
いや、始まりだけでなく、そんなシーンは何度も登場するのだけど、観ていると、次第に意味あいが変わってくる。最後はそんなシーンになっても女優さんの太股なんか、涙で見えませんでした。この劇団の芝居は、空回りすると「あんな長い時間、大声出して演技して、俳優さんは体力あるねえ」だけが観劇後の感想になってしまったりするのだけれど、この芝居では、役者の熱演と、物語の内容と、その演出のバランスがとてもいいように思えた。特攻隊員が順送りに一人の女性を守り(むしろ、自分のものにし!?)、しまいにはその女性は慰安婦になって戦災で死んでしまうのだけれど、そんな物語の中に、人間の愚行とか狂気とか反戦云々とかいうメッセージだけではなく、一筋の人間讃歌のようなものを感じてしまった。間違いなく、劇団の代表作のひとつになると思う。

ネタバレBOX

「シバの女王」が流れたり、和服の下が洋風の下着だったり……など、それらしくない場面の演出は、つかさんの頃からよくあると思うけど、この劇団らしいユーモアというか、その気になって観ていると、あの瞬間に、しょせん、やっぱり、当然、これは「今」の時代に演じられているものに過ぎないのだと、現実に引き戻される瞬間があって、私は割と好きです(私の性格がひねくれているだけか?)。
ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

ロボと暮らせば【ご来場ありがとうございました】

青春事情

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/12/15 (水) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

チラシのロボットのイメージがあったので
お父さんが出てきたときにはうろたえましたね、いや、いろいろな意味で……(チラシとそっくりのロボットが出てきてもうろたえるだろうけど……)。タイトルからすると、井上ひさしの作品のパロディかなとは思ったけど、観ても読んでもいないので、そのへんはわからない状態でした(と書きつつ、いま、ざっとネットで調べたら、あらすじ読んだだけでも面白そう。さすが!)。父と子とか、結婚の許しを受けるとか、正直、あまり好みではない種類の物語だけど、全体的に嫌味のない好感の持てる印象。私は直前に『往きて還らず』を観てエグ泣き(?)したせいもあるのか涙は出なかったけど、客席で、もう声を抑えられないで泣いている人が二人くらいいて驚いた。

ネタバレBOX

お父さんたら、ジャージ着て、口からあごに腹話術の人形みたいに2本線が描いてあるんだもの……見るからに人が良さそうだし……人が良さそうなロボットって、どうなの(笑)? 4種類あるチラシ、他の劇場の座席に置くときは、隣同士が違うデザインのチラシになるような工夫までしたとか。そういうこだわりも今回のチケットのデザインも、好きだなあ。
愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

ふーむ、ワークインプログレスって
開演時間に女優さんがガチで(?)ウ○コに行ってしまい遅れたりするものなんだ。開演時間ならぬ開ウン時間……なんか縁起良さそう。いや、「演技」が良くなるおまじないなのかも!? それはともかく、稽古の時点の芝居なんて、初めて観ることばかりで楽しかったです。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。なにより、この時点でこんなに完成していることに驚いたなあ。ちなみに、本当にウ○コだったかどうかもわかりません。劇団の方たちが確信ありげにそう言っていただけです。行った女優さんが誰かはネタバレ……

ネタバレBOX

……で言うのもやめておきます、さすがに。
スイッチ【公演終了】

スイッチ【公演終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

渋谷 夜カフェLAX(東京都)

2010/12/17 (金) ~ 2010/12/29 (水)公演終了

渋谷のホテル街のど真ん中(?)
みたいなところにある、ちょっとスタイリッシュな感じの、だけど棚にズラリと漫画が並んでいる独特な味わいのカフェが会場であり、物語の舞台も、まさにそんなところらしいカフェ。ゆったりとした空間で、カフェの常連客が遊んでいるという雰囲気。そこで、不思議なことが起きるというわけだけど、ストーリーそのものはとりたててどうって事も無いSF人情物(ん?)。この芝居で、むしろ特色なのは、ストーリーの流れや理解しやすさを邪魔しているのじゃないかと思われる演出。まさに、ホテル街なのに、こだわりのカフェがあって、だけど漫画の単行本が並んでいる……そんなカフェにふさわしい、不思議なバランス。それが楽しめるかどうかが観客の評価の分かれ目になりそうだ。

ネタバレBOX

いきなり出演者が役名を額に貼り付けて行進するんですよ(笑)。何回も場面の巻き戻しをしたり、今の時代に、その巻き戻し演出はいかがなものかと疑問を投げかける仮面の男が現れたり、人形劇始めたり、しまいには、芝居の途中で、劇団で販売しているパンフレットと台本のCMやったりします。ストーリー的には、宇宙人だと言い張る青年が働いているカフェがあり、そのカフェは、カフェのオーナーの死んでしまった弟が書きのこしていた図面に従って作ったものだとオーナーは思っていた。でも、宇宙人青年の不思議な力のせいで、本当は弟が書いたのではなく、弟の友人だった現在の店長が、弟を亡くして死んで落ち込んでいるオーナーを元気付けようと用意したものだったとバレてしまう。自分の力で人を不幸にしてしまうことに悩んだ宇宙人青年は、最後に、自分がオーナーの弟に「スイッチ」し、オーナーたちの記憶を、弟が死ななかった世界に変えてしまう……ほら、SF人情物でしょ?
あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

取り扱い注意!
的なデリケートな部分を含むテーマを、気を使いながら丁寧に、かつ当たり障りのないものにはせず、しかもエンターテイメント性のあるモノに仕上げているという印象。障害者と呼ばれる人の体の補完の問題は、心の問題でもあること、そしてそれは障害のあるなしではなく、障害者ではない人にも実は同様に存在する共通の問題であるのだと考えさせられる。主人公である義肢装具士の真摯な姿勢が、全体を嫌味のない世界にしていた。

ネタバレBOX

劇中で使われたケータイ女性器(!?)のデキが、とても良かった……らしい(いや、私はそんなにじっくり見ていないので知りませんてば!)。
Limited Rail

Limited Rail

劇団スクランブル

荻窪小劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

列車の車中と停車している駅が舞台
なのだけど、列車の走っている効果音がしばらく無いので、なかなかそんなイメージにならなかった。しかも、なんの情報もなく、いつの間にか停まったことになっていたりしたので、見る方は混乱するし(芝居の途中から走る列車の効果音が入る場面があったけど、入れ忘れていたのか?) 。せっかく列車が舞台なのだからもっと、列車の旅のムードを盛り上げて欲しかったなあ。その場その場に対応する(流されやすい?)編集者は面白かったし、すぐにチップを要求する車掌はある意味わかりやすい行動だから見ていて楽しめるのだけど、やたら尊大な男(声も不必要に大きい)となぜか列車の床で寝る女は、そんなことをする理由がわからないため謎の存在になってしまい、しかも謎が明かされず、単に中途半端な存在になってしまっていた。3人組の女性の会話は、テンポもよく、感情も伝わってきたので、もっとあのやり取りが見たかった。

ネタバレBOX

最後の方で、ラマ僧(?)のような格好になってしまった編集者の頭からホコリが上がったのは、銃で撃たれた器が割れて遺灰をかぶってしまったためだと思うけど、もっとはっきりわかるように見せないと、せっかくのネタの部分が伝わらない。ところで、カツラがとれて、実はハゲでしたっていう昔ながらのベタなギャグは、この半年に3回ほど目にしたのだけれど、もしや最近の流行なのだろうか???

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