新聞の社会面の記事を
ドキュメントできっちりと見せられたような内容だった。物語そのものは、どこかで実際にありそうな、あるいはあると言われているのを聞いたことがあるようなというものであり、展開も想像の範囲を超えてはいない。この作品ではそれらの状況をどこまで描けるかとか、その中の人間をどこまで掘り下げられるかに重きがあるのだろう。個人的には、哀しいかな、どの人物の中にも自分がいるような気がして気が重かった。遠からず崩壊の道を辿るであろう会社と、亡くなった社員の妻が訴訟に勝利しそうなことを予想させる展開が多少の希望(?)を感じさせる一方で、その妻の自責の念が永遠の泥沼に向かってしまいそうで、また気が重かった。しっかりとそんな気分にさせてくれ、考えさせてくれるということは、とてもよくできたいい芝居なのだと思う。
2011/01/17 15:18
作品を受け止め、色々と考えてくださってることに感謝感激です。
これからも私たちにしかできない作品を発表し続けます。
よろしければまた足をお運びいただけたら幸甚です。
今後ともよろしくお願いいたします。
大塚への愛あるメッセージもありがとうございました。