YUBOの観てきた!クチコミ一覧

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アナログ

アナログ

うさぎストライプ

アドリブ小劇場(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

何度見ても
やっぱり、この独特な表現スタイルに心をワシヅカミにされてしまう。公演を重ねる毎に役者さん達も慣れてくるのかな、と思いきややっぱり相当の負荷が掛かってるのが見てて分かる。まさに全身全力のパフォーマンス。劇場でしか、劇場だからこその心震わせられる物語は流石だと思う。

息吹の瞬間 ~愛のうた~

息吹の瞬間 ~愛のうた~

BIRTH ENTERTAINERS

博品館劇場(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度

う~ん
安田ミチャ子、かわいかったなぁ。

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

熱いっっ
圧倒的な近さ、観客にとにかく飛び込んでいくその熱量、そうか、これがおぼんろか~と思った。直にお会いした末原拓馬さんは、コリッチの公演説明に書いてあるような、むちゃくちゃ長くて、底抜けにポジティブで、熱のこもった文章が想起させる通りの熱い人だった。会場入って、いきなり話し掛けられたんでビビッてしまった。開演すると、やってることは無謀極まりない。たった5人の役者が、どでかい工場を縦横無尽に駆け回りながら演じるのだ。360度舞台、熱すぎる。正直、物語にはあまり共感出来なかったのですが、こういう直接的な方法で訴えかける演劇にはすこぶる好感が持てて☆1つ、生の拓馬さんに会ってその熱さにやられてしまい☆1つ追加しました。

ネタバレBOX

劇中の台詞の情景描写は、詩的で幻想的な言葉が多くて想像力をかきたてる。役者はクルクルと役を変えて、たった5人で1つの村の平和と崩壊の壮大な世界を展開する。

役者との距離感が圧倒的に近い。近すぎる。役者の配慮や気配りが物理的な距離だけでなく精神的な距離も近づける。非日常を楽しむ一体感、これが魅力なのかな、と思いました。

会場に行く道すがらはドキドキ。駅前を通り過ぎると人影の少ない工場地帯だし、会場付近は街灯もまばらで真っ暗。そんな中にあるのは、本当に工場、しかもかなり大きい。会場に入ると、出演する役者さんに水をもらったり、おしりに敷く手作りのクッションもらったり。で、ボーっと会場見回していたら末原さんに話しかけられた。たわいもない会話ですが何かうれしい。布や段ボールで装飾された会場も、舞台美術も、衣装も、メイクも何もかも非日常。なのに、場内案内をやっている役者達はとてもアットホームで近い。

丁寧過ぎるほどの前説は、演劇を見慣れてる人でもなかなか無い工場での観劇への緊張をほぐしてくれる。そのままユルユルと開演、すると工場の入り口のシャッターは締め切られる、すなわち密室。360度が舞台。しかも客席も幾つかの区画に緩く分けられていて役者は客席の間でも平然と演技をする。もう工場の中はすごい暑さで、ガンガン汗をかいて演じる役者がちょくちょく観客に絡むので、強引に劇世界へと巻き込まれていってしまう。この熱量はすさまじい。工場の天井はかなり高く、その天井付近にまで役者はガシガシ登って演じる。ゴブリンドン役の方、壁を上に下にと移動して、すごいなと思いました。
HEEL DOWN↓

HEEL DOWN↓

深夜練(木皮成+喜多真奈美)

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/06 (木)公演終了

満足度★★★★★

楽しいっっ
とにかく楽しかった。衣装も照明もものすごくカラフルで、アップテンポな曲も多くて、構成がとてもコミカルで、ダンスなんだけど全然っぽくなくてわかりやすい。でも公演内容の「どこからがダンスか」を突き詰めてる感じが伝わってくるし、何よりも見ていて思わず踊りたくなってしまう……いや勿論踊れないんだけど。

ネタバレBOX

最前列に座ってて、途中客席に上げられちゃうかもドキドキってしました。もう本当、目の前まで2人が来るんだもの。お互いの心情をナレーションしながらその言葉に振りをつけるのもわかりやすくて良かったです。「踊る」=足を地面から離すという定義から、敢えて跳び跳ねるようなダンスが多くて、途中足を地面から離れないように押さえつけるシーンがあったりと訴えが伝わってきます。

でもなんといっても、やっぱ顔芸。2人の表情(喜多さんの思い切りの良さはすごい)の豊かさに見入ってしまう。もうこれ見れただけで、主義主張とか別に良いと思うくらい楽しかった。途中の観客へのインタビューという構成で「それでも音楽が鳴れば踊ってしまう」という言葉は何か本質を捉えてるな、だからこういう動かずにはいられない衝動のような動きになるんだな、あぁ僕も踊りたいなぁ、無理だなぁってなる訳です。
キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★

日本語版、観劇
音と体の使い方は洗練されてるんだろうな、好きな人は好きなんだろうな、という印象。仏版見たら、また印象変わってたんでしょうか。同じ会場に何人か小さいお子さんが見に来ていて、とても素直に役者の表情や音に笑っていて、こういう風に素直に見れたら良いのにと思いました。ついつい意味を考えちゃうんだよなぁ。

劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』

劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』

こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

최고예요(最高っ!)
イス席もありましたが、当然立って観劇しました、素晴らしかったっっ。舞台上にいる事への興奮がすごかったです。もう本当に目の前で役者が演じて、要所で観客が小道具の準備したり、舞台装置動かしたりして見てて楽しい、手伝えてなお楽しい。予習して行ったので物語に置いていかれること無く(台詞の機微はわかりませんでしたが)見れました。身体を張ったアクロバットなパフォーマンスも多いし、体の使い方も日本と違うなという印象でした。何より俳優の皆さんが、サービス精神旺盛で、言語の壁なんて関係ないんだなと実感しました。

ピグマリオン~人形たちの協奏曲~

ピグマリオン~人形たちの協奏曲~

旋風計画

劇場HOPE(東京都)

2012/08/09 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★

人間になる
基となっている「ピグマリオン」も「マイフェアレディ」も知らずに観劇。でも、丁寧に物語を説明してくれるし、役者の発声も活舌も非常に良いので、置いていかれる事無く楽しめました。創世記のキャラメルボックスもこんな感じで小劇場でやってたのかな、と想起しました。ただ、丁寧すぎてちょっと長いなと思いました。

ネタバレBOX

あくまで、個人的な好みですが。キャラメルっぽい発声やテンポや見せ方は、やはり大きな劇場の方が馴染むなと思いました。既存のキャラメルの演劇メソッドをそのまま踏襲して物語に当てはめるだけなら、演出部の人は成井さんを超えられないんじゃないかな、と思いました。もっと冒険しても良いのに、などと勝手な想像をしながら観劇。舞台美術がこだわっていて、照明もすごいたくさん吊られていて、豪華。この感じもキャラメルっぽいなと思いました。よくあの空間に設営したなと思いました。

ようは月9の「リッチマンプアウーマン」がやりたかったのかな、という印象でした(いや、好きだけど。石原さとみも出てるしさ。)「マイフェアレディ」の19世紀のイギリスと、大正15年の日本では単純な比較は出来ないけれど、階級がわかりやすいテーマなだけに、この脚色はしっくりこなかったです。「人形だった自分が、自分の意志で未来を切り開く」行為が、あくまで小夜とアキの成長物語でしかなくて、社会とのつながりが感じられないのが物足りなかったんだと思います。この内容なら、ハーフタイムシアターのように60分位にまとめた方が楽しめるのかなと思いました。…でも、皆に平等に見せ場をと考えるとこの位の長さでも仕方ないのかな。
明日を落としても

明日を落としても

ピンク地底人

王子小劇場(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

許し、か~
開演前に舞台上に置かれた機材を見ても、イメージがわかず。どういう公演になるんだろうと思っていましたが。静かでシリアスで不思議。演劇が好きだから、こういう方法を取るんだなぁと思うような、演劇だから出来る独特なパフォーマンス。ただ、緊張するシーンが続いて、なおかつ非常に繊細な空間になっているので集中力を維持するのが大変でした。好き嫌いが分かれるのかなぁ、僕は好きでした。地底人は非常にマジメだなぁ。劇場で配られた公演案内に「生きていることを人に許してもらいたい」という言葉が引用されていますが、その言葉を観劇後に噛み締めるような味わい深い作品でした。

ネタバレBOX

「豚キムチが好きで、映画監督になりたかった息子がいなくなる」というモチーフが執拗に繰り返されることで、「息子がいなくなった母親」の内向的な心情がありありと描かれる。観客席以外の3方向の壁際に並べられたマイクスタンド。マイクを通して、効果音や母親が今いる場所の音が全て生の声で表現される。雑踏に飛び交う声も、普段は気にしないような周囲の音も、その空気まで役者の発声で表現されて、それがとても新鮮で物語に合っている表現だと思いました。同時多発の声や音は、勿論全部は聞こえないけれど、情景をよく現していて、一つ一つこだわっていて、非常に繊細だなと思いました。

息子は本当はどこにいるのかわからないという風景がずっと続く。母親は息子が留学先に向かう飛行機事故で死んだことを受け入れられないのか、女優である母親の稽古中のお芝居の中身なのか、理由がわからず失踪して行方不明なのか、そもそも息子は生まれてなくて母親の妄想なのか、息子は家を出て街中で無差別殺人を犯して電車に飛び込んで死んだのか、といったようにシーンが繰り返される。緊張し続けて緩和があまりないので、上演時間は80分くらいなのに、集中して結構疲れてしまいました。この表現方法で、世界が広がり続ける様を見せてもらえたら、もっと自分の好みだなと思いました。
【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

ロロ

王子小劇場(東京都)

2012/08/05 (日) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★

こころ弾む♪
やっぱりボーイミーツガールで安心。仕方なくつながっちゃう家族、面白い。ロロの作品は毎回新鮮な気持ちで、たくさんの驚きと、たくさんの甘酸っぱさと、たくさんの笑いがあって、やっぱり見て良かったな~と思わせる。何より、愛があふれてる。ぱっとしない現実の自分を忘れて、何かこんな僕でも恋出来るんじゃないかなって錯覚してしまうほどだ。

ネタバレBOX

芝居見慣れてないので、舞台美術の仕掛けは全く気付かず。だからラストで、おおおおぉぉぉ!!!ってなりました。大きな木、でけぇ。僕の観た回は、アフタートークが豊崎由美さんで、興奮して喋り続ける三浦さんもハートウォーミング。この魅力、どうにか言葉に出来ないか観劇後、ウンウン唸って回想しましたが、これが限界。ワンダーランドに載る劇評も見て、勉強します~。
ラ・マンチャの男

ラ・マンチャの男

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

退屈の先
役者の表情がオペラグラス使わず見える、ゼイタクな席で観劇っっ!!でも予備知識全く無しで観劇したので、前半1時間は退屈で。この退屈さはとても重要だと思いました。そしてこの退屈さが反転したときに、作品の主題がありありと浮かび上がるなと思いました。松本幸四郎と松たか子の共演は本当に豪華で、それだけでも大満足です。

ネタバレBOX

劇中「最も憎むことはありのままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ」という台詞が出てくるが、これが主題かな、という実感を持ちました。

観客が主観的に見ると、寂れたハタゴ(宿)に集まった、食い詰めた男女はどう見てもみすぼらしい姿。それを劇中のドンキホーテは、素晴らしい城と、紳士淑女だと言い、ハタゴで働く女アルドンサを姫だといい続ける。この一貫したギャップに観客は笑うし、戸惑う。何しろずーーーっと、言い続けるのでドンキホーテは本当に頭がおかしいのかなと思う。退屈だ。でも、徐々に世界が反転していく。ドンキホーテの周囲の人達が戦ってないだけで、この世界は見方を変えると素晴らしく映るのかもしれない、と。アルドンサの置かれた境遇や社会的な立場は悲惨だ。そして彼女自身「最大の罪は生まれてきたことだ」と言い放つほど、自己肯定感を損なっている。暴行を受けて、ボロボロの彼女が「私の本当の姿を見て」と迫っても、ドンキホーテは「姫」と言い続ける。誰にも承認されてこなったアルドンサはそこで世界を反転したのではないか。

その世界の反転は、「21世紀の日本で3次元ではうだつが挙がらない(非正規雇用で異性にモテず自分に自信を持てない)が2次元の世界(ネトゲとか)では神なんだ」みたいな現実逃避ではないと思う。そうではなく、自分の置かれた境遇や立場と、自分自身の尊厳は独立した別々のもので、アルドンサは世界と自分を肯定的に捉えなおしたんだと思う。人間はどんなに過酷な環境や境遇でもそこに希望を見出して生きれば、幸福を追求し続けられる。でもその戦いは、あまりに孤独で、あまりに過酷だ。サンチョも劇中に「ゾウがネズミをかじっても、ネズミがゾウをかじっても、どちらも痛いのはネズミだ。」みたいな台詞があったが、大きなものと闘う個人は勝ち目がない。それでもそんな戦いをし続けるドンキホーテは、何だかとても神々しく見えるのだ。そして観劇していて物語の序盤にドンキホーテに感じていた退屈さは、そのまま自分の生き方へと跳ね返ってきて、自分の人生の退屈さを思い知らされる。ありのままの人生に折り合いとつけてるなぁ、と。

いつの時代もこの世界は不平等で不完全なものだという指摘は正しいかもしれないが、指摘したあなたはその事実をどう変えるのか?ドンキホーテは、その問いにドンキホーテは1つの答えを示しているなと思う。
そうか、君は先に行くのか

そうか、君は先に行くのか

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/20 (月)公演終了

満足度★★

やぶからし編観劇
本番直前までの制作過程、役作りの過程を見る事が出来る【ドキュメンタリー企画 Naked Actors】を、劇団HP上でやっていて。普段見れない役者・演出家の姿が見れてとても刺激的。こういう企画は是非、またやって欲しいなぁと思う。ただ実際の公演を見ると、役者の成長云々よりも前に物語にのめり込めず。役の感情が一貫してないのか、僕の好みの問題なのか。

ネタバレBOX

漫画の「代紋TAKE2」とか「闇金ウシジマ君」が好きな僕にとって、作品中の「任侠道」や「貧困感」がどうもリアルに見えない。別にリアルでなくてもいいんだけれど、登場人物の誰一人自分は何をしたいのか、何を考えてるのかよくわからないと、物語を楽しめない。ハズレクジを引き続ける人生を、小学生時代の失敗に引き付けて考えるのも幼いなぁと思うし。「隣の芝生は青い」という主題も、隣が羨ましいように見えないし。前作「バックギャモンプレイヤード」はものすごく面白かったし、今回観劇しても主演の2人も魅力的な役者だと思いました。自分の好みでないだけかもしれませんが、本作品はハマレませんでした。
非実在少女のるてちゃん

非実在少女のるてちゃん

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

ちょーぜつバカバカ
会場入って、前説(コント)が始まった辺りから、何だかいつもと客席の雰囲気が違うなという感じがしました。反応が良いというか、役者への笑いや拍手や時々相槌まで入って、場内の人たちノッテるなぁと感じました。演劇好き、というより笑の内閣好きが集まってるのかなという印象です。僕は初見でしたが、開演して5秒で心もってかれました。馬鹿馬鹿しくてヤバイ、超ヤバイです。役者が男女共に格好つけてなくて、自然体で、かつ体当たりなのも好印象。元ネタを全部わかる人いるんだろうかってくらい、メジャーなものからマニアックなものまで色々なパロディーや風刺がありました。(物販で売ってるパンフレットに細かい文字でびっしりネタバレ書いてありました。)でも、笑わせるだけで終わらせない物語が心地よい。押し付けがましくない、等身大の作者のメッセージに僕はとても共感しました。「非実在青少年」を巡る青少年育成条例の問題が整理されて、当時(2010年)の様子もよくわかりました。日替わりゲストもアフタートークのゲストも豪華っっ。非常に楽しかったです。

ネタバレBOX

初日だったのか、それが持ち味なのか台詞はカミカミな場面も。小道具が落ちっぱなしのシーンもあったし、歌もダンスもグダグダな場面も。でも、別にそんなの気にならない位勢いがあって、ウケようがウケまいが全力で演技してる感じが良かったです。

ベタなお約束やそれに突っ込みを入れるドタバタ劇を多用しつつ、キレイな格好したPTA評議会会長が床を転がったり、日替わり刑事をゼイタクに使ったり(金八先生の往年の名シーンのパロディですが、今の若い子は知らないのでは)と体張ってるなというシーンも多くて楽しめました。ラストのエヴァのシーンも爆笑でした。(こっちは逆に年配の観客の方がポカンとして見てました…。)

悪の都知事と、それに対抗する正義のヒロインというわかりやすい勧善懲悪ものに仕上げつつ、警察OBの天下りの話や違憲逮捕につながりかねない問題があるなど、管理社会への批判と表現の自由の重要性をしっかり訴えて、訴えるシーンが続くと、それをまた茶化して。ヴォルテールやマルチン・ニーメラの有名な言葉も、この公演見て初めて知りました。全体通して笑いとマジメとバランスが取れてると思います。また、是非東京に来て欲しいです。
ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

ツーカイっっ
前作の「ある女」は難しかったけど、今作はハイバイ初心者の僕でも安心して楽しめました。何でもない日常の風景を、いつの間にかぐんにゃりと曲げて、歪めて見せるのがとてもうまいなと思いました。馬鹿馬鹿しくて、でもゲラゲラ笑って。でも、観劇後の帰り道に、何だかとんでもないものを見てしまったな、上手すぎるんだなと実感するような痛快な作品でした。

ネタバレBOX

物語の後半の1シーンで、面白すぎて笑いの止まらなくなった観客がいて、その場がちょっと浮いた事がありました。その観客を突然チラッと見て、ニヘって笑った岩井さん。それを見て、会場中の大爆笑が起きました。不測の事態へのナイスアシスト。あぁ今この会場は一体となって演者に支配されてるんだな、安心して見れるなと思いました。ゆるそうに見えて研ぎ澄まされたこの空気感、すさまじかったです。また、荒川良々さんの小学生は本当に好演でした。
東京ノート

東京ノート

青年団

東京都美術館 講堂ロビー(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

美術館で
劇場でない場所での観劇は初めての体験でしたが、作品に「空間」という様相を添えて一層楽しめるなぁと思いました。当然、劇場ではない訳で上演にあたっては様々な試行があっての事だと思いますが素晴らしい出来栄えで、観劇出来て本当に良かったと思います。個人の葛藤と世界のつながりが、観客として俯瞰で見てジワジワ伝わってくる素敵な作品でした。所作や表情など、台詞以外の部分もとても繊細で自然で、ずっとずっと見ていたかったです。

血は立ったまま眠っている

血は立ったまま眠っている

非シス人-Narcissist-

サンモールスタジオ(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★

キレイな
当時の時代性を感じられて面白かったです。マガマガしい舞台美術も、作品にあってるなぁと思いました。ただ、全体を通してみるとキレイにまとめられてるなぁ、という印象です。そのキレイさは、作品への心酔なのか、60年代という時代を美化しているのかは、わかりませんでしたが観劇後に心に引っ掛かるものはあまり無かったです。寺山修司の詩的な言葉がうまく伝わってこなったからでしょうか、もしくは僕の素養が足りないだけかも。ただ、それだけ台詞1つ1つが今、の言い回し方ではうまく体現出来ない難解さを持ってるんだなと思いました。演出の意図がつかめず、自分の好みでは無かったなと思いました。

東京アメリカ

東京アメリカ

範宙遊泳

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/08 (日) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★

現実を侵食
全てが明示された物語のように見えて、その物語を演出している演出家がいるのだから凄まじい。虚構を現実に包んで、それを全てまた虚構に還元する。何重にも層のある、虚構と現実の境目のなくなる世界に頭がクラクラする。自分の見えてる所までしかない世界、その訳の分からなさをこんなに自然な風に、面白く見せるんだからスゴイ。

教室短編集

教室短編集

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ダイヤ&スペード観劇
泣いたと思ったら怒って、次の瞬間には笑ってて、本当に忙しいな~14歳女子達は。1作30分位の短い物語で14歳ならではの等身大の葛藤が描かれていました。作品を通して感情を一貫させるためには、テクニックや魅せ方を丁寧に伝えて物語を立ち上げないとならず、演出の力がとても大事だなと思いました。僕自身は割と物語至上主義なのですが、演出が変わると同じ14歳でもこんなに見え方が違うのかという新鮮な印象でした。

今の14歳って、何も考えてないように見えて、「見られてる自分を知ってる感じ」というか、「日常的に空気を読んで生きてる感じ」というか。サバイブして生きてる分、たくましいと思う。自分が中学生の時分、女子は何考えてるかわからないのにキラキラしてて近より難い存在だった。15年以上経った現在でも、その感触はそのまま。わかんない存在、だから面白い。

「♢」も良かったけれど、DCP目当てで行ったので、「♠」見れて良かったなと思いました。喋ってない時の役者の隙もなく、その表情は一瞬一瞬がとても生々しく、怒ってるんだけど笑うとか笑ってるんだけど悲しいみたいなダブルバインドな動きと台詞にゾクゾクさせられる。

ミュージカル 湖の白鳥

ミュージカル 湖の白鳥

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

サービス満点
何回でも見たくなるような、楽しいことを全部凝縮したようなステキなミュージカルでした。あっと驚く演出は、手品みたいな、サーカスみたいな、紅白歌合戦みたいな、キラキラとワクワクの詰まった舞台空間でした。

ネタバレBOX

舞台を占拠して鎮座する白鳥を模した遊覧船にまずは圧倒される。公演パンフにもありましたが、「記憶に残る舞台美術」だと思います。また、この巨大な白鳥の至る所から役者は出てくるし、小道具も飛び出すという仕掛けが楽しいです。

物語は主人公の白鳥(しらとり)の恐るべき妄想力の話。「やれば必ず成功する、でも成功して自分が完成してしまわないために敢えてやらない」という持論から、もしかしたらこうであったかもしれない圧倒的なサクセスストーリーをトートーと語ります、再現されるその妄想の数々、それは全て粉代湖という大きな湖の上の白鳥を模した遊覧船の上で繰り広げられます。妄想と現実、妄想と妄想同士も時間軸が目まぐるしく変化する様は、白鳥の現実と妄想の狭間で葛藤する精神状態と相関しているように見えます。その現実の白鳥が小さくちっぽけに見えれば見えるほど、妄想の世界はとても大きく見えて。物語の終盤、客席(湖の対岸)から発される「大体の人間はちっぽけだ」という台詞はとても前向きなメッセージだと思いました。1つ1つのミュージカルナンバーも多彩でコミカルで、盛り上がれるものが多くて、サービス精神あふれる作品だなと思いました。

あおきりみかんの魅力は、誰も思いつかないような特異な設定と、その設定を生き生きさせるような多様なキャラクターが膨張させ続けて収拾つかないような物語が最後にギュッと収斂していく様、そしてその物語を役者のアクロバットかつ洗練された所作で場転までも面白く魅了し続ける演出、空間作りだと思います。そういう意味では、本作は白鳥のちっぽけさが際立つほど、その世界の矮小さが引き立って何だか小さくまとまってしまったなぁという印象でした。また、せっかくの物語の躍動感がミュージカルナンバーで停滞してしまっているように思いました。 エネルギーの詰まったあおきりみかんの舞台とミュージカルの親和性は高いと思います。是非、またミュージカルに挑戦してほしいなと思います。

名古屋・三重の会場に比べて東京公演は小さい会場ですが、同じ構成で物語が進んでいたのか役者を持ち上げるシーンや、宙吊りになるアクションも見栄えが悪く勿体無いなという感じがしました。そういう意味では8月の座・高円寺での再演は、シアターグリーンより広い会場なので、より魅力が引き立つのかなと期待高まります。
いないかもしれない 動ver.

いないかもしれない 動ver.

青年団若手自主企画 大池企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

動きまくり
え、本当に「静」と同じ物語??って感じ。「動」vrの方が楽しかった。(うさぎストライプの【役者に負荷かかりまくりのアグレッシブさ】にガツンとやられて惚れ込んでるかもしれません)でも、きちんと物語を楽しむには「静」vrくらい言葉が必要なんだなと実感。大事な根幹は伝わるけど、「動」と「静」で受ける印象はまるで違う。

ネタバレBOX

小学生の時のいじめっこといじめられっこが同席する、同窓会の2次会。それぞれが小学校時代の事を回顧しながら、話をしてる中で人一倍同級生の皆の事を知ってるのに、誰もその子の事を思い出せない女が混ざってる。「静」vrの時は、この誰だかわからない女が終始その空間にいるので、終盤まで何だか不気味な緊張感のある空間だった。

一方で「動」vrは過去と未来も言葉と動作も一貫せず、唐突に役者に負荷の掛かるようなパフォーマンスと共に回想が語られたり、リフレインしたりするのでその重苦しい空気を全然感じなかった。その代わり、壁を押したりルールに則ってゲームしながら集中力を削がれ、体力を消耗しながらなので、役と素の役者の中間にその存在は追いやられて、生々しくて力強い発声や動作に観客として心動かされる場面は多かった。「静」vrの際にネガティブに感じたラストの3次会のシーンも、「動」では前向きな未来を想起させるように見えた。

「静」できちんと物語を伝える事も、「動」で追い込まれた役者の素の部分まで見せて表現の深化を問う演出も両方出来るんだなと実感して、今年、予定されているこれからの作品も是非体感したいなと思いました。
ナカフラ演劇展

ナカフラ演劇展

中野成樹+フランケンズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

たんのう
無事、「A」~「C」まで全部見れましたっっ。原作をまるで知らないのに、肩に全く力を入れずに、頭ユルユルでも十分楽しめる。翻訳劇って固くて、古くて、取っつきづらい印象だったのに、中身はこんなに共感して笑って楽しめるものなんだなっていう発見がたくさんありました。それは、誤意訳して、中身だけ抜き取って圧倒的にわかりやすくして上演するナカフラの力なのだけど。関連企画も、無料でこんなに充実して良いのって位、ゲストあり、映像あり、資料までいただいて、がっつり楽しみました。「A」と「B」では共通の原作を基に作った作品なのに、全然別の物語になっている演目がありそういう演出も楽しかったです。

ネタバレBOX

16日の関連企画の際に、翻訳劇の誤意訳はあと2年くらいで、次は……。って言ってたけど本当かなぁ。それはそれで、楽しみなんだけれど。

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