いないかもしれない 動ver. 公演情報 青年団若手自主企画 大池企画「いないかもしれない 動ver.」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    動きまくり
    え、本当に「静」と同じ物語??って感じ。「動」vrの方が楽しかった。(うさぎストライプの【役者に負荷かかりまくりのアグレッシブさ】にガツンとやられて惚れ込んでるかもしれません)でも、きちんと物語を楽しむには「静」vrくらい言葉が必要なんだなと実感。大事な根幹は伝わるけど、「動」と「静」で受ける印象はまるで違う。

    ネタバレBOX

    小学生の時のいじめっこといじめられっこが同席する、同窓会の2次会。それぞれが小学校時代の事を回顧しながら、話をしてる中で人一倍同級生の皆の事を知ってるのに、誰もその子の事を思い出せない女が混ざってる。「静」vrの時は、この誰だかわからない女が終始その空間にいるので、終盤まで何だか不気味な緊張感のある空間だった。

    一方で「動」vrは過去と未来も言葉と動作も一貫せず、唐突に役者に負荷の掛かるようなパフォーマンスと共に回想が語られたり、リフレインしたりするのでその重苦しい空気を全然感じなかった。その代わり、壁を押したりルールに則ってゲームしながら集中力を削がれ、体力を消耗しながらなので、役と素の役者の中間にその存在は追いやられて、生々しくて力強い発声や動作に観客として心動かされる場面は多かった。「静」vrの際にネガティブに感じたラストの3次会のシーンも、「動」では前向きな未来を想起させるように見えた。

    「静」できちんと物語を伝える事も、「動」で追い込まれた役者の素の部分まで見せて表現の深化を問う演出も両方出来るんだなと実感して、今年、予定されているこれからの作品も是非体感したいなと思いました。

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    2012/06/17 21:33

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