満足度★★★★
ダイヤ&スペード観劇
泣いたと思ったら怒って、次の瞬間には笑ってて、本当に忙しいな~14歳女子達は。1作30分位の短い物語で14歳ならではの等身大の葛藤が描かれていました。作品を通して感情を一貫させるためには、テクニックや魅せ方を丁寧に伝えて物語を立ち上げないとならず、演出の力がとても大事だなと思いました。僕自身は割と物語至上主義なのですが、演出が変わると同じ14歳でもこんなに見え方が違うのかという新鮮な印象でした。
今の14歳って、何も考えてないように見えて、「見られてる自分を知ってる感じ」というか、「日常的に空気を読んで生きてる感じ」というか。サバイブして生きてる分、たくましいと思う。自分が中学生の時分、女子は何考えてるかわからないのにキラキラしてて近より難い存在だった。15年以上経った現在でも、その感触はそのまま。わかんない存在、だから面白い。
「♢」も良かったけれど、DCP目当てで行ったので、「♠」見れて良かったなと思いました。喋ってない時の役者の隙もなく、その表情は一瞬一瞬がとても生々しく、怒ってるんだけど笑うとか笑ってるんだけど悲しいみたいなダブルバインドな動きと台詞にゾクゾクさせられる。