+sugar+の観てきた!クチコミ一覧

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湖国への約束

湖国への約束

チエノミ

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2020/08/28 (金) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

本来なら観ること叶わなかったはずの、東京での公演。
有難いことにZOOM生配信をしてくださったおかげで、リアルタイムに観劇できました。
3方向からのアングルを、視聴者側で自在に切り替えできるという画期的試み。
わたしはあえての下手アングル固定で、下手最前列に座って観劇してる感覚を味合せて頂きました。
これが驚く程に臨場感があって、まるで本当にそこに座って観ているかのような気持ちに。
観てる間、わたしはすっかり高円寺に居ました、感激。

ネタバレBOX

シュワシュワシュワ、蝉の鳴き声に一気に作品世界に心が連れていかれる。
蝉の声、台詞に潜ませられる風景描写、脳裏に鮮やかに景色が広がる。
この舞台の詳細を知ってから、鬼の居ぬ間にがどうしても気になって気になって、舞台映像をひとつだけ観させていただきました。
それがものっすごく恐ろしい作品で…、その印象がこびりついていたのですが。
チエノミでは全然違って、健全で瑞々しくて驚きました。
それでも心情の丁寧な紡がれ方や描写の鮮明さは同質で根っこは同じ。

作品舞台は明治時代、どちらもご両親に大切に育てられた女学生親友ふたり、汽車を待ちながら語り合う。
この時代、女はこうであらねばならない、男とはこうであらねばならない、そういう枠決めが今よりずっと強かった時代。
それに抗うのは人生を賭ける覚悟がいる時代。。。
二人とも夢を持ってた、けれども卒業を控え子供から大人の女性になる時期、女としての生き方に押し込められる現実が迫ってくる、夢を手放さなければならない現実がすぐそこに。
その憤り、恐ろしさ、そして諦念…ふたりは互いにぶつけ合う。
心から信頼する相手だからこそ、甘えを見せられる相手だからこそ、ぶつけても受け止めてくれる相手だからこそ、話して聞いてもらって。
そして受け入れる、決して後ろ向きではなく、とても前向きに、未来を向いて。
どちらもお見合いを控えているけれど、きっとずっと仲良くしましょうねと、子どもの代まで仲良くしましょうねと、子どもの代に夢を託して。
湖国への約束、それは自分達の人生が小さな池ではない、でっかいでっかい湖なのだと、でっかい湖みたいな人生、湖を想いながらの未来への約束。
なんだかこの二人なら本当にでっかい湖を眺めに、はるばる琵琶湖まで行っちゃいそうだ。

もうなんだか、この二人の互いへの無条件の信頼がやり取りから滲み出てくる感じが、微笑ましくて可愛らしくて、にこにこしてしまってました。
結構な激しさで罵り合ってる時でさえも、にこにこ。
だってそれでも二人のこの間柄が変わらないのは伝わってくるもの。
頑張れ~!って応援したくなっちゃう。
でも、そうだなぁ…そこにはちえちゃんへの気持ちも上乗せされてるかもしれない、と今思いました。
最後、ふたりで頭下げて、最後去り際にもう一度ちえちゃんがスッと頭下げた瞬間に、何の意識もせずにツーっと涙が流れました。
観られて嬉しかった、またお芝居する姿観られて嬉しかった。
ありがとう。。。

余談ながら、作中で幾度も出てきた「はぶけとる」が、はぶけとる?何?一体どういう意味??と気になり過ぎたので、調べてみました。
知らない言葉に触れることができる、方言芝居の面白味。
ざわざわ、ぞわり

ざわざわ、ぞわり

無名劇団

STAGE+PLUS(大阪府)

2020/08/29 (土) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

満足度★★★

配信で観させて頂きました。
配信の形態も様々生まれている昨今ですが、無名劇団さんの配信は劇場での無観客公演をツイキャスでの生配信。
画質は少し粗く、またそもそも劇場に観客がいないので演出は完全にどう映るかを意識しており、その為演劇を観てるというよりは映像作品を観てる感覚に近い。
生配信でありつつ、ライブ感は薄くなってしまうので…無観客は難しいのかもなぁと。
今は色々と試行錯誤する時期だと思うので、これはひとつの挑戦になったと思います。

ネタバレBOX

作品は、かつて演劇部から劇団を立ち上げて共に演劇をしていた仲間が、当時の演劇部の顧問の先生のお通夜に集っての会話劇。
演劇人らしい悩みに、友人関係、恋愛関係の悩み、年齢相応の悩み等々語られる。
ここに集う人々には、個々に互いに因縁が…。
アーカイブで観ると、序盤で結構ざわざわすること言ってるけれど、それは会話を重ねる中で、徐々に徐々に明かされる。

確執そのいち、女子同士のよくあるマウンティングの取り合い。
故人の先生に憧れていた女子は、憧れの先生に相応しい存在になりたくて演劇がんばる意識高い系女子。
意識高い系女子にマウンティング取られ続けていた苛立ちを忘れられずに、このお通夜でマウンティング仕返す不貞腐れ系女子。
一見中立、故人の先生と子弟以上恋仲未満(?)という複雑な関係にあったという一番ややこしい優等生系女子。
当て擦りの応酬が、もう~やだっ。
でもたぶんあと10年もすれば、めっちゃ仲良しになって、一生続く友人関係になるんちゃうかなって気がする。
本音ぶつけあって、なんぼですからね、強敵とかいてトモと読むですよ。

確執そのに・・・こちらが心底恐ろしいのです。
故人の先生の奥さんと、その奥さんが不倫を疑う優等生系女子との間の確執。
出会った瞬間から旦那さんへの恋に落ちてしまった奥さん、そのまま押し掛け女房した奥さん。
ずっと見つめ続けてきたからこそわかる、自分の旦那さんがどれだけ優等生系女子に心奪われていたか。
嫉妬が心に鬼を棲まわせ、未必の故意により、旦那さんを死に追いやってしまう…自分の元から離れていくくらいならと。
なんて恐ろしい、それはプライドなどでは決してない。

終始無邪気でおバカさんだった男子が逆にこの中では異質な存在になってました。
もうこの人は、このまんまでいて頂きたいと思うのですが。
それが天然ものなのか、全て察した上でのことなのかは、観た人毎の妄想の中に。
テノヒラサイズの人生大車輪2020

テノヒラサイズの人生大車輪2020

BALBOLABO

HEP HALL(大阪府)

2020/08/28 (金) ~ 2020/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラストイヤーになるはずだったキラメキの代替え公演。
これまでに幾度となく様々なキャストで観てきた人生大車輪、それをBALBOLABOで。
キラメキが延期になったのはとてもとても残念だったのですけれども…そこで終わりにならず、人生大車輪が上演されることになったのは嬉しかったです。
配信してくださる有難みで、自宅で観させて頂きました。

ネタバレBOX

ずっと変わらない、揃いのツナギとパイプ椅子と、ほっこり音楽。
これさえ揃っていれば、世界各国どこであろうとも劇場でなかろうとも上演できてしまう。
ガワがシンプルなだけに、余計にキャストの役者力が光る。
過去観てきた人生大車輪も、此度の人生大車輪も、きっとパッと集まってパッと出来てしまうのであろうと思われる程に、仕上がった達者な役者さんばかり。
この作品は、キャストのポテンシャルがいかんなく発揮しやすい。
キャストの個性が引き出され、その魅力で役が染まる。
だから何度観ても、観る度毎に新鮮な気持ちで観られてしまう。
何度観ても、新しい人生大車輪。
これからも何度でも、色んな役者さんで上演され続けて欲しいと思う。
人生大車輪2020では、中でも特に、森崎さんが最高にイイ味でした(笑)

冒頭からずっと一体どこなんだか分からない、だだっ広くて真っ暗な空間の一室に閉じ込められてる。
最後の最後に明かされる真相を抜きにして観れば、ここは死後の世界、あの世とこの世の狭間なんじゃあないかと、最初の方は思えてしまう。
そういう展開にはならず、暖かな涙で包まれる世界なのが、すごい幸せな気持ちになれて、すごい好き。

最初は一緒に閉じ込められてる人々が、どこの誰なのか、どういう人でどうしてここに閉じ込められてるのかも分からない同士。
脱出を試みる中で、お互いにお互いの人生を、徐々にひとりひとり語り合う。
自分の人生を、自分の話を、人に聞いてもらう、あるいは人の話を聞く、自分を知ってもらう、他者を知る。
人間が生きていく中でそれがどんなに大きくて大切なことか。
生きてる以上、ひとりではない、ひとりのつもりでも、ひとりじゃない、誰かに影響を与えているし、与えられてる。
くるり、くるり、大車輪。
これも今の時代に上演するのに、観るのに、とても良い舞台でした。
代替え、人生大車輪で、大正解。

謎を解き明かす面白さ。
各登場人物のエピソードの面白さ。
キャストの面白さ。
解き明かされる真相の面白さ。
面白さが幾重にも幾重にも詰まってる。
めっちゃ笑って、暖かく涙する。
この舞台を配信してくださって感謝です。
次のキラメキは、次のBALBOLABOは、劇場で観られることを願いながら…。
あ~ハマチ食べたいっ。
そうそう、代替え公演の元だったキラメキの名残を、宇宙人のところに感じて、ちょっと嬉しかったです。
『江本真里子一人芝居 × 謎の女---《まなみ》。』

『江本真里子一人芝居 × 謎の女---《まなみ》。』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2020/08/18 (火) ~ 2020/08/18 (火)公演終了

満足度★★★★

今週も一人芝居同士の対バンでした。
火ゲキ版インディペンデント、今ならでは、むしろ今でないと実現しない希少な面白味。
今週も観られた喜びとともに。

ネタバレBOX

江本真里子「人間×トライアル」

江本さんのほぼ3か月連続一人芝居の第2弾は、数年前の一人芝居フェストライアル参加作品。
テレビ番組ネタ、時事ネタ、二朗さんらしいエッセンスで、あぁほんとにテレビ好きなんやなぁと、いつも思う。
もう世間ではすっかり忘れ去られてる勢いな某W氏のトイレ事件を風化させてなるものかという勢いで複数回に渡りぶっこんでくる辺り、容赦ない。
そうして「ラッセン」というワード聞いただけで即座に「ラッセンがっすっき~♪」って脳内再生されるわたくしも、大概なテレビ好き。
最近あの人お見掛けしないな、お元気かしら。

そうラッセン、トライアル中な人間の次に控えている次世代の主役、イルカ。
碧の照明に照らされ、キュイ♪キュイ♪って鳴き声が響く。
リラクゼーション効果はんぱなかったです、癒し。

個人的には最近Huluでエヴァの新劇場版を一気観しまして。
さらにYouTubeでエヴァ考察動画を夜な夜な観ておりまして。
お恥ずかしながら、旧作の映画を観てなかった為に今さら人類補完計画の全貌を知ったりしたわけでして。
昨今のコロナの侵攻やらも顧みて、人類の種としての存亡等々。
この人間トライアルというテーマは、今わたしにフィットするものでした。

途中でふいに入ってくる落語。
あれはもっとガッツリこてこてな落語でも良かったな~。
観てる側が、どうした?急にどうした??ってなるくらいに、異次元にエッジ利かせて。

この一人芝居の最大の特徴は、演者が一歩もその場から動かないことかな。
動きも最小限、落語中に座った以外はその場に立ったまま、ひたすらに語り。
それで観客を惹きつけ魅せ続けるには、役者力が要る。
これがねぇ…凄いことに、引き込まれ続けた、魅入った、集中が途切れることがなかった。
演出の担当は、ご自身も素晴らしい役者さんである河口仁さん。
エンタメ色の強い舞台に出演されてることが多いイメージな河口さん、静の演出をされるというのが、ちょっと意外で、でも逆にすごく面白いなぁと。
俳優身体一つで観客を魅了できる、それを知ってるからこそなのかもしれないなと。

ほぼ3ヶ月、次がラスト。
また次は次で、全然違うものが観られそうで、今から楽しみです。

謎の女---《まなみ》。「You're ray」

火ゲキで幾度となく観てきたユニットだけれども、今回は作演出に出演もマナカくんな一人芝居という、割と貴重なものが観られた気がします。
劇中にはふたりいるのだけれど、片方は諸事情で見えない存在として二役演じるのに不都合ない設定、一人芝居として成立させてました。
霊が視えない霊媒師と霊体と…のお話。

元ネタが分かる人にはくすぐられる、元ネタがわからなくてもわからないなりになんとなく雰囲気で面白い、そんなマニアックなネタを散りばめてくすぐってこられるのが、マナカくん脚本らしさ。
漠然としてた霊体の女性の人となりがくっきり観えるようになる、憑依以前と憑依以後で観る視点に変化が感じられるのは面白い。

最後に正体が分かったもうひとりの存在が…涙を誘う。
随分と時間が経っているのだろうか、天寿は全うしたのだろうか、それともひょっとして帰ってこない大切な人を御飯も食べずに待ってたのかな、ひょっとしてひょっとしたら新しいおうちにも行かないでずっとひとりで待ってたんだろうか等々。
想い馳せると悲しくて泣きそうでした、たまらんかったなぁ。
自分にとっての光となる存在、再会できてよかったね。
『三等フランソワーズ × 米山空地』

『三等フランソワーズ × 米山空地』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2020/08/11 (火) ~ 2020/08/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇場で観られる喜び、何事もなく開催される有難み。
感謝。

ネタバレBOX

三等フランソワーズ「仕事の流儀」

落語なんですけれども、マクラが長い、このままマクラで終わるんじゃなかろうか…?と思い始める頃合いに、唐突に落語始まる、あっ、やっぱ落語やるんやなって。
つまり、そんくらい聞かせる程に、喋りが上手いのです、いや~おっもしろい!
このご時世、マスクしてても笑い声が漏れ出ました。
閣下のくだりは、解説する閣下を観たいが為に相撲観ようかなと思わされると同時に、それが本題にするっと溶け込ませてくる辺り、心地が良い。
相撲解説する閣下…観たい…絵面想像するとそこはまさしく世紀末や…。

一応、数年前の一人芝居フェスでの上演作品ではあるのですが。
マクラからの本題な落語という形態であるので、自由度が高い。
マクラにも再来週の出演情報をてんこ盛りでしたし。
故に何度観ても、その度毎に違って面白い。
本題は現代の親子の話で、ネズミーランドが出てくるくらいに思いっきり現代なのだけれども。
ちゃんと落語の所作を守りながら語るのが、かえって粋に感じる。
ネズミーランド、一回しか行ったことないです。
テーマパーク、コースター系が命がけになる勢いで無理な体質でも、あの非日常な夢の国の空間が好き。
花火も開催期間ならもれなく観られるじゃないですか、行きたいなぁ。
誰かと行くなら気を使わないでいい人と一緒がいいですけど、しんどいから。

幕後の「喋りますよ」タイムがなかったのは、落語だからという以上に、ランタイムという以上に(それなら喋ったらあかんタイミングは過去いくらもあった)。
マクラも本題も、充分に喋ったからなんだと思ってる。
中川さんの喋りは面白いなぁ、なんて面白い人なんだ。
いつも変わらず、観に行くと絶対に楽しくなれるのが嬉しい。
わたしにとって大切な時間。

米山空地「流レル星ニ」

こちらも一人芝居フェスで観た作品。
当時観た時の印象としては…なんだか勝山さんの作演出っぽいなと。
せっかく空宙空地のお二人と米山さんがタッグを組むのだから、もっと空宙空地な米山さんを観られることを期待してたのです。
これではお二人とタッグを組んだ意味がないなぁ、と。
でももし、空宙空地さんのお二人が、こういうテイストの作品を創りたくて、それを演じてもらうなら米山さんしかいないとなったとしたら…それは大正解だなとも。
それくらい、米山さんの魅力が輝く作品でした。

再演の今回。
抜群に動きのキレがよくって、台詞の一音一音がクリアに届いてきて、会場の違いというもの以上の素晴らしいアクトでした。
そして個人的には可愛らしいという印象だった米山さんが、えらく綺麗になられたと感じたのは、照明の加減のせいではないと思う。
演出面でも…1シーン、とても空宙空地さんを感じられる場面があって。
熟成された人間の人生を感じられる、そこがわたしにとっては空宙空地さんの魅力なのですけれども。
その1シーンにそれがギュッとされてて、とてもとても良かった、この作品の要になってた。

米山さんの真骨頂、魂振り絞った演技の爆発、最高でした。
今の世の中になって、演劇も形態を変えていく時代だとか、映像配信にシフトチェンジしていく時代だとか、劇場で観なければならない意味はあるのかだとか、そんなコトバが目に入ることもあった。
この演技を観て欲しい、これこそが劇場で、ライブで、観る意義だ。
この再演、観られて良かったなぁと、しみじみ噛みしめました。
『江本真里子一人芝居​ × プロトテアトル』

『江本真里子一人芝居​ × プロトテアトル』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2020/07/28 (火) ~ 2020/07/28 (火)公演終了

満足度★★★★★

四か月ぶりの火ゲキ。
個人的にも、四か月ぶりの観劇でした。
四か月ぶりの劇場でした。
結果、つくづく、観劇が好きなんだと実感しました。

ネタバレBOX

江本真里子一人芝居「きみとわたしとクライマックス」

トライアル初出から観てた演目。
一人芝居出場を経て、各地を旅して、また大阪に帰ってきて。
かつて観た時は背負う緊張も相まってか、只ならぬ気迫が漲っていて圧強めでしたが。
それが今は旅する間に熟成されて厚みが増したような、紛れもなく江本さんのものになってるような。
一つの作品をじっくり育てていくことの良さを感じさせて頂きました。

熟成が良い方向に作用したのかな、かつて観た時に比べて、母の弱いところが引き立ってるように感じました。
強い凄いウルトラ母なところが主に前面に出てた印象だったのが。
その陰にある、愛息からの拒絶、母の存在への否定、それに対する迷い、哀しみ、衝撃がグイっと出てきて。
それら弱さが深みを増したことにより、尚強くあろうとする母の愛の強さが際立つ。
全体的にシャープでエッジの利き方が増してて、ひとつひとつのエピソードが飛ばずに立ってた。

そして何より…自粛期間を経ている間、どうやってコンディション保っていたのかなぁって思うくらい。
幕開けてしょっぱなから、いきなりフルスロットル、なにその発声、凄い、空気がビリビリ震える。
まさに、あぁ…今わたし演劇を浴びてるって思う瞬間でした。
生身の役者の芝居は凄いんだ、存在が降ってくるんだよ迫ってくるんだ、凄いんだよ。
御蔭でわたしは自分が演劇に飢えていたことにも乾いていたことにも気づかされました。
ありがとう、幸せでした。

汚されたランドセルを手放そうとした息子にかけた母の言葉。
思いがけず染み込みました。
観るそのときそのときにより、より強く触れてくるものが変わる、それもまた観劇の面白味。


プロトテアトル「エウレカ」

こちらも再演とのことで、初演時は女性ひとり、男性ふたりだったとのことで。
初演は観ていないので配役は分からないまでも、内容からして、おそらくキスで起こされかけていた役が女性だったのであろうと推測。
そうなってくると、そこに色恋めいたものが絡んでくるので…。
個人的な好みで言えば、この再演の女性三人のバージョンが良いです。
あそこに色恋いらないな、それはノイズだなって。
推測が外れてキスで起こされかける役が男性だった場合は、若干わたしの琴線に触れてくるので、それはそれでアリです。

中学生が学校でデモ活動を行い国家権力と衝突という、昭和の時代の学生運動と同じ行為を中学生という幼さで行っている世界線の話。
現実の世界線では、そのように身体張って能動的な活動をするなどはなく。
自分の身の安全は確保しながら、安全なところから匿名で思慮浅く攻撃をするという風潮なのかな。

やり方はともかくとして、でも。
怒っていいとは思う、怒るべきだとは思う。
その為に、色んな事を知るべきだし、色んな事を考えなくてはならない。
大人の時間と、子供の時間は、流れ方も意味合いも異なるのだから。
なんてことを、今の世相を鑑みて思ったりしました。
と同時に、なんか青春だなぁなんて風に思ったりもしました。
青春の香りも在る、その辺りがなんだか好まして良かったです。
強龍2020 〜新春大喜利会〜

強龍2020 〜新春大喜利会〜

大喜利会

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2020/01/14 (火) ~ 2020/01/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

毎年、お正月明けに開かれる、関西小劇場演劇人による大喜利会。
毎年、楽しみにしてるんです。
今年は会場が生まれ変わった新1stに移り、舞台が横長になって、司会サイド、解答サイド、ジャッジサイド、やりやすそうでした。

大喜利会は、プレイヤーの呼び込みの時点からもう始まっている。
ダイゴさんによる口上、プレイヤーひとりひとりのバックボーンを紹介する面白ろ口上で、もう呼び込みの時点から場内爆笑の渦。

昨年に爆笑をかっさらった回答、「強龍」ですが、今年からなんと大喜利会タイトルにまで出世して。
しかも優勝者は、将棋のタイトルの如く、「強龍(ストロングドラゴン」と名乗る権利を得ることに。
それが有難いことなのか、若干の迷惑なのかは、さておき。
ものすごく接戦で熱く盛り上がった決勝戦を制して、名誉ある「初代強龍」の称号を得たのは、baghdadcafe’の泉寛介さんでした。

思い返しても、ずっと笑ってた気がします。
ひぃひぃいわされました、笑いくたびれましたよ、くたびれるほど笑わされるって。
演劇やってる人って、基本頭いいんですよね、なんであぁぽんぽん、ぽんぽん、面白いこと思いつくんだ。
ハイライト・・・って思ったんですけれども、大喜利って、切り取って残しても、あの面白さが残らないんですよねぇ。
やっぱ、あの場、あの流れ、あの言い方、あのタイミング、全てを制した先に爆笑がある。
って、格好よく言ってみました。
とても楽しかった!
また来年の開催、「強龍2021」楽しみにしてます!

どうでもいいけど、自宅の物入れには、泉さんのスケッチブックが大量にあります。
終わった後、ロビーで回答者のスケッチブックが販売されるシステムになって以来、毎年泉さんのスケッチブック買い占めていたもので。
終演後も楽しくおしゃべりしてて、これどうしようかしらね、棺桶にでも入れてもらおうかしらと話していたら、それはよく燃えそうですねと言われました、ほんまやな。

上田ダイゴと二朗松田の『演プロ22』

上田ダイゴと二朗松田の『演プロ22』

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2020/01/08 (水) ~ 2020/01/08 (水)公演終了

満足度★★★★★

2020年、演プロはリニューアルされるそうです。
毎月、豪華ゲストを招くそうです。
そんなリニューアル演プロ一発目のゲストは、有元はるかさんでした。

みんな気がついてる、そこにゲストが座っていることに。
なんなら、あけましておめでとうございますと挨拶しましたしね、始まる前に。
でも呼ばない、いつまで経っても呼び込まれない。
軽快にしゃべるつづけるMCふたり、ゲスト放置され続けること数十分、そのまま1stステージ終了しそうな勢いで、びびりました。

ざっと思い出せる今回のハイライトは。
ビューティーダイゴ、旦那にも嫁にも、面倒くさがられる。
ダイエットの為には、酒とカズチーを絶たねばならない。
荒れ果てた即興コントコーナーにて、くすむらちゃんの持ちネタ「テキーラだ」が誕生する。
などなど、たぶんもっと色々ある、色々ありすぎて。

あぁ、そうそう、リニューアルポイントもうひとつありました。
それは、プロレスの話をしないこと。
毎度いくら会場がすんとしてても諦めなかったMCふたりの心が、ついに折れましたよ、プロレス話はダメだと。
観客側の勝利ですね。

まぁ個人的には、興味あることも、ないことも、とんでも賢いお二人が話すと大概なんでも面白くなっちゃうので。
お二人が楽しく話しておられるのを見られれば、満足だったりです。

トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~

トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~

少年社中

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

二十周年、これまでの少年社中の歩みも詰め込まれつつ。
見える景色が変わる、演劇で世界は変えられる、心の底からそう思わせてくれた舞台でした。
この景色を観続けいたい、この人たちを観続けていたい。
熱い熱い身体の奥底から振り絞られた感情の爆発に心が打ち震える。

『TheStoneAgeヘンドリックス×空宙空地』

『TheStoneAgeヘンドリックス×空宙空地』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★

The Stone Ageヘンドリックス「まともがわからない」

元不倫相手の幽霊が居る叔母さんの部屋に。
結婚相手を連れて挨拶に来た姪。
そこで起こるドタバタの話。

自身は不倫の末に未婚のままおばさんになってしまい、若い姪が結婚する挨拶にきた叔母の心中は。
終盤に不倫相手の幽霊に向けられた、何故自分のところに化けて出てくるのかという激しい非難の言葉に現れているのかなと。

生前は恋人を不倫という境遇のままにしておいたくせに。
いざ幽霊になってから、君に会いたかったとか、元恋人が可愛がってる犬に嫉妬したりとか。
なんて身勝手。

まぁそもそも結婚生活を解消することもなく不倫を続けるような男性は、その時点で身勝手なのであり。
その身勝手に付き合い続ける女性は女性で、自業自得なのであり。
ただ、それを親兄弟でも親戚でもなく、親しい友人でもない、全くの無関係な人間がとやかく煩く非難することでもないと、個人的には思うのです。
不倫といっても事情は様々だろうし、何よりあくまでも内々の問題かなと。
ただ、既婚者の異性にそういうスイッチが全く入る気がしない私にしてみれば。
既婚者の異性にそういうスイッチが入ってしまう人は、気の毒なことだなぁとは思います。



空宙空地「飛ないロケット」

公園でだべる男女二人、公園からは同窓会会場が見える位置、二人は同窓会を抜け出して来ている。
同窓会を抜け出し、賑わうかつての同級生達の様子を遠くに眺めながらの、二人の男女の会話劇。

ポイントは、二点。
友達以上恋人未満なまますれ違ってしまった二人の遠い日の恋心。
地元を離れ好きな事を仕事に都会に出て行くという羨まれる立場だった過去の自分と、地元に残り地に足付けて安定した生活を送る同級生達を羨む現在の自分、マウントの逆転。

共通して言えるのは・・・過去は過去、現在は現在なのだということ。
過去にすがって現在から目を逸らしたところで、現在が変わるわけでもない。
ifはifでしかなく、今生きてる自分の現在が現実。

かつて自分を地元に置いてけぼりにして出ていったと思っていた男が、実は自分に告白しようとしていたと知った女は。
そうと知ったところで、それは過去のことでしかなく、今の幸せが大切なのだと言う。

自分より格下だと見下していた同級生と結婚したかつての想い人のそんな言葉に。
延々、現在の自分を否定し、過去に見下していた同級生達の現在の姿から目を逸らし続けていた男の拗ね切った心も。
ようやく今を大切に前向きに生きようと思えるようになったのかなと。
公園のロケットを見るラストシーンにみえるように思えました。

『INDEPENDENT:19トライアル公開二次審査』

『INDEPENDENT:19トライアル公開二次審査』

INDEPENDENT

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/25 (火) ~ 2019/06/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

今年はあまりに皆さん技術が高くてうまかったので、純粋に作品の内容を楽しむことができたように思います。
なので感想も、作品の内容にたいする感想が主になりがちです。

トライアルで引っかかるポイントは、人により様々で十人十色なことかと思います。
わたし自身も毎年常に変化することなく同じではないように感じます。

そんな中で今のわたしがどう判断してるのかな・・・といいますと、またその一人芝居を観たいと思うかどうか、ということなのかなと。
単純にその一人芝居があまりに良くって、また観たいと思う場合もあれば。
二次の時点ではいまいち・・・でも、トライアルは15分なので、残り15分の発展を観たいと思う一人芝居もある。
逆に、たとえ完成度が高くて素晴らしい一人芝居だったとしても、そこで完成されすぎていると、そこで満足してしまって、もういいかなとなったり。

皆さんは、どうなんだろう?
色んな人のきもち、聞いてみたいです。
なにはともあれ・・・二次に出場された方全てに拍手を!
ほんとうに、一人残らず皆さん技術が高くて、トライアル、なんつーとんでもないイベントになったんだ・・・という思いです。

ネタバレBOX

[b]宇田川はるか
「オーディション」
女性タレントが、オーディション選考で、自分の過去を演じて見せるというお芝居。
女性タレントは過去にスキャンダルがあり、それをネタにテレビへ出演が叶ったものの、本来は女優であり。
民放テレビ番組についてのあれやこれや、芸能マスコミについてのあれやこれや等々を思わされました。
一日目のトップバッター、うわぁ上手いなぁと感嘆したのですが・・・お芝居の内容自体にはあまり魅力を感じませんでした。

[c]鎌田恵弥×オダタクミ(カラ/フル)
「ゴトーくんは待ってくれない」
富裕層の婚約者に旅費全額負担してもらって一緒にハワイ旅行に来たものの、現地のホテルでほったらかしにされて嘆く女の一人芝居。
いや~ハワイ旅行って安くないですよ?
それを全額出してくれてる時点で、神かなと、わたしなんかは思っちゃいますけど。
言葉も通じない海外で一人ほったらかしにされたことに対する不平不満を延々ぐちぐち言ってましたけれども、そういう男性だと知ってて結婚することを決めたということも同時に言ってました。
そんな人だと承知していたんだし、何もかも相手に依存するんじゃなく、旅行が決まった時点で少しは自分でも努力できることあったんじゃないかなと。
お金目当てで好きでもない人だけど我慢して結婚するんだっていうのも、やたら上から目線だなと思うし、自分何も努力しないで文句ばっか言ってんじゃないよとも思いました。

[e]武長慧介(コメディアス)×鈴木あいれ(コメディアス)
「ザック」
ずっと暗闇の中で、ナップザックからたくさんのものを散乱させながら懐中電灯を探す芝居。
かなり観客席から笑い声があり、たぶん面白かったのだろうと思います。
でもわたしには、何がどう面白いのかが、よくわかりませんでした。
わからなくて、もやもやです、みんなあんなに笑ってるのに。
ただ演じている野外活動の先生の語り口は気に入りませんでした。
自分の話に食いついてこない児童を罵る前に、何故食いついてこないのか、興味をもってもらうのにはどうしたらいいのかを考えてあげなさいよと、逆に説教したくなりました(笑)

[g]依田玲奈
「Wait」
お腹の中にいる胎児は、産まれ出て成長し、成人して母になり、また子を宿し、子を育み、年老いてゆく。
お母さんと少女、ふたりの女性でもあり、成長してゆく姿でもあり。
人間の人生を観せてくれた30分間の大河ドラマでした。

[d]今野新菜×五十部裕明(宇宙論☆講座)
「楽しい東京オリンピック」
事前に録音した音声を、手元でスマホ操作して流しながらの一人芝居。
そこにいた人形がしゃべってるという体。
トライアルで観る一芝居におけるあくまでも個人的な好みとして、事前に録音した音声を相方にするという手法は好きではありません。
一人芝居なのに、それでは一人芝居ではないと思ってしまうのです。
通常の公演なら、それもひとつの形態として受け入れられるのですが・・・。
後日ツイッターを拝見しましたところ、どうやら作中の作演が飛んだという話は本当だったらしく・・・。
そのような状況下なら、あれもこれも色々とやむないかなと思いました。

[a]岩田弘子(劇団0F)×帽子屋・お松(劇団0F)
「真剣にお葬式」
さほど親しくない人のお葬式に行って、色んなことに気を取られる人のお話。
でもあるあるですよね~。
どんなに集中しようとしたって、ふっと思考に差し込みが入るって。
そりゃそうですよ、生きてますもん、生きてる限り五感から多種多様な情報入ってきますもん。
とても表現力豊かで面白かったです。


[f]寺嶌奈穂美→観客支持率二位
「注文の多い料理店」無印
モチーフにしたものなのかなと思いきや、忠実に原作の舞台化でした。
合間合間に歌が挟まれ、ミュージカル調。
公共施設とか学校とかで公演されてそうな感じの、小さいお子様にも観せてあげたい美しく綺麗な一人芝居でした。

[c]佐野あやめ(劇団乱れ桜)×napomidori(劇団乱れ桜)
「7曜日の私」
曜日をコールして、芝居。これを曜日毎に繰り返す。
コール時の無と、表情豊かな芝居の落差が良かった。
演じるのはいかにも今時の女子、今時女子の起こりがちな三角関係。
あー面倒くさいことになってんなーっていう恋愛事情でした。

[b]加藤広祐(劇団藤一色)×小笠原るつ代(膿月)
「巣穴」
外にいると思われるよくわからない敵と戦ってる風。
延々ずっと何か分からない敵と戦ってることに関連した内容のことを演説してる。
良いも悪いも、ただそれだけでした。

[f]ぽんちくりん×魔人ハンターミツルギ(超人予備校)
「都合のいい女」
都合のいい女・・・を自称する、要するに単なる女性ストーカーのお話。
思い込み、怖い。でもあそこまで思い込めたら無敵。怖いけど。
性別問わずあんなの現実にいたら怖すぎるし、絶対に関わりたくないところですけれども。
ミツルギさんなので、それはもう怖さの欠片もなく、最高に面白くしてくだって、げらげら笑ってました。
ただ・・・ここで充分に満足してしまい、次に対する期待感をくすぐられなかったかな。

[a]淺越岳人(アガリスクエンターテイメント)
「箱の中身は」
古今東西の探偵のモノマネをしながら。
積み上げられたダンボールの中身を推測するというプレゼンテーション。
特に中身がなんだろう?と興味をそそられることもなく。

[g]山下多恵子(京都演劇サロン)×大谷潔(京都演劇サロン)
「大きなお世話」
無職の引きこもりの、甥っ子でしたっけ?弟でしたっけ・・・?失念してしまいましたが。
そんな年下の親戚の男子の心配をし世話を焼く、しっかり者の女性のお芝居。
このトライアルで観られた部分だけでは、いささか物足りなさがあったのですが。
これが完成され30分間のお芝居になった時、ここからどう展開されていくのだろう?と興味をそそられました。

[d]西山ともか
「あいにく今日もゼリー」
工場で働くパートのおばちゃんの一人芝居。
会話の相手を演じる中で、自身の芝居によって、鮮やかに浮かび上がらせていて、見事。
そして、まぁコミカルなお芝居がうまくて、単純に大笑いできる面白さがあり。
ラストは、一人で演じているからこその演出が活きていて・・・心鷲掴みにされ。
正直、個人的には、一人芝居である意義のある、非の打ちどころのないパーフェクトなお芝居でした。

[e]猫村サキ×緒花(Noisy Bloom)
「少女の埋葬」
スコップを引きずった制服姿の女子が、友人の死体を桜の木の下に埋めたというお話。
同性相手への恋愛感情も入っていたり、桜の木の下の死体云々等、耽美な作風。
『三等フランソワーズ×超人予備校』

『三等フランソワーズ×超人予備校』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/04 (火) ~ 2019/06/04 (火)公演終了

満足度★★★★

三等フランソワーズ「Birthday」

タイトル違っていたので観るまで気が付きませんでした。
始まってすぐ、あっ!これ知ってるやつだ!大好きなやつだ!!って。
産声あげた1stへの贈り物として、クリスマスギャロップからのタイトル変更。
粋ですねぇ。

母親を亡くした女子高校生が、幼い頃に蒸発した父を探す旅に出るお話し。
再会した父親は女装してバーで働く人になっており、その負い目、過去に娘を傷つけた負い目もあり、名乗りをあげてくれない。
お互いにお互いが父と娘であると分かっているのに、他人を装ったまま別れ・・・たのですが。
最後はちゃんと互いに互いを探し求め、しっかり抱きしめあう、ジーンとくる結末でした。

このほっこりした親子の再会の良いお話の中に。
女子高校生と、付き添いで付いてきてくれた親友との、噛みあってないやり取りに。
父親が働いていたお店の店主(もちろん女装)と、建物オーナーのロマンスも、すっごい良い。
自分にぞっこんらぶらぶな元恋人を、つれなく冷たくあしらいながらも、根っこ優しい辺り、すっごい良い。

登場人物がみんな味があって良いので、実は続編はすでに存在しているけれども、個人的には月一くらいで連作上演観たいくらい好きです。

あと、クリスマスツリーが健在でよかった。
いや地味に代替わりしてたりして・・・?

超人予備校「デザート砂漠」

超人予備校なので、人間より人間でないモノの方が多かったです、超人予備校なので。

某アニメ映画の飛行機乗りの豚さんが主人公。

飛行機にのって飛んでいたところ、砂漠に墜落。
ところがその砂漠が・・・スイーツで形成された砂漠。
足元には砂ではなくきなこ、空から降ってくるのは雨ではなく飴、オアシスにたたえられているのは水ではなくチョコレートフォンデュ等。
ちゃんとした水を求めてきなこの砂漠をさまよう豚さんと、少しでも長く生きたい白玉プリンスを探したいという目的もってさまよう白玉だんご達のお話。

日枝さん、尾松さんの、白玉コンビが・・・可愛くも美味しそうで・・・。
白玉だんごって小学校で初めて作って以降作ったことなかったですけれども。
ちょうど、美味しいきなこ、家にあるし。
白玉だんご作って、きなこまぶして食べたいな~という気持ちになりました。

偽曲 安寿と厨子王

偽曲 安寿と厨子王

東洋企画 TO4O KIKAKU

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/02/22 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

日本昔話レベルで知られた話とのことなのですが、わたしは原作を存じませんでした。
どんなことでも、変化球の良さを知るには直球を知らねばならない、と思っているので。
読んでみたいなぁと後から調べてみると、森鴎外著の小説が別の題名であり、それは数年前に舞台化もされていたようで。
そういえば、そちらは目に耳にしたことはある気がする・・・と思いつつ、知識の狭さが恥ずかしい。

東洋企画さんは少人数の公演もありますが、大人数の場合はもうほんとに大人数。
個人的には続けて観ることで、この世代の役者さんを幅広く知る機会を得られる劇団さんでもあります。
作風は芸術性が高く、扱う題材は幅広い、今回はその中でも古典の改稿。
殺陣がメインではない時代劇でした。
時代劇の演劇といえば殺陣が魅せ場・・・というイメージを持たれがちな印象ですが、そうではないところがまた良かったです。

物語は吃音の語り部によって進められる。
演じているのは繁澤さんということもあり、應典院で吃音教室が催されていることとの繋がりを感じます。
お芝居は、語り部が聞いた話を書物に残すというかたち。
現実でも「安寿と厨子王」という説話を元にして森鴎外が小説を執筆しており。
実際に起こった出来事を物語にする、読み物にするということは、あくまでも作り物あるいは芸術作品であり、事実とは異なるのだということが表現されてました。

個人的には、歴史学と考古学の違いというものを、つらつらと思っていたり。
書物から歴史を研究するのが歴史学。
物から歴史を研究するのが考古学。
書物、この場合は歴史書になるわけですが、それって極めて不確かなものじゃないですか。
歴史書はその時代、その時代の覇者となった者が、己の都合の良いように後世に残したものが圧倒的に多いと思うのです。
事実が改ざんされ、省かれ除かれる。
しかし本当はこうだったのではないか、と思い巡らす余地があり、そこに浪漫がある、等々。

運命というものは、抗いがたいチカラを持っていて。
自身の思いは取り残され、取り巻く環境や人間に飲み込まれてしまうこもある。
歴史を生きる人物の人生をみていてしばしば感じる無常がありました。

第4回30GP

第4回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

準決勝②「S☆J Lab×二朗松田×中野劇団」

準決勝は、金曜日に勝ち残った二組の対戦。

これが30GPに潜む魔のひとつで、同じ作品を同じようにしてても、客席の空気が全く違う。

ウケるはずのところが、空気が重たかったり。

今回、準決勝で作品をチェンジしてきた劇団がなかったので、一日前ないしは二日前に観たばかりな観客もいた・・・という影響もあるかもしれない。

単純に客席全てが全く同じ観客なわけではないというのもあるだろうけれども。



準決勝を終えて、決勝に進んだのは三等フランソワーズと中野劇団。

奇しくもシチュエーションコメディ対決。

そういえば・・・コメディとコントの違いって、なんなんだろう?

ふんわりとした概念しかわたしの中にはないので、よく分からないです。

機会あればお話しおうかがいしたい。



自分は決勝は行けずに残念やら結果気になるやらだったのですが、三等フランソワーズの優勝だったそうです。

面白かったからな~でもどちらも個人的には最高に面白かった。

次のシーズンの火曜日のゲキジョウは、新築1stこけら落とし公演シリーズから。

シーズン期間は短めになるので、始まってから30GPまでがいつもより早く感じるはず。

まだこけら落としの分しか発表されていないので、どんなラインナップになるのか、次のシーズンもとっても楽しみです。

第4回30GP

第4回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

準決勝①
わたしが観に行けなかった30GP初日の、第1ラウンド第1試合、第2試合を勝ち抜いた二団体による準決勝。

大阪朝高演劇部「ゾエアが満天の夜空」

彼女達は高校生、自分達で演劇部を発足し、学校に認可してもらえるように現在進行形で頑張っているリアル高校生。
そんな彼女たちが火曜日のゲキジョウに挑戦し、大人達に混じって30GPに選出されたというのが、もう熱いじゃないですか。
内容は、長らく断絶されていた国家の首脳同士が会談するという国を上げての重大な日が。
自分達にはどうにもならない家庭の事情で離ればなれになってしまう仲良し三人組の別れの日となる。
国家の一大事と、彼女たちを取り巻く世界の一大事は、重たさは等しい。
むしろ後者の方が大切だったりする。
三者三様の個性の違いがよく表現されていて、これだけ違う個性の子達が仲良しになれるというのは、学校という枠の中にいる時代ならでは。
笑顔で毎日楽しく過ごしているものが、その笑顔のままに辛いことも何もない毎日だというわけではない。
経験によってそれを知り、子供は思いやりをもてる大人になってゆく。
人によっては、知ることのできないままに大人になってしまう人もいることでしょうけれども。
はつらつとした元気な笑顔と声が、とても好印象でした。

三等フランソワーズ「フレンチとマニュアル」

お見合いパーティで出会った男女の、気取ったフレンチレストランでの食事の場面。
舞台は、コース料理がすっかり終わり、ひたすらワインを飲むしかない状態から始まる。
木山さんの酔っぱらいっぷりが、いやらしさがなく可愛げがあり、とてもいい。
酔う前は大人しかったのに、酔っぱらってからが最高に面倒くさい。
その面倒くさい絡みに対して眉を八の字にしてボヤく中川さんのボヤきが、これまたいい。
男性側がしまいに堪忍袋の緒が切れて拗ねてしまう、形勢逆転今度は中川さんが最高に面倒くさい。
二人のやり取りが可笑しくて、可笑しくて、とても面白かったです。
この芝居の男女は、自分の中で完結し過ぎるのです。
マニュアル本なんかに答えはない、答えは目の前に座ってる生身の相手にある。
勝手に相手の心を推測して決めてかかって、分かったような気持ちになる。
でもねー、分かるんですよねー。
気になる相手ほど、心を知りたい相手ほど、本当は迷惑に思っているのではないだろうか、嫌われているのはないだろうか、そうに違いない・・・って、思っちゃうんですよねー。
この二人はそれでもちゃんとぶつかり合えたから、本音ぶちまけあえたから、良かった。
終電の時間を確認し合う場面で、中川さんは正確な時間を答えたのに対して、木山さんは自分もだいたいそれくらいの時間だと答えたのが、この男女の性格の違いを顕著に表してた象徴的な台詞。
思わず幸せになって欲しいなぁと願ってしまう、そんな人間臭くも愛おしい二人でした。

第4回30GP

第4回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

第1ラウンド第4試合

劇団りゃんめんにゅーろん「晴れ間」

これまで火ゲキ以外の場で、別のキャスティングで二度ほど観たことのある作品。
リアルリーマンな南出さんから生み出されるリアルリーマン事情の悲哀が染みる良いお芝居です。
この火ゲキバージョンでは・・・その良さを堪能することができませんでした。
男性二人の会話劇なのですが、会話のキャッチボールができてないように感じられました。
台詞に心を感じることができない。
単に棒読みだというだけではなく、相方を意識して台詞を発していない。
相方の台詞は自身の台詞のきっかけでしかなく、ひとりでしゃべってるというような。
片方の暴投の一人芝居に、片方が巧みに拾って汲んで合わせていってるような。
雰囲気だけで笑わせにいってるような。
わたしには満足のいかないものでした。

中野劇団「結婚の報告」

今シーズンの火ゲキでは唯一観に行けなかった回だったので、こうして30GPに選出されて観られてほんとに嬉しかったです。
なので初見だったわけですが・・・期待値を遥かに上回って面白かった。
笑い疲れて腹筋が痛くなるほどに終始爆笑してました。
バーで繰り広げられる二組の結婚報告シチュエーションコメディ。
まずは友人の母親と結婚することになった男が、友人にそのことを初めて打ち明ける。
この友人がとんでも憎めないおバカさんで。
お相手が誰だか言わせずに自分で推理しようとするのだけれども、よもや結婚相手が自分の母親だとは思っていないものだから、だいぶとおかしなことに。
観てて、だから友人の結婚相手はお前の母親だよ!って叫びたい衝動にかられました。
続いて、もう片方は・・・。
待ち合わせていた女性が結婚相手なのかと思いきや、それは元妻で、よりにもよって元妻に再婚の結婚式スピーチを依頼するという。
もうその言動は変態を通り越して狂気すら感じられる。
それを一瞬たりともブレることなく演り切ってるのが見事でした。
いつも状況を細かく細かく練り込んでたたみ掛けてくる笑いが秀逸な中野劇団さん。
個人的には初めて観た「10分間」に次ぐ面白さでした。

第4回30GP

第4回30GP

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

第1ラウンド第3試合

俺たちの地球空洞説「がらんどう」

冒頭から旧1st近隣のご当地ネタや、火ゲキスタッフネタがふんだんに盛り込まれる、火ゲキ愛。
1stでの上演時に比べると、2ndの空間を活かして取り込んでいたのが、ポイントが高かったです。
劇場に演劇を観に来た男が、座席と鞄を奪われたと言って、舞台に上がってくるところから始まる。
観る側だった人が舞台の上に上がる、観る側だった人が比較的気軽に演る側に回る、客席と舞台の境界線の薄さ、そういう小劇場事情を現わしている。
物語は女が持つ地球儀を男が逆回転させることで、実在の世界でありつつどこかズレた並行世界へ迷いこむ。
シルクハットをかぶったタキシードの麗人が語り手となり、鞄=人生を奪われた男の話を進行してゆく。
麗人がステッキで床をコンコンと打つ音が、小気味がよくて好きでした。
物語の締めくくりには、出演者全員が正面を切って群唱。
群唱でこれまでシーズンを跨いで幾度となく火ゲキで上演し続けてきた数々の作品を振り返る。
全体を通してメタファーが多様されていて、メタファーを用いるのがだいぶ好きなんやなぁと。
メタファー芝居のもつ掴みどころのない曖昧さ、そこからくる独特の雰囲気が好きな人におすすめな舞台です。
挑戦し続けてきたからこそ、そしてただただ数をこなすというだけでなく全てを糧にできたからこそ、この30GPという舞台に立っているのだということも思わされました。

S☆J Lab×二朗松田「屍体は歩かない」
こちらは劇団参加ではなく、コメディのワークショップに集ったメンバーでの参加。
演出家の男性を巡っての争い、女優ふたりのシリアスな争いの場面・・・と思いきや。
実はそれはお芝居であり、初日を明日に控えた劇団の場当たりの場面だという始まり。
場当たりの段階にもなって、演出家が死体が歩いてハケるのはおかしいとゴネ始めることから変更点が多々発生し、しまいには劇中だけではない劇団内の二股まで発覚するという、シチュエーションコメディ。
わたしは個人的には死体が歩いてハケたとて全く気にならない派なのですが、それも演劇のお約束に染まってしまっている証拠でしょうか。
なんせ二朗松田さんの作品なので、脚本は間違いのない面白さ。
それだけに痛感するのが…面白いことを面白く言う、演じるというのが、どれだけ難しいかということ。
例えば怒りを込めていう台詞でも、コメディにおいてはただただ怒りを込めて発しても、いささかも笑えないわけで。
感情を込めて演じるということとは別に、蓄積された経験や技術、あとはもって生まれたセンス・・・というのが必要なのかなと思いました。
そんな中で室屋さん、もう何言っても、何やっても、逐一面白くて、笑ってました。最高です。
室屋さん演じるタクシー探偵淳子、ほんと是非にスピンオフして頂きたいです。

上田ダイゴと二朗松田の『演プロ10』

上田ダイゴと二朗松田の『演プロ10』

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

今年一発目の演プロは、ちょっと意欲的、革命的に。
演劇のお話だけではなく、テレビ番組の話、世間を賑わしたニュースの話等々、多岐にわたる分野に昨年以上に切り込んでゆく。
何が出てくるかな~?っていうワクワク感が高上です。
そんな中でも、他の何より熱を込めてお話されるのがプロレスネタなのですが、毎回ぶっこんでこられるにも関わらず毎回とたんにスンと冷える客席の空気が、個人的にはたまらなくサイコーです。

いつも改めてどんな話してたっけかな~と振り返ろうとした時に、なんだかあんまり残ってないのです。
ひとつのお題から、どこまでもお二人のお話の枝葉が伸びて、で今なんの話してたっけ?ってなるくらいに、お話のネタが豊富で尽きないものですから・・・後で振り返る際にも、でなんやったっけ?ってなるのかな。
なんでも面白くお話してくれるので、楽しくて楽しくて時間があっという間です。

カウンターの中から、そんなお二人のトークを陰ながら支えるスタッフが、演プロカウンターガール。
歴代のガール達忙しく、今年初の演プロは、お初のガール。
くすむらさん・・・面白い、そして可愛らしい。
ほっこり場が和むアシストかつ的確な映像出しで、とてもナイスなお仕事っぷりでした。

そうそう、わたしはおせち料理が大好きです、おせち料理にいらない子なんていないのです。
おせち料理と日本酒がある正月、しあわせです。

『LPOCH × 三俣婦人会』

『LPOCH × 三俣婦人会』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/07/17 (火) ~ 2018/07/17 (火)公演終了

満足度★★

LPOCH「〆」

自宅の自室に引きこもりの若い男性、弟を優しく気遣い養う姉。
弟は何らかの事件を起こしたらしく、母親も何かしら関わっているらしく、週刊誌の記者が自宅のドアを叩く、取材の申し込み。
劇中、最後まで事件の詳細が明かされることはありませんでした。
なんだろうな、何を、どういうことを描きたかったのかな。
着地点がいまいち見えませんでした。


三俣婦人会「皮」

皮というタイトル、それが指し示すものは…男性特有のあれでした。
包茎の手術をする息子、それに付き添う両親、父親は不倫中、夫婦関係は冷えているけれども母親の性欲は止まるところがなく手術室の待合室で迫る。
手術を終えた息子の願望は、世界中の女性と関係をもち、子供を山ほど産ませること。
いわゆるシモネタ、全編シモネタ全開、わたし終始ドン引き、最後までテンション引き潮。
そのシモネタレベルは、そうですね、少年漫画の下品系のギャグ漫画。
ものすっごい渋い顔して観てたと思います、我ながら。

『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

『全日本超溶接工委員会 × 凡タム』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/07/24 (火) ~ 2018/07/24 (火)公演終了

満足度★★★

この日は、翌日から1stで公演があるため、火ゲキ史上初の2ndにて。
とても不思議な感じでした、通い慣れた2ndで、通い慣れた火ゲキ、通い慣れたもの同士なのに掛け合わせるとなんてこんなに異空間。
観てみて正直なところを言いますと…やっぱり1stで観たかったかな。
舞台上の空気が、広い2ndに吸い込まれていった感覚がしました。

ネタバレBOX

全日本超溶接工委員会「ちょっと足りない」

お付き合いしている恋人同士、女性側の御両親に結婚の許しを得に行くお話。
そこに男性の友人が何故か恋人達より先に乗り込んでいたり、父親のご友人が何故か絡んできたりで、勘違いやら早とちりやらで話が絡まり合い、コミカルになってゆく。
それともその持ち前のキャラの濃さからか、白井さんが母親役を演じていたのも一興でした。
このお芝居、全配役に対して、キャストが一人足りない。
父親役が不在で、目には見えない父親を相手に芝居をする演出。
本当に足りてないわけではなかったのだろうけれども、足りていなかったと前提すれば…納得のいくお芝居でした。
一応、父親が存在しているであろうと思われる空間に向かって演技をしているのですが、その演技から父親の存在を浮かび上がりませんでした。
その演技から見えない存在が魔法のように浮かび上がる、そこが見えない相手に向かって演技をする芝居の面白さ、それがなかったのが大変に残念でした、浮かび上がって見えて欲しかった。
また父親が見えてないことに、例えば実は故人だとか、何かしらの意味などもあればよかったな…という期待も。
この人達が演るからこその、もっともっとな期待、欲張り過ぎかな。



凡タム「モテキテキナコト」

バイト先と自宅の自室の往復のみの生活、他人との関わりを忌み嫌い避ける生活を送る男性のお話。
男性の本意をは裏腹に、バイト先の女の子にモテ、ひょんなことから登録してしまった結婚相談所の所員にモテ、モテ期到来。
モテ期到来といっても、二人だけですが。
孤独を愛する男性、彼にまとわりつく「孤独」役を小谷地くんが演じるており、途中繰り広げられる伊織くんと小谷地くんのアクションバトルシーンはめちゃくちゃ格好良かったです。
三人娘のイオリダイテコール、可愛かった。
なんか青いな~若いな~若いっていいな~って。
若い彼らがやるからこそ、切羽詰まった人生の終末感が出ず、いい。
若い今しかできない芝居だなと。
内容は若いのだけれど、みな芸達者で演技が上質なので観ていて清々しいです。


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