はさみ男のカルテ
もざいく人間
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/12/22 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★
裏側にあるセクシャリテという問題
はさみ男といえば、シザーハンズのことかと思っていたら
まさにそのまんまの登場人物が出てきて、さらにBGMまで使われていて
驚いた。役者はジョニーデップとは程遠い風体だが、
この物語の主人公としてとてもマッチしていたと思う。
そして、金貸しのイルカとのやり取りや
挿入されるコメディやミュージカル要素など楽しく
2時間があっという間に過ぎていった。
プラトーノフ
劇団俳小
シアターX(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
音と言葉と身体の景色 vol.6
身体の景色
d-倉庫(東京都)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
日常にとどまるなという一言
別役実という言葉と奮闘した作家の作品を
さらに身体、身振り、踊り、叫び、肉体という側面から
主宰である岡野氏や三島氏をはじめとした役者たちが
あるときは沿い、あるときは抗い
組み立てられた舞台。
わずか5回で終わってしまうのが惜しい。
ぜひお時間のある人は見に行ってほしい舞台。
終わった後のアウタートークでの会話が途中で途切れてしまったのが残念。
ザ・マッチメーカー
中野成樹+フランケンズ
座・高円寺1(東京都)
2011/02/25 (金) ~ 2011/03/06 (日)公演終了
満足度★★★
スニーカー
帽子屋と結構相談の2人の女優さんがピカイチ。
彼女たちを見に行くだけでも十分価値がある舞台でした。
コメディ部分もなかなか決まっていて
終始笑いをこらえるのが大変。
新・牡丹灯籠
劇団キンダースペース
シアターX(東京都)
2011/01/26 (水) ~ 2011/01/30 (日)公演終了
満足度★★★
夢と現、恐ろしきはげに現の影
幕が開くと、登場人物たちの見た夢が繰り広げられ
そこから、語り部が現われたことで現実世界が展開されていく。
その導入のやり方は入り組んだ人間関係を観客たちが掴むために
大きな効果を生んでいたように思われる。
牡丹灯篭は怪談であるが、新牡丹灯篭が問うているのは
とても近代的で生生しい問いかけだった。
チラシに書かれていたフレーズが思い起こされる。
人はなぜ一人では生きていけないの?
この問いかけ自体が、あまりに近代的な問いで
江戸時代の話には齟齬をきたしそうなものだ。
しかし、その関係がたまらなく辛い。そんな舞台でした。
チェーホフ?!
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2011/01/21 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
絵画としての演劇
ある意味で期待していた舞台ではなかったが
予想には近かった舞台。
生オケ、豪華な装置、幻想的な舞台と
あっという間に終わってしまう上演時間。
眠りに誘われているお客さんも多かったけど
それほどこの舞台が夢の世界の入り口だったのでしょう。
6号室
劇団黒テント
イワト劇場(東京都)
2011/02/02 (水) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★
飽和状態の台詞
六号病棟という建築物とビルを改築したイワトという劇場は
上手くマッチした空間だったように思う。
ただ、若手育成ということもあり
役者たちの演技はまだまだ改善の余地ありという印象。
もう少し稽古の間の演出などで、直せる部分はあったんじゃないだろうか。
ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤
電動夏子安置システム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/07 (火) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★
活かしきれなかった個性
ルールに縛られたゲームの中で
人間の様々な面を描き出そうとした舞台でした。
最初の命令絡みのノルマのコントは面白かったけど
ゲームに入ると人が多すぎてちょっと分かりづらい。
また、それぞれに職業があるのだけど、その設定は活かされず。
そのせいかどうか分からないが、登場人物に妙なキャラ付けがされている。
これを面白いと取るのは観客次第だろうけど、
これは脚本としてはどうなんだろう?いいのこれで?と思う。
役者をもっと信頼してあげれば、キャラじゃなくて
状況に対する態度によって個性を示すことができたんじゃないかな。
2人のノルマ以外には何だか役割じゃなくてキャラで押し切った感じがした。
ただゲームのお互いのやりたいことのぶつかり合いから
人物たちの本音の場面に移る、緊張感の場面は素晴らしかったと思う。
最後は初日だったせいか、未完成のように見えたけど
色々と伝わって来るものがあった。
下北沢に続くようなので次も期待しています。
かもめ
TPT
上野恩賜公園・不忍池水上音楽堂(東京都)
2010/08/13 (金) ~ 2010/08/19 (木)公演終了
満足度★★
しんどかったのは暑さのせいだけじゃない
屋外での公演、異常なまでに暑い夏、上野という都会の騒音
そういったネガティブな状況は、とりあえず棚に置くとしても
もっと練れたんじゃないかと思えた舞台
僕の東京日記
劇団伊達組
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★
ハリボテ
みんながみんなハリボテという武装をしている
そんな話。
とても抽象的な人たちがとても具体的な世界に生きている。
そんな舞台。
分かりやすそうで、分かったつもりで帰らされる作品でした。
ペレーヴィンの卵
絶対安全ピン
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
ナンセンスではなく
完全なセリフ劇だが、物語はあってないようなもので
けれど慣れてくると勝手に脳が保管し始める不可思議な舞台。
村上春樹のくだりとか、引きこもりのくだりとか
そのあたりを入れるのが良かったのやら悪かったのやら
風変わりなロマンス / 悲しみ
劇團旅藝人
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
エウメニデス
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2007/09/14 (金) ~ 2007/09/23 (日)公演終了
満足度★★
伝えたいことの混濁
いわゆるコロシアム型というか、観客が舞台を取り囲む形式の舞台。
音楽はベースのみ、あとは歌や踊りあり。
なんていうか、ポイントがどこにあったのかが
全くつかめずに終わってしまった。
母殺しをテーマにしているのに、怨念は説得力ないし
裁判は形式的なもので、どうも・・・
裁判を批判している劇ではないので、その部分も良く分からない。
そして、何より様々な細かい試みが、ことごとく邪魔になっている気がした。
カオスを表現したいものは陳腐に映ったし
コスモスもまたこれ然り・・・・
そして役者さんに目を向けることもなかった。
うーん、個性を発揮しにくい舞台だったかな。
「競馬」「勧善懲悪」
劇団キンダースペース
北とぴあ つつじホール(東京都)
2007/07/20 (金) ~ 2007/07/22 (日)公演終了
満足度★★★
時間と因果
キンダースペースの作品を見たのは2回目だけど
舞台上で流れる時間の使い方が上手いと今回も感じた。
どちらの作品も、舞台上で目まぐるしく時間が流れたり
戻ったりする。
ディア・パーヴロヴィチ
てにどう
ザ・ポケット(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
幻戯(げんぎ)
机上風景
タイニイアリス(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/28 (月)公演終了
満足度★★★
自殺に向かう道程
最初から一人の人間が死んでいて
その死をどうやって原因付けていくのか?
その一点に集中していたので、見終わったあと
色々と考えさせられた。
逆に言うと、それ以外の部分は曖昧だったと思う。