CLUB SEVEN 10th stage!
東宝
シアタークリエ(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった~♪
以前からず~っと気になっていて観たかった作品。今回ようやく観ることができて嬉しい!
私はやっぱり”玉野ワールド”が好きなんだなぁ~と再確認。
謳い文句のとおり、ソング&ダンス・芝居・タップ・ミュージカル・コントの連続。まさにエンターテイメント。
笑えて、笑えて、でもちょっとぐっときて。。ダンスもキレッキレ、メインの衣装(黒いロング丈のもの)もかっこいい♪
キャストさんたちはもれなく歌もダンスもお芝居も上手くて華やか。特に元宝塚の姫さまは華が。。眼福♥ 個人的には東山さんの魅せるダンスとお笑い担当の西村さんが好き♪
観ているほうはひたすら楽しい~♪のだが、これは、出演されているキャストのみなさんはさぞや大変なのだろうなぁ。。早替えも多いし。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろい~!
下ネタもあるけど。。星新一氏のショート・ショートを彷彿とさせる、汗だくな疾走感溢れる熱い芝居。
笑ったり、ぞっ。。としたり、ぐっ。。ときたりする、感情のジェットコースター体感劇♪
ダンス、アクション、パロディと盛りだくさん。
大人がお馬鹿なこと(褒め言葉)を全力でやるかっこよさが好き♪
兄帰る
ニ兎社
所沢市民文化センターMUSE マーキーホール(中ホール)(埼玉県)
2013/10/04 (金) ~ 2013/10/04 (金)公演終了
満足度★★★★★
笑いつつも実は怖い
二兎社公演38『兄帰る』大千秋楽を観劇。初演は未見。
永井愛さんの練られた脚本、丁寧な演出、一体感のある上手い役者陣で安心して観ていられた。
クスクスと笑いながら、最後にどん!と闇がやってくる。
本音と正論、家族と親族、厄介だけど避けられない現実の関係性。正論の象徴であるミニバラが哀しい。
ゴドーは待たれながら
ナイロン100℃
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「待たれること」の絶望
大倉さん演じるゴドーは延々と大きな声で、この家から出て行けない、行かない、出られない、出る気がない言い訳を言い続けます。おかしなリアクションをしたりして笑いを提供しながら。
そのうちに段々と空想から妄想へと変わっていき、焦燥、不安から狂気に変容していきます。このくだりがなんとも言えない気持ちになるのです。こちらまで不安と焦燥感に煽られるような。。 歯車が微妙に微妙に、少しずつ少しずつ、噛み合わなくなっていくような、居心地が悪い感覚。
「待つこと」の希望。「待たれること」の焦燥と絶望。「待たれること」は「待つこと」よりもっと絶望的なのだと。
大倉さんは心身共に酷使した熱演でした。白髪にするための化粧品の白い色が汗で流れて、首筋に何本も白い筋を作っておりました。休憩を入れて2時間、出ずっぱりしゃべりっぱなし、動きっぱなしの一人芝居。たった一人で板の上で戦っている姿に感動しました。
声の出演だった野田秀樹さん。子供という設定とはいえ、無邪気なきょとんとした声の調子がゴドーと対照的で、笑いを誘いながらもゴドーの狂気さが際立つようでした。声だけでニュアンスを表すのは難しいと思います。野田さんもすごいな。。と。
サイレント・フェスタ
東京ハートブレイカーズ
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2013/04/25 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
パワフルな男祭り♪
冗長感が全くなく、スピード感があり、説明調な台詞もないのにきちんと状況がわかる脚本と演出。
パワフルで、笑えて、その間を縫うように表現される心情にぐ~っと引き込まれていく。。そんな素敵な作品でした。
もちろん役者さんなのにみなさん演奏も上手いですし、今も首藤さんのシャウトした歌声が頭の中でリピートしております。
ほさかようさんの脚本と演出もさることながら、演じている役者さんの楽しげで真摯な姿がよかったです。
上山竜司さん、繊細な奏が苦悩する姿を好演。スツールに座り、背中を丸めた後ろ姿だけの演技がちゃんとそのことを語っていました。
岡田達也さん、弟思いのお兄ちゃんを好演。
首藤健祐さん、考えてなさそうで考えている、でもそれが相手に伝わりづらい不器用なお兄ちゃんをパワフルに好演。
みのすけさん、ナイロン100℃『デカメロン21』の父親役とは真逆のさらり感。
石川よしひろさん、ごついのに、ぼそっとおもしろいことを言ったり。台詞の音量と間が秀逸。
須貝英さん、西山宏幸さん、萩野崇さんもいい感じでした。特に、西山さんのなんともいえない身体表現がおもしろいです。
曽世海司さん、どなたかの感想で読んだのですが、「エレガントなキモかっこいい」をそのまま採用させていただきます。あ、褒めております♪
粟根まことさん、安定の粟根さん。おもしろいです。
3軒茶屋婦人会5 ブライダル
G2プロデュース
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/04/20 (土) ~ 2013/05/02 (木)公演終了
満足度★★★★★
男優さんが演じる女性のかわいらしさ♪
暗転はなく、照明の明るさを落とした状態で場面を転換しており、椅子とミニテーブルだけでマンションの部屋、ブライダル会場などを表現しています。
場面転換のとき、音楽に合わせて役者さんたちが無言で鋭角的に移動していくのが、美術と相まって心理描写として効果的でした。
男優さんが女性を演じることで、泥々としたストーリーと人間関係なのに、それを感じさせずに観せることができるのだと思いました。生々しさが軽減されて、笑いに転化されていく感じ。
とにかく、役者さん3人とも存在感はあるし、所作は女性のようだし、上手いです。間といい、目線といい、絶妙です。
泥々した内容だったにもかかわらず、後味がすっきりした愛らしい、G2さんらしい作品でした。
カーテンコールは2回。2回目に大谷亮介さんがごあいさつ。なかなか話が進まず、篠井英介さんが時折フォロー。
劇中、椅子やミニテーブルの移動をブライダルスタッフの衣装でされていた、本当にスタッフの方を呼んでこられてご紹介。すでに着替え済みでちょこっとだけ袖からお姿を出されてました。
『わが闇』(再演)
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
演劇っていいなぁ。。と再確認♪
ナイロン100℃では珍しくないとはいえ、3時間超えの長尺にもかかわらず、冗長感が全くない展開。暗転も多いんですが。
始まった直後から、その世界観にすっ。。と入っていける不思議さがあり、『犬は鎖につなぐべからず』のときを思い出したり。
“家族”という、他人にはうかがい知ることのできない社会の最小単位。そこで大なり小なり誰にもあるであろう事柄と傷。
互いに傷つき、傷つけられ、誤解とすれ違いの数々。傍から見ればささいなことが、当人にとっては人生を左右されるほどの意味をもつことの怖さ。
それぞれのおかれている状況は決して楽観的なものではなく、むしろ、これからどうやって生きていけばいいのだろう。。?と思わざるをえないのです。
「劇団力」という言葉があるのなら、まさにそのものという感じでした。客演の方が三人いらっしゃいましたが、なんの違和感もなく劇団員の方々と馴染み、同じ世界観を構築されていらしたと思いました。初演と同じキャストさんたちでの再演とはいえ、なかなかできないのではないかと。
それにしても、本当にナイロン100℃の役者さんたちはすごい!
熱海殺人事件 Battle Royal
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
とにかく熱い!
全編、舞台から客席に向かって、弾丸がエンドレスに打ち続けられているような膨大な台詞の量とスピード。
とにかく、熱い!
この作品は決して喜劇などではなく、それらしい体をとっているだけ。
笑いの中から問いかけてくるものは、「人が人を見下すこと」という傲慢で残酷な理不尽さ。
「それでいいのか?」「本当にそれでいいのか?言葉にさえしなければ、面と向かって発しなければいいのか?」と。
誰もが思うところがあるであろう真実をむき出しにして目の前に突きつけられる。
そして、これは木村伝兵衛部長刑事ではなく、犯人大山金太郎の物語。
彼を通して、地方、貧困、親からの仕打ち、職業などの格差と差別からくる偏見への怒り、苦しみと悲しみが浮き彫りになっていく。
チルドレン
東京ハートブレイカーズ
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2014/02/25 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
心温まるミステリー♪
原作にかなり忠実な脚本。心温まるミステリーで観終わった後にカタルシス。
よくこれだけのキャストさんを集められたなぁ。。と感心するような布陣。
それぞれのフィールドが必ずしも重なっていないのに、まるで劇団公演を観ているような一体感が心地よく♪
キャストの誰もが楽しそうできらきらしていたのが印象的。
BACK STAGE
東宝
シアタークリエ(東京都)
2014/06/08 (日) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろい~♪
ひたすら笑えるコメディ♪ 難しいことは考えなくてよし!
実際に使用している劇場が舞台の劇。
"THE SHOW MUST GO ON!"をそのままに進むストーリー。最後はきっちりと回収。
そして、「え~っ?!」と驚き、"to be continue.."のテロップが見えるようなラスト。
相葉さん、植原さんはダンスがきれっきれでかっこいい♪ 植原さんのラップも。
永岡さんのクールでとぼけたキャラも好き。小野寺さん、暑苦しくて笑えるし。
近江谷さん、さすがにキャラメルボックスで鍛えぬかれた技をお持ちでいいなぁ~女好きで小心者の大ベテランミュージカル俳優役がツボ。
鈴木さん、こんなにキュートなコメディエンヌだったとは♪
鎌塚氏、振り下ろす
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
後味のよいコメディ♪
コメディなのに、親子の関係や政治に関わる人々についてを考えさせられてしまう。
キャストさん全員魅力的だけど、特に片桐さんと広岡さんの堂田夫妻が卑怯なおもしろさ。
三宅さんのアクションはキレッキレ! ともさかさんは可憐♪ ベンガルさんは噛んで真っ赤になって芝居を続けるのがかわいらしくもあり。 玉置さん不憫キャラ。北村さん意外とコメディ向きかも。
わかりやすく後味が爽やかで、観劇初心者にもおすすめな作品♪
うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
駅前劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ずるい!泣けたよ!
戦争が舞台だが、重くも暗くもならずに相変わらず笑いはたっぷり。
犬のゴルバチョフのヒーロー物語。
シヅ子はかわいいし、ゴルバチョフは健気。
ラストはずるい泣けた。。
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』やNODA.・MAPの『エッグ』を思い出した。
アフターイベント付きだったのだが、ラストの余韻を見事に粉砕し尽くす内容に苦笑&爆笑。
客演の萩野崇さん、元ライダー(正義の味方)はそんなことしてはいけないと思います(笑
涙を数える
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
切なくて泣けた。。
誤解を恐れずにあえて書いてしまうのだけど。。。
キャラメルボックスは観終わった後に、もにょもにょした気持ちになることがままあり、今回久しぶりに劇場で観劇。
華のある客演さん(辻本祐樹さん、池岡亮介さん)がおられたからか、時代劇だからなのか、はたまたなんなのかわからないのだが、観ていてちゃんとカタルシスが得られた。
重いテーマなのに後味が悪くなく、切なくて泣けた。。
それぞれの役にいい悪いでなく感情移入できたし。ちゃんとキャラがたっていたというのかな。。?
客演さんの華や殺陣など見どころも多い作品♪
朝日のような夕日をつれて2014
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
この世界観が大好き♪
念願の映像でない、生の『朝日・・』!
構成やら伏線やらの検証なんて野暮。ただただ、感じていればいい。
客電がついても立ち上がりたくなかった。。ずっと座ってこの世界に浸っていたかった。
この世界観が大好きだぁ~♪♪
女中たち
トライストーン・エンタテイメント
シアタートラム(東京都)
2015/07/11 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
傷つき歪むことの怖さ
原作は未読だし不条理劇というので難解かと身構えていたが、そんなに??ということもなく、ちゃんと作品として楽しめた。
支配する者とされる者、抑圧する者とされる者、蔑む者とされる者。決して対等ではない関係性。
貧しさ、抑圧、同族嫌悪、無邪気という名の残酷さ。悪意よりもっとたちが悪いのは、善意や優しさの形をした他者への攻撃だ。
これが一番人を傷つけ憎悪の温床となり、やがて事件へと発展していくのだ。。
あの大鴉、さえも
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/20 (木)公演終了
満足度★★★★★
身体表現の美しさとおもしろさ
延々と大きなガラスを持ってうろうろ‥疲れてぶつぶつ‥するだけなのに、中だるみもせず、笑いもとって見飽きなかった。
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を思わせるシュールで不条理な舞台を男優ではなく女優が演じるのがおもしろい。
もともと、男が三人がかりで汗だくになってガラスを運ぶ体(エアー)で芝居をするとても演劇的な作品。それをさらに、パントマイム?ダンス?という形で身体表現をしていて興味深い。
人の体ってなんて美しくおもしろいのだろう‥としみじみ感じた。
だけど、演じておられる側の女優さんたちは大変だったんだろうなぁ。。たったの三人しか出てこないし。
カーテンコールは2回。
無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】
劇団鹿殺し
青山円形劇場(東京都)
2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
いいなぁ~大好き♪
劇団鹿殺しは初見。東京千秋楽を観劇。
懐かしく、切なく、哀しいのに見終わった後に温かいものが残ります。
泥くさいけど、胸につーんとくる素敵な作品。
特に楽隊の電車が好き♪
役者さんは、菜月チョビさんがかわいい♪ オレノグラフィティさんもいい♪
客演陣も、客演とは思えないほど馴染んでいて違和感がありませんでした。
『ムサシ』ロンドン・NYバージョン
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2013/09/27 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかった~♪
作品中に一貫して流れるテーマは「恨みの連鎖を断ち切る」、「命の尊さ」について。
休憩込みで3時間超えの作品です。役者さんたちはほぼ出ずっぱりで、早い掛け合い、長台詞と負荷が相当にかかるのではないかと思われます。
ですが、中だるみのないテンポのよい展開。終始笑いが絶えません。
練られた脚本に芸達者で化物級(褒め言葉です)の役者さんたちが奏でるお芝居を堪能しました。
観終わった後素直に、「おもしろかったなぁ~」と思える作品でした。
ブラザーブラザー
Doris & Orega Collection
THEATRE1010(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了
満足度★★★★★
コメディだけど+α
シアター1010で、Doris & Orega Collection vol.7『ブラザーブラザー』初日観劇。
キャスティングはvol.5『ナンシー』のときとほぼ一緒。
そのせいか、それぞれの役柄も似たような感じ。
笑いの中にもちくちくと刺さる、家族にしかわからない事柄や関係性。
家族だからといって、本当にその人のことをわかっていたのか?と問いかける。
観終わった後に、温かいものがほこっ。。と残る作品。
公演前の西村雅彦さんのインタビューで、「消費されるコメディでなくお客さんの心に残るものを作りたい」とおっしゃっておられたことに納得。
老若男女、初心者にもおすすめの舞台。
いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より
パルコ・プロデュース
東急シアターオーブ(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
華やかな時代絵巻
実力派揃いの役者さんたちによる鎌倉期の時代絵巻。
照明が美しく、音響も効き、衣装も豪華で華やかな舞台。
鉈切り丸役の森田剛さん、せむしを付け、片足を引きずりながら、激しい殺陣と膨大な台詞をこなしておられて圧巻。
巴御前役の成海璃子さん、初舞台で体をはって熱演されておりましたが、台詞が聞き取りにくいときがままあり、声が裏返りやすいの少々いただけなかったかと。