chibineko12の観てきた!クチコミ一覧

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CLUB SEVEN 10th stage!

CLUB SEVEN 10th stage!

東宝

シアタークリエ(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった~♪
以前からず~っと気になっていて観たかった作品。今回ようやく観ることができて嬉しい!
私はやっぱり”玉野ワールド”が好きなんだなぁ~と再確認。
謳い文句のとおり、ソング&ダンス・芝居・タップ・ミュージカル・コントの連続。まさにエンターテイメント。
笑えて、笑えて、でもちょっとぐっときて。。ダンスもキレッキレ、メインの衣装(黒いロング丈のもの)もかっこいい♪
キャストさんたちはもれなく歌もダンスもお芝居も上手くて華やか。特に元宝塚の姫さまは華が。。眼福♥ 個人的には東山さんの魅せるダンスとお笑い担当の西村さんが好き♪
観ているほうはひたすら楽しい~♪のだが、これは、出演されているキャストのみなさんはさぞや大変なのだろうなぁ。。早替えも多いし。

ネタバレBOX

客入れはBGM風の楽曲。
美術はシンプルで転換なし。
グレーで台形の構造物にドアが5個。そこからキャストさんが登退場。左右に階段、上がるとそこも舞台。背景にはスクリーンがありプロジェクションマッピングで映像を映す。

セブンPが行うAKB風アイドルオーデション風景、CMのパロディ、まさかのご本人(相葉さん)によるシンケンブルー、くまモン、ふなっしーやらいろいろと危ない(笑
そして玉野さんといえば無茶ぶり。
「徹子の部屋」のゲストに西村さんが「わざわざアメリカから来てくれましたオバマさん」とふられ、「えーオバマです。さっき成田に着きました。ビジネスクラスではなくエコノミーで来ました。えー・・・もう勘弁してくれませんか??ありがとうございましたぁ~!!」とギブ。
第二幕は2070年の設定のお芝居から始まる。アンドロイドと人の関係性、それぞれの思いにうるっと。。
特に第二幕最後にある「五十音順ヒットメドレー」は圧巻! その折りにはお客さまにも、是非、物販にてロゴ入り「マフラータオル」1,500円を購入していただき、ぶんぶん!!と振り回していただきたいとのこと(笑
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい~!
下ネタもあるけど。。星新一氏のショート・ショートを彷彿とさせる、汗だくな疾走感溢れる熱い芝居。
笑ったり、ぞっ。。としたり、ぐっ。。ときたりする、感情のジェットコースター体感劇♪
ダンス、アクション、パロディと盛りだくさん。
大人がお馬鹿なこと(褒め言葉)を全力でやるかっこよさが好き♪

ネタバレBOX

ショート・ショートを紡いでいって、ラストにつなげる展開。
どんでん返しが多くて、ラストもそうきたか~と。

レディ・ガガ、ドラゴンボールのパロディには大笑い。
いろいろと大丈夫なのかと余計な心配をしたり。



兄帰る

兄帰る

ニ兎社

所沢市民文化センターMUSE マーキーホール(中ホール)(埼玉県)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/04 (金)公演終了

満足度★★★★★

笑いつつも実は怖い
二兎社公演38『兄帰る』大千秋楽を観劇。初演は未見。
永井愛さんの練られた脚本、丁寧な演出、一体感のある上手い役者陣で安心して観ていられた。
クスクスと笑いながら、最後にどん!と闇がやってくる。
本音と正論、家族と親族、厄介だけど避けられない現実の関係性。正論の象徴であるミニバラが哀しい。

ゴドーは待たれながら

ゴドーは待たれながら

ナイロン100℃

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

「待たれること」の絶望
大倉さん演じるゴドーは延々と大きな声で、この家から出て行けない、行かない、出られない、出る気がない言い訳を言い続けます。おかしなリアクションをしたりして笑いを提供しながら。
そのうちに段々と空想から妄想へと変わっていき、焦燥、不安から狂気に変容していきます。このくだりがなんとも言えない気持ちになるのです。こちらまで不安と焦燥感に煽られるような。。 歯車が微妙に微妙に、少しずつ少しずつ、噛み合わなくなっていくような、居心地が悪い感覚。
「待つこと」の希望。「待たれること」の焦燥と絶望。「待たれること」は「待つこと」よりもっと絶望的なのだと。

大倉さんは心身共に酷使した熱演でした。白髪にするための化粧品の白い色が汗で流れて、首筋に何本も白い筋を作っておりました。休憩を入れて2時間、出ずっぱりしゃべりっぱなし、動きっぱなしの一人芝居。たった一人で板の上で戦っている姿に感動しました。

声の出演だった野田秀樹さん。子供という設定とはいえ、無邪気なきょとんとした声の調子がゴドーと対照的で、笑いを誘いながらもゴドーの狂気さが際立つようでした。声だけでニュアンスを表すのは難しいと思います。野田さんもすごいな。。と。

ネタバレBOX

客入れは吹き荒れる風の音。
美術はシンプルですが、細部にまでこだわって作られていて繊細でリアル。中央奥には、フレーム状の古びた木材の構造物が少し斜めに傾いてあります。その上部に小さな開口部と窓。開口部からは大きな梁が客席側に向かって突き出ています。この斜め具合といい、張出し加減といい、不安な気持ちにさせられます。
舞台前面にも同様のフレーム状の構造物があり、下手側にはドア。ハンドル状のドアノブは錆て茶色に変色しています。構造物の下部は所々素材が剥がれ落ち、蔦が絡んだ跡が見受けられます。
今回、最前列のセンター席だったので、かなり細部まで観てとれました。ほとんどの観客席からはここまでは観えないだろうと思われるのに、ここまでリアルな質感を再現してあるこだわりに脱帽。
窓からは、ぐるぐると渦巻く雲が映像で映しだされています。よく西洋絵画で見かけるような色合いと雰囲気の雲です。この雲がなんとも言えない不安や焦燥感を煽っておりました。
中央に大きな古びた蓋付きの木箱。その手前に同じく古びた木製の椅子が1脚。上手にマンダラゲ(実際には枯れた?エンゼルストランペット)の大鉢。
衣装は黒いフェルト帽、黒いジャケット、黒いパンツ。基本、裸足ですが、ダークブラウンの革靴もあります。どれも見事に埃で白っぽくなったり、ほつれたりしています。ゴドーというと連想するいでたちそのものです。

ラストシーンで椅子に座り、足を組み、顎に手をやり、無言、無表情で固まったような姿のゴドーはもはや仙人のようでした。

カーテンコールは2回。1回目は大倉さん登場。2回目はケラさんが客席側から登場。以下のようなお話をされました。記憶のみを頼りにして書いているので、記憶違いはご容赦のほどを。
ケラさん「え~大倉は今、袖で死ぬ前の力石になっていて。ちょっと待って。楽屋見舞いが病院見舞いみたいになっていた」
大倉さん登場。
ケラさん「やり終わってよかった?」
大倉さん「それほどでも。。」
というような、壮絶だったであろう公演のお話をされておりました。本当にお疲れさまでした。
サイレント・フェスタ

サイレント・フェスタ

東京ハートブレイカーズ

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

パワフルな男祭り♪
冗長感が全くなく、スピード感があり、説明調な台詞もないのにきちんと状況がわかる脚本と演出。
パワフルで、笑えて、その間を縫うように表現される心情にぐ~っと引き込まれていく。。そんな素敵な作品でした。
もちろん役者さんなのにみなさん演奏も上手いですし、今も首藤さんのシャウトした歌声が頭の中でリピートしております。

ほさかようさんの脚本と演出もさることながら、演じている役者さんの楽しげで真摯な姿がよかったです。

上山竜司さん、繊細な奏が苦悩する姿を好演。スツールに座り、背中を丸めた後ろ姿だけの演技がちゃんとそのことを語っていました。
岡田達也さん、弟思いのお兄ちゃんを好演。
首藤健祐さん、考えてなさそうで考えている、でもそれが相手に伝わりづらい不器用なお兄ちゃんをパワフルに好演。
みのすけさん、ナイロン100℃『デカメロン21』の父親役とは真逆のさらり感。
石川よしひろさん、ごついのに、ぼそっとおもしろいことを言ったり。台詞の音量と間が秀逸。
須貝英さん、西山宏幸さん、萩野崇さんもいい感じでした。特に、西山さんのなんともいえない身体表現がおもしろいです。
曽世海司さん、どなたかの感想で読んだのですが、「エレガントなキモかっこいい」をそのまま採用させていただきます。あ、褒めております♪
粟根まことさん、安定の粟根さん。おもしろいです。

ネタバレBOX

誰もがみんな、突然、聴力を失った奏を心配していて、でも、変えられない現実に苦悩していて。。 
奏は奏で「なんでなんだよ?!」と自分のおかれた状況に怒り、苦悩し、諦め、自分の殻に閉じこもっていて。。

ラストのライブシーンで、奏をみんなで勇気づけるところに泣けました。

3軒茶屋婦人会5 ブライダル

3軒茶屋婦人会5 ブライダル

G2プロデュース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/05/02 (木)公演終了

満足度★★★★★

男優さんが演じる女性のかわいらしさ♪
暗転はなく、照明の明るさを落とした状態で場面を転換しており、椅子とミニテーブルだけでマンションの部屋、ブライダル会場などを表現しています。
場面転換のとき、音楽に合わせて役者さんたちが無言で鋭角的に移動していくのが、美術と相まって心理描写として効果的でした。

男優さんが女性を演じることで、泥々としたストーリーと人間関係なのに、それを感じさせずに観せることができるのだと思いました。生々しさが軽減されて、笑いに転化されていく感じ。
とにかく、役者さん3人とも存在感はあるし、所作は女性のようだし、上手いです。間といい、目線といい、絶妙です。

泥々した内容だったにもかかわらず、後味がすっきりした愛らしい、G2さんらしい作品でした。

カーテンコールは2回。2回目に大谷亮介さんがごあいさつ。なかなか話が進まず、篠井英介さんが時折フォロー。
劇中、椅子やミニテーブルの移動をブライダルスタッフの衣装でされていた、本当にスタッフの方を呼んでこられてご紹介。すでに着替え済みでちょこっとだけ袖からお姿を出されてました。

ネタバレBOX

衣装がとてもよかったです。おそらく全部女性用と思われる衣装を、役のイメージぴったりに着こなしておられて。特に、篠井英介さんの膝上丈の真紅のワンピース、黒いカーディガン、黒いハイヒール姿は圧巻。お美しい。。♪ 
深沢敦さんもアップにした髪型とメイク、ふんわり~とした素材とデザインの衣装がお似合いでした♪

陽子は仕事とかつての恋人だった義男のこと。真由美は秘めた香織への想いを。香織は離婚した過去を。それぞれ、胸にしまいこんだままストーリーは進んでいきます。
3人とも自分の幸せのために必死で、あがいていて、滑稽で。でも、それが哀しく、愛おしい。
ラスト、3人でベンチに座りこみぼそっと歌う、KANの『愛は勝つ』。聴いていてしんみりしそうなのにむしろ笑えるんです。
それが救いなのかもしれませんね。
『わが闇』(再演)

『わが闇』(再演)

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇っていいなぁ。。と再確認♪
ナイロン100℃では珍しくないとはいえ、3時間超えの長尺にもかかわらず、冗長感が全くない展開。暗転も多いんですが。
始まった直後から、その世界観にすっ。。と入っていける不思議さがあり、『犬は鎖につなぐべからず』のときを思い出したり。

“家族”という、他人にはうかがい知ることのできない社会の最小単位。そこで大なり小なり誰にもあるであろう事柄と傷。
互いに傷つき、傷つけられ、誤解とすれ違いの数々。傍から見ればささいなことが、当人にとっては人生を左右されるほどの意味をもつことの怖さ。
それぞれのおかれている状況は決して楽観的なものではなく、むしろ、これからどうやって生きていけばいいのだろう。。?と思わざるをえないのです。

「劇団力」という言葉があるのなら、まさにそのものという感じでした。客演の方が三人いらっしゃいましたが、なんの違和感もなく劇団員の方々と馴染み、同じ世界観を構築されていらしたと思いました。初演と同じキャストさんたちでの再演とはいえ、なかなかできないのではないかと。
それにしても、本当にナイロン100℃の役者さんたちはすごい!

ネタバレBOX

アルバムの写真に込められた、父 伸彦の娘たちへの想い。これは彼なりの遺言だったのですね。。
ラストシーン。ストーリーテラーの岡田義徳さんが語る言葉に、微かな光が見えたように思えました。
「それでも彼らは生きていく」

カーテンコールは3回。
2回目にケラさんが登壇。慌てておられたのか、キャメル色の靴を履かれたままの土足状態でご本人も気にされておりました。
「忘れないうちに」とのことで、客演の方々のご紹介。
3回目にもケラさんが登壇。今度は靴を脱ぎ、イエローのソックス姿で。
「劇団が20周年ということで、万歳三唱を。大倉やれ!」と大倉孝二さんにふりましたが、見事にスルーされ、結局ご自分で万歳三唱の音頭を。
キャストさんたち全員と観客のみなさんで、「万歳!万歳!万歳!」の大合唱。大変に盛り上がりました♪
カーテンコールで万歳三唱をしたのは初めてです。貴重♪
とてもいい東京千秋楽でした^^
熱海殺人事件 Battle Royal

熱海殺人事件 Battle Royal

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

とにかく熱い!
全編、舞台から客席に向かって、弾丸がエンドレスに打ち続けられているような膨大な台詞の量とスピード。
とにかく、熱い!
この作品は決して喜劇などではなく、それらしい体をとっているだけ。
笑いの中から問いかけてくるものは、「人が人を見下すこと」という傲慢で残酷な理不尽さ。
「それでいいのか?」「本当にそれでいいのか?言葉にさえしなければ、面と向かって発しなければいいのか?」と。
誰もが思うところがあるであろう真実をむき出しにして目の前に突きつけられる。
そして、これは木村伝兵衛部長刑事ではなく、犯人大山金太郎の物語。
彼を通して、地方、貧困、親からの仕打ち、職業などの格差と差別からくる偏見への怒り、苦しみと悲しみが浮き彫りになっていく。

ネタバレBOX

ラスト。木村伝兵衛部長刑事が「火をつけてくれないか?」 熊田留吉刑事が煙草に火をつけ、一服した後。「いい火加減だ!」とポーズをとるシーンにぐっとくる。

劇中の内輪ネタ。
柳下さん→牧田さんへ。
「休憩中にバナナ食べるのはいいけど、食べてる口の中を見せるな!」
「○○(曲名失念)を弾き語ると女は落とせる!って言ってたよな?ここでやって!」
牧田さん、本当にお困りのご様子。心が折れそうになりながらギターを弾く真似を少々。
「いつもギター持ってるわけじゃねぇ~!」と逆切れ。
お二人共、D-Boysなのになぁ~(笑
チルドレン

チルドレン

東京ハートブレイカーズ

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2014/02/25 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるミステリー♪
原作にかなり忠実な脚本。心温まるミステリーで観終わった後にカタルシス。
よくこれだけのキャストさんを集められたなぁ。。と感心するような布陣。
それぞれのフィールドが必ずしも重なっていないのに、まるで劇団公演を観ているような一体感が心地よく♪
キャストの誰もが楽しそうできらきらしていたのが印象的。

BACK STAGE

BACK STAGE

東宝

シアタークリエ(東京都)

2014/06/08 (日) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい~♪
ひたすら笑えるコメディ♪ 難しいことは考えなくてよし!
実際に使用している劇場が舞台の劇。

"THE SHOW MUST GO ON!"をそのままに進むストーリー。最後はきっちりと回収。
そして、「え~っ?!」と驚き、"to be continue.."のテロップが見えるようなラスト。

相葉さん、植原さんはダンスがきれっきれでかっこいい♪ 植原さんのラップも。
永岡さんのクールでとぼけたキャラも好き。小野寺さん、暑苦しくて笑えるし。
近江谷さん、さすがにキャラメルボックスで鍛えぬかれた技をお持ちでいいなぁ~女好きで小心者の大ベテランミュージカル俳優役がツボ。
鈴木さん、こんなにキュートなコメディエンヌだったとは♪

ネタバレBOX

客席通路や2Fボックス席からキャストさんが登場したり、客席通路でアクションが始まったり、上手と下手、舞台中央と目が幾つあっても足りない演出。ラップ、歌、ダンス、アクションと盛りだくさん。
特に、鈴木砂羽さんがピンクのフリフリ~なアイドル衣装で、「恋の呪文はスキトキメトキス」をノリノリな振り付きで歌うのは必見かと。
舞台監督・外山の台詞をきっかけに1幕が終了し、本当に[20分間の休憩]に入るのもおもしろい。
相葉さんが敵と戦うシーンでは、『新春戦国鍋祭』の1シーンを思い出したりして。
鎌塚氏、振り下ろす

鎌塚氏、振り下ろす

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

後味のよいコメディ♪
コメディなのに、親子の関係や政治に関わる人々についてを考えさせられてしまう。
キャストさん全員魅力的だけど、特に片桐さんと広岡さんの堂田夫妻が卑怯なおもしろさ。
三宅さんのアクションはキレッキレ! ともさかさんは可憐♪ ベンガルさんは噛んで真っ赤になって芝居を続けるのがかわいらしくもあり。 玉置さん不憫キャラ。北村さん意外とコメディ向きかも。

わかりやすく後味が爽やかで、観劇初心者にもおすすめな作品♪

ネタバレBOX

中之院公爵の子供部屋でアカシが見つけてしまったマイクとスピーカー。
公爵の父とアカシの父が体の弱いレイジロウを想って作った仕掛け。それに気づいて変わっていくレイジロウがいいなぁ。。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ずるい!泣けたよ!
戦争が舞台だが、重くも暗くもならずに相変わらず笑いはたっぷり。
犬のゴルバチョフのヒーロー物語。
シヅ子はかわいいし、ゴルバチョフは健気。
ラストはずるい泣けた。。
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』やNODA.・MAPの『エッグ』を思い出した。

アフターイベント付きだったのだが、ラストの余韻を見事に粉砕し尽くす内容に苦笑&爆笑。
客演の萩野崇さん、元ライダー(正義の味方)はそんなことしてはいけないと思います(笑




ネタバレBOX

「計算」「バグ」「高脂質」「頭痛」がキーワード。

マッサージチェアとコケコが個人的に好き♪
涙を数える

涙を数える

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

切なくて泣けた。。
誤解を恐れずにあえて書いてしまうのだけど。。。

キャラメルボックスは観終わった後に、もにょもにょした気持ちになることがままあり、今回久しぶりに劇場で観劇。
華のある客演さん(辻本祐樹さん、池岡亮介さん)がおられたからか、時代劇だからなのか、はたまたなんなのかわからないのだが、観ていてちゃんとカタルシスが得られた。
重いテーマなのに後味が悪くなく、切なくて泣けた。。
それぞれの役にいい悪いでなく感情移入できたし。ちゃんとキャラがたっていたというのかな。。?

客演さんの華や殺陣など見どころも多い作品♪

朝日のような夕日をつれて2014

朝日のような夕日をつれて2014

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

この世界観が大好き♪
念願の映像でない、生の『朝日・・』!
構成やら伏線やらの検証なんて野暮。ただただ、感じていればいい。
客電がついても立ち上がりたくなかった。。ずっと座ってこの世界に浸っていたかった。
この世界観が大好きだぁ~♪♪

ネタバレBOX

劇中使用曲も同じで、遊びの部分も現在に合わせつつ、同じノリで楽しい♪
ゴドー登場の銀紙パーン!やキャッチボールのとき天井から降ってくる大量のボール、巨大フラフープなど。
女中たち

女中たち

トライストーン・エンタテイメント

シアタートラム(東京都)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

傷つき歪むことの怖さ
原作は未読だし不条理劇というので難解かと身構えていたが、そんなに??ということもなく、ちゃんと作品として楽しめた。
支配する者とされる者、抑圧する者とされる者、蔑む者とされる者。決して対等ではない関係性。
貧しさ、抑圧、同族嫌悪、無邪気という名の残酷さ。悪意よりもっとたちが悪いのは、善意や優しさの形をした他者への攻撃だ。
これが一番人を傷つけ憎悪の温床となり、やがて事件へと発展していくのだ。。

ネタバレBOX

客入れ、無機質な音が延々と繰り返され現代音楽のよう。
美術はシンプルだが、あまり観たことのない感じで舞台が三方向に向いている。奥様の部屋らしい。
中が透けて観える格子状の棚があり、これがぐるっとコの字型に囲んでいる。上部のみが上下に可動。始めに上がり最後に下がる。
転換なしのワンシュチュエーション。暗転もなし。
観ていると、他人の部屋を覗き見しているような背徳感すら感じる。
照明がシンプルだけど印象的。ラスト、ソランジュ(姉)の長台詞のとき客席側から照明があたり、背景に大きな黒いシルエットとなって浮かび上がる。
それはまるで生気のない亡霊のよう。
衣装とメイクは女中たちと奥様とで対照的。女中たちはノーメイク。丸首、半袖、すとん!としたシルエットをした短い丈の黒いワンピース。美しさなど微塵もなく、安っぽく実用本位な印象を与える。
奥様のほうはといえば、白い肌、細く整えた眉、真っ赤な口紅、明るいセミロングの髪を美しくセットで波打たせている。流れるような模様の入った淡いグレーのロングドレス、豪華な毛皮のロングコート。富裕層の奥様そのもの。
あの大鴉、さえも

あの大鴉、さえも

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/09/30 (金) ~ 2016/10/20 (木)公演終了

満足度★★★★★

身体表現の美しさとおもしろさ
延々と大きなガラスを持ってうろうろ‥疲れてぶつぶつ‥するだけなのに、中だるみもせず、笑いもとって見飽きなかった。
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を思わせるシュールで不条理な舞台を男優ではなく女優が演じるのがおもしろい。
もともと、男が三人がかりで汗だくになってガラスを運ぶ体(エアー)で芝居をするとても演劇的な作品。それをさらに、パントマイム?ダンス?という形で身体表現をしていて興味深い。
人の体ってなんて美しくおもしろいのだろう‥としみじみ感じた。
だけど、演じておられる側の女優さんたちは大変だったんだろうなぁ。。たったの三人しか出てこないし。

カーテンコールは2回。

ネタバレBOX

客入れの楽曲はタンゴ。
劇中に使用された楽曲には、パーカッションを効かせた民族音楽風、クラシックのピアノ曲など。
美術はシンプルでスタイリッシュ。後方に白い壁がふたつ斜めに傾いてあり、本を開いた状態のように観える。
白い壁にはぴかぴかに光る真鍮の蛇口が2個、ドアノブが1個付いている。1個の蛇口の下にはブリキのバケツが置いてあり、時折、「ぴちょん‥ぴちょん‥」と音をたてて雫が垂れている。
床には糸車が転がっており、それ自体はシルバーに光る自転車の車輪でできている。
上手側に椅子が1脚。
下手側には濃い色目の机と椅子、黒のスタンドライト、机上にはグラスが1個、チェス盤、スライドプロジェクターが置いてある。
照明がある方向からあたると、白い壁がスクリーンのようになり男たちのシルエットを浮かびあがらせる。
スライドプロジェクターも実際に使用され、同様に「サミュエル・ベケット ゴドーを待ちながら」、「三条」などが映し出される。

衣装は三人三様だがモノクロで統一されており、トップスが白ならボトムスが黒、トップスが黒ならボトムスが白、ソックスと靴だけは三人とも黒。

舞台全体が白と黒のイメージ。美術、衣装、チェスなど。
無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

いいなぁ~大好き♪
劇団鹿殺しは初見。東京千秋楽を観劇。
懐かしく、切なく、哀しいのに見終わった後に温かいものが残ります。
泥くさいけど、胸につーんとくる素敵な作品。
特に楽隊の電車が好き♪

役者さんは、菜月チョビさんがかわいい♪ オレノグラフィティさんもいい♪
客演陣も、客演とは思えないほど馴染んでいて違和感がありませんでした。

ネタバレBOX

美術の使い方がよいです。特に、ラストの円形劇場の特徴を活かした壁面一杯の満天の星空は圧巻。美しい夜空でした。

劇中劇でいちいち台詞の端々に、「ROCK!」「FUCK!」と言うのが笑えます。
劇中歌の「宝塚奇人歌劇団~イヨッ!ハッ!大当たり!」が頭に残りぐるぐる回ります。
『ムサシ』ロンドン・NYバージョン

『ムサシ』ロンドン・NYバージョン

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった~♪
作品中に一貫して流れるテーマは「恨みの連鎖を断ち切る」、「命の尊さ」について。
休憩込みで3時間超えの作品です。役者さんたちはほぼ出ずっぱりで、早い掛け合い、長台詞と負荷が相当にかかるのではないかと思われます。
ですが、中だるみのないテンポのよい展開。終始笑いが絶えません。
練られた脚本に芸達者で化物級(褒め言葉です)の役者さんたちが奏でるお芝居を堪能しました。
観終わった後素直に、「おもしろかったなぁ~」と思える作品でした。

ブラザーブラザー

ブラザーブラザー

Doris & Orega Collection

THEATRE1010(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★★

コメディだけど+α
シアター1010で、Doris & Orega Collection vol.7『ブラザーブラザー』初日観劇。

キャスティングはvol.5『ナンシー』のときとほぼ一緒。
そのせいか、それぞれの役柄も似たような感じ。

笑いの中にもちくちくと刺さる、家族にしかわからない事柄や関係性。
家族だからといって、本当にその人のことをわかっていたのか?と問いかける。
観終わった後に、温かいものがほこっ。。と残る作品。

公演前の西村雅彦さんのインタビューで、「消費されるコメディでなくお客さんの心に残るものを作りたい」とおっしゃっておられたことに納得。

老若男女、初心者にもおすすめの舞台。

ネタバレBOX

前回のvol.6『地球の王様』では、ラストの消えものはカレー、今回はお寿司。
ここはシリーズ化するのかな?(笑
いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

パルコ・プロデュース

東急シアターオーブ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

華やかな時代絵巻
実力派揃いの役者さんたちによる鎌倉期の時代絵巻。
照明が美しく、音響も効き、衣装も豪華で華やかな舞台。

鉈切り丸役の森田剛さん、せむしを付け、片足を引きずりながら、激しい殺陣と膨大な台詞をこなしておられて圧巻。
巴御前役の成海璃子さん、初舞台で体をはって熱演されておりましたが、台詞が聞き取りにくいときがままあり、声が裏返りやすいの少々いただけなかったかと。



ネタバレBOX

鳶と大地がキーワード。
【鳶=飛翔=空=上昇志向】
【大地に還る=帰る=死】

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