3軒茶屋婦人会5 ブライダル 公演情報 G2プロデュース「3軒茶屋婦人会5 ブライダル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    男優さんが演じる女性のかわいらしさ♪
    暗転はなく、照明の明るさを落とした状態で場面を転換しており、椅子とミニテーブルだけでマンションの部屋、ブライダル会場などを表現しています。
    場面転換のとき、音楽に合わせて役者さんたちが無言で鋭角的に移動していくのが、美術と相まって心理描写として効果的でした。

    男優さんが女性を演じることで、泥々としたストーリーと人間関係なのに、それを感じさせずに観せることができるのだと思いました。生々しさが軽減されて、笑いに転化されていく感じ。
    とにかく、役者さん3人とも存在感はあるし、所作は女性のようだし、上手いです。間といい、目線といい、絶妙です。

    泥々した内容だったにもかかわらず、後味がすっきりした愛らしい、G2さんらしい作品でした。

    カーテンコールは2回。2回目に大谷亮介さんがごあいさつ。なかなか話が進まず、篠井英介さんが時折フォロー。
    劇中、椅子やミニテーブルの移動をブライダルスタッフの衣装でされていた、本当にスタッフの方を呼んでこられてご紹介。すでに着替え済みでちょこっとだけ袖からお姿を出されてました。

    ネタバレBOX

    衣装がとてもよかったです。おそらく全部女性用と思われる衣装を、役のイメージぴったりに着こなしておられて。特に、篠井英介さんの膝上丈の真紅のワンピース、黒いカーディガン、黒いハイヒール姿は圧巻。お美しい。。♪ 
    深沢敦さんもアップにした髪型とメイク、ふんわり~とした素材とデザインの衣装がお似合いでした♪

    陽子は仕事とかつての恋人だった義男のこと。真由美は秘めた香織への想いを。香織は離婚した過去を。それぞれ、胸にしまいこんだままストーリーは進んでいきます。
    3人とも自分の幸せのために必死で、あがいていて、滑稽で。でも、それが哀しく、愛おしい。
    ラスト、3人でベンチに座りこみぼそっと歌う、KANの『愛は勝つ』。聴いていてしんみりしそうなのにむしろ笑えるんです。
    それが救いなのかもしれませんね。

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    2013/05/03 18:39

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