『わが闇』(再演) 公演情報 ナイロン100℃「『わが闇』(再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    演劇っていいなぁ。。と再確認♪
    ナイロン100℃では珍しくないとはいえ、3時間超えの長尺にもかかわらず、冗長感が全くない展開。暗転も多いんですが。
    始まった直後から、その世界観にすっ。。と入っていける不思議さがあり、『犬は鎖につなぐべからず』のときを思い出したり。

    “家族”という、他人にはうかがい知ることのできない社会の最小単位。そこで大なり小なり誰にもあるであろう事柄と傷。
    互いに傷つき、傷つけられ、誤解とすれ違いの数々。傍から見ればささいなことが、当人にとっては人生を左右されるほどの意味をもつことの怖さ。
    それぞれのおかれている状況は決して楽観的なものではなく、むしろ、これからどうやって生きていけばいいのだろう。。?と思わざるをえないのです。

    「劇団力」という言葉があるのなら、まさにそのものという感じでした。客演の方が三人いらっしゃいましたが、なんの違和感もなく劇団員の方々と馴染み、同じ世界観を構築されていらしたと思いました。初演と同じキャストさんたちでの再演とはいえ、なかなかできないのではないかと。
    それにしても、本当にナイロン100℃の役者さんたちはすごい!

    ネタバレBOX

    アルバムの写真に込められた、父 伸彦の娘たちへの想い。これは彼なりの遺言だったのですね。。
    ラストシーン。ストーリーテラーの岡田義徳さんが語る言葉に、微かな光が見えたように思えました。
    「それでも彼らは生きていく」

    カーテンコールは3回。
    2回目にケラさんが登壇。慌てておられたのか、キャメル色の靴を履かれたままの土足状態でご本人も気にされておりました。
    「忘れないうちに」とのことで、客演の方々のご紹介。
    3回目にもケラさんが登壇。今度は靴を脱ぎ、イエローのソックス姿で。
    「劇団が20周年ということで、万歳三唱を。大倉やれ!」と大倉孝二さんにふりましたが、見事にスルーされ、結局ご自分で万歳三唱の音頭を。
    キャストさんたち全員と観客のみなさんで、「万歳!万歳!万歳!」の大合唱。大変に盛り上がりました♪
    カーテンコールで万歳三唱をしたのは初めてです。貴重♪
    とてもいい東京千秋楽でした^^

    0

    2013/07/16 13:06

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大