「ヴルルの島 」
おぼんろ
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待を大幅に飛び越えていった。
約1年半ぶりのおぼんろ。
おぼんろなら面白いものを見せてくれるだろうと
期待はしていたが、予想のラインを大幅に飛び越えて行ってくれた。
川崎プラザソルには以前いったことがあるが、
なんの特徴もないただの箱だった。
しかし、おぼんろの手にかかれば、ここがテーマパークになってしまうのだ。美術の竹邊奈津子のセンスは逸脱している。
開場すれば、役者達が客を迎えるスタイルも変わらず、会場中に暖かい空気が生まれる。
開演前の役者達と触れ合う機会があるゆえに
おぼんろの 役者=語り部 が 「演じる」ではなく「物語る」 という事にリンクするのだろう。
語り部たちの衣装はパダラマジュグラマの時に衣装を担当していた永田光枝。より物語の世界観を高めている。
主宰の末原拓馬の父である末原康志が作った劇中曲も素晴らしい存在感で物語を牽引する。
そして、そのすべてにも負けずに存在する語り部達。
演劇を好きであるならば、
時間を見つけこの物語に参加した方がいい。
あなたが見てきた演劇の常識をぶち壊すモノを見ることができるから。
ゴベリンドン
おぼんろ
吉祥寺シアター(東京都)
2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
あぁ、これが。
念願の「ゴベリンドン」に触れることができた。
初演を見れなかった事を激しく後悔したのと同時に、
再演だけでも見れた事にも安堵した。
おぼんろの5人はいったい、どれほど、私たちに魅せつけてくれるのか。
吉祥寺シアターという立派な劇場が、
おぼんろ小屋と化していた。
普段の吉祥寺シアターを知っている人には、
場所を間違えたと思っても仕方がないくらいの劇場づくり。
主宰の前説。5人の語り。
ふんわりとした幸せな一面から始まる物語。
急降下と急上昇で動き回る物語。
前後左右上下と縦横無尽に駆け回る語り部たちの圧倒的な演技。
参加者は身も心も振り回され、
どんどん沼のそこに引きずり込まれていく。
従来の観劇とは全く異なるスタイルに、
これは演劇なのか?という疑問を毎度のこと拭えない。
演劇を超える演劇。
観劇ではなく「参加」は今回も見事に見参である。
残り7日。せめてもう一回くらいはこの物語に触れに行きたい。
演劇という物の固定概念を取っ払ってくれるおぼんろ。
ぜひ、多くの人に触れてもらいたい。
気になっている方は、吉祥寺シアターに行くべきだ。
きっと新しい世界が広がるであろう。
捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!
おぼりん
pit北/区域(東京都)
2014/11/16 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
衝撃はさらなる衝撃を連れてきた。
約2年前に初めて高橋倫平の「捨て犬の報酬」を見て、衝撃を受けたこの演目の再演を見れるという事で、どれほど楽しみにしていたことか。
期待をすればすれるほど、そのモノの価値、ハードルを上げるわけだが、
各地を回って戻ってきた「捨て犬の報酬」はそのハードルを余裕で飛び越していった。
「芝居を見るだけが公演ではない」として
劇場に入った瞬間から公演はスタートしていた。
階段を下りればそこには英語で書かれた古い看板。
制作スタッフはみんな統一感のある服装。
その中に奇抜な恰好をしている二人。
開演前にわかるのだが、前説をやる役者である。
面白おかしい前説から入り、見事に物語への道案内をしてくれる。
本編が始まる。
薄明りの中から朗々しい歌が聞こえてくる。
そして、明転。
舞台の中央に立つ老犬。そこから釘づけ。
軽快な台詞回し。
アクションでは桁外れの身体能力見せてくれる。
幕が落ちてくる時が圧巻。
見えないはずの登場人物が見え、
色々な場所に連れて行ってくれる。
息もつけぬほどの、瞬きもできぬほどの圧倒的な存在感。
各地を回って、演技に深みがでたと考えるべきか、
2年間でここまでパワーアップしているとは思わなかった。
30分という短い時間だが、それ以上にあの演技をぶち当てられると、
こっちがどうかなってしまうかもしれない。
たった一日の3ステージ。
これだけでは勿体ない。
何度も、何度も見たい作品。
もし、また再演があるのであれば、私は間違いなくこの物語に再び参加するだろう。
殿(しんがり)はいつも殿(との)
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了
満足度★★★★
ネタが多い。
純粋に話の会話で笑わせるというより、
設定と小ネタと役者の演技で笑わせるというイメージがある。
確かに面白いことは面白いのだが、波に乗った笑いではなく、
単発単発で、面白いのだが、残念という不思議な感じがした。
その小ネタが一級品なのだが(笑)
U&D&O
おぼんろ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了
満足度★★★★
コメディ劇団ではないのは明らか
であるのに、その戦いに挑んだ事を称賛したい。
笑いどころはほとんどないが、明らかに多くの人の心をつかんでいた。
数十人と参加している役者の中で、最優秀俳優賞と俳優賞を手にした
わかばやしめぐみと末原拓馬だが、おぼんろには他に同様またはそれ以上の技量を持ち合わせている3人の俳優がいる。
その3人が加わっていたら、違う賞だって、夢ではなかったのではないだろうかと思わずにはいられなかった。
しかし、主催者側は何を思って、おぼんろを出演させたのかが疑問である。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!
おぼんろ
王子MON★STAR(東京都)
2014/07/09 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
あの空間と物語が交わる時
公演が終わってもう数か月たつが、あの時の感動をふと思い出したので書き込んでみる。王子MON☆STARという、王子小劇場の真裏にある劇場。というかスペース。そんな場所にあんなスペースがある事を知っている演劇人は少ないだろう。この作品のために作られたのではないだろうか?と思うほどのおぼんろの世界観にマッチしていた。芸達者な語り部たちがそこかしこと走り回り、圧倒的な演技を魅せつけてくれる。3000以上の動員に成功したこの劇団。果たしてどこまで登りつめていくのか。次回が待ち遠しい。
銀色の蛸は五番目の手で握手する
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2013/12/27 (金) ~ 2013/12/30 (月)公演終了
満足度★★★★
上質なエンターテイメント
笑いあり、アクション?あり、涙ありの三拍子。
メイクや衣装などがとても印象的。
舞台に立つだけで、思わず、笑ってしまうような、そんな笑わせてるや根性が素晴らしいと思った。しかしながら、一発ギャグ的な要素が強く、笑いに畳みかけるような緻密さがないのが残念。
現実的ではない設定に、現実的な痛みや、愛を伴わせる脚本は良い。
アシュラ
平熱43度
ワーサルシアター(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
確かにハイスピード
脚本の性質上、
一瞬で違う役にならないと物語が成立しない状況に、役者たちは頑張っていた。
しかしながら、技術的な問題で、スピード感を維持しながら、物語を伝える術を全うできた役者は多くはなかったのが残念である。
最後に起こる悲劇には、思わず涙を流さずにはいられなかったが、
すべてのクオリティがそろえばその感動も一際だっただろうと思った。
ニューシネマパラダイちゅ
株式会社ウェーブモーション
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄まじい破壊力
これほど、劇場の客席が沸いている舞台を今までに見たことがあるだろうか?と思うほどに、2時間の上演時間中、笑いが絶えなかった。
と言ったものの、最初から最後までただ、笑いがあるのではなく、
ストーリーを紡ぐために、それぞれのキャラクターが持つ過去や、思いが交差し、それがスパイスとなり、シーンの合間を引きしめている。
どの役者もレベルが高い中、やはり、おぼんろ高橋倫平の演技は素晴らしい。あのギャップを演じきれる役者が、ほかにいるのだろうか?
もう一度見たいと思うが、それが叶わないことが残念だ。
ロインロイン・ラブ
おぼんろ
ワンズスタジオ(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/11 (金)公演終了
芝居ではないからこその良さ。
暗がりの朗読会。確かにその通り。
エンターテイメント性にあふれ、五感を刺激してくれるおぼんろの芝居を見に行くという感覚で劇場に足を運ぶと期待を裏切られるかもしれない。
しかし、末原拓馬がつむぐ世界はやはり美しいという事は健在である。ランタンの明かりだけで紡がれていく物語。耳で聞き、物語を創造していくには見ている側、いや聞いている側にも極度の集中力が必要になる。
その物語の中に自分を落とせる事のできる人は、存分にこの世界観を楽しめると思う。
ただ、それを客に強要することはできない。
やはり、否応がなしに物語の中に引きづりこむ、言葉の力があれば、もっと変わるかもしれない。
これからに期待をする。
しあわせの詩
One on One
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいの一言。
知人に紹介されて観劇。
値段も去ることなが、歌唱力、ダンス力などは小劇場のレベルではない。
音楽もとても心に残るものがある。
作演出音楽を担当している浅井さやかという方は才能溢れる人なのだろう。
一番びっくりしたのは、当劇団のHPを見ていたら過去の作品におぼんろの高橋倫平が(同姓同名がいない限り本人なんだと思う。)レギュラーで出演していた事である。どういう縁かは知らないが、高橋倫平が出ているこの劇団の舞台も見てみたいと思ってしまった。
ナイゲン【ご来場ありがとうございました】
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了
満足度★★★★
青春1ページ
3方向からみたら、また違う楽しみがあったのだろうと思う。
序盤に3年の女生徒が「携帯を使わないでください」と言われたのに対して「メモしてるの」といいながらゲームをしていたのが見えたのには思わずニヤっとしまった。
人のあげあしを取り合うことがここまで笑いに変化させるとはさすがですね。
その一回の文化祭のことを考える人間と
今後の学校の事を考える人間。大人になりつつある高校生たちの
簡単ではない、青春の1ページを見た。
虎と。狼と。
多少婦人
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/09/03 (火) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ゆるいオムニバス
虎を観劇。
諸々の物語に
くすっと笑わせてもらいました。
緩やかに紡がれるオムニバスの中でも、最後の話で
眼鏡の彼が、虎の子の話をしている時に、彼女が見せた表情がとてもよかった。ドラマを生み出すのは話している人間ではなく、それを受けている人間なんだと改めて感じることができた。
潮騒の彼方に
削除
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/08/20 (火) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★
身振り手振り
役者のテンションがとても高い。
一つの言葉に一つの動き。
テンポの良さ、切り替えの早さは見て伺えたが
はたして必要なのだろうか?
蛸屋あゆみの女性役としての芝居を見てみたいと思った。
極東の地、西の果て
TRASHMASTERS
本多劇場(東京都)
2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
考えさせられる。
内容ではあるのだが、現代の問題点を突きつけるということが、何かの演劇賞や、そういう類のものを狙って書いたのだろうと、感じてしまい、冷めてしまった感がある。せっかく、架空の世界を生み出しているのだから、その世界で突っ走ってほしいと思ってしまった。役者の演技、セットの早替えは見事だった。欲情的なシーンなど、3時間の長丁場で観客を飽きさせない為にやるのはいいのだが、狙い過ぎているところもあり残念だった。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
懲りずに日暮里へ足を運んでしまった・・・
千秋楽は事前予約終了のアナウンスがあったので、これはまずいと、もう一度、足を運んでしまった。
会場前から、劇場前には長蛇の列。劇場に入り、劇場中央の受付に行くまでに、劇場内から聞こえる参加者の声などを聞いていると、リピーターの割合がなんと多い事か、そんな私もその一員であるのだが・・・
今日はどこの席に座ろうかと迷っていると、語り部が声をかけてくれる。
「あっ、○○さん!今日はどこの席にします!?」
私が、おぼんろのに舞台を観始めて数回、今回に限っては3回目だが、名前を覚えてくれているのだ。こんなに嬉しい事が他にあるだろうか?
私だけではない、来る人来る人に、語り部が名前を呼んで声をかけている。
出演者が、友達でもない一観客の名前を覚えているなんて、こんな劇団が他にあるのだろうか?
一般的な舞台は客だしの時に知人との面会ができるかどうか、という所だが、おぼんろは本当にその場所に訪れる全ての人間を大切にしようと思っているのだなと思う。
紡がれる物語もさることながら、おぼんろの人気を支えているのは、
一人一人を大事にしていることだ。
これから、きっともっと大きくなっていくだろうおぼんろにとって、
動員数が伸びれば、当たり前のように、触れ合う人間がふえてくる。
全員を全員覚えられるはずがない。
それでも、彼らは、不可能を少しでも可能にしようと、
がんばっているのだな。
応援せずにはいられない。
16日の千秋楽は事前予約分には完売らしいが、当日券がでるらしい!
これが最後のチャンス。明日、早めに打ち合わせが終わったら、当日券狙いで再度、劇場に向かおうと思う。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
作品が進化する!
前半戦に一度参加、そして、中盤戦に2度目の参加をした。おぼんろに一度参加した後に、他劇団の公演を見たのだが、申し訳ないくらいに、何も入ってこなかった。おぼんろの後に、違う劇団の観劇予定をいれるのは今後やめようと思ってしまった。ビョードロの物語りが、瞼の裏に焼き付いて離れない。
期待を胸に2回目の参加。もちろん違う席に座ってみた。
語り部が「おぼんろを体感できるのは、下の桟敷席ですよ!」と声を大にしているので、一度は体感してみなくてはと思ったのだ。尻や、腰が痛くなるのではないかという懸念もあったのだが、そんなものは杞憂だった。
陳腐な表現でも申し訳ないのだが、
面白いのだ。
凄いのだ。
これほどまでとは予想できなかった。
ちょっと外側から見ていても、おぼんろの舞台は魅力的で心惹かれるのに、
下の席に座ると、心惹かれるどころか、心奪われる。
観る位置が変わっただけでなく、作品の演出も所々変わっていて、
まさに作品が進化するという言葉がふさわしい。
何度見に来ても楽しいと言われている おぼんろの所以はここからくるのか。
開演前に語り部の「高橋倫平」が初めて参加する人々に下の席をすすめ
、
「みんな癖になるよ♪」と笑いあっていたが、
終演後カーテンコールで正面に立つ語り部たちを見るのその参加者達の目が確かにキラキラと輝いていた。
おぼんろは癖になる。
終盤戦、少なくともあと一度は、この世界を体感したい。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!
おぼんろ
d-倉庫(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
人々が、劇場が喜んでいる!
会場となるd-倉庫には何度か足を運んだことがあるが、今回のおぼんろの様な使い方をしている劇団など一度もない。縦横無尽に客席の周りを走り回るスタイルのおぼんろを芸術劇場の「おぼんろ博物館」で体感したと思っていたが、その比ではなかった。まず、入場から他の劇団と画す。開場少し前にd倉庫に付いたら、目の前には大行列!2階ロビーからの入場が通常だが、なんと搬入口が入場口。その扉が開け離れ、通常時は舞台である場所、そこには段ボールとクッションをうまい具合につかった桟敷が置かれていた。その間を通って中に入っていくと、劇場中央で受付が行われている。劇場を
見渡すと、段ボールやペットボトル等で作られた美術が目に留まるのだが、それが何とも美しい様相を醸し出している。受付をすました後に方々に好きな席につく。満席の会場で役者達が客と談笑をするこの方法は芝居が始まる前に会場を温める大事な役目を果たしているのだろう。末原拓馬のおぼんろ参加への心得から始まり、ゆっくりと物語へと導入していく。劇場内のありとあらゆる場所が演技スペース、後ろを振り返り、上を見上げ、真横を駆け抜けていく。多くの芝居を観劇してきたが初めての感覚に陥る。
くぐるという病原菌を生み出すビョードロという民の儚く切なく痛みを伴う物語。レベルの高い役者陣で演じられる最高のエンターテイメント。
初日からのカーテンコールが「ビョードロ~月色の森で抱きよせて~」がいかにすごい作品かという事を証明している。
私は他の観劇予定をキャンセルしてでも、後数回は劇場に足を運ぶだろう。
ストロベリーマン
ミノタケプラン
「劇」小劇場(東京都)
2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
イチゴを食べたくなった。
最近注目している、おぼんろのわかばやしめぐみが客演するということで観劇。いい意味で、とてもとてもとても、普通にいい話。奇をてらわず、笑い泣きシリアスなシーンを含め演劇の醍醐味というものを堪能できた。演劇初心者などに薦めたい。
泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)
おぼんろ
東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)
2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
芝居以外でも楽しめる。
おぼんろ博物館とはよく言ったものだ。芸術劇場のアトリエを使っての公演。いや公演というのだろうか?フォログラム映像?ただの公演を見に行くというスタイルではこの出し物の楽しさを存分に理解はできなかったのではないだろうか?まわりの展示品を見て、そこから、物語が生まれていく。展示品の説明文がこれまた笑いを誘う。おぼんろという団体は本当に、ただの演劇ではないのだな。観劇する側の人間が、自ら楽しみに行くことによって、さらなる楽しみを提供してくれるのだ。斜に構えていたら、せっかく体感する時間が勿体ない。凝り固まった頭をほぐし、素直に感じることが一番なのかもしない。