tamaki86の観てきた!クチコミ一覧

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『銀色テンポラルの中で鳴く』『Make it futten』

『銀色テンポラルの中で鳴く』『Make it futten』

Crackersboat

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/05/21 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

せっかくの面白いステージだったのに
すいません、コンディション調整に失敗、睡魔に襲われ舞台に集中しきれませんでした!><、

終演後のアフタートーク、KENTARO!!さんの「寝てる客がいると即興の質が落ちる」との発言に(寝落ちしちゃわないでホントよかった・・・)などと一人胸をなでおろしてた自分。反省。

リピーター割引1000円だし、もう一回ちゃんと観に行こうかどうしようか。

[新制作] カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師

[新制作] カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

こんなに面白いもんなんだな、オペラ。
スタンダードなオペラ演目をスタンダードな演出で観たのは初めて。
いい悪いとかわからないけど、歌い手の迫力にとにかく圧倒され。

今回の二本立て、『カヴァレリア~』はなーんか密度が薄くて「あー、合唱きれいだなー」くらいだったんだけども、『道化師』は観ていてなんともざわざわくる感じに最後までグッと掴まれっぱなしでめっちょ面白かった。
「仮面をつけろ」の曲とか、前々から知ってはいたんだけど、ああもやばい場面の歌だったとはw

ネタバレBOX

『道化師』 ああいうオケピにブリッジをかけて客席と行き来できるようにした舞台の使い方、コクーンとかで散々見慣れてるはずなのに(こないだの『もっと泣いてよフラッパー』とか、正直「またか・・・^^;」って思った)、オペラパレスのあの空間でやられるとさすがにビックリ。
オペラだとちょいちょいある演出なのかな?
ユーディの冒険

ユーディの冒険

東京芸術劇場

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

微笑ましい
和やかな、ゆるい空気な上演な中にも、演劇演劇した面白シーンあり。

ハンスはハイリ~どっちもどっち?!

ハンスはハイリ~どっちもどっち?!

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもわず次の日にリピート観劇
面白かったつーかなんつーか、なんかいろいろと思考の外に行かれすぎて理解とかちょいちょい追い付かなかったんだけど、その置いてけぼり感も美味しかったっつーか。
当然のように舞台上で行われるいろいろがなんかもういちいちアクロバティック&おかしみに溢れてるうえに、その演じ手が演じ手でいちいちどうかしてるテンション(褒め言葉)でステージを蠢いてる状態で、観ているこっちの頭の中を気持ちよく歪めてくれるっつーかなんつーか。

後半にあるモノローグのシーンは字幕が欲しかったかな、あそこで語ってる内容が理解出来てたらより楽しめたかもなあ感が。(もしくはこっちに英語力がもっとあれば・・・)
これ不満とかじゃなく、字幕に限らず、アフタートークなりパンフレットなりなんなりで、もうちょっと作品に踏み込んだ解説とかがあったら、こういうハイコンテクストにもとれるような作品がもっと観客にとって観やすい存在なるんじゃないのかなあとか思ったり。
あともうちょっと近い席で見たかったかも。

まあなんやかんや言っても、これで3000円は安すぎじゃないかと。

※追記
昨日(5/9)の今日(5/10)でリピート。
一回目よりいい席で見たからかいろいろシーンの印象がより強く感じられたり。
特にCalling youのシーンは、うつくしさ鮮やかさが目に焼き付いてしまったり。
終盤、あらゆるものの認識が解体していく展開に、思わずグッと掴まれてしまったり。

ネタバレBOX

しかしまあ、なんで途中バグダッドカフェの曲歌ってたんだろう・・・w
夢見るための50の方法

夢見るための50の方法

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★

芸劇にいる羊、ってことでおなじみの劇団
劇場空間での作品はどんなのやるんだろう?ってことで観劇。

感想、身体表現は面白くて楽しめたっちゃ楽しめたけど、そこまで強く掴まれるものはなかったかなあ。

上手いなあとは思ったんだけど、5分ネタを連続で見せてもらった感っていうかなんていうか。もうちょっとこう、「収斂してく」感があれば好みだったのかも。

リメディア

リメディア

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/05/03 (土) ~ 2014/05/06 (火)公演終了

満足度★★★★

空席多いのは勿体ないなあ・・・
プレイハウスの舞台をめいっぱい使っての大混乱。
なんかもう暴力的に翻弄されてるっつー滑稽さにぐっと来たなー。
パッと見ぜんぜん上手く見えないのとかすごい。

途中「ん?今って何やってるシーンなの・・・?」ってな間がちょいちょいあったのはちと残念。

下のほうで面白いことやってることが多かったんで、中途半端に前のほうの席とっちゃったのは失敗だったなあ・・・^^;

うまれてないからまだしねない

うまれてないからまだしねない

範宙遊泳

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/04/19 (土) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度

この劇団、こんなつまんなかったっけ・・・?
2.5次元演劇だかなんだか知らないけど、スタイルありきで作ってるのにスタイルを活かせてないっていうかなんていうか、別にそのスタイル自体も目新しいもんでもないし、っていうかそもそも今回はお話自体が・・・

生と死についての、別段そこに新鮮さも切実さもうつくしさも無いような、どっかで見たような不条理噺の薄口な寄せ集めを、じっくりじっくりと(無駄に)間を取って演じられても困るんですよね・・・(´・ω・`)

大石さんの「ゴキブリ」は面白かったと思うのん。

カルミナ・ブラーナ/ファスター[日本初演]

カルミナ・ブラーナ/ファスター[日本初演]

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2014/04/19 (土) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ただただ見蕩れて、ただただ圧倒された。
ステージで展開されるのは、「運命」の中で必死にあがく人間の姿。
バレエ観てて涙がこぼれるとか、結構久々かもしんない。

大学卒業して学割使えなくなったんで、去年のストラヴィンスキーまでここ数年しばらく新国立バレエとは離れてたんだけども、こんなにビントレー体制の新国立バレエが面白かったんだったら、もっとバリバリ観に行っちゃってればよかったなあ・・・^^;
『パゴダの王子』は絶対観に行く。

水分-みくまり

水分-みくまり

砂の上の企画

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ここ最近観た芝居でもダントツにしびれたなあ・・・。
なんつーか、とんでもなく「美しい」っていうか、この世界の脈打つ心臓を、じかに触れてしまったかのような激しさや鮮やかさ、多幸感や寂寥感に満ち満ちた、そんな芝居だった。
悪い芝居主宰の山崎彬が動きもほとんどなしに延々ひとりで語ってるってだけの芝居だったんだけど、最初の登場から最後の一礼まで、身じろぎもできず息をすることさえ惜しむように魅入ってしまった、っていう。

照明の美しさも、なんとも言えず、印象的。

ヴォツェック

ヴォツェック

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんなオペラがあるのか・・・!
カタルシスとか微塵もない、くらくて、不気味で、寒々しくて、さりげなくグロテスク。
見ていてざわざわしてくる、夢に出て来ちゃいそうな舞台。
こう言っちゃっていいかわかんないけど、まあ面白かった。

オペラを観るの自体がほとんどない自分としては、そもそもこんな表現もオペラとして「アリ」なのか、ってのが新鮮。
無調性のオーケストラ、歌い上げるアリアや迫力のある合唱のかわりに鋭いセリフの応酬や重苦しいうなりのようなコーラス、100分程度の上演だったにもかかわらず観ていて疲れること疲れること(とはいえそういう部分が演劇メインで観ている自分にとってはかなり見やすかったというのも事実かな)。
もっと他にオペラをたくさん観てから、観てみたかったって気持ちもあるかも。

にしても今回の上演、一面に水張った美術とか、照明のドライさとか印象的だったけど、なかでも歌わない役者による黒服の男たちがインパクト大。
歌(セリフ)もなく、匿名性の強い存在が、暗い、でもクリアな照明の中に浮かび上がってきた姿に、もうそれだけで「来る」モノがあった。
そんな彼らが最初の場面転換でびちゃびちゃ音たてながら出てきたところとか、「求職中」のプラカード下げながら黙って黒衣的な作業に従事してたのとか、ぞわっとした。
なにか「人間性」的なモノを剥奪されたように映る彼ら、最後の場面で出てくる子供たちすら同じ衣装であったのとか、いい感じに後味が悪い。

終盤、ヴォツェックが妻を刺殺すシーン。
歌われてる「赤い月」を観客に視覚として見せないっていうのは、ヴォツェックの心情、ってか抱えてるエネルギー的なモノってのをそう簡単に理解されてたまるか、っていうメッセージなのかな?などと考えたり。


自分たちの「神」から見放されて生きるしかない彼ら。
でもそうして転げ落ちていく姿の中に、その地平から始めるしかない姿の中に、「人間そのもの」の可能性を探っていこうとする、そんな意思を感じたのが印象的。


   
※ しかしまあ、劇中、客席でアラーム鳴っちゃってたのはアレだったなあ・・・^^;
あーしみたく、安売りだったチケットでのお客さんだったんかな?

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

こういうアマヤドリが見たかったのかも
劇場(目白駅から徒歩20分)にいくまで、水たまりに思いっきり足ツッコんだり、トラックが跳ねた水を浴びちゃったりで開演前テンションダダ下がりだったんだけど、それでもまあ、面白い芝居を観るとちゃんと面白いんだなあ、ってなことを再確認した。

観る前は「一回観りゃいいかなあ~」ってな感じに思ってたんだけども、甘かった。
ここまで2時間しっかり惹きつけられて、んでもって「ああいう」終盤だと、なんつーか沼に引きずり込まれたっていうか、一回だけじゃとてもじゃないけど咀嚼しきれない、もう一回は観ないと、って気にさせられるというかなんというか。

にしても今回の『ぬれぎぬ』、アマヤドリ特有の群舞も詩的な台詞もない公演って触れ込みだったんだけど、なんというか『ぬれぎぬ』は、それでもここ最近のアマヤドリ作品の中じゃ一番(あーしが漠然と捉えるところの)「アマヤドリ」的なモノを強く感じたなあ。
それはなんつーか、役者の発するセリフが確かに登場人物の吐き出した言葉そのものなんだけど、同時にそのセリフがセリフ自身で一つの「哲学」みたいなもんを生き生きと、時に高潔に、時にグロテスクに紡ぎだしていくっていう、そんな瞬間みたいなモンに満ちている感じなんだけど、劇団員オンリーに絞った公演のせいか、アマヤドリの魅力のうちのそういう面がとてもじっくり味わえる、「そうおう、こういうアマヤドリが見たかった」的な舞台だったなあ、と。

てな感じで観劇後、差額払ってフリーパスにしちゃいました。
公演終盤でまた行くかなあと考え中。
内容に突っ込んだ感想はその時にでもできたらいいなあ、と。

シフト

シフト

サンプル

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「彼ら」の存在感
帰ってきて感想を書こうとしてタイトルを打って、「あー、そうかー、そうだったそうだった、今日観た芝居のタイトル、『シフト』だったよなあー、うんうん」ってなんか改めて思っちゃったっていう。
「ものがたり」がシフトしていく過程の領土戦争のはなしだったなあ、っていう。

この作品のキモはあれだよなあ、劇場を静かに見つめるように客席に配置されてた「彼ら」、ああいうものの存在。
「ものがたり対ものがたり」の領土戦争を何も言わず静かに見つめ続ける「彼ら」、って構図。
そこら辺、観終わってからじわじわ効いてきて面白かった。
あの「彼ら」の存在があるのとないのとじゃだいぶ芝居の印象変わってたんだろうなと思う。
舞台上で広がる各々のものがたりがあの存在によって相対化される、その宇宙規模のスケール感。
あんなに「気持ち悪い」物語なのに観終わって不思議と清々しかったのはそのためかも。

・・・にしてもあれなの?芸劇シアターイーストに自転車を吊るす、ってのはもうなにかトレンドだったりするの?
今月頭に見たニッポンの河川に引き続き、でそれだったからちょっと笑っちゃったw

ネタバレBOX

観た人にとっては書くまでもないですけど、「彼ら」=人形とかぬいぐるみとか、ですね。

そういえばわっしょいハウスの芝居でも大活躍ですね、彼ら。
シンフォニー・イン・3ムーヴメンツ/大フーガ/Jessica Lang 新作

シンフォニー・イン・3ムーヴメンツ/大フーガ/Jessica Lang 新作

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめたっちゃ楽しめたけど、
存外、自分はああいうものに関してのリテラシーとかってないのかもなあとか思ったり。
ポワントでああいうコンテンポラリー的な動きやってるのとか、どういう見方をすればいいの?これ、みたいな。

3作品の中だと、『暗やみから解き放たれて』は、ハッとさせられる瞬間がいくつもあったりして面白かった。照明の美しさも印象的。これからも躍り込んでいってほしい作品だと思った。
『シンフォニー・イン・スリー・ムーブメンツ』で生き生きと踊るダンサーの姿もよかった。「やっぱりストラヴィンスキーを生で聴くのは、それだけで楽しいモノがあるなあ」とも。曲を予習してから観にいくべきだったかも。
『大フーガ』は、すいません、途中何度も舟をこいじゃいました・・・^^;

大きなものを破壊命令(再演)

大きなものを破壊命令(再演)

ニッポンの河川

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

密度の濃い65分だった・・・
めっちょデッタラメな話なはずなのに、観ていてちゃんとその世界をうっかり信じられちゃう辺り、そして登場人物の独白とかに割とマジでグッときちゃう辺り、あーこれ、本当にデタラメな話なんだなー、と。
場面転換の鮮やかさ、演技の鋭さもさることながら、一個いっこの台詞も、地味に素敵。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん

くろねこちゃんとベージュねこちゃん

ENBUゼミナール

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

初日観劇
(やっぱりこの『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』って作品、嫌ーなところも含めてかなり好きだなあ、とか改めて思いつつ)

ダルカラでの初演が相当面白かったんで、最初のほうは「ここ、こうやんのかー」とか「へーそうするのかー」とかいろいろ比べたりしながら観てたけども、途中からそういうこと忘れてすっかり見入っちゃってた。
シロートからすると、前回のENBUゼミ谷クラス『図書館に~』に比べて格段に「難しいんじゃないの?」って思っちゃうような脚本を、ここまで生き生きと生々しく立ち上げちゃってた役者の卵たちは、結構GJだなと。

作品の印象はダルカラの時とはまた違った感じで、こっちもこっちで結構好き。
特によし子役の西堀さんとくろねこベージュねこコンビのあのトリオ感、初演の「怪物と手下二匹」感とはまた違った面白さが。事前にキャストの男女比見て「あー大原さんがやってた役、女優さんがやるのかー、大丈夫かなあー」とか思ってたんだけども、無駄な心配だったみたいですね。

まあそうは言ってもやっぱり、素人目に見てて一人ひとり役者はまだまだだなあ、とかは確かに思った。必要以上に手が芝居芝居しちゃってるのとか「力入りすぎなんでねーの?」って思っちゃったり。

でも一方で、演劇ってそういう「上手い」「下手」じゃなくて「ちゃんとそう成立してるか否か」なのかも、とか改めて思わされた感も。
キャラクターの中で起こってるコトとか、その関係の中で蠢いてるモノとか、そういうのがちゃんと舞台上で「成立」してる、そんな瞬間がコンボで来るとやっぱりなんつーかこう、「アガる」なあ、と。

もっと泣いてよフラッパー

もっと泣いてよフラッパー

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

うーん・・・
お話自体は面白かったし、生バンドの演奏はキレキレでかっこよかったし、女優・松たか子はやっぱりめっちょ素敵だったしだったんだけど、音響がどうにもこうにもイマイチすぎて・・・。
オケと被ると、(松さんや石丸さんですら)歌もセリフもちゃんと聞き取れないってのは・・・^^;
作品をストレスなく楽しめるくらいには音響周りちゃんとしておいてほしかったです・・・。

それはそうと佐橋佳幸のギターはやっぱりセクシーよね

『障子の国のティンカーベル』毬谷友子バージョン

『障子の国のティンカーベル』毬谷友子バージョン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

うまいこと感想まとまらないもんだなー
最後の方とか何でかわかんないけど涙ぽろぽろ出てきたりして間違いなく「好き」な芝居だったんだけど。

戯曲自体はずっと前に図書館で借りて読んでたんだけど、その時は何が何だかサッパリ。
んでもって、今回の上演でも解んないところはやっぱり解んないまんまだったんだけど、語り手をああいう風に造形した演出のせいか、なにかが明確に「刺さって」くる舞台になってたなあ、って印象が。
(うろ覚えだけど、ああいう風貌だとかああいう場所だとかは戯曲じゃまったく指定されてなかったような気がする)

にしても奥村バージョンもチケット取っておくんだったなあ。
リピートしてもう一回反芻したいってのもあるけど、それだけじゃなくて、若い役者が演じたらそれだけで意味がガラッと変わってくるように思えたし。

ネタバレBOX

オープニングの客いじりでキャンディーもらえたのはちょっとうれしかったり
我着地、クワイエット

我着地、クワイエット

わっしょいハウス

SNAC(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

2月8日(大雪)観劇
しれっと色々ぐるんぐるんした上に「この90分間はいったい何だったの・・・!?」ってな幕切れとかがなかなかに素敵。
ドア一枚隔てたすぐ外で大吹雪が、な状況で観る芝居ってのもおもしろでした。

予定されてたゲストが大雪で来れなくて急遽、ってことで始まった出演者勢揃いのゆるいアフタートークも結構いろいろ興味深かった。
わっしょいハウスのあの演出、ミザンスに関してあんましカッチリ決められてるわけじゃないってのは意外。

ある女の家

ある女の家

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
時とともにうつろいゆく、そんな「さびしさ」を、感傷とは距離を置いて、ときにはちょっと宇宙を感じさせつつ、あっけらかんと表現してみせちゃう。そんな心憎い75分に感じた。

シアタートラムでの初演と比べて今回の再演、空間が広くなったことによって、どうしても「カンパニーデラシネらと言えば!」的な構成の緻密さを味わえる席は少なくなっちゃってる反面、広さによって生まれる役者と役者との「距離」がなんとも言えない「儚さ」みたいなモンをより強く感じさせていて、なんかもう素敵だった。
(このアンサンブルの密度、やっぱり中央ブロックで観たかったなあ・・・っていうのはちょっと置いとくとして)
(その身体の存在感や強靭さで、空間の広さの中にしっかりと豊かな空間を作り上げていた5人の役者陣は、もうホントお見事としか言いようがない)

あと今回の再演で何カ所か新しく加わったシーンのおかげで、初演ではつかみ損ねていたこの作品の核みたいな部分にちゃんと触れられた感が結構あったなあ。
「あー、“時間”ってのが結構大きな鍵なのかも」とか、「あー、最後のバスケットボールのシーンはこういうことなのかも」とか。
カンパニーデラシネラで小さい劇場での初演→中規模な劇場での再演っていうと『空白に落ちた男』『異邦人』と今回の『ある女の家』で3回目だったと思うけど、「作品の純粋なブラッシュアップ」的に感じられた今まで2作と違って、今回は「空間に合わせて作品が変容する」って面が強く感じられた再演だなあって印象。

ネタバレBOX

終盤、「火星」のニュースを読むシーンが、観終わってからじわじわと胸にしみこんでくるなあ。
天啓を浴びながら卒倒せよ

天啓を浴びながら卒倒せよ

綾門企画

アトリエ春風舎(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★

ふーん・・・
実名ツイッターとかラインとかフェースブックとか、そういうのバリバリにやってるような人たちにはこういうのが「切実な問題」なんですかねー。
携帯はガラケー、匿名アカでツイッターやってるようなあーしにはどうでもいい話でした。

いまどき「情報」と「身体」を単純に二項対立させる(少なくともそのように見えた)ってのはどーなの?とかね。
現象学とか身体論とか的に展開させる前振りかと思って我慢して観てたら、そのまんまで終わっちゃってなんかもうガッカリ。
「SNSのある世界」「SNSの登場以前の世界」を作家が自分の頭で考えてない、ステロタイプなイメージで描いちゃってるような印象が。
結局は大学の中の狭い話っていう、「それ以外の世界」はどう捉えてるの?っていう、語ろうとしてることに対しての作品内の世界のスケールのしょぼさも気になったし。(てかさー、「大学の生徒」って言うなー、「学生」って言えー)

綾門さんの脚本、前に観た『止まらない子供たちが轢かれていく』は面白かったから期待してたんだけどなあ・・・。

あと演出の要求に対して役者の身体表現や発声に甘さがかなりあったのもイライラした。セリフと連動しちゃう腕や手の動きとか、かたちとしてアヴァンギャルドなことやろうとしてるってのに、ものすごく「古い」芝居に見えちゃってどうにもうーん。
最後のほう、何言ってんのか全然聞き取れなかったし。

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