
F/T12イェリネク三作連続上演 『光のない。』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2012/11/16 (金) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちいさな小部屋で観るのも良いけど・・
こういう大きな劇場で5人の役者を見るのも良いな・・。
学生時代、フランス語とポーランド語は勉強してみたけれど、
間に挟まれたドイツ語はちっとも勉強したいと思わなかったけれど、
ちょっと今後悔中(あくまでちょっとだけ(苦笑
少しだけでも齧ればよかった(齧るだけなら今からでも遅くないかな・・でも齧るならペルシャ語にしたいかな(苦笑
たしかにこれは、総合芸術としての地点の集大成かもしれない。
そして、どんな要素が入ってきても、それらに柔軟に対応できる
5人の役者陣の到達点かもしれない
(前回が到達点かと思ったけど、これだけ色々な要素に対応できるのを見ると、まだ先は見えないような(笑
前衛でありながら、総合芸術で、オペラ。
ユーモアに溢れながら、内容を考えれば笑うのを少し躊躇する(ドイツ人ならシニカルな笑いを浮かべられるのかもしれないが
リヒニッツと同じ、福島の大地を汚した日本人の、
「呪われたドイツ語」(リヒニッツのプレトークで言っていたけど。自分たちの言葉の美しさを硬直的に讃える人は多いが、呪われた有様について美しく語る人は少ない
と同じ呪われた言語で発声しているからこそ、
翻訳されてもなお、美しさと呪詛の二重構造がそのままに残されているのだろうな・・(苦笑

アンティゴネーへの旅の記録とその上演
マレビトの会
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2012/11/15 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
これは・・
凄い。
今までの京都のマレビトのイメージとは全く違うと思う。
まだ確信は持てないけど、これからの演劇の形を変えるかもしれない。
初日を観たけれど、照明なんかを含めて最終日までもっと進化(・・というか変化?)するかもしれない。
・・こうして見ると、並の作家には構築不可能な世界かもしれない。
世界に入っていくには時間が必要だと思う。
6~7時間いても観劇の仕方に慣れるのは大変かもしれない。
国内劇団にも関わらず、事前予習は海外作品以上に必要かもしれない。
非常に繊細な作品だと思う。
・・まだ確信は持てないけど、歴史に残る作品になるかもしれない。
ゆっくりと一日、西巣鴨で過ごすくらいの気分で行った方がかえっていいかも。
焦ると、肝心の詩とでもいうべきものを、
わざわざ足を運んでも目の前で逃してしまうかもしれない(それが一番悔しい(苦笑
明日はみんな批判するかもしれないけど、
一年たったら同じ人たちが口をそろえて褒めているかもしれない。
今日分かろうとしないで、1か月後に気づこう位の気構えでも良いかもしれない。
(こういうとき批評家と名前が付く人たちは真っ先にギロチンにかけられるから大変だよなぁ・・皆無視したフリをして逃げないでくれることを熱望します!(でもなんかコレ岸田賞取りそうだなぁ・・って、そういうのあんまし興味ないんだけど(苦笑

キメラガール アンセム/120日間将棋
The end of company ジエン社
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
完成形が見えてきたような・・
題名が舞台の内容をよく表している気がした(ジエン社にしては珍しく
演技は完成に近づいているみたいだ。
まだ未完成という訳ではなく、
劇団員を固定して何回か繰り返せば、
現在の地点のように、
自在にリズムを操れる域に近づくかもしれないという意味で。
ただ、こちらの方がずっとポップカルチャー寄りだと思う(キメラガールという題名があらわすように
将棋のルールを知らないなら、確認しておいた方が良いと思う。

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰
テノヒラサイズ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
アメ村でも観たけど
今回は三鷹・・。
前回は大阪の中心部で、今回は三鷹と、
「・・イヤ、なんか本来だったら下北とかで全然大丈夫だと思うんだけど、
東京の演劇エリアから外れててちょっと残念」とか思ったり(苦笑
正直、行くまで初演を観ていたことを完全に忘れていた
(ヒドミといい最近物忘れが多いな・・(汗
けれど、劇場入って舞台上のセットを見た瞬間に、完全に思い出した(笑
テノヒラサイズを何度か観た人なら分かると思うのだけれど、
役者さん達が非常に個性的(そういう意味ではスクエアに似てるかな・・)なので、
東京ではそのあたり、ちょっと演技が「クサイ」とも見られそうだけれど、
大阪ではこの位分かりやすくないと通じない(お調子者の街だからか(笑
し、その安定感のある演技に支えられ、
役者のポジション(舞台の中での立ち位置とでも言うのかな・・)が目まぐるしく変わっても
安心して見ていられる(そこが意外性という点で物足りなさを感じる人がいる理由かもしれない
演技が役者の地に結構支えられている部分が多い気もするから、
台詞で「私がやった」
的なことを言っても、
観ている観客は
「・・男前やな、この女性(ヒト」
位な柔らかい空気が観客席を包む。
そういうのは、全部自分が2年前(だったか?)アメ村で体験したことだ。
「どうやって俺を楽しませてくれるんだ?」
的なBlurの歌詞でも聞こえてきそうな(Entertain me!)
雰囲気で腕を組んでいる人にはちょっとアレかもしれない(笑
「自分は楽しみに来たんだ、楽しまなきゃソンだ!」
みたく前のめりになって、大阪チックに娯楽にガツガツしてた方が良いと思う。
大阪の観客は、テノヒラサイズが自分たちの意気込みにキチンと応えてくれる劇団だと知っているから、
安心して舞台に身を委ねている。
その空気がまた心地よかったり(笑
物語は、完璧。
ただ、初演と再演と二回観た経験から言うなら、
出来れば二回観た方が絶対に良いと思う。
あまりに完成度が高いため、
宝塚並に舞台のあちこちに見どころがちりばめられている(それこそテノヒラサイズの視界のなかに(笑
この作品を1回観ただけで全てを把握するのは難しい(どんな舞台でもそうだけれど、今回は特にそうだと思う。面白いところが一杯あるよってことです
自分も割と舞台を観て、舞台を分析する力的なものは割とある方だと思いますが、
2回観て、大阪の観客たちが笑っていた所で自分が気づいてなかったところにようやく気付いてきました。テノヒラサイズについてはまだまだです(苦笑
別に営業でもなんでもなく、2回観るのがおススメです
(一応チケプレ的ななんかでも、知り合いがいるとかでも全然なく、純粋な感想です(笑

霊感少女ヒドミ
ハイバイ
アトリエ春風舎(東京都)
2012/11/06 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
超満員
小竹向原ゴーストラブストーリー?
自分、初演も観てたみたいでした。
・・あちこち覚えてる(どの程度初演と一致してるのかは知らないけど・・雰囲気?

スペース・ファンタジー 『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2012/10/19 (金) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
銀河
やはり以前から思っていたのだけど、
銀河英雄列伝と宝塚は合うな・・(笑
ちなみに一緒に星の王子様のやつも観たお袋によると、
服装的に前回の飛行士姿のほうが好きなので
そちらの方が評価が高めとのことでした。
確かに今回みたいな服装で街歩けないな。
それに女性も男性的な軍服が多かったのも、
評価が分かれるところだった(笑
評価は人それぞれ。

【終演しました!】母をたずねて三人で
ふつつかもの
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了
満足度★★★
自分は逆に前半が面白く、後半が良く分からなかったような・・
東大とかというと、役者の人がいろいろ考えるせいか、
みんなとても器用で、なんか変わった人(俺が言うなよ
といった印象が・・。
今回もそうだった。
一人ひとりが凄く器用。
独特の味もあって。

隣人ジミーの不在
岡崎藝術座
あうるすぽっと(東京都)
2012/11/02 (金) ~ 2012/11/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
勝手に解釈するが吉・・?
気付いたら何故か何回か観ていて、
自分も(勝手な)見方が分かってきたような気がする。
まず、この岡崎藝術座の舞台、
他の人はどう思うか分からないが
自分はとてもコミカルだと思う。
・・なんかよく分からないけど、どことなく不思議だ。
今回は、ほんのちょっと・・-・・だけ、似た感じの舞台を最近京都で(飴玉エレナの短編のひとつ)観たばかりだったので、
非常に特異な物語を観たという印象も無く、
一部凄く分かりやすいパートを得た気分にもなったので(苦笑
それ以外の大部分が分からなくても
何となくわかったような気になってみたりしたものであった(しみじみ・・
![アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/304/stage30411_1.jpg?407746)
アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/11/02 (金) ~ 2012/11/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
洗練と検閲
何より、素晴らしく洗練された舞台だった。
11/4追記
アミール氏はシーラーズの出身だったのか・・。
それでハーフィズの話が講義で出てきたんだと、最後になって納得(笑
シーラーズはサァディーの出身地でもあるし。
どんな所なんだろうか・・(19世紀の旅行記じゃたいしたことないところみたいだけど(苦笑

バラバラ姉妹に憐れみを
水素74%
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/10/31 (水) ~ 2012/11/07 (水)公演終了
満足度★★★★★
なるほど
一見、ストレートな舞台のようで、
どんどん雰囲気が変わっていくあたり。
70分にその流れをきっちりまとめてくるあたり。
非常に素晴らしい。
これは登場人物たちのダメっぷりがそのまま作品の評価につながらない
良い例のような気がする。
シンプルで、ちょいゲージュツで、寂しさと、ちょっとした優しさがあって。
「東京っぽい」というと語弊があるのかもしれないけれど、
自分が最近ようやく認識しつつある漠然とした東京っぽさを体現しているような気もする。
これが春風舎でなくて中心地のアゴラに投下されるあたり、
しかも週末を挟んで1週間近くで上演されるあたり、
アゴラの方向性が水素に向かっていることを示しているような・・。

アンドロイド版『三人姉妹』
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2012/10/20 (土) ~ 2012/11/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちょっとトラブル?もあったようだけど・・
自分も最初出たときは『をっ!?』
と思ったけど、すぐ慣れてしまった。
アンドロイドが有りか無しかと言われたら、
別にあっても特に違和感は無かった(登場することに対して)し、
逆に非常に巧く、考えられて使っていたように思う。
ジエン社×アシモフな三人姉妹?
これでもっと人間じみてくれば、人手が足りない地方の劇団なんかにはありがたいんでないかと思ったり。

COSMOS
空∞羽
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2012/10/26 (金) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
力作
この週は東京でも観たい公演もあって(リンクス含む
関西でも観たかった公演で行けなかったものがいくつもあって
本当に観る公演を選ぶことが苦しかった。
(・・ほんの1週間前まではまさか自分がASA-CHANGやスクエアやピンク地底人を外すとは思わなかった。この選択は、結局、前作など直近で自分が観た所は外す、という基準だったので余計に苦しかった。つまりそれだけどこも甲乙つけがたいと想像できた。
そんな中で観れた関西の公演は、正直、そのどれもがとても素晴らしかった。
かといって観れなかった公演が、自分が観ることにした劇団などに比べて劣っているとは全く思っていない。
ただ、自分が目の当たりにした人々は、その誰もが非常に前向きで
熱意にあふれていたということは確実に言える。
そのため観劇後に、☆3つとか4つつかの中途半端な評価が
自分の中には全く思いつかなかった。
そもそも、東京以外で公演するだけでも
(集客の面などで)大変なのに、
さらにその上、東京でも観たことが無い作品を上演している、
というだけで、
どこもどれだけ純粋な情熱に基づいた公演なのか、というのが分かるように思う。
(今回関西で観た舞台はどれも東京で観た記憶のない種類だと思う
それを観るだけでも、十分に関西に来る価値はあるように思う。
(あとでもう少し書き足せれば・・(汗

TOMATO
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京都人間座スタジオ、同志社大学寒梅館クローバーホール、ZAZAPOCKET´S(京都府)
2012/10/25 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
実は力作
一人芝居なので軽めかと思いきや、
まさかの一人二時間弱公演・・最近関西の一人芝居凄いね(汗
公演に行く前に軽くアンデパンダンで
サーモンとクリームチーズのバケットサンドを食べたからかな?
(多分エレナのチラシを初めて見つけたのもここの店なんじゃないかな・・
ちょうど一週間前にボロフェスタが終わったばかりで、
音楽好きな人たちがみんなやり遂げた、見遂げた充実感が店内(≒街)にあふれている気がして
(こういうの敏感なので良いお祭りだったんだなとすぐ気づいてしまう自分が憎い(苦笑
その満ち足りた雰囲気とサーモンとクリームチーズの味覚とが、
この公演の雰囲気とぴったり合っているようにも思えて(笑
自分にはとても素敵な公演であったように思えた
(他の街だとこんなことはまずないんだけど、
京都の場合、街がコンパクトなのと、
季節感を中心に全てが回っているようにも見え、
舞台に向かう途中のいくつかが相乗効果を与えて、
舞台をより楽しませてくれることが非常に多いように思う
京都の場合、ユリイカがetwで公演をやったりして、
特定のカフェの雰囲気と舞台のイメージが一致すると
自分にも印象深い公演になることが多いのだけれど、
エレナの場合、自分にとってはそれは今のところアンデパンダンだった
(会場は違うけれど
エレナがアンデパンダンをイメージしてるのかは分からないけど、
少なくとも自分の中でそれは一致した。
ユリイカを経て分かったのだけれど、
こういう場合、あまり作品の内容について細かく言う必要は無いように思う。
ただ、自分の知っているお気に入りの場所に流れているのと同じ雰囲気が
舞台の上にもあるように感じた。
それだけで十分なのかな、と。
もう少ししてまた観たら、舞台の内容をもう少し掘り下げてみようかと・・。

ジャム瓶
西村朋恵プロデュース・こまち日和
FOLK old book store(大阪府)
2012/10/25 (木) ~ 2012/10/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
大阪の舞台というと・・
お笑いなんかの影響か、コテコテ?なものを連想しがちなような気もするけど、
最近気づいたのだけれど、
ちいさなカフェ公演とか、
一見ちょっと軽めの作品に凄く良いものが多いように思う。
そして、それらの作品というのが、
作品を発表する会場の雰囲気とかと密接なつながりがあるようにも見え、
東京に完全に同じ形で持ってくることはほとんど不可能なのが感じられて
また、余計に残念な気もしたり。
![アールパード・シリング [ハンガリー]『女司祭―危機三部作・第三部』](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/304/stage30410_1.jpg?416537)
アールパード・シリング [ハンガリー]『女司祭―危機三部作・第三部』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/10/27 (土) ~ 2012/10/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
そんなに難しく考える必要は
無いのかもしれない。
会場で売っていたパンフに載っていた、
舞台に参加した子供たちの言葉を見ながら、そう思った。
トランシルヴァニアの話は、
ジプシー音楽なんかに興味があることもあって、
何年か前からたびたびあちこちに聴きに行っている。
最初は、「トランシルヴァニア」なんて聞くと、夢のような所なんじゃないかと思っていた。
別にそれは昔も今もそんなに変わっていないのかもしれない。
夢のように恵まれた土地もあるかと思えば、
山を少し隔てたところでは、そうでないところもある。

冷凍カプセルと流星群【公演終了!ご来場誠にありがとうございました。】
隕石少年トースター
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2012/10/24 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
お昼の回にぶらり観劇・・
きっちりまとまっているだけじゃなく、
いろんな感情が詰め込まれていて素晴らしい作品に仕上がっていました。
以前の公演を見た時にも感じたことだけど、
最初、十三というと南側のイメージが強くて
なんだかどうなんだろ、
という気もしましたけど、
道道の雰囲気と会場と、公演内容がぴったり合っていて
素敵な小品(今回は2時間を超える作品でしたが
に仕上がることようで、
良い会場だな、と、改めて思いました。

夢の星
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
超満員とフワチェイス
・・あれ?小竹向原ってこんなに人いたっけかな?
と、思わず思ってしまう位何故か?満員で、
夢か?と、思ってたら、内容も観客席に負けず劣らず?
夢のような舞台でした。
フェリーニの「8 1/2」を徹夜明けで観て5分で沈んだら・・・
こんな風に・・なるわきゃないか。

KENTARO!!「雨が降ると晴れる.2」
Crackersboat
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日
凄く難しい動きをしたかと思えば、
あえて誰にでもできそうな動きを入れてみたりするあたり、
逆に若手には難しい?
自信に満ちたつなぎだな、と、思ってみたり。
確実に色んなダンス、動きを取り入れているんだな、
というのは、足の高速の動きなどをみていると分かるんだけど、
全体としてHIPHOPや持って生まれた?身体能力から来るのか、
足首から手の指先までバネでできているみたいな、
柔らかでリズミカルな動きが貫いているのがまた素晴らしい。
このバネや動きのユーモア、顔芸(笑
が、どんな動きを取り入れても、
全体として統一感を失わない理由なのかな?
硬質でパワフルなダンサーたちとは対極をなす
柔らかくて、水色やピンクが良く似合う(笑
KEATARO!!さんのダンスは、
やはり素晴らしい
(自分が(面識もないのに)思わず「さん付け」してしまうのは、千葉さんとKENTARO!!さんくらいなんじゃないかな、などと(苦笑

living
自由迷子
早稲田大学学生会館(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
「物語る」ではなく・・
先日観た菅間馬鈴薯堂とは対極をなすような(笑
物語っていない舞台。
どっちかというと、
観客席は鳥の目で。
どこかの地方都市を俯瞰するような。
「きょうは少し風が強いから、軒先で羽を休めていよう」
「とてもいい風だから、高くまで飛んでみよう」
そんなふうに風のなかに浮かびながら、
ふと目に入る道や公園やどこかの景色。
・・ああ、これは現代的な劇画なのかもしれないな、と、ふと思う。
思えば、自分の好きな劇画や映画の多くには、
確実な物語が無い。
「物語など必要ない」
と言えば、語弊があるのかもしれない。
敢えて言うなら、
「一人一人に物語があるなら、あえて第三者が舞台のそでに立って物語る必要はない」
とでもすればいいんでしょうか?
ジエン社を生んだ?(たぶん
早稲田meets藤田貴大氏と言えば、
ほかの観客たちは
「そんなんじゃないよー!」
と言うのかもしれない(苦笑
自分も次何かの機会で見れば、全く違う感想を抱くのかもしれない。
でも少し、
「若い人たちは、もう少しリラックスして、物語ることの重圧?(あれば
から、解放されてもいいのではないか(演劇界の重鎮?たちはそういうのみるとすぐやいのやいの言いそうだから?」
と常々思ってる自分には、
胸のつかえの取れる作品だったのかな、などと思ってみたり。

天空への途
菅間馬鈴薯堂
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
自分はとても面白いと思った・・
今週は気のせいかキャッチーな感じの舞台が
梅棒やシベ少くらいで、
東京近辺の人は行楽に集中してるのかな?
とか思ったりしていたのですが、
観客は少ないなりに
力作・良ライブは探せば結構あるような・・。
この舞台も、最初は古めかしい感じもして、ちょっと水が
合わないのかな、とも思ったりしたのですが、
じっくりじっくり観ていくと、
最近気のせいか若手の公演で印象的なものが多い王子にしては
下町風味の風が逆にいい刺激になって(笑
なかなか滋養になりました。
好ききらいは分かれるようにも思うので、
初見の人には
無星か☆5つになるのかな、
とも思ったりするのですが
自分はどちらかというと
良作なのかな、とも思いました。