満足度★★★
TOPS
座席なんか、ぎゅうぎゅう詰めでトイレにも行けなかったトップスの公演なんかと比べると
見違えるように素晴らしい環境。
舞台もずっと演劇的でユーモアも膨らませて
誰にでも見やすくなった。
それでも、やっぱりトップスの時のヒリヒリした感覚とは違うんだよなぁ。
トップスの頃は、公演の目と鼻の先で、
リアルタイムで同様の生活が進行しているのかもという緊張感があったように思う。
それに比べると、今の池袋西口では・・どうなんだろう・・?
若者の、特に地方の若者たちの荒涼とした風景の描写は、
東京の演劇シーンでは望むべくもなく、
現在進行形で燃えている場所はだいぶ前からヒップホップに完全に移ってしまったのかな、という認識を新たにしたり。
(西部劇のガンファイトがライムに移っただけなんじゃないかと思えた向こうのヒップホップに比べて国内のソレは昔ずいぶん牧歌的に見えたけれど、今では他の何にも負けない完全な心の鏡として機能しているような・・
方法論だけそのままで完全な新作として上演するやり方もあるんではないかな、と思ったり。