ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』 公演情報 ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

    この劇団にしか出せない居心地の「良さ」と「悪さ」
    東京の底辺に生きる、若者たちの生活を淡々とみせる、まさにポツドールらしい作品。
    リアリティのある性描写と暴力表現が、こんなにも居心地が悪く、それでもまだまだ見てみたいと思わせる……こんなことができるのは、今のところポツドールくらいじゃないでしょうか。このあとしばらく活動がないのは、少し残念。

    最後に窓に映し出される自分たちの顔が、なんとも滑稽で、さらに居心地が悪くなるという・・・すごい演出…。

  • 20121125
    (^・ェ・^)はいけんしました

  • 観た。
    演劇って何だろう?
    この作品をどうやって作っているのか?
    と思った。

  • 満足度★★★★★

    やはり
    ポツドール、一番好きな劇団です。
    観る場所によってこの作品は異なった見え方をする様に思えました。
    本当に覗き観るような、あるいは部屋のかた隅にいるような。
    三回行きましたが、悪い意味ではなく、毎回異なった作品の様に思えました。この作品から生命愛や人類愛を感じました。
    もうこの作品が上演されないのは非常に残念だと思います。

    ポツドールとしての本公演は数年先まで無いそうですが、それまで待ってます。

    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★

    生態観察
    1つの部屋に一緒に暮らす荒んだ若者達の酷い生活のある1日を台詞無しで描いた作品で、過激な性表現が多いながらもユーモラスな場面も多く、想像していた程には殺伐としていなくて、意外と楽しんで観ることが出来ました。

    ゴミや衣服が散乱する中でテレビを見たりゲームをし、食べ、セックスをし、寝るだけの生活が大きな出来事も起こらずに描かれていましたが、次第にこの人物達もこのような人生を望んでいたわけではないように感じられて来て、少し共感しました。

    だらしない姿勢や緩慢な動きといったリアリズムではないデフォルメされた演技と、ダイジェスト的に進行する時間の流れから、生々しさが中和されていて、描かれる対象との客観的な距離感を保っているように見えました。
    冒頭からタイトル映像が流れるまでは、舞台と客席の間にベランダと窓があり、外から人間ではない動物の生態を覗き見るかのようでした。最後にまた同じ設えとなり、舞台上を暗くすることによって、観客達の姿が窓に反射して見える演出が居心地の悪さを感じさせて印象的でした。

  • 満足度★★★★★

    ポツドール
    もうこれは観るしか無い、本当にそれしかいえないです。
    また行きます。千秋楽も楽しみです

  • 満足度★★★★

    性病になりませんように
    性病撲滅運動のCMのような舞台。おっとっと検査に行かないとな。
    まあ目が行きがちなのは、舞台であまり観ることができない過剰な性描写なのだが、性器がチラ見えたところで喜んでしまっては僕ら下等人間欲望まみれ生物だ。
    これが舞台である以上役者は地獄のようだろう。心を凍結させ風俗嬢さながらの淡々とした精神を備えなければすぐに破綻する。観客は好奇の目で、期待感に満ち溢れたどんぐりまなこで舞台上をすみずみ観察する。僕らは観察する。他人の、しかも文化の産物であるギャルという興味津々な人間たちの生活を視ずにはいられない。三浦の術中に嵌る。
    これをこなす役者たちは実験動物か.......。
    役者は演出家を(脚本を)信仰してしまった時点で麻酔薬を規定量以上打たれたモルモットだ。舞台としてそれはそれでとても美しいし、莫大な力でもある。
    とはいえ........私はどうしても舞台上に提示される、我々にも当てはまる現実よりも、そこに立つ役者たちの現実に興味がいってしまう。彼らは普段なにをみている?生きることさえつまらなくなっているのではないか?何をしても自分の演じる虚構に勝る現実など既に皆無に近いだろう。さみしさが押し寄せる。それは生きるさみしさだ。

    三浦のつくる絶妙なキャラクターには感服する。小太りのギャルは何かとスナック菓子をほおばっているが、歯磨きは欠かさない。「食べたら歯を磨く」と躾けられてきたのだろうな、と連想せられ愛着が湧く。そのシーンだけ小学校に入りたての小さな少女が一生懸命歯を磨いているようにみえる。そういった面白い幻惑が端々に見受けられる。
    人生わからないな、何考えて生きてるんだろうな、虚無感は誰にでもおとずれる。ただ、自分が無垢な自分であった頃、セックスも知らないで風や石や校庭の雲なんか追っかけていたっけな........ときゅんと思い出させてくれる(また、その時点で自分は大人なんだなとさみしさが襲うが)ピュレグミの比にもならない「きゅんとすっぱい」舞台だ。
    それは援交で初めて知った年上のオヤジのキスのすっぱさであり、フェラチオ(クンニ)しようと頬寄せた恋人の性器が思いのほかツンとにおったときのすっぱさであり、これから我々が出会い抱き合い生きて生きて生きて生きてすべてと決別するときの涙のすっぱさである。

  • 満足度★★★★

    不覚にも?
    面白いと思ってしまった。性表現や暴力表現は野蛮ですが、どこかコミカルです。「自分には何もない」とか「社会から必要とされてない」といった無力感や疎外感を覚えたことのある人なら、少なからず共感できる部分があると思います。他のユーザーさんも書いている通り3、4列目あたりが見やすいかもしれませんね。いろんな「部位」を見たいのならもっと前の方がいいのかもしれませんが…。

    ネタバレBOX

    まあ、「見えた!」みたいな感情は最初だけですし(笑)。30分も過ぎた頃にはチョロチョロなんか見えてもどうでもよくなってきますね。

    なんだかんだいっても時間になったら着替えて出て行くところや、帰ってきた時、出かける前とおんなじこと(ゲーム)をやってる奴を見て「しょうもな…」みたいな顔をしたり、どんなことをしていても出るものは出るからトイレに入ったりするサマを観て、これは人の暮らし、生活そのものだなと思いました。

    普段はバラバラなことやってるけど、飯だけは揃って食べるというね。「家に行けばとりあえず食うものがある」というのは「家」の絶対条件で、これがなくなると「家庭」は簡単に崩壊するんですよね。

    料理は普段やっていないと出来ないし、ピアノは習わないと弾けないわけで、「どうしてこうなった」という生活をする前、彼ら彼女らに流れていた時間、身に付けたことなどが時折垣間見れて印象深かったです。

    晩飯を作る女の後姿を見ていたもう一人の女が、生活の中で「役割」を欲しているようにみえて、あのシーン好きでした。

    「今日も一日終わっちゃったなー」という感じでぼんやり自然風景を映すだけのテレビを眺めている男とか、夜に突然泣き出す女とか、全部挙げたらキリがないけど、ものすごく心を刺激する描写があって、いいな、と思いました。
  • 満足度★★★★★

    完全ネタばれ
    大傑作!

    ネタバレBOX

    2006年の再演芝居。

    今作は若者の虚無感を描いている。それもあえて無言劇で(R-18の芝居)。

    幕が開くと、観客はベランダの外から芝居を観るという舞台装置になっている。ポツドールの18番・他人の世界の覗き見しているような錯覚を起こさせて、観客に一切感情移入させない演出方だ(セミドキュメントとも言われている)

    舞台設定は、アパートの1Kで、8人の男女が共同生活している。ベランダの前は大通りの為か、車の騒音でうるさい。その部屋では、ガングロ女性、刺青男、茶髪、オタク、やくざなどの世間で言う処の全く駄目な若者達が住んでいる。そして室内は、腐敗する程のゾッとするようなゴミ為である。兎に角、汚い部屋なのである。若者たちは、各自で勝手にテレビゲームに興じている物、漫画だけを読んでいる物、セックスをしている物、オナニーをしている物、寝ている物、ある時は互いに殺し合いに近い暴力を振い合ったりと、他人の行っている事には全く無関心で、人間の同士の付き合いが全くないのである。ある意味、人間のゴミ為の世界と言うべきだろうか?それが行われているアパートの風景なのである。そんな中で、男女が入れ乱れたセックスシーンは圧倒的で、俳優は下半身を丸出しで演じているから驚いてしまう(但し、下半身の秘部はなるべく見せないように気を使っていた)。その部屋で行われている若者の生態を、時間経過と共に、ただ見せて行くだけで、物語は全くないのである。これこそがポツドールの他人の生活を覗き見している、セミドキュメンタリーの様な芝居なのである。

    しかしそんな若者の生活風景を観ていて、ある時観客はふっと気が付くのである。それは朝になると若者たちは起きて、外に出て行き、夕方には帰ってきて、夜には夕食の用意を共同でして、その後は、セックスに興じて、深夜になったら眠るのある。まさしく人間らしい規則正しい生活を毎日行っているのである。若者の無関心、無気力を描いているように見せて行きながら、人間は生きる上での行う大切な営みには決して逆らえないと言う事を明確に感じさせてくれる瞬間でもあるのだ。今作は若者の虚無感を描くという事をテーマにしておきながら、人間が生きるとは?という根本的な事に言及しているのである。それは若者でなくとも、上記の生活の様な事は、誰もが毎日していると観客自身が気がついていくのである。そこに気が付くかどうかは、観客の鑑賞能力の高さが問われる処だろう。それが分からなければ、観客失格である。この芝居を観る意味はないのである。そうでない観客は、今の若者は駄目ね?という簡単な感想で、劇場を後にしてしまうのである。
    まさしく作・演出の三浦大輔の観客に問いかけの芝居でなのである。

    もう絶対観る事が出来ないと思われるポツドールの代表作であり、大傑作の芝居である。

    必見!
  • 満足度★★★

    TOPS
    座席なんか、ぎゅうぎゅう詰めでトイレにも行けなかったトップスの公演なんかと比べると
    見違えるように素晴らしい環境。

    舞台もずっと演劇的でユーモアも膨らませて
    誰にでも見やすくなった。

    それでも、やっぱりトップスの時のヒリヒリした感覚とは違うんだよなぁ。

    トップスの頃は、公演の目と鼻の先で、
    リアルタイムで同様の生活が進行しているのかもという緊張感があったように思う。

    それに比べると、今の池袋西口では・・どうなんだろう・・?

    若者の、特に地方の若者たちの荒涼とした風景の描写は、
    東京の演劇シーンでは望むべくもなく、
    現在進行形で燃えている場所はだいぶ前からヒップホップに完全に移ってしまったのかな、という認識を新たにしたり。
    (西部劇のガンファイトがライムに移っただけなんじゃないかと思えた向こうのヒップホップに比べて国内のソレは昔ずいぶん牧歌的に見えたけれど、今では他の何にも負けない完全な心の鏡として機能しているような・・


    方法論だけそのままで完全な新作として上演するやり方もあるんではないかな、と思ったり。

  • たのしいな
    ポツドールにはいつも泣かされる。
    いつもとてもベタでわかりやすい泣かせ所だけど、
    やっぱりむきだしに描いているから、キちゃう。
    僕もその場の欲望に負けちゃうから。
    ついだらだらと逃げ続けちゃうから。
    優しいな。

    でも2時間くらい観てたかった。
    もっともっと!っておもってしまう。
    もっとこの人達が気になる。
    すっごいわかりやすく、デフォルメして、デザインして、象徴を並べるようにしてた気がするけど、
    一人一人の「うわーそういうのあるな、あ、この人意外とそうなんだ」って豊かさをもっと観たかった。
    台詞が無い分、噓が無い分、入り込みやすくて、
    登場人物みんなだいすき。

    ネタバレBOX

    この部屋の外側の恐ろしさを強く感じた。

    外側には巨大で不毛で宛てもなく恐ろしいモンスターがいるような。

    この人々はこの部屋ではみんな丸出しで生きていて、愚痴を言いっこ無しで、どうでもいいぶん確かな繋がりがあるような、少なくとも安心感はあるような。

    外の世界では噓を繕わなければならず、それぞれややこしい人間関係や社会の規律があって、
    それには決して抵抗することが出来ず、この部屋の中でだけ自由でいられる。
    一人暮らしでは得られない、みんな一緒だよ、って集まり。



    最後の涙のシーンで、そういう皮肉を丸めたようなボールが咀嚼できない大きさで僕に向かってきて、ただただ同じように泣いて対抗するしかなかった。

    そして結局すぐに寝てしまう女。

    こうならざるを得ない外側の何かがとにかく恐ろしくて、だからこの人達はこうやって生きるしかなくて、どんな感情もただただ過ぎ去ることが幸せなのかわからないけれど、ここは夢の城だなって思った。


    こんなもんでしょっていう、その視点がだいすき。
    闇金ウシジマくんの「ふんっ」みたいな。

    綺麗な旋律のピアノを弾くギャルとか、スナック菓子食べたあときちんと歯だけは磨くのとか、キッチンの蛇口でマンコをガシガシ洗うのとか、パワプロで牽制投げまくるのとか、化粧落とすタイミングとか、ああいうあるあるネタの快感が、並のあるあるネタとは違う、すっごい快感で、その計算された空気感がほんとずっと観てたいなー。
  • 満足度★★★

    過激な性表現にご注意、というのだが
    18未満観劇禁止、過激な性表現にご注意、というので、期待?して観にいった(笑)。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    事前の噂で聞かされた、強烈なエロ、という感じはなかった。


    確かにセックスシーンはあるのだが、登場人物たちが、ガングロ、刺青、茶金髪等々の若者たちのためか、動物園の交尾を連想させる印象。作者の三浦氏の狙いも、そこにあるのだろう。

    動物園の動物のような生活を余儀なくさせられている、若者たちの生活。彼らを支配する、無気力さ、虚無感。

    それは確かに出ていた、と思う。


    終演後、客電がつくと、舞台の窓ガラスに、観客の姿が写り込む。

    たぶん、ねらっているのではないとは思うが、それが「一見、平和で豊かに見える現代だが、実は観客のみなさんも彼らと同じなんだよ」と言っているようで面白かった。



    ただ、私が不満なのは、「ドラマがなかった」ということ。「描写に徹した」という点が、新しさだ、というのかもしれないが、やはり、それは辛い。私は、「そりゃないよ」と言いたい。


    三浦氏の「愛の渦」を戯曲で読んだが、これもやはり過激なシーンを織り交ぜつつ、ドラマがあって私は面白く読んだ。

    その点、この作品は期待はずれだった。




    会場で配られたパンフレット束の中に、来年7月、三浦大輔演出で、つかこうへいの「ストリッパー物語」を上演予定、だという。

    これは面白そうだ。

    「ストリッパー物語」といっても、つか演出では、裸のシーンなどはもちろん出てこなかった。
    三浦演出では、どうだろう。

    私の好みからいえば、妙なヌードシーンなど入れず、正攻法で演出してほしい。多分、三浦氏は、そうするだろう。
  • 満足度★★★

    観ました
    チェルフィッチュの「三月の5日間」をみたときのような印象。
    つまり好みではございません。

  • 満足度★★★

    この世はでっかい宝島
    初演は観てない。
    ダンスみたいだった。
    これヨーロッパ回ってたんだよね。イメージ悪いわぁ(笑)
    今やるものではないかなぁと思う。がしかし、後味は悪くない。
    4、5列目くらいが観やすいかも。
    それにしても僕は米村亮太朗のチ○コ何回見てるんだろう。

    ネタバレBOX

    日本仕様なのか、ロマンポルノばりの不自然な隠し方(笑)
  • 満足度★★★★

    夢の城 -Castle of Dreams
    やはり傑作。初演よりポップに、ユーモラスに、演劇的になった。一見『醜悪』な若者の生態が徐々に可愛く、哀しく見えてくる。ある意味、究極の人間愛。

    初演ではヒリヒリざわざわ胸騒ぎとともに、息を詰まらせて彼らを見つめていたのに、衣装も美術も出来事も、照明の色も牧歌的に見えてしまうのは、震災があったからだと思う。すっかり変わった私と日本をまた実感。

    全席自由。初日は私が目視した限り数席空席あり。性描写は超過激なので、そのおつもりでどうぞ。

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