明日ー1945年8月8日・長崎ー(2018年@シアターKASSAI ) 公演情報 「明日ー1945年8月8日・長崎ー(2018年@シアターKASSAI )」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 3.9
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  • 満足度★★★

    家族の思いやりが優しく表現されていて、
    戦争の辛さより家族愛が感じられました。

    ネタバレBOX

    屋外のシーンなのに、掛軸とカレンダーがバックに見える事の違和感が、
    強く印象に残ったのが残念でした。
  • 満足度★★★★★

     一番印象に残ったことは、質素でつつましやかな生活の中にある喜び。戦時中はそういうものだと、経験者の話に聞き、映画にドラマ、舞台にも描かれている。知らないわけではない。が、この舞台の中にあるそれはとても表情良くキラキラと輝くように感じられた。物のない生活がもたらす、美しさを感じた。
     二番目に感じたことは、母に娘たち、父とその弟、キャストが家族として成立しているという事。よく感想として、"カップルとして成立していない"と書いていることが多い私であるが、この家族は見事に成立している!そういうキャストを探しぬいたのか?それとも稽古するうちに、一種の同化があったのだろうか?
     ただ登場人物とキャストの年齢的な違和感、早すぎる煮小豆など、細かい部分には多少気になる部分はあったが、良く仕上がった作品だと思う。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/09/21 (金) 14:00

    価格3,500円

    副題の通り原爆投下の前日を中心に描いた戦時中の一般市民の生活。その意味で「この世界の片隅に」も連想するが描かれるのがほぼ1日のことだけに、凝縮された感覚。
    そして慶事が複数あるも翌日を知っている身にはそれが却って切ない。

    また、降伏勧告ではないビラ、軍部(?)はある程度の情報を得ていたこと、「足手まとい」のことなどは本作で初めて知り、戦争の恐ろしさを改めて認識。

    あと、セオリー通りあるいは教科書通りではあったが、ラストシーンの表現も見事。

  • 満足度★★★★

    戦時中の日常生活が淡々と丁寧に描かれていた力作。一瞬で全てが消える不条理、なかなかに考えさせられました。

  • 満足度★★★

    丁寧に作られた舞台でした。何気ない一日の大切さ、その日を一生懸命に生きる事の大切さを感じました。最近多い自然災害が頭に浮かび、明日は必ずやってくるけど、自分に明日が来る保障はないんだなぁと、つくづく思いました。役者さん達の演技は、皆良かったのですが、登場人物の年齢設定と合っていない部分があり違和感を感じました。盛り上がりに欠ける印象はありましたが、考えさせられる良い舞台でした。

  • 満足度★★★★

    色々と考えさせられる芝居でした。
    見応えは有りました。

  • 満足度★★★★★

    初日を拝見した時にはしっかりと受け取ることが出来なかった舞台上に渦巻く個々の感情が、2度目の観劇では余りにもグイグイ入ってくるので、ひと作品の観劇としては持て余してしまうくらいのボリュームで圧倒されまくりでした。

    最初こそ、その時代を生きるアットホームな家庭の姿がそこにあるのかと思ったものの、すぐに戦争の生傷が誰もの心や生活にそれぞれの形で存在することに気付かされ段々と胸が苦しくなってきます。
    それでも皆の命があればこそ.。
    明るい方向へと何とか進もうとする幾つもの人々の逞しさや健気さに胸を打たれるのですが・・・
    想像を絶する威力を持った爆弾。
    忍び寄る危険な匂いだけを察知したとて、一体どれだけの一般人が今の生活を投げ捨ててまで動くことが出来るのか、時代は変われども本作を現在に置き換えてみると空恐ろしくなってきます。

    ネタバレBOX

    結婚式という特別な日。
    その1日で凝縮されたここに集結する人達の人生。
    出席できなかった人の人生。
    特別な想いで観続け、そして生まれ出た命。
    人知れず堕ちていくように失われた命。
    あまりにも様々な想いを抱えたまま 来たる日、原爆投下
    一瞬にして彼等は吹き飛んでしまったのか、それとも・・・
    その最期の表情の数々が目に焼き付きます。
  • 満足度★★★★

    狭い舞台上に、日常の生活がとても丁寧に、そしてリアリティをもって描かれていました。普通のささやかな幸せにあふれた生活が、たった一発の原爆ですべて消え去る残酷さが、ひしひしと伝わってきました。どうせなら、この時期より戦争のことを考える8月に公演をして欲しかったなと思います。
    ただ、あまりにリアルであったために、舞台ゆえの楽しさやわくわく感、この舞台自体の主張があまり感じられなかったような気がして少し残念でした。

  • 満足度★★★★★

     タイトルから直ぐに原爆の話だと気付くが、一体我々は原爆の恐ろしさについてどれほどの想像力を持ち得るだろう? 今作のファーストシーンは、核炸裂の瞬間ではない。

    ネタバレBOX

    日本によって戦後、勲一等旭日章を授与されたアメリカの将、カーチス・ルメイ旗下の米空軍による佐世保への焼夷弾攻撃である。日本全国に焼夷弾の弾雨を降らせた張本人だ。彼のやり方は、先ず逃げ場を塞ぐ。東京大空襲を例にとると、進入路の海側を除く3方の各辺を火の海にして一般市民の逃げ場を断ち、その上で絨毯爆撃をするというもので、僅か数時間で十万名以上の女、子供、老人が亡くなった。カーチスらは攻撃前「日本の家は竹と紙でできている、良く燃える」と笑っていたとの話は人口に膾炙していたから聞いたことがあるかも知れない。何れにせよ、当時の国際法でも一般市民への無差別空爆は国際法違反であった。それは、日本が重慶に対して行った空爆も同様である。国際関係論の中で、以上の事実を挙げただけで何とかの一つ覚えを繰り返す御仁も居るが、そんなことはおいて、今作は、もっと肝心なことを描いている。それは、殺される側の生活である。フィクションという形ではあるが、史実をキチンと踏まえ庶民の日常を丁寧に描いている点、対比する戦争を情報とヒロイン・ヤエの姉、ツル子のB29恐怖症として表している点が秀逸である。8月8日から、原爆投下の瞬間迄の26時間の要所、要所を時刻表示で表し、不可逆的な時間の齎す不可避性を最も効果的に表現した演出も、役者達全員の、役を生きる一見控え目だがタメの効いたしっかりした演技も良い。原作は知らなかったのだが、原作も是非読みたくなる出来である。上手奥に掛かる掛け軸や有田焼の壺なども、この一家の社会的位置と気位を偲ばせる。同時にあの時代のヤエの婚礼に出席する者達の中に、紋付袴や和服を着ている者が登場したり、お頭付の鯛が登場したりするのを近隣の者達が涎を垂らさんばかり食い入るように見つめているさまを表している点、矢張り近隣の者が、物資横流しの罪を被った親戚の者の娘を恫喝して石鹸を奪い取ってゆく様を描く辺りのリアリティーが、戦争の最も本質的核心である情報戦と経済力・政治力などの下支えとして機能していることも見逃せない。
     更に、戦争で傷ついた者が持つデカダンスとニヒリズム、苦悩の帰結としてのさつきと石原の関わりも、単なるサイドストーリーに終わらぬ深い考察を促す点がグー。
  • 満足度★★★★

    原作ものだったのね。原作も映画も観ていなくて観劇に臨んだんだけど,素晴らしい出来だったと思います。自分たちは,あの8月9日に何が起こるか知っているだけにとてもつらく切なくなりますが,彼らはその時代を懸命に生きており(その生活がとても丁寧に演じられていたと思います),だからこそなおさら伝わるものがあったと思います。芝居だけでなく運営もとても丁寧でした。

  • 満足度★★★★★

    21日の昼の回を拝見しました。日常の描写がとても丁寧に、リアリティをもって描かれているからこそ、「普通のこと」が普通でなくなっていく恐ろしさに、ぞくりとしました。
    個人的には、おじさん夫婦が大好きです!祝言のシーンの、助産婦さんの挨拶もすごくリアルで正直で、思わず「そうだよね…!」と笑ってしまいました。お父さんとお母さんが、理不尽な状況の中で精一杯娘を想う気持ちに、涙がこみあげました。
    観ている私達は、8月9日に何が起こるか知っているけれど、あの日を生きていた人達はそんなことは知らなくて、それでも一人一人、自分の立場で精一杯考えて、懸命に生きていたのだと思うと、自然と涙が溢れました。
    もし自分が、あの場にいたら何ができただろうか、きっとなにもできなかっただろう、それでも…という風に、色んなことを考える切っ掛けを頂きました。
    舞台の上で生きていた彼らの8月8日は、一体なんだったのか、という問いに、安易になにかの「答え」を押し付けるのではなく、観ている人たち一人一人に答えを委ねてくるお芝居だったと思います。
    彼らの8月8日を無駄にしたくない、今を精一杯考えて、生きていきたいと、強く感じました。
    丁寧で誠実な、よいお芝居を見せて下さってありがとうございます。

  • 満足度★★★★★

    この劇団の公演を拝見しました。原作ものという方もあり、少し構えて拝見しましたが、良い意味で裏切られました。
    たまたま今年はそうなのかもしれませんが、数ヶ月前の愛媛の密柑山や広島も。二月前の大阪北部も数週間前の阪南も北海道も。突然、理不尽に奪い取られる明日を体験した我々にとって、差異はともあれ、理不尽さを痛いほど実感させられました。
    それはともあれ、あの鯛とオムレツと酒。美味そうでした。
    故に飲んでます。

  • 満足度★★★

    とても重いテーマを扱っています。でもそれほど深刻にならず結婚式や出産といったことも盛り込み話が進みます。深刻にならない分,心に響くものも少なかったのかもしれません,。ゲートルの巻き方いかにも雑で残念でした。

  • 満足度★★★

    まとまっていたが、深みが足りない。戦争や原爆の悲惨さが軽すぎる。そのまま表現しなくとも、観客に伝わせる方法を模索するべき。

  • 満足度★★★

    初日観劇。
    戦時中の坦々とした生活、そして結婚式という慶事を絡めた反戦劇。しかし、戦争という最悪な不条理が見えてこない。
    自分は戦争体験がないだけに観念的な感想かもしれないが、戦争の悲惨さが伝わらない。原爆投下されたであろうことを印象付ける幕切れであり、その後の悲惨さは事実として知っている。それだけに演劇で用いられる観客に問いかけるという効果・意味合いは少ないと思う。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    戦時中にも関わらず坦々とした日々が綴られる。現代、自分たちは翌日に原爆が投下されたことを知っているが、当時の人々は日々の生活でそんなことが起きようとは誰も思っていない。原作(小説)では当時の状況を書いており、読者の想像力を喚起する。しかし、舞台という直接的に訴える視覚という特長を生かして原爆投下へ刻一刻と迫っている恐ろしさが伝わらないのが残念。戦時中の理不尽さを描いた場面(弱みに付け込み物資を強請る等)、空襲に怯える場面などもあるが、戦争そのものの最大の不条理が見えてこない。最後に生まれたばかり赤ん坊の”生と死”が戦争の惨さ無常さを表しているだけに…。

    セットは基本的には客席寄りの空間、その奥に押入程度の高さの空間、その下に納戸を設え、上手側に床の間、掛け軸等が置かれ、下手側は家の玄関。客席寄りの空間は冒頭は街中を思わせるが基本的に住居居間として物語が進展する。シンプルな造作であるが当時の長崎市民の一般的な暮らしぶりは十分伝わる。

    梗概…語られるのは1945年8月8日の長崎、原爆が投下される前日の風景。街角で遊ぶ子どもたち、結婚式を挙げる夫婦、出産を控えた妊婦等、戦時中とはいえ様々な思いや悩みが描かれる。勿論、彼・彼女たちが明日に起こる出来事を知るはずもなく、今日の延長で明日が来ると思っている。ラストは出産と閃光を思わせる真っ赤な照明で幕を閉じる。人間の生死が対比表現され、生まれてすぐに凄惨な現実が…。この描写によって原爆が投下され、全てが奪われたことを連想させる。

    原作者の当時を生きた観点と今を生きている観点の違い、さらに小説という読者の想像力を引き出させるものと、演劇という五感、それも視覚・聴覚という直接訴える手段の違いを生かし観客(自分)の心魂を揺さぶってほしかった。原作を読んでいるだけにあまりにも坦々、清々しい描写、それに物足りなさを感じてしまう。
    一方演出について、ラストの照明はもちろん、雨戸の開閉に応じて照度を変える、時を刻む時計の音など細かく丁寧なところはさすがに巧い。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    舞台上のこととはいえ、もっと登場人物に近い年齢の役者さんでやったら説得力があったのではないかと思いました。登場人物に共感できる人がいたら、また違う印象を持てたかと思います。

    ネタバレBOX

    お産婆さんが家へ来ての出産ならやはりお湯を沸かすってものじゃあないでしょうか。いつ誰が「お湯を沸かさなくては」と言い出すのかと気になって気になって、結局誰も言い出さずに終わりました。
  • 満足度★★★★

    この題材に真摯に向き合っているのが感じとれたし、劇中の彼らの明日がどうなるのかが分かっているだけに、セリフで「また」とか「あした」「あさって」といった言葉が(当たり前のように)出る度、切なくなった。初日だからか、全体に固かったように思うが、回を重ねての伸びしろに期待。

  • 満足度★★★

    この芝居、映画で観ました。『TOMORROW 明日』(監督:黒木和雄)は、1988年公開の日本映画。映画では、著名なキャストでその存在感を表していますが、この舞台、常識的にも名のある俳優は少ない。だからこそ、各人が自由に、そして個性豊かに存在感を示してほしいと思いました。初日なので、皆さん、堅さのある演技、「明日」から日々進化をしてほしいと思います。

  • そうですね。
    どんな非常事態な中でも、日常生活があるのですよね。
    終わってしまうまでは。

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