満足度★★★★★
初日を拝見した時にはしっかりと受け取ることが出来なかった舞台上に渦巻く個々の感情が、2度目の観劇では余りにもグイグイ入ってくるので、ひと作品の観劇としては持て余してしまうくらいのボリュームで圧倒されまくりでした。
最初こそ、その時代を生きるアットホームな家庭の姿がそこにあるのかと思ったものの、すぐに戦争の生傷が誰もの心や生活にそれぞれの形で存在することに気付かされ段々と胸が苦しくなってきます。
それでも皆の命があればこそ.。
明るい方向へと何とか進もうとする幾つもの人々の逞しさや健気さに胸を打たれるのですが・・・
想像を絶する威力を持った爆弾。
忍び寄る危険な匂いだけを察知したとて、一体どれだけの一般人が今の生活を投げ捨ててまで動くことが出来るのか、時代は変われども本作を現在に置き換えてみると空恐ろしくなってきます。
2018/09/28 17:04
2度ご観劇いただいたとのこと、とてもうれしく思っております。
戦時下で生きる庶民たちは、一見幸せそうに見えても、それぞれにつらい事情を抱えています。
それでも、彼らがなんとかそれを乗り越え、明日に向かって生き抜こうとしていた矢先に、恐ろしい運命が待ち受けています。
おっしゃる通り、もし自分だったらと思うと…本当に恐ろしいです。
このお芝居を観た人々の心に、そのような恐怖と怒りの爪痕を残せたら、本望です。
どうもありがとうございます!
これからも、心に残る作品を創るようがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。