満足度★★★★★
奈良平安
丁度、高校日本史の教科書の検定が話題になった頃なので、歴史について考えるという意味でタイムリーな上演かもしれません。源氏物語や幕末、戦国、太平洋戦争などはよく演劇の題材になりますが、桓武天皇、最澄は前代未聞? シェイクスピアの悲劇に優るとも劣らない血なまぐさい権力闘争があった時代なので、今まで盛んに作品が作られなかったこと自体が不思議なくらいです。時代考証に忠実な演出でないどころか、衣装など極めて国籍不明でしたが、この作品が提示した日本という国家観や思想史に大いに刺激を受けました。
満足度★★★★★
再観劇
見逃した部分もあったのと、解らない話しもありましたのでまた、観ました。
プレビューと違って、演技力がアップしていました。
後ほどネタバレします。
満足度★★★★★
人間を演じるということ
前回の新国立劇場での「ルドンの黙示」のようなエンタメを勝手にイメージしていたので、それとは違うベクトルでの演出にしばらく戸惑ったものの、見慣れてきたら驚くほど役者さん達の表現力に引き込まれて休憩なしの3時間超を夢中になって観てしまいました。
見目麗しい役者さんや実力のある女優さん達の役者力を見せつけるかのような素舞台で、人間が人間を、特に一生に渡る生の重みを演じるということの凄まじさをこれでもかというほど堪能。
中でも遠藤雄弥くんは、最澄という僧侶の思想そのもので舞台の上を生き、肉体は死しても思想を世に残すほどの人間を演じきる表現力は私が今までに観た役者さんの中でもトップに並ぶ鮮烈さ。厳かな佇まいのなか、背負うものの多さや重さをストイックに表現していたのですが、そのストイックさが逆にセクシーで、この役を演じられるのは彼の他には考えられないほどの唯一無二の存在感が素晴らしかったです。
彼の他にも、良い役者さんが目白押し。中でも、桓武天皇の母と石塚を演じたさいたまネクストシアターの周本さんは若さに似合わない貫禄の演技で圧巻。そして安殿を演じた真山くんの魔性の色気にも戦慄。芸能界の第一線で活躍している方たちの魅力に圧倒させられっぱなしでした。
色々初日らしい部分もありましたが、すっごく面白いと素直に思わせていただきましたので☆5つ。ちなみに、より舞台を堪能するために、桓武天皇と最澄をwikipediaで予習することをお勧めします 笑
満足度★★★★★
おもしろいけど、スターが欲しい。
歴史に弱い僕としては収穫だった、前半は多少キツイけれど途中から自分の中での理解が深まってくると、どんどん面白くなって来た。
ただ、活躍するシーンが主役級にちょっと足りない気がした。
最澄にはもうちょっと活躍して欲しかったなあ。
最澄の隣にいつもいる女性がとにかく美しくて見とれていた。
衣装も素晴らしかったなあ、、
もうちょっと演出でスターが作れたようなきがするんだけど、
演劇とはこういうものなんだろうか。
最後に、最澄が作りたかった良い坊主を作り世界を良くするシステムは
未だに成功していないのは残念。お金好きの生臭坊主がほとんどでしょう。
満足度★★★★★
「国家」観ました!!
初日から全部で3公演観劇させて頂きました。
一番印象的だったシーンがあります。
最澄が自分の死期を悟り、嵯峨天皇に願い出るシーンです。
天に召された桓武天皇が、息子嵯峨天皇と共にその願いを聞き
嵯峨天皇の肩にそっと手をやる・・・。
その気配を感じる嵯峨天皇。
このシーンは何度観ても号泣でした!!
DVDに是非映して欲しいところでもあります!!
3時間ノンストップと言う舞台ではありましたが、もう一度観たいと思わせてくれる作品でした。
ありがとうございましたm(--)m
満足度★★★★★
大作
内容も時間もそんな感じでした。 志を持ったヤマベとサイチョウ、今の政治家にも見習って欲しいですね!? 客席も使ったセンターステージの演出も良かったです。合間合間に入る小日向えりさんの説明もよかったのですが言葉に詰まるところがあったのは残念でした。最後にアテルイ役の藤波心さんが存在感のある予想以上の好演でした。
満足度★★★★★
えっ?うそ。
上演時間が3時間越え。
まさかの休憩なし。
でもそんなことを感じずあっという間でした。
男くさく
泥くさく
男の友情が詰まってました。
芝居はハートです。
ハートがあふれるアツく、
暑苦しいほどアツい芝居でした。
観て本当に良かった。
こんな素晴らしい芝居は久し振りです。
ありがとうございます!!
満足度★★★★★
若者の光と挫折を骨太に描く
周囲を観客に囲まれた、隠れることないステージの上で、若者たちの火花が散る。
舞台はシンプルなのに、どのシーンも、どの一瞬も見事に「絵」になる。
3時間超の作品なのに、ずっと息を呑んで観た。
満足度★★★★★
よかったです
国家はほんとに最初から最後まで時代の力強いエネルギーを感じさせてくれた!新鮮な切り口にたやすく扱えないであろう人々 一人一人が輝かしかった!素敵でした!
ただ個人的には時代解説があったのはよかったと思うけれど少しぶちっと舞台の流れが断ち切られてしまったかなと思う時がありました けれど小日向さんは悪くないと思います!偉そうに申し訳ないです…
満足度★★★★★
走りきってます
遠藤君の最澄さん!ストイックすぎる!それが美しい!!
藤波さんの見せ場?にひきつけられました!その周りにいた方たちの表情をよく見てたんですがう~ん。
山田君にはいろんな意味でビックリしました!
歴史苦手ですが、楽しめました!
満足度★★★★★
長丁場を感じさせない熱量のある舞台でした
あらためて説明読むと、凄いキャストの勢ぞろいだったんだなぁと更に感心。
眠気まったく起きなかったし、
タイトルに相応しい話のまとめ方であることも納得です。
<3時間15分(休み無し)→5分休憩後アフタートーク20分弱>
満足度★★★★★
心に残る舞台でした!
先週の30日土曜日、アロッタファジャイナさんの「国家ー偽伝、桓武と最澄とその時代ー」を新国立劇場にて観劇しました。舞台の雰囲気に始まる前からドキドキしてました 。始まってからは一気に舞台に引き込まれ気がつくと自分もその舞台にいる様な気持ちになるくらい感情移入していました。
最澄と桓武天皇の国づくりに対する思いだったり友情だったり最澄が最澄になった理由や桓武天皇が天皇になるまでの道のり。どの場面も役者さん達の迫力や熱意がこもった演技に圧倒されると同時に沢山感動して何度も泣いてしまいました
国家、1日だけの観劇となってしまいましたがもっと観にいけたらよかったと思いました。 こんなに素晴らしい舞台と出会わせてくださった役者の皆様、松枝さん、スタッフのみなさまに感謝です。また舞台を観に行きます‼人生で二度目の舞台だったけど心に残る作品です。またひとつ楽しみが増えました♡
満足度★★★★
壮大で
なかなか濃い内容で、歴史の裏側を知ることができたし、
センターステージでの演出だったので
役者さん達の熱もとても伝わって来ました。
男達の熱い情熱と必死さ、それに繋がる女達。
考えさせられる事が沢山ありました。
ただ歴史が苦手なので、所々ナビ的なものはありましたが、
約3時間の公演は正直ちょっと辛かったです。
満足度★★★★
3時間
長さは感じたが面白かった。最澄と桓武天皇にもっと焦点を当ててほしかった、手広くやりすぎた感がある。あと所々に熱は感じるのだがそれを歴ドルの人が冷ましてしまうのが残念。構造的に観にくいののもあるし、いいシーンなのに舞台横でスタンバイしてる歴ドルを見ると冷めてしまう。
満足度★★★★
範囲が広い
事前情報からてっきり休憩ありの3時間だと認識していましたので、一気にお終いまで行ったのには驚きました。結局休憩なしの3時間10分でした。
満足度★★★★
まるで大河を観たような
ここまで描き切った歴史物の舞台は初めて観た。
桓武と最澄、このふたりがどう生き、どう出会い、どう死んでいったのか。
まるで大河を一本観たかのような重厚な観劇後の気持ち。
悠久の時の流れを、若き役者の皆さんの脈動が板の上に甦らせる。
血潮のうねりのようなものを感じた。
主演の遠藤雄弥さんがとても素晴らしかった。
ただ3時間休憩なしはちょっと大変でした。
満足度★★★★
遷都の彼方に見えるもの
最澄、桓武の改革を縦軸に、改革に反対する旧勢力との角遂を横軸に、時代の現実と理想実現の困難を描いて見せた。役作りは役者自身の掘り下げ、関係の把握を基本にしており、為り為りて成った形が、舞台上の表現というわけだ。色々な意味で力業である。
満足度★★★★
熱が伝わってきました。
フィクションだとは分かっていても、歴史の可能性をワクワクした思いで楽しみました。休憩なしで3時間を超える舞台だと聞いて、少なからず不安を感じていましたが、全く飽きることなく、足腰の痛みを忘れ(終わってから思い出しましたw)、集中して観ることができました。
最澄の生涯を清廉に鬼気迫る迫力で演じた遠藤くんと、純粋で弱いゆえに鬼に転じる僧を演じた山田くんが印象に残りました。剛毅でセクシーな桓武天皇・河合さん、蝦夷のリーダーアテルイの藤波さん、最澄を傍で支え続けた江定役の縄田さんなど、他にもたくさんの素敵な役者さんが、熱く力強く、舞台で生きていました。プロの役者さんとそうでない人が同じ舞台にいる違和感を感じたのも事実ですが、別にそれが悪かったとは思っていません。ただ、セリフの噛み過ぎ(挙句に笑ってしまう)、掛け合いのテンポの悪さ(順番が前後して言い直す)など、稽古が間に合ってないのかな?と思わされる部分があり、残念でした。もう一つ残念だったのは物販です。パンフレットが間に合っていなかったこと。夜公演ではDVDの予約も開演前にしかできず、内容を見てからの予約が不可能だったこと。盲目ファンしか買えませんよね?
満足度★★★★
見応え有り!!
確かに明るい話ではないが、若い出演者が多いせいか、エネルギッシュで生命力を感じる。パワーのある若手に、ベテラン組の味のある演技。予想外にいい舞台だった。難を言わせて頂ければ、あのガイド役はなんとかならないものか?暦ドルなどと浮いた存在はいらない。歴史の人間関係は難しいだろう。説明役は必要だ。その歴史の中にいた道化回し、そういう存在はいなかったのか?出来れば登場人物の台詞だけでそういう関係図がわかるのが一番いいのだが・・・・・・・もうひとつ藤原薬子、娘の婿である天皇に愛された女性。悪女の代表的に言われているが、美貌と才のあった女性とも言われている。そういう部分が全く削られていたのは残念だ。とはいえ舞台上の薬子もまたあれはあれでなかなかの存在ではあった。