国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~ 公演情報 アロッタファジャイナ「国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    色んな意味で、大作でした。
    そして、私の前の席はブロック一の大男でした。もう慣れました
    大作すぎます…終演は21:45でした。

    ネタバレBOX

    人物の名前が分かりにくかったので、パンフレットに相関図があると助かると思いました。

    舞台装置を用いず、布や役者の動き、照明で、朝廷から蝦夷の村まで場面展開していたのは良かったです。客席通路の使い方も、大きな動きが感じられました。場面ごとにストップして解説が入ったので、とても良く分かりました。

    和睦の狼煙をあげる兵士に矢が刺さる場面などで音響がズレたり、最後の場面で話しているグループに照明が入らなかったり、少し残念な場面もありましたが、大半は良かったです。特に、朝廷の場面は照明の効果が素晴らしいと思いました。

    役者さんは、何役もこなす人が多く、演じ分けが見事でした。特にオサベ役は髪型や衣装だけでなく、演技も分けていたので素晴らしかったです。前の役に戻った場面も見事でした。全体では、やはり最澄役が印象的でした。陽射に出会った頃と仏道に入った後の立ち居振る舞いが変わる様子が見事でした。

    桓武天皇も良かったです。死後に嵯峨天皇の肩に手を置く場面が印象的でした。陽射は本当に綺麗でほれぼれしました。泰範役との演じ分けも良かったです。種継?と薬子の高い高~いの場面が面白かったです。アテルイが、堂々としていて立派でした。処刑の場面は涙を誘われました。

    小日向さんは、滑舌が課題だと思います。言い辛い名前や名称が多く、言い回しも難しいと思いますが、iPadを持っているのでしっかり見て話しても良かったと思います。解説頼りの場面が多いので、下手でもしっかり伝えてくれた方が助かります。

    行表役は大御所のようでしたが、あまり役に合っていないような気がします。話し方がぞんざいで、徳を感じませんでした。また、陽射の発音が他の役と違い、変に聞こえました。

    スタッフワークは良かったです。ただ、席への通路が独特で席の振り方も分かりづらかったので、劇場内かドア・通路脇に案内スタッフが欲しかったです。あと、ホール全体の座席表に現在地が書いてあると、分かりやすいと思いました。

    大舞台を拝見できて、楽しかったです。最後列でしたが、すぐ側で演じる場面もあり、役者さんの熱を間近に感じられました。


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    2013/03/28 22:02

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