国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~ 公演情報 アロッタファジャイナ「国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    長丁場を感じさせない熱量のある舞台でした
    あらためて説明読むと、凄いキャストの勢ぞろいだったんだなぁと更に感心。
    眠気まったく起きなかったし、
    タイトルに相応しい話のまとめ方であることも納得です。

    <3時間15分(休み無し)→5分休憩後アフタートーク20分弱>

    ネタバレBOX

    本舞台が、お神楽のように舞台中央に配され。
    客席が前後(左右かな)で2階席が1列ぐるりと取り囲んだ劇場でした。
    黒い舞台に、白を基調にした役者さんの服が映えました。
    (1字漢字が書かれている作務衣のような感じの服です)

    話は最澄中心に国のあり方が描かれていきます。
    また歴女である小日向えりさんは、青い服で上手に合間合間に説明を加えて話の理解を手助けしてくれるので、話に?となるようなことは無かった(^^)。

    偽伝とはいえ、史実には即しているので。
    見知っている歴史の知識と合わせてみると面白い展開でした。
    使い勝手の良い家臣や悪い奴に、権力もって狂うとこや。
    血生臭い謀略や家族の愛憎などなど。
    歴史は繰り返すなぁとしみじみ思いました。

    比叡の森に暮らしていた”ひろの”と”ひざし”のカップルが、
    当時の戸籍の無かった”センニン”である”ひざし”に戸籍を家族ごと与えようと画策した”ひろの”であったが。請け負った下級役人が”ひざし”をものにしようとして、結局誰も救えず悩んだ”ひろの”は僧の”ギョウヒョウ”に弟子入りし、諸行を救うようにと弟子入りを許され、”最澄”と命名される。

    桓武天皇との邂逅、天台法華宗の確立、遷都、唐への遠征、空海との出会い、さまざまなエピソードが順を追って語られてゆき。まったく飽きさせずに観劇できました。

    アテルイが女性だったり、和解できそうな状況が開戦に至るドラマ性や。
    空海の凄さなどが上手に解説されていてわかりやすかった。
    (でも1年で密教習得とか凄いなぁと昔は思っていたが、以前読んだ文献では。密教本部さんがいろいろ策を弄して仏教の布教用に1年で渡す努力したらしいと読みました。→それ考えると国としても「仏教とか経典など欲しいから用意して」とか伝達したはずだよなぁと思いますね。結構裏のいろいろある話と勘ぐります。)

    漢字の説明や、服に表記の字とか。
    いろいろ人間ドラマは、ようの東西・今昔などは変わっても。
    そんなに変わらないなぁと思った長丁場でありました。

    ちなみにアフタートーク「桓武天皇と家族」では、
    河合さん平子さん坂口さん真山さん神木さんが出演し。
    究極の歴女である歴史アイドルの小日向えりさんが司会でした。
    実際は桓武天皇は30人くらい子供がいた(劇中は代表の2名ほど)とか、
    藤原薬子を笑わせるトコの他バージョンなどの再現で盛り上がりました。
    トークでも言っていた通り、最澄メインの話は少なく。
    けっこうタメになったです。



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    2013/03/31 20:29

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