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三月の5日間

三月の5日間

岡崎藝術座

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

爆笑!
土曜日昼。数少ないトークのない回になってしまったけど、しばらく前からチラシを見て気になってしょうがなかった公演。
岡田利規の脚本をどう演出するのか。チェルフィッチュと同じ演出をしたら見る価値はないわけで。でも、そんな不安を吹き飛ばす圧倒的なパワーがありました!
最初男が客席後方から現れて独白を始めて。変なポーズを繰り返して「チェルフィッチュじゃん!」とおもったけど、次第に戯曲をそのまま大切にしつつ、全く異なる方向へ飛んで行ってしまう。

いやー「三月の5日間」でこんな笑うとは思わなかった!
次の上野も見に行くので、何をやらかしてくれるやら。。。

大好きな劇団がまたひとつ増えてしまった。

ネタバレBOX

前半、モロ岡田演出的な動きが始まるのだけど、だんだん動きが大きくなっていって、過剰すぎるおおげさな動きに爆笑!
岡田演出で遊んでる感じが好き。

ミッフィーちゃんのブログでの独白ではミラーボールが回ります。すごい早口セリフで感情的な言葉をポンポンと吐いてゆきます。

途中、オリジナルでは10分休憩が入るところで客は劇場外に出されます。劇場正面入り口の階段を客席とした野外演劇に移ります。そのとき役者さんがなんとか間を持たそうと喋るユルさが好き。
暑いので、水を配って、霧吹きを撒いてくれます。

そして後半戦。
車がやってきて始まります。
オペラになったり、もう楽しく遊んでます。
もうこの時は過剰な演技も素直に受け止めて笑えるようになっているのだけど、回りの静止を聞かずに入ってきたサラリーマンの独白が無駄にすごい熱の入りようで大爆笑!
休憩前に言っていた「鈴木さんの話」がこれでした。

で、そこで役者さんから「では皆さん中にお戻りください。今こうしている間も中で役者が演技を続けてますんで」って。
中に入ると、確かに、今外で演じられた安井くうが鈴木さんに怒られたシーンが、割とチェルフィッチュっぽく演じられていました。この落差がまた気持ちよいんです。

でも、緞帳は降りていて、その前で演技を続けるふたり。終わると、しばらくして緞帳が開きます。そこには中央に車があって、他の出演者が全ていて思い思いの動きをしていて、で、芝居の最初に出てきたメガネの男性が全裸でポリバケツにうんこ座りして後ろ向きに座ってます!
首だけ客席に向けつつマイク片手に最後のダイアローグを吐き出して終わります。結構長いので、チラチラと見たくないものがブラブラと目に入ってしまう。。。

いやー、バカでした!
こんな「三月の5日間」想像もしてませんでした!
演劇ファン必見!
お月さまのために

お月さまのために

森下庸之プロデュース

アドリブ小劇場(東京都)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

ほめてもらえる。ということ
会場は満席。御礼満員。素晴らしいですね。

さてさて、今回の芝居、柔らかく優しくコミカルな芝居。
そう、言い切っていいと思う。

元々の本が優しくふんわりした物語だから、そういう意識の中でプロデュースしたんだろうね。

以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

旅に出た中道は寂しくなって帰ってきたものの、見栄のために自宅に戻る訳にも行かず、友人の小野田の所に転がり込んで、世話になる事を決め込む。

泣き落としで小野田に一週間、世話になろうと甘える。
一見、柔和そうな中道と、無骨で体育会系で人のよい小野田のやりとりがひじょうに楽しい。。

登場人物は自分の思いを月に例える。いや、今、見ている月を自分の思いに置き換えているのかも知れない。それほど月は抽象的で美しくロマンを感じるのだ。

雲は月を隠したいと思っていました。
いつものとおり雲は半分の月を隠そうとしました。
半分の月は変わり者でした。
どんな雲にも隠されたいと思わなかったのです。



雲とはオトコで、半分の月は私です。



一方、中道の恋人ゆみは、とてもモテル。
ゆみの姉はそれに反してまったくモテナイ。
その事がいつの間にか劣等感として姉の心を巣くってしまっていました。
複雑に絡み合った糸が固まって解けないのだ。

姉は全ての者から嫌われてると思い込み、怖いくらいに吐き気がしたりする。


しかし、そんな姉にも好きだ!と言ってくれる彼が現れ求婚される。



中道は救いを求めて恋をし、中道に「指がとても綺麗だ。」と褒められた女はその救いの言葉で中道に恋をする。



きっと、人はみな、認められて満たされたいのだ。
自分の中の劣等感を細かく粉々に砕いて溶かしてしまうほど認められたいのだ。


そんな芝居。
閃光

閃光

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

満足度★★★

虚構と現実の狭間で・・・
演出家を側面からサポートするドラマトゥルクと一緒に作り上げた作品だから、ちと違った感覚が漂っていたな・・・

苦悩の果て作品を作り上げている劇作家を身近に感じているからこそ、演劇関係者には共感されると思うが、裏事情を知らない観る側にとってこの作品はどう感じるのかな・・・って思ってしまう作品でしたね。

ただ、舞台端から役者さんを観ていた夏井さんの表情は印象的だったな・・・

三月の5日間

三月の5日間

岡崎藝術座

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

脚本に忠実でイカした演出
面白かったです。刺激が強いので、できたら夜の公演を見たかったかも…。

いつでもここは夏である

いつでもここは夏である

@@ has a headphone

STスポット(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

観てきたというか、観ていた
まぁ、関係者と言えば関係者なので詳しいことは書きませんが。
事務的な部分を意識しながらも初めて通して観ました。

びっくりしたのは、終演後の帰り道。駅から家までは5分なのに、何故だか30分くらい歩きたくなって、ウォークマンをつけていたわけではないのに、僕は街のノイズと夏の暑さの中で音楽を聴いていて、これはなんだろうと、もしかしたらこの作品を観ていたからなのかと。

気楽に踊りにきてください。
それこそ、ヘッドフォンをつけるかのような気楽さで。

『ジュリエット/灰』

『ジュリエット/灰』

テラ・アーツ・ファクトリー

新宿村LIVE(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

見てきた
「ライフ・1」
不条理コントのようで面白い。
「ジュリエット/灰」
どう捉えるかは観客の自由、自分がどう捉えたかはネタバレ欄に。何かが憑依したかのような動きや声の演者さんも入れば、割と生々しい感じの演者さんもいる。全員が前者のようであったらもっとすごいことになるのではと思いました。

ネタバレBOX

自分的には、肉体が死んで焼かれて灰になるまでの魂の世界じゃないかと思いました。

で、その葬儀の参列者を描いたのが「ライフ・1」じゃないかと。
閃光

閃光

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★

共感できました。
とてもとても共感出来ました。
でもそれが、私が演劇関係者で遅筆の脚本家を相手に戦った経験があるからなのか、ただ追いつめられた人生を一生懸命生きているという点で共感出来たのかわかりませんが。
でもここまで共感できた演劇は初めてです。

ネタバレBOX

これはマスターベーションだ、なんて観想を書いている人がいたんですが、もしそうならどんだけ高度なマスターベーションなんだよと(笑
とんでもないと思います。
おつうが羽根をむしって機織りする瞬間を観ました。

マスターベーションに見える部分があるとすれば、題材についてではなく、役者さんの演技(もしくは演出)それ自体には若干のそれを感じました。
周りが見えない登場人物ばかりというのは、日常を多くの人々と過ごしている私にとって、いささか信じがたいシチュエーションでありました。
あんな付き合いづらい人ばかりじゃないですからね(笑

でも、それをマイナスしたとしても大変面白かったです。
昼の花火、夜の花火

昼の花火、夜の花火

三角フラスコ

日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)(宮城県)

2008/07/21 (月) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

美しい光景
舞台は野外、客席は室内。ガラス越しにみる舞台はまさに水槽の中を覗いているようで。上演中に霧雨が強くなって、光を浴びて美しかった。ラジオドラマのように流されるせりふにあわせて、繰り広げられる光景は夢のようでした。ロビーの雑音、特に自動販売機の音が聞こえてくるのが残念でした。

いつでもここは夏である

いつでもここは夏である

@@ has a headphone

STスポット(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

音に身を任せ
観たいに書く前に観てしまいましたが。
音に身を任せ好きな場所で観るべし75分。ビール三本でおまけが。

身体表現と、静かな台詞と混ざり合って楽しくて。横浜で育ったアタシには終幕近くのシーンがちょっといい。

閃光

閃光

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

人生最高観劇
と思うのはあたしが演劇関係者だからでしょうか。
でも正直、これまでの人生最高観劇とまで感じました。
傑作だとあたしは思うんです。
何が?どこが?そういうことじゃないんだー
そう思ったんだー
これが、ナマで観る演劇のいいとこなのかもしれない。
そう感じたんだー
途中から空調が止まるので涼しくなれる格好で。
劇場に入るとすぐ譜面台が立っています、そこも見えやすい場所に座れるとよりよいです。
Don't think!
Feel!

ネタバレBOX

もちろん観ながらストーリーは追っているんだけど、
最後にもうそれは二の次になってしまった。
本当かもしれない本当じゃないかもしれないそれを知る必要はなくて
(気にはなるけどw)
夏井さんその人自身の深淵、台詞の向こうにどんどん見えてきて、それが私の想像で成り立っているのならそれは私自身の深淵なのかもしれないと思ったりしていた。

最後の歌が終わるとき、いつのまにか涙が滲んでいて、
客席の灯りがついても止まりそうになかったので、お客さんのいない裏のスペースに行かせてもらってあうあう嗚咽。
でもナゼ自分が泣いているのかまったく説明できなかった。
ただふるえた。
観劇前に当パンの挨拶を読んだせいなのかどうか…もはやわからない。

ああーもう一回みたいなー
あたしのこの心のふるえが、
「演劇やってる人だから」ということから来ているならもったいない。
演劇関係者でなくてもきっと・・・とそう思いたいわけです。

なんだか熱く語ってしまいました。ふぅー
SISTERS

SISTERS

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2008/07/05 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

抑揚なくて長げぇぇぇぇぇ
初長塚圭史だった。
静かな演劇に反対はしないが、
抑揚がなくて長く感じるだけだった。

テンポの変化じゃなく、シーンを作る役者の揚が足らない。
抑ばかりでは、芝居は転がっていかない。

あと、役者間で会話をしてない。
特に、吉田鋼太郎は自分の持つオーラの中だけで芝居をしていて
他の役者との関わりや影響がほとんど感じられなかった。
松たか子は、役柄上それを意図してやる部分があったが…

中村まことが一番ちゃんと舞台上にいたと思う。

僕の見た回の客層はかなり高く、飽き気味の人が目に付き
真後ろのおばあちゃんはイビキをかいて寝てた。
イビキはさすがに失礼だし腹が立ったが…

新しい芝居を観れると思っていたが、
現代をテーマにしたクラシックな芝居というのが印象。
もう一度長塚作品を観ようと思うが、
正直これだけ支持されてることのに疑問符。

美術や装置は、周囲から聞いていた通り素晴らしかった。

休憩室

休憩室

弘前劇場

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

90年代を振り返る、「静か」な目
97年初演。おそらく、大きな改変は行われていないと思う。

90年代日本演劇の、大きな流れのひとつとして、平田オリザさんや長谷川孝治さんが代表とされる、いわゆる「静かな演劇」が、ある。僕は、リアルタイムでそれらを観ていないけれど、今回、「静かな演劇」というのは、90年代という時代と、非常に密接にシンクロしていたのだな、と実感した。

11月に新作を発表するらしい弘前劇場が、この作品を今、再演したのも、一度、90年代を振り返って、乗り越えるためなのではないかな、と思う。

それにしても、空いていた……。カメラが入って、長谷川さんのインタビューなんかも撮ってたので、NHKかなんかでやるのかな。

ネタバレBOX

97年、僕はまだ10代で、引きこもりの気配を引きずりながら、定時制の高校に通い始めていた。ここにあるのは、あの頃の空気そのままだ。

舞台は、高校の職員室の、ある日の定点観測。どうということのない一日。ただ、2年生が修学旅行に行っていて、どこか、のんびりしている。交わされるのは、奥さんや旦那さんの話とか、健康診断の結果がどうとか、そんな普通の会話。大きな出来事は、起こりそうで、何も起こらない。

それなのに、普通の会話の向こうに、次第に、なにか、積み重なったものが見えてくる。具体的な話は出て来ないのだけれど、先生たちの、生徒たちの、見ている世界だとか、悩んでいることがらだとかが、見えてくるのだ。そして、彼らが、お互い、観客と同じく、相手のことを感じていながら、それを表に出さないようにしていることも、見えてくるのである。舞台上からは見えない「休憩室」がタイトルである意味も、ここにあるのだ。

これが、まさに、90年代だ、と思った。そして、当時の、一番ソリッドな形の「静かな演劇」というのは、そのような、90年代的な態度で世界を切り取るという、演劇的な手法なのだな、と思った。

つまり、90年代は、「静かな時代」(というか、「静かさ」を選びとる時代?)だったのかな、と、思った。「休憩室」を観て、僕は、なんだか、受け身な感じを覚えた。積極的なアクションは、何かを傷つける、だから、避ける。アクションを、「避ける」という行為を、選択する時代だと、思った。引きこもりに象徴されるような、僕の実感した90年代が、そのままあった。それは、10年以上たった今とは、明らかに違う空気感。きっと、その、今との差を、提示しているのだ、と思った。

今作は、「今」そのものを表現していない。でも、先へ先へと進む時代を見つめるために、10年前の空気を見ておくことは、「今」を見る、角度を変えてくれると、思った。この作品を観て、今の先端を走る劇作家たちの作品たちが、また、別の角度から見えてきたように、僕は、感じた。
ダルマ

ダルマ

カムカムミニキーナ

シアターアプル(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ベストメンバー
面白かった。配役が絶妙。っていうかベスト。

恋人ができないが、もういい

恋人ができないが、もういい

箱庭円舞曲

OFF OFFシアター(東京都)

2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

言葉
タイトルと説明に惹かれて観に行った。ちらほらと「良いな」と思えるセリフやフレーズがあり、ちょっと考えさせられた。全てを言葉にするのではなく、小道具やシチュエーションでさりげなく登場人物の気持ちや関係性を提示していて、じっくり味わいながら観ることができた。個人的には満足。

三月の5日間

三月の5日間

岡崎藝術座

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

台詞がすごく支配的なんだけど、
仕掛けが戯曲のそれを超えた瞬間から作品として大きく独歩。その方向性と意外性はかなり面白く、チェルフィッチュ関係なく必見かも。88分。

ネタバレBOX

元々の作品では役者の力量に因るところが大きいスタイルも別のアプローチが見事なくらいハマってる。仕掛けも含め、これらが戯曲を読み深めて、場を意識した結果、ちゃんと理由づけられて導き出されているところがまた奥深い。いや表現方法は全然おバカな感じなんだけど…(^_^;)

新百合ヶ丘でやったことはそのまま上野には持って行けない(それは観てみたらあまりに納得)そうなので、まずはある種成功とも言うべきこの新百合ヶ丘での公演はいろんな人に観てもらいたい気がする。そして上野ではどんな表現方法を見せてくれるのかがすごく気かがりでもある。






最初、技量も追っつかないのにまんまのスタイルで始めちゃったときにはどうしようかと思っちゃったよ~^^;;

(ネタバレ追加)
新百合ヶ丘Ver.の一番の特徴は途中休憩の後、劇場の外に客を連れ出して、新百合ヶ丘の街を見せながら続きを上演したことである。車も行き交う街の雑踏の中では劇場内と同じような語り口だと台詞も聞こえない。大きくなる声、大きくなる動きは必然と共に生まれ出てくる。それが過剰すぎたりミュージカルにまで発展する様にはあまりに馬鹿馬鹿しく、それがまた可笑しくもあり、違う感覚で違う芝居を観ているよう。劇場の中でチェルフィッチュの模倣のようなスタイルが徐々に表現法が大きくなっていくのはここに繋がってくるためだったか。

また神里演出は"帰る"ということに注目をしていた。
初日の金曜の夜はまさに新百合ヶ丘の駅から家路につく人々の前で渋谷の街から逆行してホテルに帰るシーンを演じる。同じように坂を上って帰るのにその道程の違い、そしてリアルに帰る人々がわずかに気にしつつも、でも足を止めない様子は芝居とのギャップもあってとても興味深く、舞台の背景として見事に成立してたのである。
3軒茶屋婦人会  ウドンゲ

3軒茶屋婦人会 ウドンゲ

G2プロデュース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/07/10 (木) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが!!
期待を裏切らないどころか、感嘆しました。
こういう絶妙な空気とか余韻を創り上げる舞台って
すごく素敵だし観ることができて嬉しかったです!
役者さんて、文字通り“役を演じる人”なんですね…。
物語が進むうちに、その物語の向こうに、過ぎてきた
時間までもが仄見えてくるかのようで…。
人生それなりに生きてきた今の時期に巡り合えたのも
ラッキーだったかも。
堪能しました!!

三月の5日間

三月の5日間

岡崎藝術座

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

バカすぎる。そして素敵すぎる。
前半部のモノのたたみかけや、ミッフィーの語りの引力も魅せてくれますが、全てをひっくり返してからが素敵。

ネタバレBOX

街が演劇と出会う瞬間が感動的で、笑えます。雨の中で、観てみたいなぁと。

出演者によると、観客が外にいる間、中の二人もずーっと並行してやってるそうです。バカすぎる(笑)
新宿番外地

新宿番外地

椿組

花園神社(東京都)

2008/07/12 (土) ~ 2008/07/22 (火)公演終了

満足度★★★

外波山文明さんみたいになりたい
今回の椿組は、私が好きな劇団、毛皮族とのコラボレーションという事で、むちゃくちゃ楽しみだった。

物語の舞台は、30年後の歌舞伎町。隔離された無法地帯に集められた人々がおりなす泥臭い物語。主題歌に、山崎ハコさんの曲が使用されたりしていて、未来という設定なのに、むしろ「昭和」の臭いを感じてしまった。

芝居全体に流れていた俳優達のエネルギーは、とても心地よく胸に届いてきた。

この公演のプロデューサーでもあり、椿組の主宰でもあり、俳優でもある外波山文明氏が、30年後の外波山文明という90歳の役で登場していたのが、とてもおもしろかった。彼の芝居にかける情熱が、そのまま役として演出されていたのがとても良かった。

彼が1960年代のアングラ芝居の事を語るシーンとかは、なぜかじーんとしてしまった(笑)。

挿入劇として演じられた「混乱出血鬼」のワンシーンでは、客席からアングラ演劇さながらのかけ声がかかり、まるでその時代にタイムスリップしたかのようだった。

また、毛皮族の江本純子さんが手がけた、劇中劇のショウの場面は、とても華やかで楽しいモノだった。まあ、いってしまえば毛皮族そのものみたいな(笑)。

江本純子さんの天才ぶりが、見事に発揮されていて、そのクオリティーの高いパフォーマンスに私は大満足だった。

特にフラッシュダンスのラストのダンスを完全コピーしていた場面や、荻野目洋子の六本木純情派やダンシングヒーローを歌うシーンは、本当にすごかった!(笑)

恒例の気になった俳優シリーズは、おおかたの皆さんの予想通り(笑)、毛皮族の町田マリーさん。そのかわいらしい姿に、釘付けになってしまった。

もちろんかわいらしいだけではなく、存在感のある演技、華麗なダンスなど、改めて魅力あふれる女優だと思った。

物語が終了して、カーテンコール。

主題歌のイントロが流れ始め、幕が再び開いた時、舞台上にはなんと山崎ハコさんがいて、生で主題歌を歌ってくれた。

パワフルな声量と表現力を誇る歌い方は健在で、もの凄く感動した。

そして最後は、その歌にあわせて、出演者全員が踊るという、素敵なエンディングだった。

脚本や演出は、賛否いろいろ別れそうな作品だったが、空気感と共に、夏ならではの娯楽として、私は単純に楽しむ事が出来た。

閃光

閃光

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/28 (月)公演終了

うんうん
うんうん。
狙いが難しい。

劇読み!Vol.2

劇読み!Vol.2

劇団劇作家

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/07/22 (火) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

「ハルメリ」鑑賞
日本劇作家協会新人戯曲賞受賞作で、文学座の西川信博さんいわく「演出家にケンカ売ってるような脚本(笑)」。とても面白かったです。演出もばっちり。リーディングであることを見事に生かしていました。

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