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トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

Invitation.
スロウライダーには、何度も戦慄させられてきた。
一見まともに会話ができる変態たち。荒唐無稽さを説得するロジックの強さ。
笑えない瞬間でのくすぐりの数々。背筋を寒くさせる抜群の音響センス。
前回とは一転し、本道に戻ってきた感もあり、軽い震えを覚えた。

ホラーというカテゴリーで語られることが多いスロウライダーだが、
“人間の面白み”という点から見ても、群を抜いている。
ふとした自己顕示欲とか、切実さとか、それらの表し方がたまらなくよい。
今回は、特に役者が素晴らしかった、と付け加えておきたい。

日常から少しズレた世界への招待。
喜んでお受けしたい、と、「トカゲを釣る」は思わせる力があった。

ネタバレBOX

金子岳憲と日下部そうのやり合いは、なげぇって思うくらい密である。
それぞれの切実さがガチっとぶつかり合っていて、見応えあった。

切実さと言えば、中川智明。彼の小気味よさがくすぐったい。
真剣が故に行動が異常になる、というのをさらっとこなすあたり怪優。

遠藤留奈の仕事ぶりも特筆に価する。
カギュウとして出てきた場面、ではなくて、最初の食べられる前の女性の方。
顔なんか見えなかったけど、最初の場面をぎゅっと締めたのは彼女だった。
脇の脇まで仕事のできる役者がいると本当に安心できる。

怪談 牡丹燈籠

怪談 牡丹燈籠

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★

落語をききたい。
怪談牡丹燈籠と言えば、六代目三遊亭圓生である。
特に「お峰殺し」。あのじわじわくる人間の怖さ。
小学生の時分でも「女の嫉妬は怖いなー」とか思っていた。

それにしても、加納幸和は要約の巧さは一品である。
記憶をおぼろげに辿ってみても、要所要所は押さえてある。
これほどに長い話をざらっと舐めるのは本当に大変な苦労である。

だがしかし、知る者に言わせれば、味わいたい部分が流れてしまう。
そして、長い長い上演時間150分。
帯に短し襷に長し。まことにじれったい。
何と言うか、薄味で美味しいコンソメスープをずっと飲んでいる気分。

とにもかくにも。
これを観劇したら、ぜひ圓生のCDを聞いていただきたい。
耳だけで聞く、というのが、また別の怖さを呼ぶことでしょう。

ネタバレBOX

小林大介の伴蔵が、惚れ惚れするくらい素晴らしかった。
小物から大物、悪党への変換が、徐々に魅力を引き立たせる。
若手出世頭の風格さえ漂う。

加納幸和のお峰をもっとじっくり見たかった。
実にぴったりな役だと思うだけに、ちょい出しはもったいない。

丸川敬之の伴蔵は、その軽さが爽快であった。
クライマックスの仇討ちまで少しふわふわしているのが微笑ましい。
が、もっとカッコつけてもいいんだぜ、とも思うのである。
[EKKKYO-!]  冨士山アネット・快快・劇団山縣家・ピンク・夙川アトム・FUKAIPRODUCE羽衣参加!

[EKKKYO-!] 冨士山アネット・快快・劇団山縣家・ピンク・夙川アトム・FUKAIPRODUCE羽衣参加!

冨士山アネット

ザ・スズナリ(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★

お望みの……。
ショーケースは観る方も演る方も諸刃の剣である。
端的に言えば、「意外な幸福」と「お望みの不幸」といったところか。
そして、大概が「不幸寄りの普通」くらいで、終わってしまう。
相乗効果を生んだところを一度も見たことがない。

そういう意味で言うと、今回もやはり同じことであったと思う。
はっきり言って、『EKKYO-!』の参加メンバーの面白さの時点で、
ある程度の成功は約束されたものだと思っていい。
しかしながら、作品間での何らかの化学反応は皆無であった。
まあ、いつものことだと言ってしまえば、それまでのことだけど。

劇団山縣家とFUKAIPRODUCE羽衣との出会いは収穫であった。

ネタバレBOX

・夙川アトム
(TVで観るように)まったくブレない芸風は、安心感すら覚える。
もっとドキドキさせてほしいくらい安心でいっぱいであった。

・ピンク
コミカルを取り込んだダンスって、少し恥ずかしい。

・劇団山縣家
3人いるだけで、場の空気がゆるゆるになる。家になる。
「家族で劇団をやる」というだけでネタなのに、妥協がない。
亀取りのエピソードは、秀逸の一言。

・快快
テクストと身体と映像が、単体で存在してしまった居心地の悪さ。
いつもなら高まってくる部分がすっと落ち着いて終了。

・FUKAIPURODUCE羽衣
バカバカしさに妥協がない。テクスト・歌・身体。もうバカ!
誰一人愛せないキャラクタを取り揃えたことに震えた。

・冨士山アネット
相変わらず、ダンスだけでも見ごたえがあるなぁと思うのだけれど、
物語が感じられてこそのテアタータンツ。
ホストとしての最低責任は果たしているだろうが、全く物足りなかった。
真剣恋愛

真剣恋愛

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★★

本物の作り物
“トレンディードラマ”という言葉から想像される、台詞・行動・出来事。
なるほど、その枠の当てはめ方というか使い方というか、ブレがない。
観る側も、その流れに乗ってしまえばしめたものだ。
あとは清涼感のあるエンディングまで確実に運んでくれる。

これだけエンタテイメントに終始してくれると、肩の力が抜いて観られる。
フィクションを描き続けることで、意外なリアルが立ち上るような感覚もあり、
実に王道的な物語の作り方をしてるなぁと、思わされた。

設定や物語の粗も散見されるが、もはや問題にすべきではないだろう。
そこは十二分に、役者が(時に強引な)説得力をもって世界を構築している。
役者の強度も、この芝居をカラフルなものにしてくれている。

ネタバレBOX

各所くすぐったくて笑ったり、本当におかしくて笑ったり。
ちなみに、いちばん可笑しかったのは石油王と結婚した女優の話。
家族の肖像

家族の肖像

サンプル

アトリエヘリコプター(東京都)

2008/08/22 (金) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

サンプルのサンプル。
「サンプルは、本当に“サンプル”なのだな」と思いながら時間を過ごした。

非理想的で、歪んでいて、しかしどこか現実的な現代家族の姿。
作品には、それっぽい暗喩が散りばめられている。

と同時に、サンプル自身のサンプル化が際立った作品だったとも思う。
松井周の得意とする台詞回しやくすぐりどころがふんだんに使われており、
ほとんどネタ見せのような状況だったといってもいい。
物語が見たいな、と舞台を見下ろしながら、少し思わされた。

ネタバレBOX


人間の外見は入れ物で、中身は入れ替え可能という話は、興味深い。
興味深いが、どこか手垢がついている感はぬぐえない。
手垢がついているなりの提示の仕方もあったろうが、
最終結論として持ってこられたので、逃げ場なし、の状況であった。

個人的に、“家族”は特に興味のあるテーマとして捉えている。
が。サンプルの提示に終わった今回は、「なるほど」の一言に集約される。
青に帰る日

青に帰る日

演劇ユニット LOVE SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

た・楽しい!(^0^)
愛に満ちたおともだちパンチをくらったよう・・。
観客を楽しく帰らせる。という点は素晴らしいです。

以下はネタばれBOXに。。

ネタバレBOX

北海道の田舎町の農家を舞台に かつての高校の同級生の通夜に参列した30代とその同級生の家族と母校の後輩が繰り広げる 温かい物語です。

まず、セットがアートっぽくて素敵です。

長谷川直樹の通夜に集まった37期生は高校生の頃、完全自殺マニュアルなるものが話題になって、その影響を受けて集団自殺しようとした仲間だった。

集団自殺の決行の日に、葬儀屋の島崎が察知して皆を止めて今に至っている。

彼らはそんなかつての心の闇を背負っていて、同級生の直樹がなぜ、今になって自殺してしまったのかを考える時、気持ちが重くなるのだった。

一方、直樹の兄の大輔は葬式の時には気丈にも明るく対応していたが、たった一人の肉親を失った事の重みは計り知れなく、葬儀が滞りなく終わった後、軽い鬱に陥り、農業をする気持ちが萎えてしまう。

そんなおり、妻の智子は直樹の同級生達に農業の応援を頼み、またまた、この長谷川家に皆が集まる事となった。

皆と関わっているうちに大輔は症状が回復し、やる気がでてくる。農業を手伝いに来ていた母校の後輩が学校でいじめに遭ってる事や、学園祭に「チャモロダンス」を踊りたい。という意思を知り、37期生達もその学園祭に参加しダンスを踊る事になる。



会場入りすると、ごっつい男達が前列に陣取っていて、「なんか、やばいなー。」と思ったら、たぶん、この露出度85%のチャモロダンスが目当てのようだ!
まあ、本能的に前列でプリプリを観たいのは分かるけれど・・・観えないっつーの!デカイ男が壁のように立ちはだかってちゃ!
自分でデカイと感じたら後ろに行けよ。観えないじゃん!(・・)



身近な人に自殺され、残されちゃった者たちが織り成す葛藤と再生の物語です。

このチャモロダンスは人は死んでも魂は生き続ける。という意味のダンスらしく、残された者達は直樹の最後の心の中に居た。と思い、直樹の上に私達が生かされてる。と感じる事で、これからの人生を有意義に生きようと決心します。


まるで栄光ある門出を全身全霊で祝しているように楽しくチャモロダンスを踊りながら幕は閉じます。


いあいあ、本当ににんまりしました。優しげで温かみがあって日向でうずくまる猫を思い起こさせる芝居でした。


さて、気になってたタイトルの「青に帰る日」ですが、ここでの『青』はどうやら、心の闇の『青』、未熟の『青』、心の傷の『青』のようだ。


自分にとっての幸せとは何か。それを問う事こそが前向きな悩み方だ。そしてそれを常に問い続けるのさえ忘れなければ人生は有意義なものになる。


そんな事を考えながら、むん!と胸をはって霊験あらたかな気持ちでずんずん歩いたのでした。


不毛会議

不毛会議

1970 PROJECT

「劇」小劇場(東京都)

2008/08/12 (火) ~ 2008/08/20 (水)公演終了

満足度★★★

一粒で二度オイしい
あらすじからカタめなのかと思いきや、上官には弱く下位の者には威張り散らす典型的な帝国軍人的な伍長がいる一方、エラく弱気というか弱虫な少尉もいて、前半は予想外にコメディタッチ。
 
が、後半で「戦争で一番怖いのは、武器や破壊ではなく、人の心がむしばまれること」(大意)という台詞の後に様々なむしばまれた心を示すのは上手い。
その意味ではこれも「一粒で二度オイしい」タイプと言えるか?

『Symphony#09・罪と罰、マジで大迷惑!』

『Symphony#09・罪と罰、マジで大迷惑!』

劇団再生

Asagaya / Loft A(東京都)

2008/08/09 (土) ~ 2008/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

多分に前衛的で斬新
ドストエフスキーのアレをベースとしているのは共通ながら、野田秀樹の『贋作・罪と罰』が原典のアレンジないしバリエーションであるのに対して、こちらはリミックス…どころかサンプリングの素材に使った、的な再構築具合。(…なんて知った風に書いているけれど、実は原典は未読(爆))
 
多分に前衛的で斬新だし、「罪と罰」を執筆中のドストエフスキーからこの舞台の作家(を演ずる人物)まで登場するというメタフィクション的な構造は好み。
 
また、終盤でドストエフスキーが登場人物たちに「作者に対して叛乱せよ」と煽るあたりは倉多江美の「一万十秒物語」中の一編「物語をコントロールできなくなった漫画家の悲劇」を連想。

嵐になるまで待って

嵐になるまで待って

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

キャスト一新で新鮮
初演をTV放映、再演(97年)・再々演(02年)をナマで観てつごう4度目でストーリーはかなり覚えているものの、一部を除いてキャスト一新なので新鮮な感覚。…でありながら、終盤でユーリが声を取り戻すシーンは前回同様ホロリ。
 
また、観ながら歴代の配役を思い出したり思い出せなかったりするのも楽しからずや。「そうそう、あの人だった」とか「あれぇ、誰が演じていたんだっけ?」とか差があったりもして。
 
配役と言えば渡邊安理が主役をはるようになったかと思うとキャラメルを観続けている身として感慨深いものアリ。抜けるメンバーもいるし残っているメンバーも(当然のことながら)年齢を重ねていく一方でちゃんと後進を育成しているのはエラい。

しあわせの支度

しあわせの支度

演劇ユニットand so on

ウッディシアター中目黒(東京都)

2008/08/07 (木) ~ 2008/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

「家族って何?」
とある地方で旅館を経営している大人数家族系のコメディで、前半の「二十歳の儀式」に関する謎と「ウチの常識はヨソの非常識」的なネタによる笑いのパートと後半の特殊(特異?)な状況を通じて「家族って何?」と問いかけるパートの切り返しが実に鮮やか。
 
また当日パンフにあり、劇中でもしばしば登場する「家族の憲法」が笑いのネタでありベタな家族もの的な予測までさせて、事実それに近いのだが、後半で「ある事実」が明かされると、その憲法もあながちムチャなものではないというか、それなりの正当な(?)理由があるのも上手い。
 
さらに、会話のテンポもイイし、ちりばめられたマンガ・アニメ系トリビアも楽しく、どうやら作・演出の佐藤秀一とは波長が合う模様。
 
しかし終盤、四女の言動で泣かせた後に暗転が配してあって安心かつ油断していたら、3年後を描いたエピローグ、最後の一言で泣かせて幕なんて減点モノの反則!(笑)

阿片と拳銃

阿片と拳銃

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/08/06 (水) ~ 2008/08/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

円熟味のあるオトナのドラマ
第一幕(70分)は、1979年、浜松の老人ホームで幕を開け、ホームにいる1人の人物の過去である1939年の上海に遡り、さらにそこで登場した2人の人物のその後も語る1959年・京都の場を経て再び1979年に戻るという構成で、まずは概略説明と言おうか下地作りと言おうか、な感じ。
 
この1939年上海で、三上市朗、小市慢太郎、キムラ緑子、木下政治が揃っている場面を観ると「あと3回なのか…」とシミジミ。
 
10分の休憩を挟んでの第二幕(70分:カーテンコール含む)は、始まって間もなく「ある事実」が明かされることによって40年の歳月のギャップが一気に埋まり、その隠された部分を見せて行くのでダイナミック。
 
中でも終盤のキムラ緑子と小市慢太郎の会話シーンは40年の間にたまった互いの想いががっぷり四つに組み合う力相撲のよう(演技、物語としての内容とも)で白眉。涙を拭っているお客さんも少なからずいて、σ(^-^) もホロリ。
また、泣かせつつも笑いも含ませているのが上手い。
 
さらにその後、エピローグ的にすべての始まりであった「1931年 東京」のシーンを、セピア色の照明に弁士付きで見せるのもイイし、その弁士の締めくくりの言葉が何とも粋。
 
結成24周年、第43回公演というだけに円熟味があり、しっとりとしたオトナのドラマを堪能。

ガンまげ

ガンまげ

TV TOKYO

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/05/21 (水) ~ 2008/05/28 (水)公演終了

満足度★★★

正統派。ベタ。
笑いあり涙ありの正当派でベタな展開。
ベタに弱い私はまんまと芝居のテンションに乗せられ割と楽しめたが、乗れないとちと辛いかも。
毒の無い完全にエンターテイメントな展開だけに、物足りなさは残るか。

怪談 牡丹燈籠

怪談 牡丹燈籠

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★

よく整理されているとは思うのですが、
詰め込みすぎのような気もしました。
「まるごと見せる」のが演出の加納さんの意図だというのは分かっているのですが。

八代さんの色仕掛けの悪女役は、待ってました! という感じ。各務さんとのコンビも見てみたいと思っていたから嬉しい。

小林君もすごいなあ…。もっともっと大きくなって欲しいと期待が膨らみます。

あとは神戸で待ってますね。

新秋九月大歌舞伎

新秋九月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2008/09/01 (月) ~ 2008/09/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

夜の部を観ました。
「加賀見山旧錦絵」
つくづく上手くできた作品だと思う。無駄な場面が全然ない。試合の場は楽しく、尾上自害は辛く悲しく、仇討ちは爽快(?)に。

時蔵さんは優しく美しく、はかなげな尾上さま。
亀治郎さんは、かわいさと利発さのバランスが良く、個人的には当たり役では?と思ってしまう。
海老蔵さんの岩藤が、意外にもはまっていると思う。若い感じはするけど。

「かさね」は最後の海老蔵さんの迫真の演技が良かった。

枕闇(まくらやみ)

枕闇(まくらやみ)

劇団印象-indian elephant-

タイニイアリス(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/10 (水)公演終了

満足度★★

悪くはないんだが…
才能ある作家なんだから、大いに期待した。

ちょっと表層の夾雑物が多すぎて、せっかくのテーマになかなかたどりつかないところが残念だった。

面白いモチーフなんだがなぁ。

太陽の陽

太陽の陽

同居人

サンモールスタジオ(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/09 (火)公演終了

満足度★★★

テーマは重いがホームドラマ仕立て
いじめ自殺した中学生に深くこだわる副担中堅教師の家庭が危うくなる。
同じ中2の娘が、ぐれそうになるが、家庭が再生できそうな予感がする。

娘をやった伊藤真麻(PU-PU-JUICE)はほんとに中学生に見えてびっくり!! 児童福祉法は大丈夫か? と心配になるほど。
母役伊藤弘子(流山児★事務所)のどっしりとした、生命力の太さが結果的に家族を救うのが、みててこころあたたまった。

祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★

始めに「祝」を観て正解だったかも
「弔」とは全く異色の作品でした。
やはり、両方、観られると人物設定が理解できて楽しいです。。

以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

亡くなった母「トメ」の意思を引き継ぎ通夜であっても営業をしていたレストランに、予約をしておいた婚約式を執り行うという家族が集まる。

しかし、主役の雨宮家と三国家の両家のお嬢様は結婚詐欺に遭っていたことが分かって、

両家の父親を落胆させないようにと、レストラン従業員と両家の真実を知っている者だけが、騙し絵のごとく、両父を騙す事に翻弄します。

結果、話の成り行きで新郎の代替案がいつのまにか出来上がり、雨宮真由美には三国家の長男、孝一をあてがい、架空の人物を無理に作るはめになります。

三国亮子にも海外に行ってる雨宮家の長男をあてがい話はややこしくなるが、雨宮家の母(晶)が主導権を握り、見事にトリックを押し通してしまいます!(^0^)

両家の挨拶の場面。
両家が対面し列に並びながらも、雨宮父と三国父、三国次女に分からないように感づかれないように代理新郎を紹介するあたり、仰け反るほど面白いです。


それから細かい演出も素晴らしいです。
レストランでは何の準備もしてなかったのが、リアルバレバレのように祝いのテーブルには白い菊と黄色い菊の花がちょこんと乗ってます。
隣の「弔」の花です!(^^;)


いあいあ、ホント馬鹿らしいけれど、愉快です。



ワタクシは「弔」の方が好みでしたが、他の方はどーなんでしょ?


台所

台所

GREEN55

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

ごめんなさい!
観劇させていただきました。さすがに学生演劇だけあり、いつもより客席が若い!肝心の公演についてですが、これがよくわからない。いいとも思えないけれども、悪いと思えるところも特に無いのですが、客席の同年代の方は演技に敏感に反応し、好反応で受け入れられていましたから、あえて理解するならば、これが今の20歳前後の感性と納得するしかありませんでした。実はこの公演を観劇させていただく前に、ここの観劇感想を拝見させて頂いたのですが、そのあまりに両極端な評価が不思議であり、一番の関心でしたが、観させていただいて、その正反対の評価が両方とも正確な評価だと思いました。もし、学生演劇の中でこそ演劇する価値があると思われるならば、いい評価こそ正しく、このまま突き進むべきであり、悪い評価は無視すべきものです。しかし、学生演劇の枠を飛び出したいのなら、よい評価は気休めでしかないもので、同年代より上の年代の大部分の反応は悪い評価に集約されていると思えますので、これこそ真摯に受け止めるべき評価だと思います。自分としては、現時点では評価のしようがありません。ごめんなさい。あと2,3年演劇鑑賞を続けて鑑賞眼を養わないと自分の中では評価が定まりません。言い訳になるかもしれませんが、「いまどきの若い奴は・・・」という年代にとっては、もはや若い方と対等の立場で自由に話し合える機会はごく稀にしか無いため、理解しようと思っても、その考え方を受け入れる準備の段階にすらないのが実情です。あえて自分の感想を述べるならば、少し上品な作品に仕上げ過ぎた印象があります。多少身を汚して出てきた言葉をとり入れてもよかったようにも思えました。けれども、学生演劇を観劇させていただくと、自分に足りない点も気づかされるので、興味深い作品を観させていただきました。

台所

台所

GREEN55

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

満足度

残念な…
3劇団とも本公演を観たくなる気分にはならず。

ネタバレBOX

素舞台っていう制約がかかったせいなのか、各劇団ともやたらと小道具を持ってきて舞台を散らかします。台所と言うだけに食べ物がらみだったりして、なんとも汚らしい。乱雑な舞台は気になりませんが、雑に散らかすのはちょっと。


何よりうんざりなのが、客席マナーの悪さ。史上最低でした。ものを食べる、芝居中しゃべる、なんてかわいらしいもので。缶を開ける音が聞こえたり、後ろの席に赤ちゃんがいて泣き出したり、芝居中にフラッシュをたいての写真撮影が頻回にあったり。デジカメだから当然シャッター音も。(公式撮影ではなかったようです。)これは劇団が悪いのではないかもしれませんが、ある程度はスタッフの注意喚起で防げるはず。がっかり。
秀山祭九月大歌舞伎

秀山祭九月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

「竜馬がゆく」
昼の部一演目めということで、一本のお芝居と考えると短いのですが、テンポよく、見せ場もたっぷりで面白かったです。歌舞伎独特の転換の長さや大道具さんの背中が見えたり、とかもちょっとありますが、普通のお芝居として楽しめると思います。

かっこいいけどちょっと情けないというかかわいらしいところもある竜馬(染五郎、気が強いようでけなげなおりょう(亀治郎)と配役もぴったり。

東京に住んでいたら通うのですが。近いうちに日生劇場とかで通しで上演して欲しいです♪

ネタバレBOX

「逆櫓」は、初めて観たのですが、どこかで観たようなエピソードばかりであまり新鮮味を感じず、前半はうとうとしてしまいました(汗)。
こういう演目の役者の芸みたいなのを楽しめるようになりたいのですが…。

「日本振袖始」は踊りで、動きも多いのであっという間に感じました。
先日『ウィキッド』を観たので、ヤマタノオロチ(玉三郎)がエルファバ、稲田姫(福助)がドロシーかなーなんて考えました。『修禅寺物語』といい、姉のほうが気性が激しいのが定番なんでしょうか。私も長女ですけど。

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