怪談 牡丹燈籠 公演情報 花組芝居「怪談 牡丹燈籠」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    落語をききたい。
    怪談牡丹燈籠と言えば、六代目三遊亭圓生である。
    特に「お峰殺し」。あのじわじわくる人間の怖さ。
    小学生の時分でも「女の嫉妬は怖いなー」とか思っていた。

    それにしても、加納幸和は要約の巧さは一品である。
    記憶をおぼろげに辿ってみても、要所要所は押さえてある。
    これほどに長い話をざらっと舐めるのは本当に大変な苦労である。

    だがしかし、知る者に言わせれば、味わいたい部分が流れてしまう。
    そして、長い長い上演時間150分。
    帯に短し襷に長し。まことにじれったい。
    何と言うか、薄味で美味しいコンソメスープをずっと飲んでいる気分。

    とにもかくにも。
    これを観劇したら、ぜひ圓生のCDを聞いていただきたい。
    耳だけで聞く、というのが、また別の怖さを呼ぶことでしょう。

    ネタバレBOX

    小林大介の伴蔵が、惚れ惚れするくらい素晴らしかった。
    小物から大物、悪党への変換が、徐々に魅力を引き立たせる。
    若手出世頭の風格さえ漂う。

    加納幸和のお峰をもっとじっくり見たかった。
    実にぴったりな役だと思うだけに、ちょい出しはもったいない。

    丸川敬之の伴蔵は、その軽さが爽快であった。
    クライマックスの仇討ちまで少しふわふわしているのが微笑ましい。
    が、もっとカッコつけてもいいんだぜ、とも思うのである。

    0

    2008/09/10 01:03

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大