最新の観てきた!クチコミ一覧

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鬼桃伝  -oni-momo-den-

鬼桃伝 -oni-momo-den-

おぼんろ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2009/04/09 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

桃太郎の菜々さん
桃太郎役の阿久澤菜々さん、とてもよかったです。
きれいだし、あんな華奢なのに、迫力あるし、声は通るし、立ち居振る舞いもキレがあってカッコよかった。

ネタバレBOX

役者全員で同じセリフをいっせいにしゃべるのは、劇団のカラーなのでしょうか?
嫌いではありませんが、あまりに言葉遊びみたいになっているところもあって、少し距離を感じました。

私としてはズタボロに感情移入して、泣けるものなら泣きたかった。
でもそうならなかったのは、ズタボロの桃太郎に対する想いが、こちらがわに伝わってこなかったからカナ~~。
桃太郎を愛してる!ってもっとストレートに伝えて欲しかった。
そしたら、私、泣けたと思う。

桃太郎は倒した鬼(ほんとはウイルスに感染した科学者?)のウィルスに感染して、鬼になってしまったということですよね。
感染してからずいぶん年月が経っていると思うんだけど、今になって、鬼になった桃太郎を上層部(政府?)が駆除しようとしたってことかしら。
・・・ちょっとわかりにくかったです。

過去と現在がうまく交差して展開していて、とてもテンポもよくてよかったと思いますが、ラストの、過去の桃太郎のグループと現在の桃太郎グループが戦うシーンは、どうしてそうなったのか意味がよくわかりませんでした。

誰か説明して~~。

それと。
私だけかもしれないけど・・・
鬼桃役のタカハシカナコさんが、体型や髪型からか、どうしてもお笑い「ものいい」の「ちがうか~~」っていう人に見えてしまって、困りました。
メイクをもう少し、不気味にしたほうがいいかも~~

ザ・バトルドクター伝説

ザ・バトルドクター伝説

いれずみベービー

池袋小劇場(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って泣けました!
昭和の香りのす場末の街の空気の中で、
何度も泣いて、何度も笑って、
途中で泣いてるんだか、笑ってるんだか、
わからなくなりましたww

ダンスも強烈で、恥ずかしいやら、笑えるやらww

確実にR−18な内容ですが、極上のお芝居でした!

もう一度、見に行こうと思います。

鬼桃伝  -oni-momo-den-

鬼桃伝 -oni-momo-den-

おぼんろ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2009/04/09 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

カタルシスが欲しかった
桃太郎が鬼退治に行くのは当たり前。犬、猿、雉が鬼退治に行ってみたら桃太郎だった、というのはなかなか面白い設定。
しかし、話の途中でオチがわかっちゃうのが難点。もう少し捻ると良かったと思う。

勧善懲悪的なカタルシスがなかったのが残念。解決していない部分があって、もやもやとした後味が残る。すっきりした話になっていると良かったと思う。

お目当てだったハナ役の柴田薫さんは、バナナの時とはまた違った雰囲気でなかなか可愛かった。印象が全然違いました。

桃太郎役の阿久澤菜々さんがとてもきれい。黒木メイサに雰囲気が似ていて、目がひきつけられました。演技も良かった。

ガキゲジ役の正岡美麻さんが好演。「猿っ!」って雰囲気がにじみ出てていい感じ。注目株です。

全体に「これは芝居です」と主張しているようで、舞台ならではの演出。舞台が好きな人は面白いと感じると思います。舞台慣れしていない私にとっては、ちょっと過剰演出にも感じましたが、とりあえず、許容範囲でした。

先にも書いたようにもうひと捻り欲しいストーリーでしたが、結構楽しめました。

設定が面白くて役者の演技も良かったので★4つ。でも、ストーリーがちょっと物足りなかったのと後味がすっきりしなかったので、★2つ。総合で★3つというところです。

ネタバレBOX

ハナの最後はどうなったの?というのが一番気になったところ。ご想像にお任せします、ということなのでしょうけれど、「いい男」になったズタボロを引き立てる意味でも、ちゃんと助けてズタボロに寄り添って欲しかった。

ウィルスとお面が出てきたところで、桃太郎がなぜ鬼になったのかが読めてしまうのが弱い。ウィルスの登場はもう少し後ろに引っ張っても良かったと思う。

桃鬼が生きているのに、ウィルスに感染した人たちを殺そうとするという設定はあまり納得できない。「100年以内に死ぬ」というギャグと合わせても、設定のすり合わせは必要。「鬼になる」という部分を強調して、ハナが鬼になりかけるという話でも良かったと思う。

チビ桃たちとズタボロたちの最後の戦闘シーンはなんだったのか。二つの時代の人物たちが闘うということにはファンタジー性があって良いのだけれど、物語として余計な気がする。闘うことではなく、二つの時代が同期して問題を解決するというストーリー展開に持っていければ、傑作になったと思う。
刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/05 (日)公演終了

満足度★★★

体に文字を刻む
「体に文字を刻む」というシーンは素敵だったと思います。

このシーンが静の美しさだとしたら、動の部分をもっとエンターテーメントに仕上げて欲しかったと思います。

殺陣のシーンも少しヒヤヒヤした。
追手の村人たちがちょっと弱そうに見えちゃったのが残念。

白狐丸たちと、その20年後?と、現代、の3つのシーンが転換しますが、テンポが落ちるのか、場面が変わるたびに集中力がそがれてしまいました。
現代はなくてもよかったのでは?

ラストシーンで「俺は天刻丸」と告げるシーンはかっこよかった!
ここからが本番だよ、みたいな感じで、ここから先を見たかったような。。。

あとですね。気になったのは、オープニングの映像。
(テーマやキャスト名等、映していたもの)
暗くて全然見えませんでした。
キツイ言い方ですが、これじゃ、映す意味ないと思う。

サヨナラマニア

サヨナラマニア

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2009/04/09 (木) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★

荒削りだけれど面白い!
説明の通り、山奥で隔離された老人ホーム「鏡の森」 の入居者の様子を描いた作品。
彼らが疑心暗鬼にかられていくさまが滑稽で面白い。どんでんがえしもあり。

以下はネタバレBOXにて。。

ネタバレBOX

説明の通り、ここの入居者は全員が若く、17歳くらい。自分達は記憶を失う、という障害を持っているためにここに入居させられた。というのは気付いているものの、確実な記憶は曖昧だ。記憶がないということは自分がないという事と同じだから、不安になる。やがて自分の環境を不審に思うものが一人現れると、その波紋はどんどん広がっていく。そうして、もしかしたら、自分達は院長によって記憶をコントロールされているのではないか?そのうち殺されるんじゃないか?などと疑心暗鬼になる。

この時点では彼らが本当に少年で、なんだか怪しい「鏡の森」の院長に消されるんじゃないのか?と観ている観客にその光景を想像させる。そんなだから、観客は舞台にどんどん引き込まれていって、私たちも「ここにいつまでもいると殺されちゃうよー、早く逃げたほうがいいよー。」なんつって心の声が彼らを逃がそうとしてる。

そのうち詐欺師のつのだ&水木が登場するが、この二人の会話が受けない。一生懸命笑わせようとしてるのだけれど、すべりまくり。対して面白くない。(やれやれ・・状態!)

そのうちに話は急展開して、自分達患者は実は17歳ではなく本当に皺くちゃの老人だった。と本当の姿を知る事になる。つまり記憶障害ではなくボケだった、というオチ。思い出話に花を咲かせて小さく笑っていられたらそれでいい。。そのオチに持っていくさまもなんだか郷愁を感じずにはいられない。観客にたっぷりと呼び水を与えるところ、素晴らしいです。

そして終盤、院長が父親と話すシーンはお見事!院長の哀愁漂う表情もお見事!
院長役の小池首領の演技がみものです。なんだか飄々としていて、独特の空気感がある。なんだろ?この感じ。不思議な役者です。

全体的には好みの作品でした。ワクワクドキドキ!ちょっと荒削りの箇所もあったけれどその雑さを吹き飛ばす何かがあった。



君が壊す戦争

君が壊す戦争

たすいち

明石スタジオ(東京都)

2009/03/12 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

ゲームのキャラが楽しい
とてつもなくレビューが遅くなってしまいました。
ゴメンナサイ(^_^;)

若い元気な劇団で好感が持てました。
「戦争」がゲームのキャラたちの戦争というのが、面白かった。
もう少し、それぞれのキャラの説明や、物語のシーン等あるとよかったと思います。
面白いキャラが多かったので、もっと、見たかったもん。

アクションシーンも良かったです。
このお芝居には、劇場が小さいようで、役者さんが動きにくそうでした。
もっとノビノビ動かしてあげないナ~~と思いました。

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

ルスバンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/13 (月)公演終了

ザ・バトルドクター伝説

ザ・バトルドクター伝説

いれずみベービー

池袋小劇場(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

ダンスシーンはすごかった!
冒頭30分のパワーは秀逸でした!
あのパワーが最後まで続けばもっと楽しめたかも。

ネタバレBOX

音響の使い方がちょっとアクトを邪魔してるように感じた。

あと、中盤以降の刑事のシーンが若干だるかった。
ムサシ

ムサシ

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2009/03/04 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

そこそこに
良いんだけれど、
最後スタンディングするほどではないし、
3時間30分以上かけるような内容でもないように
思えるんですがね・・・

そもそも、結構な有名俳優たちを使いながら
この程度かよっというツッコミを入れたいんだけど。

もしこの題材を、M.O.P.やグリングなどの劇団がやったら
どう面白く変わるのかな、、などと思いつつ観終わりました。

はぁ、与野本町は遠かった。

蜉蝣峠

蜉蝣峠

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団☆新感線『蜉蝣峠』を観た
ぶっちゃけ新感線には飽きてきていたし、
一般ウケの芝居は微妙と思ってるし、
何より自分の舞台があったので今回パスるつもりだった。

唯一オレの気を引いたのはクドカン作だということ。

劇評だと賛否半々でさらに迷ったが、
芝居に関してだけは観ないで後悔したくないので、
結局行くことに。

初赤坂ACTシアター。

芝居にはちょっと大き過ぎるんだよなー!
芝居を見尽くしてる人が設計してるとは思えない!

思いのほか簡単に当日券をゲットできた。

一幕。

オモシロがところどころに散りばめられているが、
コーナー的になっていて芝居全体のテンポがない。
それに加え、劇評や小屋の大きさも気になって
オレ自身芝居にのめり込んでいけない。

正直、失敗したと思った。

一幕終わり~二幕。

物語がくっきりし、しかも面白かった。
クドカンの持つダークさを新感線風に表現した印象。
ぶっちゃけ殺陣のある芝居は嫌いで、
特に新感線のダンス的な殺陣は興醒めしていたが、
今回は普通の殺陣で尚且つ堤真一と古田新太の剣先の奇跡や大きな振りが綺麗だった。
もう少し殺陣の尺が短くても良かったかな。
あと見栄切りも多くてテンポを落としていたけど、
そこを売りにして「いのうえ歌舞伎」と名打ってるんだから仕方ないか。
エンディングもオレなら少し違う演出が好きだが、正直かなり感動したのも事実。

観終えて。

創作時代演劇をお金を取って見せられるのは新感線だけ!と再認識した。
伝統芸能的な存在が嫌いなオレで、その点では新感線も嫌いになってしまうが、
完成度・オリジナリティー・キャスティング・照明音響効果で
お客に感動を与えている以上素晴らしいという他ない。

そして最近の古田新太は淡々としててイイ!
存在感が強い為、たっぷり演じると芝居のテンポが狂ってしまうのが欠点だった。
充分ベテランの域に達しているのに、最善を求めて変化していることに敬意を払いたい。

稽古で行かなかったが、リチャード三世を見逃したのが悔やまれる。
恐らくたっぷり芝居の古田新太だったと思うが、
芝居全般でたっぷりでなければ、作品に合うある程度のたっぷり芝居は許される。

オレの知る現役バリバリの舞台役者の中で、
古田新太はダントツの悪役俳優だ。
その古田新太のリチャード三世。

観ないで後悔することもある。

いいだせなくて

いいだせなくて

カラフル企画

SPACE107(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
笑いあり、ホロリとさせるところあり、見終わった後、笑顔になれる作品でした。
そして、それぞれのキャラがしっかりできていて演じる人も上手いので、上演時間が2時間半あったにもかかわらずひきこまれました。
でも、もう少し短い方が良かったかも?
春らしいセットも良かったです。

いちころソング

いちころソング

大人の麦茶

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

そこに愛があるのかい
久しぶりに見ごたえがある舞台でした。

本日初日ということでこんな感じだとしたらこれからどんどんよくなっていくんではないでしょうか?

中神節が俺の中では絶賛です。

ネタバレBOX

そこに愛があるのかい・・・何年か前に江口洋介がセリフでいってたのを思い出します。


愛の形なんていうのは色々な形があるんです。決して一つじゃない。そんなことを思わずにはいられない作品でした。


最後の池田さん、中神さん、長澤さんのそれぞれの愛の形に感動しました。
そのあとのしのぶでのオチというんですかね?それも軽快で、感動してしまった後に心地よい笑いを与えてくれます。

ヒロインとタオさんのエッチシーンには驚愕でしたけどね(汗)それも大人のお遊びなのでしょうか?


本当にご馳走様でしたと思う舞台でした。
いいだせなくて

いいだせなくて

カラフル企画

SPACE107(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★

チケット、ゲットだぜ!
旗揚げ公演、うさんくさいチラシ、ポケモン、2時間半の公演時間
不安な要素盛りだくさんだったが

笑いどころの多い脚本
芸達者な出演者
サービスの物まねなど
少なくとも2時間半飽きることはなかった。
意外に楽しめました。

「芸術」の名のもとに退屈なだけの舞台よりは全然いい。
でも、逆に舞台を観終えた後の疲労感というか
舞台を見てきたという充実感は希薄かな?

時間が短ければなおいい!

いいだせなくて

いいだせなくて

カラフル企画

SPACE107(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

春らしい
笑いあり、ほのぼのあり、涙あり、犯罪あり----メニューが盛りだくさんで2時間半の長丁場でしたが、良いテンポで進み、全く飽きません。汗だくの演技、ブラボーでした。

ネタバレBOX

爆発して全員死亡というよくありがちな終わり方でなくて、とても安心しました。
鬼桃伝  -oni-momo-den-

鬼桃伝 -oni-momo-den-

おぼんろ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2009/04/09 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵でした。
脚本演出が気に入りました。
すごく面白かったです!!

カツゼツなのか数か所聞き取れないところがあったのと、映像のアクシデントが残念でしたが、本当に楽しい時間が過ごせました。
ありがとうございます。

個人的には柴田薫さんが好きです!!
公演後少しですがお話しさせていただけて嬉しかったです。
気が早いですが、次回公演も楽しみにしています。
残りの公演も頑張ってください!!

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

ルスバンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白い!!
くせ者4人がそれぞれの個性を醸し出しながらの演技と、ひょっとこ乱舞では
不条理劇の得意な広田さんのいつもとは異質なケラっぽい脚本と演出が
うまく融合していた芝居だった。
特に女優陣の演技に惹かれた。 金沢さんのコケティッシュなスランプと
根岸さんの常に感情を剥き出しにしたギーコとの対峙が非常に面白かった。
その間で冷静沈着な倉田さんの板垣、それぞれのバランスを取ろうとする
広田さんのナイルはセリフ自体にもっと自身の感情移入を施してもいいのではないかと感じた。
広田さんには劇団にもこんな感じの脚本を提供してやって欲しい。
あと良かったのは、音響。 選曲もノスタルジー感溢れる感じで
シンプルな舞台をほどよく心地よい雰囲気にさせてくれていた。
これで、\2,000は格安です。。。

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

ルスバンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/13 (月)公演終了

満足度★★★★

初日!
ファンタジックで、好きなテイストでした。
舞台の使い方も面白い。

ひょっとこの実験的な印象とは違って、
割りとフツーなところも良かった。
広田さんは、こういう風な作り方の方が味があってよい。
ノスタルジックか??

終わり方は、もっと「えっ!?」って感じでもいいかも。

桜ドリフターズ

桜ドリフターズ

さるしげろっく

劇場MOMO(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★


何故、嘘をつくのか?
それは自分が傷つきたくないから。悪く思われたくないから。相手を傷つけたくないから。理由は色々だ。
今回の物語は思いやりの嘘がテーマ。

とある納屋に集まる漂流者たちの人情劇。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

主役は桐山雅人。彼には恋人が居たが彼の浮気相手が続々と現れて浮気が恋人にばれてしまう。しかし、雅人が死んだ後に彼女の亡き父親が本当の浮気相手だった事が発覚する。彼は彼女の父親を庇って自分が浮気したと嘘を付く。その嘘は全ては彼女への思いやりからだった。

『嘘』をテーマに雅人の友人や近所の人達が納屋に集まり、そこで起こる人情劇にアニメネタを盛り込んだ物語。

物語はベタで分かり易い。雅人の生きてる時の物語と雅人が死んだ後の物語が交差するがその季節感を納屋の窓から見える桜で演出する。桜が満開の時期と、葉桜の時期で分けて、観客に場面を分からせる。

人情劇に良く観るパターンではあるが、そこにはスリルとサスペンスがない分、物凄く号泣させるとか、狂い死ぬほど笑わせるとか、どちらかにインパクトがないと「まあ、寅さん的ないい人情物だったわ。泣ける場面もあったし・・。」でそこそこ満足して帰ることになってしまう。

「さるしげろっく」という劇団に限っては、個人的にそこそこでは困るのだ。
何しろあの名作「Zinki」を観たときからファンなのだから、そこそこでは満足できないワタクシがここに存在する。
今回は脚本&演出が菅野臣太郎だったことからいつもの本とはカラーが違った。

それにしても・・・今回のエリザベス高見沢の演技のなんと素晴らしいことか・・。最初に高見沢を見たのは確か、3年くらい前だろうか?
そしてそして・・中村順一郎、彼はアタラシプロン第四回本公演 「ワールドシンフォニー」で、患者を犯したドクター役を演じてました。あの時もさることながら彼の演技の間の取り方、セリフまわしなど、極端さが素晴らしい。(^0^)
こうやって進化していく役者を観られることは観劇マニアにとってはひじょうに嬉しいことであります!(^0^)

次回はろっくの脚本を楽しみにしております。
こりっちでちけぷれ実施してくださ~~い!(^0^)



うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

うそつき【公演終了! ありがとうございました!】

ルスバンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/04/08 (水) ~ 2009/04/13 (月)公演終了

200904091400
200904091400@王子小劇場

いいだせなくて

いいだせなくて

カラフル企画

SPACE107(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★

心がほんわか
お人好しな主人公のもとに集まる、個性的な面々。実はそれぞれが心に傷を持っていて…。人と出会い、人と交わり、不器用でも自分の想いを言葉にしようとすることで、理解しあい、支えあえてゆく。
笑いもふんだんで、ほんわかあったかい、あぁ観てよかった~と思える作品でした。
確かにちょっと長過ぎだけど…登場人物を整理するというよりは、笑いのコネタ等をもうちょっと整理する方向で、ぎゅっと凝縮して欲しいです。

役者さんがそれぞれのキャラに絶妙にはまっていて、とにかく笑えました。
あれだけの人物が入り乱れることでの面白さ。ただのドタバタに終わらずストーリーを組み立てる力量はさすがです。

正直、タイトルとチラシのデザインは古っぽい感じだったので、実際に観て「想像していた以上に面白い!」感があり得した気分でしたが…今後はもう一工夫欲しいところ。

ネタバレBOX

未来が実は8年前に亡くなっていて、夫・俊太郎にしかその存在が見えて(聞こえて)いないということは、二幕の冒頭にわかるしくみ。
もちろん思い返せば一幕にいろいろ伏線アリなんですが、ここで「あ!」とわかるのが正解!というか、作者の目論見なのだと思います。
ただ、そうとわかってから一幕のやりとりを見て、不自然なところが本当にないのかなぁというと、ちょっとどうかなぁ?

他にも書いている方がいますが、家の中で靴?が、最初から違和感あり、最後までぬぐえませんでした。強引でも何かしらのちょっとした理由付けがあればですが。日本の日本人の家庭で靴履きは…しかも、このほんわかした性格の主人公の家なのに、なんかくつろげていない感が。
単に、登場人物たちが家に入ったり出たりの際の脱ぎ履きの芝居をなくし簡略しするため…としか感じられなかったのは、残念。
じゃあ足元に触れないならばともかく、俊太郎は「足の爪のにおいを嗅ぐと落ち着く」と言って、いちいち靴下を脱いで嗅いだりするし…?!
芝居好きは、こういう細部のリアリティが気になる人って多いと思いますよ。

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