最新の観てきた!クチコミ一覧

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通過

通過

サンプル

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/05/15 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

読み応え。
松井周戯曲は『地下室』が初見だった。
その時の衝撃が、今もサンプルに通わせている原動力の一つである。
今回は、初期作品である『通過』ということで大いに期待していた。

結論から言うと、何の不満もなかった。
性不能・介護・ゴミ屋敷・DV・不倫。
現代の社会問題をあからさまにサンプリングしたような人物たち。
物語志向も見えて、実に“読み応え”のある戯曲であった。

実は最近のサンプルにそういったものを感じられずにいた。
サンプリングは巧いのに、それを並べてしまっている状況のような。
そんなことを少し思い、次作に思いを馳せた。

ネタバレBOX

舞台装置を見て、アトリエ・ヘリコプターかと思ってしまった。
劇場に入った途端に驚き、そこから芝居が始まっている。
それにしても、松井さんはゴミが好きなんだろうな。
邪道・プロポーズ

邪道・プロポーズ

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/05/22 (金) ~ 2009/05/23 (土)公演終了

満足度★★★

フォーマットは推す。
正直なところ、『結婚申し込み』が面白い戯曲とは思えない。
ロシア的あるあるネタであるし、そもそも時代が古い。
土地の話にしても、犬の話にしても、「あるある」とはなりにくい。

その問題の解決方法として、中屋敷はあるフォーマットを使った。
結果、なんとなく見られる“ネタ”になったのではないかと思う。

ただ、そのフォーマットにした必然性には乏しく、
説得力に欠くことに関しては、彼も否定できないだろう。
福岡のコンペティションに向けて、さらに推敲していただきたい。
顰蹙を買うならば、用意周到に。

ちなみに、蛇足の“中屋敷の時間”は、本当に蛇足であった。
そこは評価に含めません。一応。

ネタバレBOX

水掛議論に面白みのある『結婚申し込み』を漫才というフォーマットに
落とし込んだことは限りなく正しいと思う。
ただ、正しさだけでは、「ああ、そうね」で終わってしまう。
OLストッキング祭り

OLストッキング祭り

カミナリフラッシュバックス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/05/16 (土) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

満足度

もはや。
観なかったことにしたい。
馬鹿馬鹿しさもすぎると食傷である。

モラトリアム

モラトリアム

OFFBEAT360cc

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/06 (水) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★

オフビート?
オフビートが好きで、そんな作品を好んできた。
小説ならば、マーク・ストランド『犬の人生』。
映画ならば、ジム・ジャームッシュ『コーヒー&シガレッツ』。
だからこそ、Offbeat360ccという名に相応しい作品を期待していた。

作品テーマとして、目新しさは特にない。
登場人物が調子外れ(≒オフビート)な点も、落ち着いて観られる。
ダークな話題をポップに見せるという方法も可も不可もない。
ただ、80分くらいの作品を観たということだ。

作品内で『コーヒー&シガレッツ』への言及があった。
それは単なる話の部品だったのか、それとも。
もし、作者がかの作品を意識したのであれば、ちょっと違ったな、
と言わざるを得ない。

ネタバレBOX

時間に比して、登場人物と作中の問題が多すぎるように思う。
人物造詣の浅さが浅く伝わってくるのは残念でならない。
神様とその他の変種

神様とその他の変種

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

他の追随を許さず。
KERA作品におなじみのオフビートな人物をそのままに、
ホラーやミステリーの要素を醸し出しつつ、物語は進行していく。
徐々にホラーやミステリーの空気は消え始め、
だんだんとオフビートな人物たちの内側が明らかになってくる。

それにしても、ここ数年のKERAの充実振りには目を見張る。
他の追随を許さぬ下さなさと真摯さをバシバシ感じさせる。

ネタバレBOX

これは、冒頭で“神様”が出てきて、「私は“神様”である」と宣言する
タイプの物語である。
まあ、“神様”の受け売りに過ぎないが実際にそのとおりだ。
物語はあくまで意味ありげに展開していく。

今回も主要人物として二組の夫婦が登場した。
当然、昨年12月のKERA MAP『あれから』を思い出さずにはいられない。
KERAの描く夫婦という“状況”は非常に興味深い。
近年の作品ではそういった“状況としての夫婦”が印象的な気がする。
だから、結婚したわけではあるまいね。あるまいよ。
14歳の国♥KR-14【杉原邦生】

14歳の国♥KR-14【杉原邦生】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/21 (火) ~ 2009/05/04 (月)公演終了

満足度★★★

せめて26歳らしく。
こまばアゴラ劇場サミットディレクターとしての杉原邦夫。
彼はサミットを祭として捉えている。そこは私も同意したい。
そんな彼は、KR-14という同世代祭をどう遊ぶのか。
『14歳の国』という作品も相まって期待していた。

結果として、『14歳の国』という祭りがそこにあった。
「俺は14歳でキレずに、26歳で祭りしてんぞ」という昂揚感。
確かに山崎の身体からには、煽る何かがあった。
私はそのことを肯定的に語るほど無邪気になれない。

ネタバレBOX

要するに今回現場で何が起こっていたというのか。
結局、サカキバラ事件が昂揚感を呼んだという素直な感想である。
あれから、12年が経った。
せめて26歳らしく、何か語ることもあったろうに、と思う。
アントン、猫、クリ♥KR-14【篠田千明】

アントン、猫、クリ♥KR-14【篠田千明】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/16 (木) ~ 2009/05/04 (月)公演終了

満足度★★

そういうブログならば。
篠田千明は、「半径50メートルだって宇宙だ」という。
猫を中心に人の関係性がにょきにょきと延びていく。
そういうブログであるならば、許せるような気はする。

本作の篠田は、方法に溺れているように見える。
少なくとも、遊べていないんじゃないか。
そんな窮屈ささえ感じずにはいられなかった。
「今までも遊んでねーよ」って言われたら、頭を下げるだけですが。

グァラニー ~時間がいっぱい♥KR-14【神里雄大】

グァラニー ~時間がいっぱい♥KR-14【神里雄大】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

満足度★★★★

わからぬ。
神里雄大は実際にパラグアイに住んでいた時期があり、
本作はどうしても自伝的要素を期待するし想像してしまうだろう。
そこを巧くミスリードを誘って、偽サーガを形成したことがツボにはまった。
自伝からサーガに飛ぶ時は、まさに離陸する感じすらあった。

俳優陣ひとりひとりにあからさまな見せどころがあり、そこも面白い。

前作『リズム三兄妹』が肌に合わず、本作に妙な面白さを感じ。
この人、よくわからぬ。

【筆に覚えあり入選!】家族のこと、その他のたくさんのこと

【筆に覚えあり入選!】家族のこと、その他のたくさんのこと

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/03 (日)公演終了

満足度

作家のひとり笑い。
ほとんどまったく笑うことができず、居心地の悪い80分間。
おまけも観ずに飛び出ようと思ったが、そこは堪えてやはり居心地悪く。

「ほら、シュールで面白いコメディーでしょう」と言われて笑えるか。
そこまで私はお人好しにはなれないし、面白い時だけ笑いたい。できれば。
さらに、作家自身が笑っているのだから、もっと興醒めである。

王子小劇場は、こういった戯曲を推薦するのだな、と別の意味で感慨。
劇場に対する信頼が揺らぐには十分な作品だったと思う。
それくらいびっくりする作品だった、というのは逆に凄いかもしれない。

教訓:水を使えば面白くなるわけじゃない。

ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

弾けるB。
人呼んで「ポップ」パート。
これが谷戯曲なのか、と目を疑いたくなる作品群である。

ネタバレBOX



●息をひそめて
 少しコミカルで、なかなか切ないビターなラブストーリー。
 佐野功のコミカルさと切実さのギャップに、男も惚れる。と思う。
 言うまでもなく、それは堀奈津実がいてこそのことだが。
 
●エリクシールの味わい
 業界初の飲尿ミュージカルと銘打った馬鹿馬鹿しさ。
 あまりにも馬鹿馬鹿しくて可笑しさと悲しさの涙がちょちょぎれる。
 小林タクシーの熱演がこれでもかと光る。

●藪の中
 非口語演劇の若頭・堀越涼による一人七役の一人芝居。
 軽くいなせにこなしてしまうあたり流石の一言。
 逆に言えば、これくらいやってもらって当然という気さえも。
 テキスト的に言えば、七役を見せることだけに専念しすぎたきらいも。
 演者・演出のがっぷり四つが観たかった。
ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★

鈍色のA。
人呼んで「ダルカラー」パート。
谷戯曲の傾向として幾分まとまりのあるような作品群ではある。

ネタバレBOX


●ソヴァージュばあさん
 黒沢世莉演出との差違が際だった。
 私が選ぶのであれば、朗読なら黒沢演出、演劇なら谷演出だろう。
 俳優陣にしてみれば、こちらの方が人物が生きている。
 それが良いか悪いかは判断つかないが。

●Bloody Sauce Sandwitch
 谷流の不条理とはこういうことか。
 ハマカワフミエが病的なまでに印象に残る。夢に見そう。

●15分しかないの
 取り立てて何と言うことはない短篇。
 だが、「自分の時間が15分」と決める女がどこか谷作品ぽい。
 堀奈津美、桑島亜希、境宏子。この並びに文句の言いようもない。

●アムカと長い鳥
 人呼んで憑依役者・清水那保の本領発揮の一人芝居。
 ただ、その憑依のコントロールが聞かないのは玉に瑕。
 私の観た回は割と走ってしまった印象。
 若干わかりやすすぎるきらいはあるが、それでも記憶に残る作品だ。
少年B♥KR-14【柴幸男】

少年B♥KR-14【柴幸男】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/19 (日) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

思い出したくもないこと。
いつの間にか柴作品がカラダに馴染むようになった。
前は「自らに罰ゲームを科す演出をする人」という印象だったんだけど。

「少年B」という実に控え目なタイトルなこの作品の観劇の最中に、
私は思い出したくもない思い出をどんどん思い出した。
作品を観ながら、どこか14歳の自分を彷徨っているような気分。
実に恥ずかしい心持ちだった。

だんだん、自分にオーバーラップしていく感覚が、むず痒い。
その作品の素直さに胸を打たれた。控え目に言って。
あの頃。私もたぶん少年Bだったのです。

ネタバレBOX

合唱が素晴らしい。ベタなんだけど。素晴らしい。
すご、くない。♥KR-14【白神ももこ】

すご、くない。♥KR-14【白神ももこ】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/18 (土) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★

残留感。
ダンスは居眠りするくらい得意ではないのだが、KR-14という祭に乗じて鑑賞。

モモンガ・コンプレックスのダンスの脱力っぷりに関して言えば、
あちらこちらで評判は聞いていたので、驚きはない。
何となく興味をそそられ笑って、見終わってしまった感じ。
残るものがないと思いきや、キャスト一人一人の顔をしっかり覚えている。

白神ももこ、なかなかに手強い。

すこし、とまる◎プレビュー公演アンケートHPに掲載中◎

すこし、とまる◎プレビュー公演アンケートHPに掲載中◎

蜻蛉玉

d-倉庫(東京都)

2009/04/28 (火) ~ 2009/04/30 (木)公演終了

満足度★★★★

真摯な優しさ。
「すこし、とまる」という、少し恥ずかしいタイトルだった故に、
久々の公演の不安を覚えてしまったのだが、杞憂であった。

いくつかのエピソードを上手く丸め込んだあたり、“ずるい”という
言葉が当てはまってしまうくらいだが、ずるいくらいうまい。
エピソードの折り込み方が後半にかけて絶妙なせいか。

「すこし、とまる」者と向き合った作品。また、どこかで出会いたい。

ネタバレBOX

宇宙に漂う誰も観ていないテレビの話が、この作品を佳作にしている。
「ただ、点いているだけでいい」という台詞は、これ以上にない優しさだ。
関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/05/08 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!
関数ドミノの世界に魅了されました。オチは中盤くらいで予測できましたが、ドミノを信じてしまうくらいの役者さんの演技にやられました。

コント選集「負味と申します。」

コント選集「負味と申します。」

負味

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/05/16 (土) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

満足度★★

1年前だったろうか?負味を観たのは。
その時は確か、ダルダルのやる気のないミッキーマウスが登場して、そのような世界観に物凄く共感したわけだ!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

しかし、今回の公演内容はそうゆう面白可笑しいネタが少なく、ましてや1年前に公開した画像「バイオハンター2」を再演してしまうという、あまりにもネタが無かったのか、ちょっと残念感が。

その上、「タリバンの人質」では目隠しされ跪いた女性の頭にタリバンが銃を突きつけてるシーンにお笑いを盛り込むという、人道的にもやってはいけない映像を何の疑問も抱かず流すと言う行為自体が致命的でした。
この瞬間、一気に客席がシーンと静まり返り空気が逆流してるかのようでした。それぞれの観客が発する「限界です」という声が聞こえるような気がしました。限界です。限界です。限界です。その声は心臓の鼓動に合わせて何度も何度も繰り返されしだいに大きくなっていったような気がしました。

CCBネタも笑えなかったし全体的に今回の作品は間違いなくアウトでしたね。
ダルダルの中にもユルユルでホットな空気感が漂う作品に仕上げて欲しかった。

それでも前作品を観劇してる身としては次回作こそは頑張って欲しいと祈るだけです。


[ i r r e g u l a r ]

[ i r r e g u l a r ]

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/05/16 (土) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

元々
コントユニットなのですね。脚本家と役者二名の。
コント専門だけあってショートは全く苦しくない様子で、二人では広いはずのスペースも激しい動きがないのに無駄に感じず。
機会があれば15分を二本観てみたいと思いました。話もパタパタ展開して楽しかったです。よく練習しているからできる後半の追い込み。

いいだせなくて

いいだせなくて

カラフル企画

SPACE107(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★

笑えた!
夢麻呂さん、面白すぎで大爆笑でした!
ラストはホロリとして良かったです。

エンクラ新歓公演2009

エンクラ新歓公演2009

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2009/05/15 (金) ~ 2009/05/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

こうして深みに嵌る新入生が・・・
観劇させて頂きました。この日観劇させていただいたのは早稲田大学演劇倶楽部の新入生向け新歓公演、通称エンクラ新歓公演でした!公演時間90分の内、オープニングを含めれば5作品のショートショート公演でした!5作品の具体的な内容とコメントについては、すでにtaraさんが端的にお書きになられていらっしゃるので改めて自分が書き込むことはありません。ですが、同じ早稲田の公演で3月に観劇させて頂きました「パントマイム舞☆夢☆踏」のパントマイム公演でも感じましたが、早稲田の学生独特のエネルギッシュさを今日もまた堪能させていただきました!ただ、この公演の5作品はtaraさんが初心者×の印をつけられたように独特の癖が強く、しかし魅力は十分の公演でした!自分の場合はこの日観劇させて頂いた中でも一番年配の部類に入る年齢層ですが、新歓公演にもかかわらずこの日の客席で一番ゲラゲラ笑い声を上げさせて頂きました!新入生でもないのに申し訳ありません!今日は年に一度のせっかくの新歓公演ですので、いつもとは違った書き込みの仕方をさせていただきます!

『オープニング』
corich上でも常に話題と関心が集まる「ろりえ」の方による構成・演出でtaraさんがお書きになられた通り、これが「ろりえ」らしいのであれば、どのような評価が与えられようとも常に関心と注目が集まり続けることが納得の作品でした!
『青い春』
今でも早稲田の時代なのかもしれません!ただ、卓を囲み続ける限り女性とは絶妙のチームワークで縁が遠のいていきます。なぜでしょう?
『プラネット・ラララ・ラバーズ』
身体動作表現を難しく考えずに、むしろ楽しむがごとく取り入れ、ループし続けていく話の構成が好印象でした!
『すとーきんぐ』
なぜだかこの作品を観劇させて頂いていると昔のアメリカアニメを思い出してしまいました!アメリカン・コミックのページを、めくり繰り広げられるようにも思えてしまう作品に笑わせていただきました!
『峠の地蔵』
自分が観劇させて頂いたこの日、一番客席の反応が強かったように思えた作品でした!やはり、新入生ぐらいの年代には恋愛がテーマのものが一番敏感に反響があるのかもしれません!

このエンクラ新歓公演を星の数で評価するならば星4つかと思いましたが、年に一度の新歓公演であり今週末あたりに飲みに行く理由にもなるかもしれませんので、あと星1つおまけさせて頂きます!しかし、新入生が観劇するには独特の癖の面白さが強く、「こうして深みに嵌り、早稲田におまけの年数通う者が出てくるのかぁ~」と妙に納得してしまいました!確かに面白かったです!ですが、いきなりでは新入生にとっては少しきつかったかなぁ~、とも思えてしまうディープさが垣間観えた早稲田ならではの公演でした!!

レイモンド・ウィリアムズ《ドラマ・イン・パフォーマンス》を読む #01

レイモンド・ウィリアムズ《ドラマ・イン・パフォーマンス》を読む #01

トランス-アバンギャルド・シアター・アソシエーション (TAGTAS)

フリースペース・カンバス(東京都)

2009/05/15 (金) ~ 2009/05/15 (金)公演終了

満足度★★

準備不足。
--大貫隆史さん。釧路公立大学准教授。西洋比較演劇研究会。2008/03/22「《モダン・トラジディ》再考」発表など。
--レイモンド・ウィリアムズ Raymond Williams (1921 - 1988)。《文化と社会》《長い革命》《田舎と都会》《キーワード辞典》《ブラック・マウンテンの人々》など。イギリス労働党、左翼の活動家でもあった。文化理論・近代研究の大著で著名。小説も書いた。...演劇関係の著作は、忘れられていたものが、最近検討され始めたらしい。《ドラマ・イン・パフォーマンス(上演における演劇)》(1954) がとりあえずの議題。学外の社会人教育のためのテキスト。

ネタバレBOX

--口頭でのレクチャーと討議。...文学(詩)と演劇といったジャンルの違い。サント=ブーヴ、I.A.リチャーズ、リチャード・シェクナー...といった「学説・業績」の時系列の順序、様々な訳語がはっきり確定されていない、などなど、かなり未整理な内容の講義なので、展開が追えないまま、やたら言葉が多くなってゆく。あっちゃこっちゃからの一言引用もやたら多い。
--作業仮説としての四つの型。「アクトされたスピーチ(アクティング・スピーチ)」。「ヴィジュアル・イナフトメント」。「アクティビティ」。「ビヘイビア」。
--成功している批評としては、ブレヒト《肝っ玉おっかあとその子供たち》と観客の「黙諾」の件か。既存のシアターの形式と「ネゴシエート」する芸術の創造過程。
--ウィリアムズさんは、政治的には、「代議制」の進行と「自然主義の行き詰まり」の相関関係を述べているそうだ。一番最後に出てきた。おいおい。
--英国での近・現代演劇の研究は、作者が故人のもの、評価が定まったものだけをアカデミズムで扱うのだ、という伝統が根深く、ケンブリッジ等学内での研究は出来なかった。立ち遅れ(ギリシャ悲劇、シェイクスピアの研究は除く)。
--討議になって鴻英良さんらが発言し、だんだん整理がついてきた(*鴻さんは、翻訳が難解で日本語になってないとか言う人もいたが、まあ、まともな人に見えた)。

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