満足度★★★★
読み応え。松井周戯曲は『地下室』が初見だった。その時の衝撃が、今もサンプルに通わせている原動力の一つである。今回は、初期作品である『通過』ということで大いに期待していた。結論から言うと、何の不満もなかった。性不能・介護・ゴミ屋敷・DV・不倫。現代の社会問題をあからさまにサンプリングしたような人物たち。物語志向も見えて、実に“読み応え”のある戯曲であった。実は最近のサンプルにそういったものを感じられずにいた。サンプリングは巧いのに、それを並べてしまっている状況のような。そんなことを少し思い、次作に思いを馳せた。
ネタバレBOX
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2009/05/18 21:44
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