
『Tepes』
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
ザムザ阿佐谷(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/06/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
つかめない展開
いつも以上に話の展開に工夫があり、面白いと思いました!
これからどうなるのだろうと思っていると、なるほどっ!という展開があり、観ていて引き込まれてしまいました。
個々のキャラもしっかりとしていて、特に川添美和さん、片山敦郎さん、佐藤歳時さんは圧巻でした。個人的にはセットのシンプルな三人芝居を観てみたいなぁと思うほどでした。
いつも皆さんに話しかけることができずに帰ってしまうので、いつかお話したいです。
次回も楽しみにしています♪

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!
NICE STALKER
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★
ウーム
3つの短編を上演しての75分だけど、結局は全部観ないと分からない、みたいな感じがあって、ちょっとシンドイ。やりたいことは分かるのだが、1回観ただけだと成功していない気がする。

空耳タワー
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

眠るために目醒める
reset-N
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

アンドゥ家の一夜
さいたまゴールド・シアター
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2009/06/18 (木) ~ 2009/07/01 (水)公演終了
満足度★★★★
圧倒されました
この凄さの根源は
ケラリーノ サンドロヴィッチ氏の筆力か、
蜷川幸雄氏の演出力か、
役者たちの演技力か・・・・。
誰が、あるいはなにが観客をこの3時間を超える物語に閉じ込め、
魅了したのか・・・???
小雨そぼ降る与野本町駅までの帰り道
ずっと考えてしまいました。
いやぁ、おもしろかったです。

眠るために目醒める
reset-N
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了
自己愛
前作『閃光』が傑作たる所以は、メタ構造で立ち上がった三人の主人公が真綿を締めるように同化してゆく構造と、タイトル通り最後に刺す光が美しかったからに違いない。
「書きたい/書けない」という劇作家の苦悩、というぶっちゃけてしまった"私演劇"というガジェットは、鴻上尚史が提唱する「自伝は一回は書けるけど、一回しか書けない」に非常に近い、命がけの一回だったと思う。
だから、今作は「稽古場」からという名目で他者の視点が立ち上がるが、それは演劇・または劇制作の面においてであり、前作のBサイド、影のように見えた。
前作の方が魅力的であったと僕が感じるのは、reset-Nの魅力が、脆くて淡いけど確固たる自己愛だと感じているからであり、それが充満していたからである。

有馬の家のじごろう
BOTTOM-9
サンモールスタジオ(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
映画にしたいような
毎公演なにかしらの感動をくれるBOTTOM-9ですが、脚本の市村氏が自己の新境地、と語られている通り、今作品は今までの最高品質かも。
集めた素材(題材・役者)のアレンジ(ストーリー構成・配置・道具・セリフ)がピッタリはまっていてすっかり引き込まれてしまいました。
途中10分休憩の2時間半と長めですが、集中力が途切れることはありませんでした。
派手じゃないのにドラマチックで、細かいピースを丁寧に描き出しているので邦画の良品を観ているよう。てゆーか、映画にしたいシーンがいくつかあった……。
舞台装置もなにげに注目。サンモールスタジオの小さな空間に、リアルな民家が真面目に建っています。あの床が手書きって絶対信じられない。
奇をてらわず、真面目にこだわりぬいて丹念に作られた舞台でした。

炎の人
天王洲 銀河劇場
天王洲 銀河劇場(東京都)
2009/06/12 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
市村正親渾身の演技。まさに炎のように激しいゴッホの人生。
あの狂気の画家ゴッホの生涯。
絵のことを際限なく話し続ける、
まさに常に絵のことしか考えられなかったゴッホに、
常に芝居のことだけを考えているような市村正親さん
姿が、そのまま重なり合って見える、渾身の演技です。
飾りのない兄弟愛を感じさせる弟テオ役の今井朋彦さん、
悪態をつきながらもゴッホを愛する娼婦シィヌの荻野目慶子さん、
終盤の重要な語り部である中嶋しゅうさん
(責任重大!プレッシャー!)、
俳優陣の、まっすぐで重い演技が見どころでした。

『鯖男にイカの目女』
リボルブ方式
シアター711(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
ケラに通ずるセンス
タイトル通りシュール…なんて書き出しを用意していたら、確かにシュールではあるけれど、タイトルから予測していた想定の範囲内にとどまっており、むしろすっトボけた会話のズレ具合や壮大なホラ話に発展するというケラリーノ・サンドロヴィッチに通ずるセンスの印象が上回っており…。
で、終演後に降りてきた主宰はナイロン100℃のTシャツを着ていて「あ~、やっぱりぃ!」みたいな。(笑)
また、冒頭の「スポットライトを浴びない側」であるという独白をする主人公が中央のスポットライトから外れた上手に立っており「暗転中の板付き位置を間違えたわけではありません」とか舞台上に落ちた紙を拾って「舞台中央を示すものでしょうか、いやそうではありません」とか言うメタフィクション系あるいは楽屋落ち気味の台詞も楽しいし、オープニングクレジット映像の終わりのイカだらけの画像でスクリーンを下半分だけにして生の演技と組み合わせてイカの大漁シーンを見せるアイデアもナイス。
あと、ヒロイン・スルメの無表情っぽい台詞回しには前日マチネに観た作品を連想。

ホーンテッドアパート
Swanky Rider
ザ・ポケット(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
あたたかくて後味も◎
あと1ヵ月ほどで結婚1周年を迎える夫婦の住んでいるアパートには以前亡くなった若い女性の霊が幸せそうな若夫婦に嫉妬して祟るという噂があり…な物語、一見ホラー系ながら実は堤泰之の『煙が目にしみる』や柳美里の「雨と夢のあとに」などと同系統の「逝った者がこの世に遺した想い」がテーマなハートウォーミングストーリー。
前述の2作はもちろん、このテの作品が大好きで観慣れて(読み慣れて)いる当然の結果として高くなっていたハードルも楽々クリア、的な?
インチキ霊媒師(『押入れのちよ』にも出てきたな、霊媒師と偽って儲けようとするオバサン)に「声」が聞こえてしまうあたりは『煙…』などこのテの作品でのお約束とはいえやはり楽しいし、(消息不明となっている)夫の「(妻の)わがままの受け止め方がわからず受け流していた」なんて台詞は上手いし、エピローグでの主人公の姉・兄の思いやりがあたたかくて後味も◎。

Benkei
K.B.S.Project
ブディストホール(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
美的感覚が素晴らしい
久しぶりのKBSでしたが、スケールもこれまでで一番だった気がします。
台本は相変わらず「アツい!」感じで、気持ちの良い展開。
美術や衣装、演出がとても美しいと感じた舞台でした。

眠るために目醒める
reset-N
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
ラブレス
初のReset-N観劇。
特筆すべきは、やはり「透明感」。
これに尽きる。
おそらく、Reset-Nの作品には愛がない。
まったくない。
それは恐怖だし、そんな舞台を作っている人たちはモンスターだ。
愛がないということが最大の魅力だった。
つまり、感情の論理からは逸脱した作品だった。
感情に毒されていないから、ずっと遠くまで透明な感じがするのだと思う。
なんとも観念的なものいいしかできず、はがゆい。
とにかく。
とても可能性に満ちた作品だったと思う。面白い!!!!

ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
いま観たい演劇はこういうの♪
滑りまくる床面のうえの役者たちの姿に、滑稽さではなく、愛おしさを感じてしまった。
実際に目に映っている舞台よりも、脳内でのほうが、さらに美しさや切なさが増していく…。
想像力に溢れた、魅力的な時間でした☆

15 MINUTES MADE VOLUME6
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
観客と劇団の新しい出会のための場、
というよりも、終演後に友人・知人と、あるいはネットで感想を言いあって、自分は演劇のどこに惹かれているのか、みたいなことを楽しく再確認できるのが、この企画の最大の長所なんじゃないの? と感じたので、あえて好みによる序列付けをすると、今回は、ロロが頭ひとつ抜けだしていて、Mrs.fictionsとワワフラミンゴがそれにつづく、という体感でした♪

イヌ物語
劇団サーカス劇場
シアター711(東京都)
2009/06/24 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
ハイテンション!
711は映画館だった頃に足を運んで以来、演劇の舞台としては初めての鑑賞。ナマの赤澤ムックも初体験。終始テンション高いが、抑制された激情ともいうべき演技に魅せられた。
劇の内容も事前にイメージしていたものと違い、現代的なシチュエーションながらテント芝居のような匂いも感じられる不思議なもの。
正直体調が芳しくなく集中しきれなかったので、次回は万全の状態でのぞみたいと思う。

セクシードライバー
財団、江本純子
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
二人+川口さん!
安藤さん、前田さんの上手さに魅了されました。
川口さんが江本さんだと解ってからは、会話の中で「川口さん」と名前がでるだけでキャラがイメージされ面白くなりました。

ハルメリ
西村和宏(青年団演出部)+ウォーリー木下(sunday)企画
アトリエ春風舎(東京都)
2009/06/23 (火) ~ 2009/06/30 (火)公演終了
HALCAとMERRYの物語
かと、勝手にハルカリっぽいタイトルからそう思っていたら、まるで違った(笑)。脱力どころか、アジってました、はい。

授業 La leçon(てぎつねくみあい)【たくさんのご来場ありがとうございました】
シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)
創空間富や蔵(福島県)
2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
会場も素敵で。
不条理劇ってそんなに得意ではないのだけど、人(役者さん)の「存在」を観るものなのかもしれないなあ・・と感じた。
生徒役の女優さんが、好み。
難しい部分はあるのだけど、突き放された感じがしなかったので観やすかった。

「リサイクルショップ『KOBITO』」
ハイバイ
精華小劇場(大阪府)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
観れてよかった
スケジュール的にあきらめかけてたのだけど・・何とか観れた!良かった。
具体と抽象の挟間。コミュニケーションとディスコミュニケーションの狭間。みたいな感じだな、と思った。布の匂いが生々しい。
「しっかりやる」とはこういうことではないか、と感じた。

夏至
ベビー・ピー
京都大学吉田寮食堂(京都府)
2009/06/19 (金) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
ライブイベント
演劇・コントのライブイベント。そのイベントそのもの全体を楽しんだ、という感じ。いい時間を過ごした。
作品の質、という意味では全然なので、「評価」はできないのだけど、個人的には楽しかったです。