有馬の家のじごろう 公演情報 BOTTOM-9「有馬の家のじごろう」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    映画にしたいような
    毎公演なにかしらの感動をくれるBOTTOM-9ですが、脚本の市村氏が自己の新境地、と語られている通り、今作品は今までの最高品質かも。
    集めた素材(題材・役者)のアレンジ(ストーリー構成・配置・道具・セリフ)がピッタリはまっていてすっかり引き込まれてしまいました。
    途中10分休憩の2時間半と長めですが、集中力が途切れることはありませんでした。
    派手じゃないのにドラマチックで、細かいピースを丁寧に描き出しているので邦画の良品を観ているよう。てゆーか、映画にしたいシーンがいくつかあった……。
    舞台装置もなにげに注目。サンモールスタジオの小さな空間に、リアルな民家が真面目に建っています。あの床が手書きって絶対信じられない。
    奇をてらわず、真面目にこだわりぬいて丹念に作られた舞台でした。

    ネタバレBOX

    舞台は昭和初期の鹿児島の造り酒屋主人が、じいさまに聞いた明治の話をする形で始まります。
    まず真面目なこだわりポイント。セリフがすべて薩摩のお国言葉。(もちろんカンペキに本格的に再現されたら関東モンには外国語ですので、そこはわかるくらいに抑えてくれています。)
    それでも正直最初は「わ、わからない…」とびびりましたが、単語の意味とか上手いこと理解できるように導いてくれるし、ストーリーにのめり込むのと一緒にいつの間にかすっかり心地よく聞けるようになっていました。人間慣れるもんですねぇ。

    ゆっくりと加速した蒸気機関車が、簡単には止まれないスピードに到達していくように、最初は小さく静かに、そしてだんだんと重量感のあるストーリーが転がってゆきます。
    戦争という時代の大きなシチュエーションと、家族という普遍的な題材を組み合わせた作品はたくさんありますが、この劇はその組み合わせ方のバランスがすごくいい!

    あと、劇中でみんな焼酎を飲むんですが、呑み方が各人各様で、皆とにかくおいしそーーーっ!!!
    酒と肴が欲しくなりましたよ。下戸なのに。

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    2009/07/01 01:31

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